あなたは何のためにマンガを読むだろうか。娯楽?暇つぶし?感動したい?
それらを求めている人には、このマンガは不向きだ。
退屈を嫌う主人公・将也が、聴覚障害を持つヒロイン・硝子をいじめるところから物語は始まる。「障害といじめ」という、少年誌にしてはディープなテーマを描いているが、「いじめる側」と「いじめられる側」は固定化されず、あるきっかけで逆転する。いじめられて初めて、将也は自分のあやまちと、硝子の強さに気付く。
この話に説教臭さはない。むしろ淡々と2人と周囲の関係が描かれ、第2巻で少しずつ将也の変化が見えてきたところだ。「障害者にも分け隔てなく」と、声高に叫ぶでもなく、泣くでもなく、無理に感動を誘うわけでもない。「さあ、どうする」と、読みながら宿題を出されている気分になる。
元となった読切版は、かつて新人賞を受賞したものの、その内容のために掲載が見送られてきました。しかし『別冊少年マガジン』に掲載されるやいなや、その号の読者アンケートで『進撃の巨人』や『惡の華』を抑えて1位になったというから、この作品の影響力がいかほどか分かります。
私は読切版を読んだ時に、久々にいい作家に出会ったと感じました。それだけに、連載版を今後も大切に描いてほしいと、切に願っています。(書店員・鮭)
感情タグBEST3
匿名
登場人物の思いが分かります
登場人物のそれぞれ立場からの思いが分かります。佐原ちゃんも自分を変えようとひたすら努力していたんだなぁと感動しました。
次の巻も楽しみです。
有村架純さんと作者の大今良時の対談もあります。
それぞれの形
それぞれにストーリーがあって、感じてた事とどうしたかったのかという葛藤とかが分かって、よりモヤモヤです。もう一度読み直さなければ!
石田君が1番真人間に見えました!
西宮さんのストーリーには音がなくて、でも不思議とみんなとの暖かい世界が伝わって、それで余計に石田君のいない切ない世界がすごくつらい。
7巻が早く読みたいです!
匿名
映画を観てからコミックも気になり購入しました。
映画も良かったですが、コミックの方が映画よりも深く知ることが出来たのでとても良かったです。
ファンブックも読んで見ようと思います!
Posted by ブクログ
この漫画家さんのバトルは痛そう。扉絵の5人で展開。やっぱり石田がキーマンだってことがはっきり分かる。子どもであり大人であり、子どもでなく大人でない、この年代の若者だからこそ、歯止めを取っ払った状態での、これくらいの荒療治が「地固まる」の状態に持っていくためにはどうしても必要だったのだと思う。
Posted by ブクログ
石田のお母さんが気丈だなと思った。でももう植野さんホント無理。見てられない。痛い。人のこと平気で殴れる神経っておかしいと思う。病室にたてこもってるのも何様?というか、どーゆう立場でそんな事してるんだろうって全然理解できず。川井さんも気持ち悪い。ホント外野は黙って西宮さんと石田くんの話でいいのになぁ。
Posted by ブクログ
植野〜せっかく見直してたのにまたもやバイオレンス植野に…。怖いよこの子。
川井さんも怖いし…。
リア充組は病みすぎでしょ。
西宮さんなりに行動してて偉いと思うけど映画どうなるのかな。
Posted by ブクログ
1巻から描かれていた「川へダイブ」という描写がこんなにも残酷に……。
石田の意識が戻らない中でどうするべきか葛藤する周辺人物のキャラクターが丁寧に描かれている。歪んだ価値観があまりにもリアルで読んでいて苦しくなったくらい。硝子の世界観は新鮮でした。
Posted by ブクログ
どうしようもなく皆が哀しい。
永塚君の、佐原さんの、川井さんの、真柴君の、直花さんの、そして硝子の話。
みんな、みんな、みんな、みんな、悩んでて歪んでて、それでいてどうにかしたくて。
上手くいかない日々をどうにかこうにか過ごしている。
どうしたらいいのか分からないし、魔法のようにたった一瞬で救われる、なんて事はありえないけれど…。
ただ、一緒にいてあげてほしい、と。
Posted by ブクログ
しょうやが入院したことによって、みんなの思いが明かされていく。
物語も佳境に入っているかんじですね。
梢子の魂の叫びで目覚めたしょうや。二人の関係はどうなるの?気になる。
Posted by ブクログ
5巻の最後から続く展開に巻き込まれるような感覚。
特にこの巻の後半、西宮さん視点で描かれるシーンの数々の表現力は鬼気迫るものがある。
大げさかもしれないけど、スラムダンクの山王戦後半に通じる表現の力だ。
今まさにとんでもない作品が現在進行形で生まれているという感覚。こういう感覚を味わえる作品なんて数年に1冊で、どういう完結を迎えるのかはまだわからないけど、少なくとも5巻〜6巻のこの瞬間はとんでもない作品だと思う。
Posted by ブクログ
表紙からして何が起きるのか不安な気持ちがありましたがなるほどそういう流れで今回は進むのかと納得しました。
今までとはまた違った視点で話が進み、より西宮をはじめとした他のキャラクターの考えていることが浮き彫りになっていました。5巻が衝撃的だった分今回はラストにちょっと光が見えている気がします、今後彼らがどう歩みを進めてゆくのかがとても気になります。
Posted by ブクログ
前巻の結末がきっかけで、皆の心に抑えこまれていた感情が噴出してきて...。
「生きていく」ということは、大変である。
それにしても、心をえぐるようなセリフが多い。
Posted by ブクログ
将也が意識を失っている間、それぞれの想いが描かれる。みんな、何が正しくて、何をするのが良いのかは頭では分かっている。でも、理性と感情は別。そこで苦しむのは若者たちも親世代も同じ。私も同じ。でも、自分の心にあるダークな部分に目を瞑るのでなく、正直に向き合っていきたいと思った。
6巻読みました。
西宮さんの自殺未遂とそれを助けた石田の怪我。
複雑なシーン多いし,色々な出来事が重みになっていたのかな。
Posted by ブクログ
石田は一命を取り留めますが、意識が戻りません。その間、各キャラクターごとにスポットライトを当てて、キャラクターの背景を掘り下げていきます。どこかみんな変。でも実際にいそう。すごく良いです。
Posted by ブクログ
将也が眠り続けるなか、今まで一緒にいた仲間の心中が丁寧に描かれている。
川井さんは、やはりニガ手な存在。
どうか、最後はハッピーエンドになってほしい。
Posted by ブクログ
【あらすじ】
「神さま どうか もうひとふり 俺に力をください」。過去のトラウマから、仲間たちを拒絶し、壊れてしまった将也(しょうや)の世界。その責任を感じた硝子(しょうこ)は、自ら命を絶とうとする。止まってしまった2人の時間。明らかになる、仲間たちの思い。バラバラになった心と体を繋ぎ合わせる術は……。
【感想】
この巻は切なさに溢れていた。苦しかった。読んでいて悲しい気持ちでいっぱいになった。どうして…という気持ちに何度もなった。
Posted by ブクログ
本巻は表紙を見せられただけで不安に。
まいった。そうか。そう来たか。
本編を読むに至ってはさらに不安に。
この世は不完全な人間ばかりたということを再認識させられた。
Posted by ブクログ
西宮さんのピンチには必ず石田くんに通じるんですね。
今回も重かった。
もう何だかいろいろ巡り巡ってる。
今回は、真柴くんが石田くんに近づいた理由も、彼の心の闇や傷なども分かった。
やっぱり彼もどっか歪んでるのだろうけど、いじめっこをやっつけようという気持ちなんかは正しくありたい。
自分はまともだって思いたいがための行動なのか?
あの石田くん達の小学校の時の担任
あいつは本当に嫌なやつだけど、案外先生も何かあるのか真柴くんよりな歪みがあるんですかね?
こうなると、石田くんが今は一番まともにみえてくるんだけど、まだまだもがき、苦しむことになるんだろうね。
今度は石田くんをいじめていた島田くん達のことでいろいろありそう。
7巻もドキドキしながら楽しみにしてます。
Posted by ブクログ
若干慣れてきた感じがないわけではないが。それでも登場人物の壊れながらも再構成しようという吸引力が、この作品を見続けてしまう魅力のような気もする。
さて、またしても次回どうなるのか気になる終わり方だ。
Posted by ブクログ
自殺してる「硝子」を助けるために、
結局、
落ちちゃったのは「将也」で入院。
それから、
それぞれの心情を描いて「将也」が起き上がったところで6巻は終了。
みなさんの気持ちがわかるし、
良い、
悪いではないし、
どうやって修復していくのでしょうね?
高校生よりも、
小学生以上のお子様をお持ちの親になった人に読んでもらいたいですね。
Posted by ブクログ
悲劇のヒロインやるなら自分の尻拭ってからにしろよ‼︎ これ見たら死にたくなくなると思って 高めろ自分を変わり続けろ 千羽鶴とか何の役に立つのって感じ 心底気持ち悪いと思う 一挙一動見てやる_いちいち親の顔を思い出しながら見てやる_どんな立派な子供か見てやる_どんな間違いを犯すか見てやる 理由はわからないけど_ただ漠然と_自分が愚かに思えた 有村架純「現実でも、ローテーションで、いじめの順番が回ってくる」
Posted by ブクログ
一人一人の物語。一人一人がいいところも悪いところも持っていて、嫉妬とか、思い込みとか、そんな感情に任されて、人の良さを見れなくなっている気がする。でも、これが日常か。漫画は極端だけど、ちっちゃいことは身近でたくさん起きていると思うから、人のことをちゃんと見ようって思いました。
Posted by ブクログ
前の巻までをちょと振り返りたくなった。
なのに『最終巻が出てからの方がいいんじゃない?』と言われて
止められた。
それぞれの心情が明確になってきて、ちょと気になるところが出てきた巻です。
全巻揃ったら再度読み返そう。
Posted by ブクログ
硝子ちゃんを助けた拍子に、川へ落ちてしまった将也。
というわけで今巻は、将也が寝てる間に周りが動く話。ヽ(´Д`;≡;´Д`)丿
今回のことで、以前硝子ちゃんが植野さんに送った手紙の内容が明らかに。
小学生当時の気持ちを、今は高校生になった人が言葉で再現しようとしてるんだから、あれが硝子ちゃんの精一杯だったんだと思う。
一方、結弦がこれまで撮った写真に込めてきた、姉への切なる願いも判明。
結弦が硝子ちゃんへ伝えたい気持ちを表した結果だったんだけど…写真が持つメッセージ性も、すべては受け手次第だったのかなと思うと、胸が痛い。(- -、)
将也の入院(とその経緯)を知ったからなのか、壊れてしまったものを直すために奔走する硝子ちゃんに感化されたからなのか…みんな自分に何が出来るか考えて、行動せずにはいられない!
でも川井さんだけは、ずっと「悪いのは私じゃない」って意識のままだから…成長という意味での変化は、まだ彼女には見られない。┐( ̄~ ̄)┌
そしてやっぱり、硝子ちゃんの世界は不安定で、想像するのが難しい。
いつでも「自分が悪い」と思い込んでしまう彼女も、ある意味、あの頃から変われずにいたうちの一人だったのかも。
将也はこの5年間で、確実に変わったと思う。
硝子ちゃんの聲を聞きたかったのと、自分の聲を届けたかったのと…たぶん、両方の気持ちで。
あの筆談用ノートは、誰かに沈められては拾い上げられてきた。
最後には、硝子ちゃんでさえ拾うことをやめてしまったけれど。
だけどあの日、そのノートを携えて、石田将也は現れた……西宮硝子に会うために。
さて次巻☆
硝子ちゃんの聲が届いたのかどうかは定かでないけど、目覚めた将也は何を想うのか…?
Posted by ブクログ
今回は石田が意識不明になったため、彼の周りの人のお話。関係ないけど、マンションから川に飛び込むと結構なダメージなんですね笑
永束くんと佐原さんの過去は予想よりあっさりとしてた。
植野さんは相変わらず、かっとなりやすい性格なのかすぐ暴力に走るし...まぁ本人は反省してたけど。ただ今回も全体的に石田のことしか考えてなくて周りが見えてない気がする。
真柴くんは歪んでるけど、竹内先生に頭下げたとことか、「僕は病室に入る資格がない」とか言ってるあたり、彼も変わり始めてるのかなと思った。
そして川井さんはいつも通りどーしようもない。
まず、自分のこと可愛いって思ってる時点で気持ち悪い。そして周りの人間からよく見られたいっていうのが行動をから丸わかりだし。結果的に周りの人に嫌われてるし... 早く本性表して欲しい。
そしてついに、結弦の写真の意味が判明する。家族が考えてる以上に硝子の心の闇は大きかったみたいだね。いくら周りの人間がとやかく言ったところで、耳が聞こえない辛さは硝子にしかわからない。
あと2巻ぐらいでおしまいらしいけど、どんなラストを迎えるか今から楽しみ。