【感想・ネタバレ】省察 情念論のレビュー

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Posted by ブクログ 2017年05月02日

数年前に 『インサイド・ヘッド』 という映画がヒットしましたが、それを哲学者が書くとこうなる、というような内容でしょうか。

「怒り」「悲しみ」「喜び」など、私たちの身近な「感情」(情念)は、なぜ起こるのか?

それを、17世紀当時の最新の医学の知見(←現代においては、完全な誤りです)を踏まえながら...続きを読む、現代にまでその名を轟かす知の巨人・デカルト先生が一生懸命分析しました。

哲学書(哲学者が書いた本)というと、長くて難解でつまんない><!というイメージがあるかもしれませんが(それ以前にまったくイメージがわかないかもしれませんが)

「教養として、哲学書をちょっと読んでみたい!」 という人がもしいたら、
私は同じデカルトのもっと有名な本である『方法序説』や『省察』よりも、
哲学の入門書としてよく取り上げられるプラトンの『ソクラテスの弁明』や『メノン』よりも、
この本をおすすめします。

「物事を徹底的に考える(=哲学)」って、なんてばかで滑稽で、でも楽しそうなんだろう。 
ということがじわじわ伝わってきて、微笑ましく読める一冊です。

中公文庫版は、有名な『省察』ともセットで読めておトクです。
訳者の野田又夫先生はデカルト研究の権威でもあるので、信頼できる訳で、注釈も充実しています。

一般人にとっての読みやすさという観点では、
岩波文庫の谷川多佳子さん訳に軍配が上がります。

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Posted by ブクログ 2009年10月04日

卒論がデカルトなので読んでいます。
省察はデカルトの哲学の集大成。
いきなり読むのは大変なので
最初は『方法序説』がいいです。

情念論は心身二元論を踏まえた道徳論。
人の心理に興味がある人にもおすすめ。

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