【感想・ネタバレ】ブラフマンの埋葬のレビュー

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Posted by ブクログ

「謎」の生物、ブラフマンが本当に愛くるしい。⁡
⁡⁡
⁡この物語の、登場人物は
干渉せずただ、静かに各々の時を過ごしています。⁡
⁡⁡しかし、干渉しない物語から足を1歩踏み出してしまった「僕」。⁡
⁡その先に訪れるのは…。⁡
⁡⁡
⁡なぜ「僕」はあんな行動をしてしまったのか⁡
好意か嫉妬か、愛すべきものを否定された仕返しなのか。⁡
⁡⁡
鼻の奥がツンとするような作品を読んだのは⁡
⁡久しぶりでした。

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2024年02月05日

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ネタバレ

ブラフマンが愛らしくて可愛くて。みたこともない動物なのに抱きしめたくなってしまうくらいかわいかった。
うすく好意を抱いていた娘はブラフマンに全く興味を示さず、2度目に見た時も、「これ」扱い。彼の世話をすることは「面倒」と言う。そんな彼女と男との付き合いに意地悪く口をはさんだところでブラフマンは居なくなる。
なんという作品だ、と思った。家族がいるのかいないのか、知らない家族の家族写真を飾って心穏やかになる青年の気持ちを考えた。

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2023年03月05日

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ネタバレ

タイトルからしてブラフマンが死ぬこと、残りページがほんの少ししかないことから娘の車の練習に付き合ったことでブラフマンは死ぬと想像できた。溺れて死ぬのかな〜と思っていたが娘が轢き殺してしまった。

娘に好意を持っている僕に反して、娘は僕に対してなんの興味も感情すらも示さず、挙句僕が大事にしているブラフマンまで殺してしまって、なんとも皮肉だなと思った。僕がブラフマンの死を悲しむ描写はあったのに娘が轢き殺したことに対してどのような感情を持ったのか描かず、葬儀に来なかった事実だけどというのがなんだか味があるな、、、
娘は男が来る日だったから葬儀に来なかったという理由が僕に対してなんの興味もないどころかぞんざいに扱ってもいいと思っているどうでもいい存在であることを示している。女って結構興味ない男に対して邪険に扱う気持ちはわかるし、男からの好意ってなんとなくわかるよね。娘は僕からの好意がわかっていた上でのこの態度なのかもしれないな。

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2022年09月15日

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タイトルからも、どこかでこの愛すべきブラフマンとの別れがあるのか、と推測しながら、その美しい自然に囲まれた世界の中での、ブラフマンとの愛おしい生活を、爽やかな文体と共にドキドキしながら味わった。

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2024年04月21日

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場所は日本なのか?登場人物は日本人なのか?それとも外国の話なのか?ブラフマンと名付けられた動物は猫なのか、野生動物なのか?最初から最後まで想像力をあちらへこちらへと働かせながら読書する絵のない絵本のような小説でした。
人生経験を総動員して小説中の情景を想像する。その情景をこれまで見聞きした人物、生き物、映像に当てはめる。あまりいい読書の仕方ではないなーと思いつつ、情景にあった映像パズル探しが覚醒しました。たぶん作者の意図に沿った映像を半分も見つけられなかったと思いますが、勝手に想い描いた映像を構成すると立派な映画が自分の中で出来上がっていました!
読書をする際に自分の感性を信じて読みひたることの心地良さを教えてもらったような気がします。
中学生に読んでもらいたいな〜

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2024年03月25日

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作者の動物の描写には脱帽。ワールド全開。
章の終わりのブラフマンの取説が微笑ましい。
ラストは唐突でありながら埋葬品の中身で救われる。
いつまでも読んでいたいと思わせてくれる作品。

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2024年02月17日

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ネタバレ

これは残るなー何度も読みたい。

レース編み作家がなんとなく自分自身に重なる気がして、レース編み作家目線の話が読みたいと勝手に思ってみたり。

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2023年12月07日

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“夏のはじめのある日、ブラフマンが僕の元にやってきた。”

その子犬のような小さな生き物は、痩せて傷つき、震えている

“最初に感じ取ったのは体温だった。
そのことに、僕は戸惑った。
朝露に濡れて震えている腕の中の小さなものが、こんなにも温かいなんて信じられない気持ちがした。
温もりの塊だった。”

それから僕はブラフマンとの濃密な日々を過ごしていき、彼の生態について詳しく記録していくのだ。

※ブラフマンの尻尾
※ブラフマンの眠り方
※ブラフマンの食事
※ブラフマンの足音
   ・
   ・ 
 そして最後は……
※ブラフマンの埋葬

なんて愛おしいのでしょう。
愛情しかありません。

この物語の世界はとても美しく静か。
自然に囲まれた小さな村は、死者たちの世界のようで現実味がない。
古代墓地にいくつも転がる石棺や墓標。
埋葬人の見張小屋。
過去も未来も持たない僕。
この静けさや曖昧さが、なんとなく村上春樹の世界を思わせる。

その中で、ブラフマンの存在が生き生きと生命力に溢れているのだ。

170頁程の文章には、想像を巡らせるのに充分な余白と余韻があり、胸の奥深くに沁みていく。

あぁ、私達は生きているのだな。



※この本は、いるかさん・地球っこさんに「小川洋子さんの好きな作品」として教えて頂いた中の一冊です。
ありがとうございます♪

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2023年09月19日

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4.0くらい
小川洋子っぽいと言えばぽいけど解説に書いてあったみたいに南仏の夜明けみたいな雰囲気を密に感じ取れて真新しくて微睡むような空気を言葉として紡いだみたいな話

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2023年08月13日

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 太陽の光を浴びて輝く泉の水面、風に誘われてさざめく樹々たち、自然の中で思いきり遊ぶブラフマン……。すべての描写を記憶したくなる程、美しい文章だった。
 架空の動物であるブラフマンの仕草は可愛さに溢れていて、見た事のない生き物を、ここまで鮮やかに描き出す文章に魅了され続けた。
 穏やかな日常が次第に不穏な雰囲気へと変わっていく様子が、季節の移ろいと共に感じられる。主人公である〝僕〟の純粋さに翳りが差し、引き起こされてしまった結末は心が痛み切なさが込み上げた。しかし物語は〝僕〟の心に宿ったエゴを非難する事なく、淡々と出来事だけを書き連ねていく。その表現のされ方に心はより深い余韻に包まれた。

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2023年08月10日

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どこか異国を思わせる風景。そう遠くはない昔の出来事。ブラフマンと名付けられた謎めいた生き物。
どこかの国の神話になぞらえた寓話を読んでいるような気持ちになった。
私はブラフマンを、尻尾の長い犬のような動物としてイメージしながら読み進めた。

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2023年06月11日

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宿泊施設を管理する僕が、小さな生き物と共に過ごす日常を描いている。

全体を通して、情報が少ない。つまり、余白が多い。小さな生き物に関しては、各章末に説明文がある。しかし、僕に関しては最初の情報しかない。

この余白の多さが、この一篇の魅力だと考える。
読者によって、余白の埋め方を委ねる。そんな作品なんだと思う。

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2023年05月07日

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ブラフマンの健気さ、愛おしさ
淡々と進む日常
小川洋子らしさもありながら物語に入っていける
結局ブラフマンとは何なのか謎のままだったけれど、それがブラフマンなのだろう。

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2023年03月24日

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小川洋子 著

なんて素敵な小川洋子さんならではの世界に
誘ってくれる作品なんだろう。
やっぱり、この世界観好きだなぁと思う。
出だしの頁から既に誘われ、何処か知らない外国の土地に降り立って、物語の登場人物達に出会ってしまうのだ。
最初に姿を現した僕は、、少年かと思った。
そして朝早く裏庭のゴミバケツに潜んでいた動物らしきものは子犬かと思ったけれど…
予想は少しずつ外れてゆくが、それすら気にならないくらい、どんどん物語に引き込まれてゆく。
目をあけていられないほどの眩しい夏でも緑の匂いがする。泉がある。
静謐な雰囲気に漂いながら物語りを読む。
どうやら、少年は青年であるらしい。
そして、物語りの中で唯一名前を持つ僕が飼うことになったブラフマンは最初、子犬かと思ったけれど…違う生き物(動物)らしい。
最後まで、ブラフマンの正体は明かされてはいない。ブラフマンの容姿とも特徴とも言える表記には、途中⁄(⁄ ⁄•⁄ω⁄•⁄ ⁄)⁄ンッ?かなり驚いた部分もある₍ᵔ·͈༝·͈ᵔ₎

とても気になるんだけど…それ以上に自分の中の想像の中のくりっとしたチョコレート色の小さな瞳で僕を一番信頼して見ているブラフマンが愛らしくて見守っていきたいと強く感じてしまう(⑉︎• •⑉︎)♡︎

解説で書かれていたけれど…
“全編に漂う不可思議な雰囲気の中核をなすのだけれど、それ以上に、名前のない人間たちこそ、夢のなかで出会う行きずりの人物のように謎めいている。”
小川洋子さんの不思議な空気を纏う物語りはいつもそうだ。
その空気感の中にずっと漂っていたい気分になってるときに、いきなり、とても具体的にその姿の繊細な部分を描いていたり、さらりと深い悲しみをもたらす。
いつも、優しいような思いがけない場所に連れて行かれるような感覚がする。

それにしても、この厄介でいたずらっ子の相棒ブラフマン。この作品を読めば、きっと
愛おしくなるに違いない。

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2022年11月25日

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小川洋子さんの作品は、生物の生と死を連続的なものとして、日常の延長線上に捉えているように感じることが多い。最後、ブラフマンは突然の死を迎えるような印象だが、生の次の形としての死として作者としては自然の成り行きと捉えているのかもしれない。また、ブラフマンの死の直前に青年と娘の関係性に変化が現れるような含みを持たせていて、ブラフマンの喪失が娘との関係性の発展を暗示しているのかも。穿ちすぎ?

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2021年12月30日

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淡々と過ぎて行く孤独な日々で、いつも傍らにいたブラフマン。あまりにも唐突な事件に言葉を失ってしまった。読みながら涙が止まらなくなった。ずっと大事にしたい作品。

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2021年12月03日

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ブラフマンの足音の描写が好きだった。ブラフマンがどういう生き物なのかわからない部分もあるけど、足音を思い浮かべるだけで愛おしい気持ちで胸がいっぱいになる。足音だけじゃなく、食事を催促するために尻尾で床を打つ音、ひまわりの種を両手で持って齧る音、彼が生きている音がまるで耳元で聞こえてくるかのような描写が多くて、ブラフマンの気配を感じる小説だった。

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2021年10月01日

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この小さなブラフマンと呼ばれる生き物は結局何だったのか記されていない。穏やかに進む前半から徐々に不穏さを感じていき…。
小川さんの筆力があってこその作品で、おそらくこういった一見何も起こらない物語を描くことがとても難しいのではないだろうか。
温かな春から、急な春の嵐に巻き込まれたような、そしてまた静寂がおとずれる、浮遊感のある作品だった。

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2024年05月05日

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ネタバレ

小川洋子さんらしい、優しく流れるような文章が素敵な作品でした。丁寧に描写されるブラフマンの一挙手一投足が可愛らしく、ずっと幸せに暮らして欲しいと願って止みませんでした。

芸術家が芸術をひねり出すために、献身的に、ときには透明人間のように人に尽くす主人公。唯一心を惹かれた女性の目線の先には、別の想い人。
慢性的な酸素不足のような主人公の日常において、ブラフマンは真っ直ぐに彼のことを慕い、彼の心を癒したのだと思います。ブラフマンにとっては、主人公が世界の全部だったのでしょう。

ブラフマンを最後まで、心ある誰かに愛された命だということを認めようとしなかった娘さん。対照的に、最初は動物アレルギーだからと彼を毛嫌いしていたレース職人がブラフマンのおくるみを縫ってくれた事にはっとしました。レース職人は、主人公のブラフマンを大切に思う気持ちまでは否定していなかったということなのだと思います。
芸術家、目に見えないものも大切に掬いあげようとする類の人種には、ブラフマンはただの未知の生物ではなく、一人の男の心を癒す友達に見えるのかも知れません。

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2024年03月14日

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ネタバレ

全体としてフワフワとした夢物語のような感覚が
解説を読んで、なるほどなとスッと入ってくるものがあった。南仏にまつわる話、主人公を含む名前のない人間たちこそ夢の中で出会う行きずりの人物のように謎めいている、互いの領域に決して入り込まない人々の世界に起こった泉泥棒の登場と「僕」の侵犯行為、その結果としての死。

犬との関わり、育つ幼きものに寄り添う子育てを振り返りたくなるようなあたたかな前半もよいが
後半の展開は深く、余韻を残す一冊。

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2024年02月23日

Posted by ブクログ

物静かな主人公とブラフマンとの、静かな出会いと静かな別れが、淡々とした叙事的な文章で語られる。

先日読んだ井伏鱒二「山椒魚」と同じく、この作品の中では空想上の生物であるブラフマンの描写だけがリアルだ。
現実的に「あり得る」はずの他の登場人物達は、主人公が密かに想いを寄せる「娘」でさえ、あるいはその「娘」への想いさえ、どこかぼんやりしている(村上春樹の世界の終わりを連想させる)。

ブラフマンを失った主人公の悲しみについては何も書かれていない。
書かれているのは、「娘」から聴く言葉がどこか平板であり、声を発さないブラフマンの表情は主人公に豊かな心情を語りかけていることである。
ブラフマンが枯葉を踏み締める音や、食事を求めてふくらはぎにすり寄る体温を、主人公はつぶさに語れるということである。

ベッドで眠る我が子の手を握り、寝顔に見とれていたくなる、そんな本である。(単に疲れて帰ってきただけのことかもしれませんが)

2016.5.11

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2023年09月28日

Posted by ブクログ

作中ではブラフマンは「謎」という意味だけが出てくる。それゆえに、その姿が我々が名前を知っている何かに当てはまる必要はないのだろう。

とはいえ、造語ではなく元よりある言葉なだけに、その意味から作中の抽象が何を表現しているのか解釈したくなってしまう。

高校の倫理を履修した人なら覚えているかもしれない。"ウパニシャッド哲学"なんて言葉と一緒に出てくる「ブラフマン」とは、宇宙の根本原理をさす。
つまり、全てのものの根源がブラフマンであり、「宇宙の創造主」とも言われる。

とすると、作中のブラフマンは、芸術家たちが活動する〈創作者の家〉が、その創作が、生んだものなのであろう。いや、それぞれの創作がうまれる根源がもつ生きた熱量がこの家で融合し、姿をもっただけ、すなわちブラフマンから創作がうまれたという見方の方が哲学に即しているのか。

いずれにせよ、ブラフマンは作中でも宇宙の根本原理であり、僕の存在が認識される世界における原理原則、各人がもつ領域の調和そのものであったのだろう。
しかし、僕はラストシーンで娘の領域に踏み込む。その結果、ブラフマンは失われる。

小川洋子の描く世界がこんなに言語化しやすいとも思わないので、ただの素人の解釈に過ぎないが、これが私が読んだものである。
「創作」「宇宙」などのワードが見られたので、遠からずな気もしているが。

今回も、言葉と脳みそでは掴めないような物語に心が休まった。幹に空洞ができることを「まるで森がため息をつく時の唇のよう」と表現するところなど、また小川洋子の世界に触れることができているんだと静かで幸せな気持ちになった。

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2023年07月31日

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ブラフマンは勝手に犬だと思っていたけど、皆さんの感想を読むとカワウソかもと描かれていて、そうなのか!と。

淡々と進んでいく物語、最後もあっさり終わってしまうけど、自然に囲まれた穏やかな風景とブラフマンとの日々はじんわり残ってる。

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2023年07月19日

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単行本が出た当初読んだきり。
久々に読んでみたくなり、単行本を手放したので文庫で再読。
何だかよくわからない生き物であるブラフマン。
私は馬と思い込んでいたけど違っていた。

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2023年05月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

水掻きがある点は違うものの、カワウソにあまり馴染みがないので私の頭の中では犬のような生き物として話を読み進めていた。
検索をかけてみると、犬でもカワウソでもビーバーでもなく、"謎"の動物として"ブラフマン"として死んでいったと考えるのが妥当なようだ。
あるいは、ヒンドゥー教の神である梵(ブラフマー)は、4つの顔を持つ創造の神なので、犬の要素、カワウソの要素など、4つの動物が混じった創造動物かもしれない。

タイトルに埋葬とあるから死ぬのはわかっていたが、結構最後の最後で呆気なく死んだので少し驚いた。娘絡みの話が、たまに運転させてあげるくらいで、男との密会を知っている以外よくわからず、いまいち話に入り込めなかった。
もう少し早くブラフマンが死んで、余韻に浸る文がもっとあるか、死んで、即終了の方が個人的には良かったかも。

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2023年05月15日

Posted by ブクログ

あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している<創作者の家>。
その家の世話をする「僕」の元に、ブラフマンはやってきた。
サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、小さな生き物と触れ合い、見守ったひと夏の物語。


文章だけ読んでいると子犬のようにも思えるけれど、水かきを持っていたりする謎の生き物、ブラフマン。そのブラフマンとのひと夏を綴った物語です。
ともに過ごした時間は短いけれど、ブラフマンを愛おしむ僕の感情や、確かにあった絆が丁寧に書かれていて、小さな世界のささやかな話だけど心に刺さります。

こんな優しい物語の果てを、読者目線ではタイトルで既に知ってしまってはいるんですが、どうかその時が来ないように。この小さな幸せがずっと続けば良いのにと願わずにはいられません。
それでも終わりは訪れて、しかも想像とは違った形でなかなかショッキング。閉じた世界(理想の世界)から外界の物を望んでしまった時(欲望を知ってしまった時)、楽園は壊れてしまう、みたいな。楽園の追放とかそんなメタファーなのかな、とぼんやり感じました。

***

冒頭で登場人物(?)の行く末を知ってしまうという点で、同作者さんの『人質の朗読会』(中公文庫)を思い出しました。
最期を知っていてこそ感じるものもありますよね。こちらも素敵なお話なのでぜひ。

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2023年04月02日

Posted by ブクログ

小川洋子の小説を読む時の、少し背筋が伸びる感覚が気に入っている。
ただし、それは作品自体のエッジとは全く関係ないしていないところでもあり、今作はタイトルからいきなり不穏だったりする。

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2022年09月01日

Posted by ブクログ

結局最後までブラフマンがなんなのか判明しなかったけど、なんとなくカワウソっぽい動物をイメージした。
そして最後があっけなくて驚いた。娘への主人公の怒りも感じなくて、消化不良。
でもこの人間味の無さが小川洋子氏の作品らしいと思う。
タイトルにあるブラフマンの埋葬は最後にようやく行われるシーンなんだけど、この物語自体が埋葬の儀式的なものなのかも知れない。ブラフマンが生きた時を記すことが弔いの儀式にあたるのかなと。

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2022年02月07日

Posted by ブクログ

淡い雰囲気が漂う作品でした。 「現実感」が妙に薄く、どこか遠い国の生活を見ているようでした。 そして何より、ブラフマンがかわいい。どんな動物なのか想像しながら読み進めることはとても楽しく、可愛い姿を想像しては和みました。

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2021年09月16日

Posted by ブクログ

ブラフマンがなんなのか、動物だと思うが最後までわからなかった。
ただ、読んでるうちにタイトルの通り嫌な予感があって、やっぱりってなってしまった。
ただ、静かな世界観は心地よかった。

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2021年09月01日

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