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Posted by ブクログ 2020年04月13日
政府による切手の発行を通して、皇室に対する政治・大衆の意識と視線を読み解いた異色の歴史書。日本の侵略政策・行為と皇室切手とが表裏一体であったことに触れた第3章は本書の白眉。切手は国家におけるメディアである、という筆者の主張は、まさに「郵便学」の神髄であると言えるのではないだろうか。
Posted by ブクログ 2013年02月05日
郵便学者の著者による皇室切手の歴史を描いた本。
これまで日本では皇太子の肖像切手はあるが、天皇の肖像切手はない。世界的には国家元首の肖像を使用するのが珍しくないが、日本の場合は宮内庁が頑迷な態度を取っているのが原因と著者。また、時の政権によって皇室のご慶事や切手発行がいかに利用されてきたかがよく分か...続きを読むる。