【感想・ネタバレ】汚れつちまつた悲しみに… 中原中也詩集【語注付】のレビュー

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Posted by ブクログ 2023年03月19日

中也詩はリズム感が良く、声に出して口遊むのもまた味わい深い。幼少期から文学に優れ、新聞に短歌の投書もしていたというから、そのリズム感覚を引き継いでいるのだろう。少し捻くれているようでどこまでも純真な詩の数々が綴られた詩集。

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Posted by ブクログ 2023年01月19日

『汚れつちまつた悲しみに……』を初めて聞いたのは、小学生の頃。教育テレビでやっていた、"にほんごであそぼ"という番組でした。その時に、妙に耳に残る語感のよさが印象的で、もういちど、きちんと文字として読んでみたくなり、高校生になってこの本を手にしました。
表題作の『汚れつちまつた―...続きを読む―』は、冒頭も印象的ですが、私は後半、三連目の
「汚れつちまつた悲しみは
 なにのぞむくねがふなく
 汚れつちまつた悲しみは
 倦怠のうちに死を夢む」
の部分が好きです。

他にも、『別離』『いのちの声』など、すてきな作品がたくさん載っています。
難しい言い回しはあまり使われておらず、詩をあまり読んだことのない方にもおすすめです。

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Posted by ブクログ 2022年03月08日

中也先生の詩には、言い表すことのできない美しさがある。ほかの詩人にそれを求めてみようにも、結局これを読めば「ああ、これだな」という気分になってしまう。どうにかしてほかの詩人も参考にしたいのに……。個人的には「憔悴」「また来ん春……」がお気に入り。
「このバージョン」に限った話をすると、装丁も綺麗だし...続きを読むそれぞれの詩の順番が守られているし好感度高め。秋元康のコメントはともかく、で。個人の感想を言わせてもらえばあのコメントはあまり面白くなかった。年表を読んで閉じるのがおすすめ、かもしれない。

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Posted by ブクログ 2021年07月04日

いつまでも鮮度が落ちない悲しみ

悲しみがきれいなものだと思うのは、きっと中也に会ったから。悲しみには小雪が降りかかるものと知っているから。
遠く知った気になって、私はまだまだ知らないのだと。気づいたのでまだまだ新しい中也に出会える。よろこび。

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Posted by ブクログ 2013年02月28日

はかない。

かなしい。

うつくしい。

こころの琴線に響く中也の感性が素晴らしい。
『雪の賦』と『生ひ立ちの歌』が特に好きです。

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Posted by ブクログ 2013年02月20日

すごくノスタルジックな思いのする作品です。
悲しくもあり、おかしみもあり、さわやかでもあり、曇ってもいる・・・。
中でも、「更くる夜」が一番好きです。
静かな落ち着いた気持ちになれます。

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Posted by ブクログ 2019年01月16日

中原中也の詩はすごい好きです!
重苦しい時もあるけれど、彼の柔らかい文体が好き。

この詩集のP.100の「春」がいいなあと思いました。

中原中也の詩、もっといろいろ読んでみたいです。

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Posted by ブクログ 2017年02月02日

作家の感情をそのまま表現した心の叫びみたいな詩は好き。詩を読むときは 詩のつくられた年数と 詩人の歴史と一緒に読むと この詩を書くときの詩人の感情と 詩をリンクして 深読みできる


子を失った親の 狂気を感じた。悲しみや 怒りを飛び越えたところには 狂気があるのだと思った

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Posted by ブクログ 2015年07月01日

思えば遠くに来たもんだ。

このフレーズどこかで習った。
中原中也さんの頑是ない歌だったのか。


「酒場にて」と「いのちの声」が
今の僕には印象に残った。

ゆふがた、空の下で、身一点に感じられれば、
万事に於いて文句はないのだ。
P86 /いのちの声

諸君は僕を、「ほがらか」ではないといふ。
...続きを読むしかし、そんな定規みたいな「ほがらか」なんぞはおやめなさい。
P198/酒場にて


繊細さ故の孤独。
それを言葉にできる天才。
自殺ではないが、早死にする運命を詩から感じた。この感覚ははじめてだ。

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Posted by ブクログ 2014年03月19日

本棚に眠っていたので。
中原中也のことは別に詳しくない。国語の時間に出てきたっけ。それぐらい。
どの詩も塞ぎ込むような冬の厚い雲に覆われているよう。心躍るような輝きはなく、どんよりとくすんだ気持ちになるが、その先には晴れた空が必ず広がっている。悲しみの中で、喜びが眩しい。
彼の目に映るどのような景色...続きを読むも深い深い内省につながり、どこまでも透明で触れてしまえば簡単に崩れてしまいそうな、そんな中原中也がこちらを見つめ返してきた。

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Posted by ブクログ 2014年03月04日

国語の教科書を久しぶりに見てみると
たまたま「サーカス」が載っており
今まで詩を読むことは殆どなかったのですが
興味が湧いたので文庫本を買った

日常の「陽」と「陰」
「思い出」などの詩が響くものがあり
体験してもいない日々に浸かれることが出来た

詩に出てくる言葉の解説も面白く勉強になった

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年02月17日

一度人にあげてしまい、探していた一冊。
初版と表紙のイラストが違う気がするのは気のせいか。
詩についてはさっぱり分からないんだが、心に残る。

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Posted by ブクログ 2013年10月25日

29歳の若さで永眠した中原中也。
晩年というには若すぎるが、今の自分と同じくらいの年齢のときに残した言葉の数々が、とても響く。
知識不足ゆえ、難解な言葉や表現も多々あるけれど。
希望、挫折、焦燥、愛、怠惰、憧憬。
いまの自分だから読めたのかもしれない。

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Posted by ブクログ 2013年06月19日

汚れちまった悲しみに。

悲しみはそのままに。
あるがままにいきましょーぜ。

気分が落ちた時に読むと拍車がかかるのですが、心は落ち着いたりします。悲しいね。
でも、いいね。

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Posted by ブクログ 2013年03月20日

ある日母から読んでみないかと渡されたのが汚れっちまった悲しみにでした。読み進めていくうちに、これは自分用に持っておきたいと思い(母の書き込みもあったのでもらってはいけないと思って)自分でこの表紙のものを購入。雰囲気も会っているのではと思います。

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Posted by ブクログ 2012年09月22日

ある本の作中で『生ひ立ちの歌』を読んでから、ずっと気になっていて、他の作品も読みたいと思っていました。

やっぱり『生ひ立ちの歌』が一番好きです。

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Posted by ブクログ 2012年09月03日

詩集なんて、もしかして初めて読んでみたりして。
中原中也の詩が、あまりにも純粋で、完全に自分の中に入っていかないのは自分が汚れてしまっているのか、それだけ歳を重ねてしまったのか、ただ、そんな若かりし頃が懐かしくて、もっと早く読んでおけばよかったと少し後悔。読むなら学生時代の方がいいと思った。素直に自...続きを読む分の心に突き刺さってくる詩はたくさんあると思う。決して明るい詩ではないが・・・過去、詩のテストは点数が悪いのを少し思い出してしまった・・・

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Posted by ブクログ 2013年02月06日

言葉のひとつひとつに、古さを感じない。心にぐさりと突き刺さるような詩もあり、何度読んでも飽きない。秋元康の「鑑賞」も良かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月13日

誰もが耳にしたことがあるであろう「汚れつちまつた悲しみに」がどんな詩か読んだことがなかったので、手に取った。
「悲しみ」を「汚れた」と形容するところが非凡。
冬の荒んだ気持ちが表現されている。詩の中で「よごれつちまつた〜」のフレーズが繰り返されるので、通常でない表現ながら、最後は納得してしまう。
...続きを読む冬の夜の自画像」も良し。

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Posted by ブクログ 2020年12月20日

自分が持っているものと表紙が違うが、出版社とタイトルが同じなのでここに書く。
きっと内容も同じでしょう。

『山羊の歌』『在りし日の歌』+αが載っている。
代表作だけあってサーカスが抜きん出ているように感じたが、分かりやすいだけかもしれない。

中原中也っていうと誰々をビール瓶で殴ったとか誰々を泣か...続きを読むせたとかいう破天荒なイメージがある。実際に学生時代から素行はあまり良くなかったようだし。
そこにあのルックス。
さらに幼少期に弟を亡くしてから詩に目覚めたいうバックボーン。
そりゃあ人気が出るよなあ。
不良の美青年が、詩の中では「俺は何を見ても切なく寂しいぜ」ってことを打ち明けるんだもの。

巻末の鑑賞を秋元康が書いている。高校時代に良い感じの女の子から告白代わりに中原中也の詩集をもらったっていう話で、学ラン姿の秋元康が脳内に浮かんで気持ち悪いので読後感をぶち壊されます

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Posted by ブクログ 2019年01月20日

詩って読むのは簡単だけれど、内容を理解するのは小説より難しいのかもしれない。学生時代の国語の授業で作者はどんな気持ちで書いたのでしょう?と聞かれたことを思い出しました。

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Posted by ブクログ 2014年03月16日

久しぶりに詩というものに触れたのでとても新鮮な気持ちで読むことができた。小説とは違うので頭を空っぽにし、感じるままに文章を受け入れてみた。中原中也の世界観って素晴らしい。

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Posted by ブクログ 2016年03月08日

まるで、心の中を写真で切り取ってきたような感じがした。
だから何度読んでも、どんな状況でどんな気持ちで言葉を紡いだのか、想像が難しい詩も結構多かった。
一方で、いくつかの詩は、すっと心に寄り添ってきた。
"共感"したというよりも、彼の心の一欠片と今の私の感情が”共鳴”した、そんな...続きを読む気がした。
私は瞬きもせずにじっと詩を見つめ、そのあと本を閉じて、しばらくぼうっとしてしまった。

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Posted by ブクログ 2013年10月08日

数のリアル中二時代を支えた詩集。
「サーカス」と「汚れちまつた悲しみに」は有名ですよね。ゆあーん。
暗くて怠惰でいたいたしい詩が多いですが、「夏の日の歌」みたいな情景を描写した詩が好きです。
落ち込んだ時に読んでさらに陰鬱になって、暗い気持ちにどっぷり浸るのがいい。

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Posted by ブクログ 2013年09月08日

読み終えた。
何か胸に残る二編の詩があった。
ある作者の詩や詩編をこうやって集中的に読むのは初めてだと思う。
最初は読み方が分からなくて何度も語調や速度を変えて読んでみた。
次第にそれぞれの詩に合う速さを感じられる様に読める様になった
のは面白い発見だった。
何故今、中原中也を手に取ったのかはよく分...続きを読むからない。
ただ年を取ったからかもしれないし、
活字ジャンキーになったからかもしれない。
また読んでみたいと思う。何時かはわからない…

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Posted by ブクログ 2013年08月24日

突然詩を読みたくなって。
読んでいくと世の中とか自分の中の暗い部分が思い出させられるようですごく不安になる。そこに絶望と諦めしか見いだせないとなぜ生きていくのか分からなくなる。自分の中2な部分が共振してぶるぶる揺さぶられる感じ。あぁやだやだ。世界の、自分のどこに希望なんて見いだせばいいんだ。
なーん...続きを読むてナーバスな気分になった初読でした。憂鬱だって必要な感情ならば悲観的になる必要などないだろう。でも次はもっとやさしい本を読もうっと。

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Posted by ブクログ 2013年08月05日

あまり詩は読まないし、好きではないが、「汚れつちまつた悲しみに…」というフレーズがカッコ良くて、読んでみた。

確かに、カッコ良い。

「少年時」「生ひ立ちの歌」のような望郷の詩でほんわかしたり。
「酒場にて」「汚れつちまつた悲しみの…」で、ハードボイルドに人生の無常感をさらけ出したり。

よく分か...続きを読むらんけど、とりあえずカッコ良い。

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Posted by ブクログ 2012年12月22日

「サーカス」のリボンとか牡蠣殻とか落下傘奴とかが分からなくて色々調べてしまった。落下傘奴はテント小屋がそう見えるということらしい。言われてみるとそうかも。しかしサーカス小屋自体を見たことない私は思いもよらなかった。

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Posted by ブクログ 2017年08月15日

 自分が読んだのは角川文庫版でしたが、こうやって若い人向けにカバーを変えて読み継がれていくべき名作だと思います。
 
 詩集というのは読み手のその時の感受性によって評価も左右されてしまうので、今は読み返したりしませんが、若い頃の思い出の詩集です。

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Posted by ブクログ 2012年10月26日

どこか仄暗いところが魅力的で流れるようにひとつひとつ読むことができました。三つほどお気に入りの詩があります。

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