【感想・ネタバレ】問題は、躁なんです~正常と異常のあいだ~のレビュー

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Posted by ブクログ

「躁」という精神状態のイメージが変わる本。
それは上機嫌で溌剌としたものだけでなく、攻撃的だったり、うまいこと言って人を騙したりする。意外にも人の迷惑になることが多い。
少し前まで「人格障害」という言葉がそういう困った人に当てはめられてきたが、躁状態との峻別が難しいとのこと。
ネットのおもしろい人を理解する上で新しい視点が得られた。

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2011年07月07日

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DVTで小田原の病院に入院した時、縄ちゃんが差し入れてくれた本。読んでいなかったが、某クレージー野郎の事件で読んでみる。「うつ」は先が読めるし自覚症状もあるので治療しやすいが、「躁」と「人格障害」は自覚がないので治療に難渋するというのは、最近とても感じていたこと。プロである精神科医にとっても同じことなのだと納得。

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2018年10月13日

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ネタバレ

[ 内容 ]
奇妙な言動、不可解な事件の裏に…。
躁を知ると人間理解が深まる。
“国民病”の「うつ」と比べて、知られざる「躁」。
その奥深い世界を、初めて解き明かした一般書。

[ 目次 ]
第1章 突進する誇大妄想
第2章 奇人と病人
第3章 躁と風景
第4章 事件の真相
第5章 躁という危うさ
第6章 医学的なこと、その他

[ POP ]


[ おすすめ度 ]

☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)

[ 関連図書 ]


[ 参考となる書評 ]

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2011年04月08日

Posted by ブクログ

鬱というのはよくスポットがあてられているけれども

その対称にある「躁」は見過ごされがちで

病気とも認識されにくい そして厄介やと思った。

鬱は「心の風邪」ならば 躁は「心の脱臼」らしい。

あーなんかあの芸能人とかも躁の傾向大ありやなー なんて思いながら


鬱だとか 人格障害や認知症だとかの数ある精神系の病気は、実は全てひとつの症状で、それが軽度か重度かの違いなのでは、という著者の論は なるほど、面白いと思った。

著者がこの本を記したのは、自分も躁状態ではないかと思い、人々に迷惑をかけないためにも~みたいなことを書いていましたが。

誰しもが瞬間瞬間に鬱と躁の間を行き来しているのだと思うけれども。
どちらかの極から戻ってこれない人々が、病、ということになるんですかね。

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2010年04月10日

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鬱より怖い、躁。
たくさんの事例が載っているのですが、だんだん気味が悪くなってきて読むのがつらくなってくる……

躁の特徴に当てはまる人がたまにメディアを騒がせてますが、そういうのを見るとどうしようもない「イタイ」感覚に陥る。
わたしの「なんか怖い」センサーにビンビン反応する。
自分もどっかで「そっち側」に落っこちてしまう(もしくはしまっている)のではないかと不安になる。
(まあそう思えるあたりで、まだ大丈夫なのかもしれないけど)

特に医学の知識がなくても読めます。

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2010年11月10日

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2008/4
心の病として取り上げられるのが鬱に関してのものが多いが、それと同様、また場合によってはそれ以上に問題があるのが躁という現象がある。ただ、これは活動にプラスになることもあるので、一概に否定はできないが、躁という状態についてももう少し考える必要があると警鐘を鳴らしている。

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2009年10月04日

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自分も躁なんじゃないか?
正常な人間なんていないんじゃないか?
周りの少し変な理解できない滑稽な人が
もしかしたらこの病気なんじゃないか・・
そう思えてきました。

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2009年10月04日

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うつ病に対して取り沙汰されることの少ない躁病について書かれた本。
過去に起こった事件の犯人を躁病という観点から紹介する項目は、それはちょっとこじつけなのでは…?と思ったところもあったけど、中島らもや有吉佐和子のエピソードは面白かった。あとゴリラ少女については思春期の黒歴史の一幕としてほっといてやれよwと思った。
確かにうつ病に比べ躁病は病気なのか個性なのか判断がしづらいし、本人が病気と感じていないところが治療の難しいところだと思う。

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2015年01月18日

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うつ病は結構ポピュラーな病気として取り上げられていますが、うつ病と相反する症状を呈する躁病や躁状態に光が当たることは少ない。‥ということで春日先生、躁に焦点を当てました。題名にもあるように精神の正常と異常を考える上で躁は興味深いということらしいです。
春日先生は、うつ病が「心の風邪」と表現されるなら、躁病は「心の脱臼」であるといったイメージを持つと述べておられます。心の箍(たが)が外れた状態とは躁病の人の行動を言い得て妙です。
この本には、数多く、実際の有名人や報道された事件の人物の行動を紹介しています。実際世間でお騒がせ的行動を起こしているこれらの人々が、躁病を伴っているであろうことを知るとまた、事件の色合いも違って見えてくるというものです。
それにしても、いつも思うのですが、正常と異常であるという境目は私たちを取り巻く社会に常に左右されています。人は自分自身が何者なのかわからないまま一生を終えてしまうことも少なくないのかもしれません。

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2013年03月24日

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躁病の患者さんがもつ異様さは、実際に患者さんを見てすごく感じたし、本書で語られていることはすっと入ってきた。軽躁と人格障害の境、人格障害とハイテンションの境がやはり曖昧、異様!なのはたしかなんだけど。
私も夜に考え事をすると躁傾向があるので気をつけたいと思ったよ。

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2013年01月14日

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「うつ」に対しあまり話題にならない「躁」について書かれた本。
「躁」について精神科医の視点で書かれており、リアルな感じが伝わってくる。
「躁」についての一定の知識は得られる。
ただ、犯罪などを例に「躁」と関連付けて書かれている部分は、著者の推論であり、しっかりした根拠のあるものではないことに注意は必要である。
「躁」といっても軽度〜重度と幅が広く、軽い「躁」は健常者でも当てはまる部分が多い。
どこまでといった線引きの難しさを改めて感じる。
しかし、読んだ後に不安感が増すような感じがして後読感は良くない。

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2013年08月10日

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うつは知られているが、躁の知名度は高くない。
不可解な行動について、「躁状態ではないか」ということを考慮に入れるとすんなりと筋が通ることもある。
小説で描かれた躁状態、実際の事件で躁状態が関わっていた可能性なども述べ、具体的に書かれている。

著者の個人的印象が強いという感は否めないけど、「こんな状態もある」と世に知らせるにはいい本だと思う。

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2012年02月07日

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身近な人で騒々しい人がいるが、これを読んでその謎が解けた気がした。
深い洞察力が欠けた行動と発言、無駄な騒々しさ、毎日がお祭り、常にエネルギッシュ、虎の威を借りた自分は誰それと友達発言、etc.、その人の性格ではなく、見つけにくい病気なのだと思えば納得もいく。
躁病は鬱病の反対ではなく、人にさとられたくない不安や恐怖、空虚を抱えた人が思わず取ってしまう躁的な行動は、鬱のさらに先を行く病気ではないかという考察は説得力がある。
ただ、この著者の語り口も時々怪しい感じがすることがある。

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2012年01月24日

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鬱に比べて発現頻度が低いため、
一般に理解されにくい「躁」へのアプローチ。
一見普通っぽい人の妙な言動は、
ひょっとしたら躁のせいなのかも……と思って捉え直すと、
見えにくかった問題がいろいろクリアーになる――というお話。
わかりやすくて面白い。

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2012年12月08日

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 これは面白かったね。躁ってのがどんだけ「迷惑」か。「迷惑」って、危険ってことでもあるわけで。
 それに、「躁」が「うつ」の底つきって切り口が、面白くってね。
 ある。確かに。「躁」。イジョーなる万能感、空でも飛びましょうかってイキオイ。向かうところ敵ナシ。気をつけよう、そゆうとき、わたしだってあるからねぇ。
 中島らもの話もこの作中に出ていたと思う。
 いろんな「躁」がここに登場する。「笑っていいとも」の電波ジャック事件、有吉佐和子の話も。

 ああ、そうだ。そんで、らもさんをひもといていったんだっけ。

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2011年06月15日

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言われてみると、まわりにいるあの人やこの人は躁だったのね!?うつは気にとめるが躁はこれまで意識していなかった。視野が広がった感じ。なお、軽躁状態は理想的なのでは?それが病気でない限りね。

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2012年02月03日

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ウツほど身近ではないと思われがちな「躁」、実際ど真ん中「躁病」の患者は少ないらしい。
しかし、一見ただの騒がしい人、怒りっぽくせわしない人、勘違いしてるナルシストなどを「軽い躁」「躁的な傾向を示す人格障害」「躁に近い性格の人」と考えれば、不可解なその行動が理解できるようになる(こともある)というのが著者の主張。
本文は著者の考え(思いつき)を、例を挙げて述べてゆくスタイルなのだが、その例がやけに多い。
「躁」というベクトルを読者によりよく理解させるため、また「躁」の人が持つ週刊誌的・夕刊フジ的な面をフックにして読者をひきつけようという試みだと思うけど、あまりに矢継ぎ早に出てくるそれらが、実例なのか著者の創作なのか判然としない部分もあって、いっそ著者が「躁」を実演してみせてるのかとすら思った。

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2009年10月04日

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うつは、割りと自分も周囲も気付きやすく、また治療もし易いのだが、躁となると
病気なのか、ちょっとハイテンションなだけなのか、見分けがつき難く、
また治療も、症状にピタッと合う薬を処方するのが難しいそうです。

この本を読むと、もしかして自分もあの時は、、みたいな
気分になります。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

躁の問題の最たるは、病気が人間の尊厳を損なうこと。
躁病の理解が進んで、病人が病状にふさわしい治療を受けられますように。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

大好きな春日センセイの本。躁の人も躁でない人も世の中にはたくさんいるわけで、どちらの人もあんまり傷つかず、楽しい人生が送れたらいいと思うんだけれど。

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2011年08月06日

Posted by ブクログ

躁という病気を踏まえた上で世の中を改めて見てみると、これまで自分にとって理解できなかった事件の真相を垣間見れる気がする。しかし躁病の現実を知ると、やるせなさを感じずにはいられない。「正常」、「普通」とは何なのだろうか。

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2009年10月04日

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