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アジア放浪から半年ぶりに帰ってみると、変わらないはずの恋人は、別の男と暮らしていた…。なんとか僕は、旅先で知り合った女性の一軒家に転がり込む。だがそこは、行くあてのない人が一時的な共同生活をおくる、旅の途中のゲスト・ハウスのような場所だった。旅の終わりを探す、直木賞作家の青春小説。
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Posted by ブクログ
コメダ珈琲にて2時間で一気に読めた。それが非常に嬉しい 主人公の素性が出ないけど何故だろうか。また逃げ出すのが暮林さんとか そっちかい思います
角田光代の本は好きでよく読むけど、これが一番好き。旅をしていたことがあるっていうのもあって、すごく共感する部分があったし、旅なんてしていなくても、すごく分かる部分があるんじゃないかなって思う。 この本出てて来る「純度100%」と言う表現がとても心に深く刺さった。 自分にはいろいろな自分に変化できる自...続きを読む分が張り付いて、その場を取り繕ってすごしている。だけどそれって本当の自分じゃなくて、じゃあ本当の自分って何だろう、って思ったとき、しがらみの一切無い状況に居る自分なんだって思う。しがらみは消えはしないけど、旅をしているときは、すべて置き去りにして、「自分だけ」になる。何かに驚き、何かに感動し、何かに喜んだり、そういうのを純粋に感じられる自分になれる。うわべの言葉も要らなくて、気の利いた言葉も要らなくて。「スゲェ」って思ったらもうそれしかなくて。 ああ「純度100%」ってそうだよ。あのときの私は確かに「純度100%」の私だったんだ。って読みながら思った。 旅が終わって日常に帰る。だけど日常にあっても、大切な人の前では、そこで見つけた純度100%の私でありたいって思う。なかなか難しいことだけど。
旅の途中のゲストハウスのような空間で繰り広げられるドタバタは、あの名作、谷恒生の『バンコク楽宮ホテル』や続編『カルカッタ大真珠ホテル』を彷彿とさせる退廃感が溢れていました。 帰国しながらも、旅の終わりを探し続けるどことなく物悲しい主人公の心情には、小林紀晴や本樹文生の世界観もだぶりつつ、僕は実は...続きを読む共感する部分が多いのです。
旅が終わったけど終わっていない、宙ぶらりんな感じ。折り合いたい現実との狭間でのモヤモヤ、時にだらだらと過ぎゆく日々、その中で少しずつ気づいていくことがあったり、また立ち戻ったり。そんなモラトリアムな描写がちょっぴり苦い記憶を呼び覚ますように続くのが、ある意味でこの本の魅力かも知れない。 旅に出る、...続きを読む旅を締めくくる物語としても良いけど、このダラダラ続くモラトリアム期間の描写が何より好きだった。
角田さんの小説を読むのは久しぶりです。 旅をする人は大なり小なり旅をする自分にどこか資格のようなアイデンティティを感じているのでしょう。 社会の歯車になれないのではなく、ならないだけだというような。 その感情を持った一人一人が小説の中で人間として生き生きしているので飽きずに読めました。 いってきま...続きを読むすがなかったとしても、ただいまを言えて始めて旅は終わりなのかなと感じました。 面白かったです。
この人は私にとって当り外れがあるのですが、この作品は当りの方でした。 普段の生活に疲れ、自分探しの放浪の旅に出て、結局は自分を見失う旅になってしまった青年。東京に帰ってきても、ゲストハウスもどき暮らし。そこは、どこか旅の続きのよう。どこで旅を終わらせれば良いのか判らなくなった彼は。。。 結局は地に足...続きを読むをつけた状態で、自らを再発見することによって旅を終わらせるのです。 角田さん自身、旅好きなのでしょうか、妙にリアリティを感じさせる(と言っても私には本当なのかわかりませんが)物語でした。
ずーっと3分の2くらいの所あたりで読まずに置いてあって、タイ帰国後にまた読んだ。 バックパッカーが、放浪帰国後も日本で同じようにゲストハウスでぐーたらして、 そこで感じた人との繋がり方や旅で感じたものを主人公目線で書かれている本。 バックパッカーの元彼を思い出した。 なんか最後の3ページが自分の昔...続きを読むの気持ちとちょっと重なって泣きそうになったね(笑) 旅を経験しないと【私の知らない場所の話しなんて聞きたくない、私が聞きたいのは、あんたが何を見たかってこと】 【私のいない場所で、たった一人で何を見て、どう思ったかってこと】て気持ちになるの凄く分かる気がする。 自分もバックパックで旅行して、初めて見える違う世界があった。この本に昔の自分を見た。
半年間のアジア放浪から帰国した僕 金もなく泊めてくれるアテもない 旅先で知り合った女性の家を頼る そこは格安シェアハウス的ゲストハウス バックパッカー達が間借りしている 何をやっても生きていけそうだけど 生きていけるところが見当たらないモラトリアム真ん中 従姉妹が若い頃書く仕事をしていて、もう吐き出...続きを読むすものがないって、インドからネパールに入り、かなり長い間住み着いていた それは、世界が違う、社会が違う、誰だって貴重な体験ではある 当時は、行動力が羨ましかったけれど でもね、若い頃は自由でいいけどね、皆んな平等に歳を取りますから、何処にいても国民年金は納めておいてくださいね この小説の僕は、帰るべき場所を見つけたようで、良かった良かった 2000年 2005年改稿
角田さんってなんか大きな事件とか特に起きない、誰かの日々を書かれるよなと改めて そしてここで描かれてる日々と心境は少し前の自分と重なって、その延長にある今の自分だからこそ、この話のもう少し先が読んでみたかった アキオはこの先どうやって生きていくのかな 5年後のアキオと高円寺の小汚い居酒屋で飲みた...続きを読むい
アジアを放浪する日本人バックパッカーが集まってくる東京のゲストハウス風木造一軒家を舞台にした物語。設定はとても面白いがそれぞれの登場人物の描き込みは薄い。
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