【感想・ネタバレ】東京ゲスト・ハウスのレビュー

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Posted by ブクログ

コメダ珈琲にて2時間で一気に読めた。それが非常に嬉しい 主人公の素性が出ないけど何故だろうか。また逃げ出すのが暮林さんとか そっちかい思います

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2023年08月21日

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角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。
この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。
自分にはいろいろな自分に変化できる自分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに喜んだり、そういうのを純粋に感じられる自分になれる。うわべの言葉も要らなくて、気の利いた言葉も要らなくて。「スゲェ」って思ったらもうそれしかなくて。
ああ「純度100%」ってそうだよ。あのときの私は確かに「純度100%」の私だったんだ。って読みながら思った。
旅が終わって日常に帰る。だけど日常にあっても、大切な人の前では、そこで見つけた純度100%の私でありたいって思う。なかなか難しいことだけど。

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2013年05月21日

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旅の途中のゲストハウスのような空間で繰り広げられるドタバタは、あの名作、谷恒生の『バンコク楽宮ホテル』や続編『カルカッタ大真珠ホテル』を彷彿とさせる退廃感が溢れていました。

帰国しながらも、旅の終わりを探し続けるどことなく物悲しい主人公の心情には、小林紀晴や本樹文生の世界観もだぶりつつ、僕は実は共感する部分が多いのです。

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2009年10月04日

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旅が終わったけど終わっていない、宙ぶらりんな感じ。折り合いたい現実との狭間でのモヤモヤ、時にだらだらと過ぎゆく日々、その中で少しずつ気づいていくことがあったり、また立ち戻ったり。そんなモラトリアムな描写がちょっぴり苦い記憶を呼び覚ますように続くのが、ある意味でこの本の魅力かも知れない。

旅に出る、旅を締めくくる物語としても良いけど、このダラダラ続くモラトリアム期間の描写が何より好きだった。

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2022年07月18日

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角田さんの小説を読むのは久しぶりです。

旅をする人は大なり小なり旅をする自分にどこか資格のようなアイデンティティを感じているのでしょう。
社会の歯車になれないのではなく、ならないだけだというような。
その感情を持った一人一人が小説の中で人間として生き生きしているので飽きずに読めました。
いってきますがなかったとしても、ただいまを言えて始めて旅は終わりなのかなと感じました。
面白かったです。

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2018年06月24日

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この人は私にとって当り外れがあるのですが、この作品は当りの方でした。
普段の生活に疲れ、自分探しの放浪の旅に出て、結局は自分を見失う旅になってしまった青年。東京に帰ってきても、ゲストハウスもどき暮らし。そこは、どこか旅の続きのよう。どこで旅を終わらせれば良いのか判らなくなった彼は。。。
結局は地に足をつけた状態で、自らを再発見することによって旅を終わらせるのです。
角田さん自身、旅好きなのでしょうか、妙にリアリティを感じさせる(と言っても私には本当なのかわかりませんが)物語でした。

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2016年07月31日

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ずーっと3分の2くらいの所あたりで読まずに置いてあって、タイ帰国後にまた読んだ。
バックパッカーが、放浪帰国後も日本で同じようにゲストハウスでぐーたらして、
そこで感じた人との繋がり方や旅で感じたものを主人公目線で書かれている本。

バックパッカーの元彼を思い出した。
なんか最後の3ページが自分の昔の気持ちとちょっと重なって泣きそうになったね(笑)
旅を経験しないと【私の知らない場所の話しなんて聞きたくない、私が聞きたいのは、あんたが何を見たかってこと】
【私のいない場所で、たった一人で何を見て、どう思ったかってこと】て気持ちになるの凄く分かる気がする。
自分もバックパックで旅行して、初めて見える違う世界があった。この本に昔の自分を見た。

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2009年10月04日

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半年間のアジア放浪から帰国した僕
金もなく泊めてくれるアテもない
旅先で知り合った女性の家を頼る
そこは格安シェアハウス的ゲストハウス
バックパッカー達が間借りしている
何をやっても生きていけそうだけど
生きていけるところが見当たらないモラトリアム真ん中
従姉妹が若い頃書く仕事をしていて、もう吐き出すものがないって、インドからネパールに入り、かなり長い間住み着いていた
それは、世界が違う、社会が違う、誰だって貴重な体験ではある
当時は、行動力が羨ましかったけれど
でもね、若い頃は自由でいいけどね、皆んな平等に歳を取りますから、何処にいても国民年金は納めておいてくださいね
この小説の僕は、帰るべき場所を見つけたようで、良かった良かった

2000年 2005年改稿

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2024年05月06日

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角田さんってなんか大きな事件とか特に起きない、誰かの日々を書かれるよなと改めて

そしてここで描かれてる日々と心境は少し前の自分と重なって、その延長にある今の自分だからこそ、この話のもう少し先が読んでみたかった

アキオはこの先どうやって生きていくのかな
5年後のアキオと高円寺の小汚い居酒屋で飲みた

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2023年04月15日

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アジアを放浪する日本人バックパッカーが集まってくる東京のゲストハウス風木造一軒家を舞台にした物語。設定はとても面白いがそれぞれの登場人物の描き込みは薄い。

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2022年03月12日

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なんか面白そう!と期待したけど大して面白くなかった笑 短くて良かった、くらいしか感想がない。。

バックパッカーをすると確かに日本の便利さや清潔感、食の美味しさに感動する。その後「海外はこうなのに、全く日本は」みたいな謎の優越感に浸ったりもする。でも2,3週間もたてばすっかり日常生活に戻り、久々に会った友達や家族に思い出話をしながらそのファンタジーみたいな時間はやはり一時的なものであったのだと認識し、しっかり現実を見てまた前に進んでいこうとする感覚があった。この本の住民はちょっと旅が長過ぎたのかな…何事も引き際が肝心だよね。

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2022年02月20日

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2020.03.26
映画前の待ち時間から2日で読み終わる

旅から帰ってきた男の帰る場所とは
本当の純度100%の自分とは


アジア旅行から帰ってきた男 アオキ
恋人には彼氏ができていて
旅で出会った人の家へ居座る

来るもの拒まず去る者追わず
誰にも干渉せず 倉林さん

吃音気味 マイペース男 ヤマネさん
はちゃめちゃガール カナ
の彼氏 フトシ
謎の ちゃんとしようよ!女 ミカコ
急に現れたしつこいおじさん 王様
ちゅうかね男 キーちゃん

この人だけが本当に普通の感覚
お土産なんかいらない。
何を感じて、どう思ったの?
それを聞きたい
その言葉に震えた マリコ

誰だって本当の自分と
表面的な別の自分を兼ね備えている
表面の自分に気づいちゃうと辛いんだな
でも仕方ない。
そんな自分とうまくやってこそなんだな。
本当の着の身着のままの自分を
受け入れてもらえると
最高なんだなーーーちゃんちゃん

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2020年03月26日

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旅している時の自分が本当の自分、ありのままの自分と思うほどに旅をしたことがないけど、
その時の感覚を終わらせたくない、終わるのがこわいと思う気持ちは理解できる。
みんな色んな物背負っているんですねぇ。

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2018年06月24日

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ネタバレ

可もなく、不可もなく。
と思ってしまうのは、私がアジアを放浪しなかったからだろうか。
ーーー
アジア放浪から半年ぶりに帰ってみると、変わらないはずの恋人は、別の男と暮らしていた……。なんとか僕は、旅先で知り合った女性の一軒家に転がり込む。だがそこは、行くあてのない人が一時的な共同生活をおくる、旅の途中のゲスト・ハウスのような場所だった。
旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。

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2016年12月27日

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◼なにか、こう放浪的に生きて、旅のように生活するのもありだなって。半年アジア放浪して戻ってきて、何者でもない自分っていう空っぽな感じで特に親しい人もなく、誰にも寄りつくことなく生きてるのはほんの少しだけ今の自分に近くて。そんな今、海外旅もありかなとほんの少しだけ思った

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2015年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

一気に読んでしまった本。

でも、テレビを見ながら読んでいたから、

あまり内容が頭に入らなかった。

ただ、自分はゲストハウスのように暮らすことは出来ないだろうなあ、なんて考えてた。

ゲストハウスは、旅行という非日常な場所でならまだ許せるし、

様々な人との交流も出来るから良いと思うけれども、

私は自分が1人きりになれるスペースというものが欲しい。

それは自分が元々人とずっと一緒に暮らすことが苦手だからかもしれないな〜。

とりあえずまたいつか読み返そう。

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2014年04月30日

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アジア放浪から帰った主人公が旅先で出会った女性の家に転がり込む。そこには彼女が旅で出会った何人もの人がやってくる。どこか非日常的な空気感に馴染めないまま読み終えた。登場人物の誰にも共感できず。

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2012年07月26日

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自分自身を見つられず現実から逃避する日々。退嬰的ダラダラとした毎日が延々と続く。盗み見の興味本位だけで読んでいた。根無し草のようなそんな人たちも一人で過ごすより人と一緒にいたいという気持ちに収斂していくのが何とも切ない。

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2012年07月14日

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外国旅行帰りに彼女にフラれて所々竹林のある道を抜けた古い家で安い家賃で住むことになる。家主の暮林さんが素敵だと思う。最後がちょっとさみしいかな。

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2011年12月03日

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デンマークから帰って来た私にはぴったりの本でした。
周りとの接触を避け、ひたすらバイトする主人公に共感。
そして、主人公がいう、純度100%のものに私もデンマークでたくさん出会った。
そのことに感謝できた一冊です。

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2011年10月26日

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私も勿論、私の周りにもバックパッカーはいないので、何だかイメージしづらかった。でも、長い旅から帰ってくると現実になかなか戻れずこんな感じでふわふわするのかなぁ。ここに出てくる人たちとは絶対友達になりたくないな、と思うんだけど、角田さんの書く人は嫌いじゃないかも。アキオくんもいい味出してる!

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2011年08月26日

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読みやすかった。登場人物、角田さんの書く人間くさいダメな感じがすごく好き。

生き方も恋愛感もどの人にも全くもって憧れない(笑)
でも読めるのが不思議。

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2011年04月06日

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角田さんの文章は読みやすくて、ぱーっと読めちゃいます。
たくさんの人が、こんなの本当の自分じゃないーって思いながら生きてるんだろうな。
旅して、そんな状況から抜け出して。で、その後が大切なんですかね。
あぁ旅したい♪

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2011年02月01日

Posted by ブクログ

そんなに、たくさん読んでいるわけじゃないけれど、読み始めてしばらくは、村上春樹だーとひたすらに思いました。終わりに近づくにつれ、村上春樹的でないなと、思ったのだけれど。
角田光代から、村上春樹を連想するなんて、思いもよらなかったから、ちょっと面白かった。比較されてりしてるのか、気になるところ。

れにしても。旅!旅したい!どこかへ、身軽にぽーんと行ってしまいたい。このゲストハウスでもいいの。安定とは無縁の世界と風のにおい。冬はさむいけど。

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2011年01月07日

Posted by ブクログ

主人公のアキオを始め、「ゲスト・ハウス」に住む人、アキオのアルバイト先の人々、どの人として、共感できる人物がいませんでした。そういう小説も珍しいです。共感はできませんでしたが、お話としては、読み進めるだけの魅力があり、あっという間に読み終わりました。

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2010年12月07日

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旅から帰ってきてから読みました。思ったほど共感できる部分が少なかったような。中上紀さんのあとがきの中に、良い言い回しがあったので、そっちのほうが心に残ったかも。

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2010年12月03日

Posted by ブクログ

角田さんの作品は、すごい自分を重ねてしまう。
読んでる途中でスーパーに行って、思い出したときに、なんか現実のような(…は言いすぎだけど)、けどそんな気持ちになる。

重ねやすいって思ってたけど、そういう気持ちに気づけたこれ。

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2010年04月30日

Posted by ブクログ

これも100円で購入。角田さんはときどき読みたくなる。万人受けするんだろうなーって感じもあるけど、角田ワールドもあり、面白かったー。[08/02/07]

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2009年10月04日

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日本に帰ってきたバックパッカーの主人公。帰る場所がなく、友人の家に居候することになるが・・・。日本に帰ってきたのに、旅の続きをしているような感覚、違和感。自分探しの旅、、一番大変かもね。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

この小説に流れる空気は、旅が好きな人でないと理解できないのではないのだろうか。旅の経験と現実という日本での生活との落差。この作品にはその旅人の浮遊感に共感する。

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2009年10月07日

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