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Posted by ブクログ
>大切なのは、完璧な答えではない――限られた中で最善の努力をすることだ。最後の講義でもこの本でも、僕はそのとおり努力した。ランディ・パウシュ
ずいぶん長い間「積読」にしておいたことを後悔する素晴らしさ。パウシュ教授は、幼いランディの頃から目の前に立ち塞がるレンガの壁を、それまでしてきた準備と一瞬の閃きで乗り越えてきた。どのエピソードも素晴らしいが、私はスター・トレック、カーク船長のリーダーシップという章が好きだ。カーク船長を演じたシャトナーがパウシュ教授の研究室を訪れ、カーク船長の写真を送ってくれた。そこにはこうサインしてあった。「勝ち目のないないシナリオがあるはずがない」と
「レンガの壁がそこにあるのには、理由がある。それを真剣に望んでいない人たちを止めるためだ。」また「レンガの壁に、自分が何かをどんなに望んでいるか、証明するチャンスを与えられているのだ。」そして「壁をのりこえたあとは――たとえ誰かに投げ上げてもらったのだとしても――自分の経験を話せば、きっとだれかの役に立つ。」もし、まだお読みになっていないなら、あなたも珠玉のエピソードの読者になりませんか?
ランディ・パウシュ教授は、最後の講義の前に自らに問いを与えていた。「僕にしかないものは?僕という人間をどうていぎすればいいか。教師、コンピューターサイエンス学者、夫、父親、息子、友人、兄弟、学生たちのよき指導者。僕はすべての役割を大切にしている。でもこのなかでどの役割が、僕という人間を際立たせているのだろうか。僕は普段から健全な自我を持っているが、今回は虚勢以上のものが必要だと解っていた。たった一人で、僕は何を伝えることができるのか――。」と
そのとき、病院の待合室で答えが見えた。瞬間的にわかったのだ。「これまでの実績がどうであれ、僕が愛するもののすべては、子どものころからの夢と目標に根ざしている。そして、夢や目標のほぼすべてを実現してきた道のりに、僕らしさは、すべての夢の具体的な中身としてかたちづくられ、四六時中の人生を定義しているのだと。」ようやく講義のタイトルが決まった。『子供のころからの夢を本当に実現するために』
「夢を実現できた理由の大部分は、たくさんのすばらしい人たちに教わってきたことのおかげだ。自分がこうして感じている情熱をこめて話せば、講義を聴いた人が自分の夢を実現する道を切り開く手助けになるかもしれない。」教授に限らず、困難の中で偉業を成し遂げた人の行動は、誰かの手助けになると言うよりも、誰かの心の中の夢に直接点火する。そしてある時は、その人の行く手を照らすヘッドライトになり、またある時は、雨風をしのぐ休憩所になる。
この本の素晴らしさの原因は、原文が素晴らしいからなのか、訳が素晴らしいからなのか、それは僕にはわからない。ただ一つわかっていることは、ランディ少年は、鼻もちならない悪ガキだったが、パウシュ教授は、素晴らしい教師、コンピューターサイエンス学者、夫、父親、息子、友人、兄弟、学生たちのよき指導者だと言うことだ。それは、ランディが、死を目前にして、自分自身を客観的に見詰めることができたことに起因する。そしてランディは、私たちに死を目前にしなくても、自分自身を客観的に見詰める方法を伝授してくれている。
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46歳で癌によって余命半年を宣告された大学教授である筆者が愛する子供たちと次世代を担う若者のために行った「最終講義」を書籍化したものです。そのテーマは「夢の叶え方」何度読んでも心動かされます。
僕が本書を取るきっかけとなったのはNHKで深夜帯に放送されていた 筆者の「最後の授業」の映像でありました。筆者の名はランディ・パウシュ。全米屈指の名門、カーネギーメロン大学の教授にしてコンピュータサイエンスの世界的権威。愛する妻と3人の子供に恵まれ、それはそれは順風満帆な日々を送っておりました。
そんなある日、46歳を迎えた彼にとって衝撃的な事実が襲うのです。それはこの講義直前に、癌の転移が発覚し、余命半年と宣告されるというものです。そんな絶望的な状況の中でそんなそぶりを一切見せず、教壇に立ち、彼が誇張でなしに人生最後に選んだ授業のテーマとは「夢の叶え方」と題し、彼はまだ幼いわが子へ、そして次代を担う若者へ向けて時にはユーモラスに、時には切々と真摯に、大切にしてきたことや人生の喜びなど、自らが歩んできた道で得た夢と知恵を語ることにしたのです。
僕がこれを書くきっかけになったのは最近本書が文庫化されたからで、まだこの本に関する記事を書いていないことに気づいたからでもありました。キーボードをたたいている現在でも涙が出そうになります。授業の実際の様子はYoutubeで拝見することができるのでぜひ見ていただきたいのですが、講義が終わって愛妻であるジェイとしっかりと抱き合う場面は本当に胸がいっぱいになります。
彼はその後、47歳という若さでこの世を去ることになりましたが、彼の残したメッセージは世代を超えて受け継がれていくに違いありません。
Posted by ブクログ
・人生をどう生きるか
「最初のペンギンになる」
→経験とは、求めていたものを手に入れることができなかった時に、手に入るもの。
そして、経験は自身が提供できるものの中で
、たいてい最も価値がある。
相手の視点に立って発想する
「ありがとうを伝える」
忠誠心は双方向
ひたむきに取り組む
人にしてもらったことを人にしてあげる
お願いごとには一工夫
→批評の処理が終わってからクッキーは食べてくださいなど
準備を怠らない
謝る時は心から
誠実であれ
思いやりを示す
→自身に返ってくることもある
自分の常識にとらわれない
決して諦めない
とにかく頼んでみる
全ての瞬間を楽しむ
→もちろんと返答が返ってくる場合はあなたが思っているよりもずっと多い。
Posted by ブクログ
勝ち目のないシナリオがあるはずはない。
今日ここできみと一緒に生きているのが最高だって思っていることを、きみにも知っていてもらいたい。
今日、いまこのときは、なんてすばらしいんだろう。僕がどんなに楽しんでいるか、わかってほしいんだよ。
かっこよくあるよりまじめであれ。かっこいいのは一時的だが、まじめさは長つづきする。まじめは本質から生まれ、かっこよさは表面的なもの。
不満を言ってもしょうがない。
他人の考えを気にしすぎない。何も言われてない間は、その人が自分をどう思ってるかなんて、考えなくていいじゃないか。目の前のことをとにかくやったほうがいい。
何を言ったかではなく、何をやったかに注目する。言うのは簡単。
経験とは、求めていたものを手に入れられなかったときに、手に入るものだ。そして経験は、きみが提供できるもののなかで、たいていもっとも価値がある。経験が非常に重要。
近道を探す人はたくさんいる。僕は、最高の近道は長い道のりであることを知っている。一生懸命にやる。それだけ。
荒野に分け入るときに頼りにできるものは、自分が持って行ったものだけ。準備を怠らない。
10ドルの塩コショウ入れをディズニーワールドが交換してくた話し。思いやりが想像以上の利益、結果を生む。
夢を見ること、そしてその夢をかなえようと努力することが、彼の人生そのもの。夢を実現しようとするときにぶつかる壁は、夢をどれだけ真剣に追い求めているかをきづかせるためにある。
Posted by ブクログ
教訓本はあまりスキではないし、翻訳本もあまりスキではないけど、
姉に勧められて読みました。
彼の考え方がよく伝わってきました。
すべてに共感できるわけではないけど、
ハッとさせられる言葉が多くて、
自分の生活を見つめなおすきっかけになりそうです。
やっぱり言葉の力はすごい、と思う。
Posted by ブクログ
一般より若くして亡くなったのは
残念だけど、彼は幸せな人生を
生きることができたのではないかと思った。
彼が残していく家族、残された家族を
思うと悲しいけど。
Posted by ブクログ
ガンで余命半年を宣告された大学教授。彼は残された時間を講義に捧げることを決断。綿密に準備された「最後の授業」で、彼は自らの生い立ちにはじまり、家族のことや夢、目標を赤裸々に語り、聴衆へこれからの人生を豊かにする方法を教える。
彼の語りには悲壮感や後悔、死への恐怖は含まれず、前向きだ。そして、彼の人生は楽しむためにあった。死に近づいていく毎日も彼の人生であり、楽しんで過ごすつもりだと言い切る。
死を前にして、これだけのことを堂々と語れる、この人の強さはどこから来るのだろう。この授業の半年後、死去。
Posted by ブクログ
"膵臓癌と告知されたカーネギーメロン大学の教授が行った最後の授業のエッセンスが本書。ランディ・パウシュさんがその人だ。お子さんが3人いる。癌は転移をしており、余命はわずかと言われている人の、コメントには重みがある。
ランディさんは、いつも明るくポジティブだ。誰もが好きになるような人に違いない。
心に残ったものをいくつか記録しておきたい。
子供のころの夢を次々と実現していくエピソードは痛快。
無重力を体験したいという夢も、あきらめることなくあらゆる発想力を使って実現するところなど最高。
フットボールのグレアム監督の教えも印象に残った。基本を学ぶこと。また、頭のフェイント(間接的に学ぶこと=学んでいるときは理解できないが後になってわかること)の話も心に残る。
スタートレックのカーク船長(ウィリアム・シャトナーさん)へ披露したバーチャルリアリティ(パウシュさんは、バーチャルリアリティの第一人者)。エンタープライズ号の内部を再現した。私も是非見てみたい!と思った。
「何を言ったかではなく、何をやったか」これは、娘へのアドバイスだが、この言葉を自分自身に言い聞かせたいと思った。
ランディさん!あなたの一部を受け取っている人が、遠い国日本でもいる。あなたは、すばらしい人だ。"
Posted by ブクログ
誰の元にも死は必ず訪れる。
その日がいつなのかはわからない。
だとしたら、毎日懸命に生きるしかない。
だって、生きてるって、
それだけで素晴らしいこと。
Posted by ブクログ
バーチャルリアリティの第一人者であった
ランディ・パウシュ。愛する妻と3名のわが子と
共に幸せな日々を送っていたある日、
癌の転移・余命半年宣告をされる…
まだ46歳。
もし自分が同じ立場だったら受け入れる事も
出来ないのではないかと思う。
そんな中、彼が決意したのは「最後の授業」。
最後の教壇で皆に何を伝えるか、
また幼いわが子たちへ、
愛する妻へ何を伝えるべきか…
それまでの経緯やパウシュ氏の幼少時代までが
描かれています。
すべてを受け入れることは容易ではなかったはず。
でもそれが出来たことにパウシュ氏の強さ。
ぐっときます。
Posted by ブクログ
動画を先にみたので、内容はかなり重複
でも講義の背景など、その時の思いや講義には無い内容も含まれている。
この本は子供たちのために書かれている。
大きくなって教えれないことを、ここにまとめている
人が、ここまで強くなれるのかと愕然とし、
人とは、一体何なんだろうかと考えされる
む~ん
個人的感想ですが、さほど感動はしませんでした。なるほど、そのような生き方・考え方もあるよねという程度です。もしかすれば、キリスト教文化圏と仏教文化圏の差とも感じます。
ただ、死すべき人である我々は、常に余命を宣告されていると考えることで「人生をどう生きるか」を考えるようにしなければと考えると、何故か宗教に近くなるように思うのは私だけでしょうか。
Posted by ブクログ
以前、がん検診でガンの疑いありと言われたことがあり、その当時はそれだけでも毎日気分が落ち込んだり戻ったりの繰り返しだった。
作者も強そうなメンタルの持ち主に見えるが、相当精神的に辛かったに違いない。やるべき事を見つけ、取り組んできたからこそ前向きに死と向き合えた部分があったのだろう。
以下、印象に残った文章。
夢をかなえる道のりに障害が立ちはだかったとき 、僕はいつも自分にこう言い聞かせてきた 。レンガの壁がそこにあるのには 、理由がある 。僕の行く手を阻むためにあるのではない 。その壁の向こうにある 「何か 」をどれほど真剣に望んでいるか 、証明するチャンスを与えているのだ 。
彼が死ぬときは 、あなたの一部も死んで一緒に行くと 。彼がどこに行くとしても 、あなたも行く 。彼は一人ではないのです。
Posted by ブクログ
いつ何時、自身の望まないところで生を絶たれる運命に襲われるかもしれない。その時に生きてきた証を残すことができるは、強い想いをもって自身の人生を歩んできた人だけだろう。
Posted by ブクログ
きちんとYouTubeで生の講義を聞きたい。とても大切なことを書いているがやはり本人の講義を聞くことで、自分の体の中に入る気がする。最後の章は泣きそうになった。
Posted by ブクログ
本の帯びに次の言葉がある。
「余命半年と知ったとき、あなたは誰に、どんな
メッセージを残しますか?」
自分の命がいつ終わるのか、今の自分には当然、
わからない。けれど、過去、「自分の死」を覚悟した
ことはある。その時の感覚は今でも覚えている。
屈託なく日常生活を営んでいる人達がなんと
輝きに満ちて、幸せに見えたことか。
今生きていることがすごいことなんだという
自覚を持って生きていきたいと思う。
Posted by ブクログ
学生、これから社会に出たり、結婚する人に読んで欲しい本。
日本ではランディのような10代の青年を受け入れられるか? となると、突出した才能よりも先に、彼が後年になってから強く主張するチームワークを重んじてその才能を開花させるチャンスが少ないと思う。なんたって鼻持ちならない生意気な青年に思ってしまうから。しかも20代はワーカーホリックの様な生活。
壁を乗り越えていくランディからのアドバイス。研究者、教育者としての円熟がある。
太く、短く。 ガンによる余命は苦痛でもあり、残酷でもあるが、死を見つめ、自分の存在をも残していく貴重なときであり、
この時を実に見事に太く使ったのがランディだ。