【感想・ネタバレ】絶対泣かないのレビュー

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ 2024年05月12日

働く15(6)の女たちを描いたお仕事小説。
短編集だとわかっていたので、隙間時間に読もうと思っていたはずが一気に読み終えてしまった。

1995年に書かれたものらしい。
私とこの本はほとんど同い年だ。信じられない。
言われてみればスマホが出てこなかった。

働いていれば誰しも覚えがあるチクリとした経...続きを読む験や、自分をすり減らすような瞬間を描きつつも、
それでも皆前を向いて進んでいくのだから本当に元気が出る。
みんなみんなかっこいい。
働く色んな女性たちを肯定的に見ることで、なんだか自分にも、「アンタもよくやってるよ」と言ってあげたくなった。
わたしもそこそこ頑張ってるじゃん。と思える。


働く女性たちの教科書にした方がいいです。
女の子の後輩とかできちゃったらうっかりおすすめしちゃいそう。


私は生きるために仕事をしているだけで、好きでもなんでもないし、私じゃなくてもできる仕事だから虚しくなることも多々ある。
それでも私は自由なのだ。選んでこの仕事をしてお給料を貰っている。お金のために。
大きな夢やもっともらしい大義名分がなくても、一生懸命働いているときっとどこかで報われるんだろうな。
最悪誰にも気づいてもらえなかったとしても、私くらいはわたしの働きっぷりを認めてやるか、という気持ちになれました。

お守り本入り決定です。

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Posted by ブクログ 2023年08月07日

色んな立場の女性の心の葛藤を映し出された一冊。
共感できるところも多くて、何より嫌な奴も主人公として出てくる感じがバランス良くて良い!
良い人ばかりだと、ちょっと白けちゃったりするから...

そしてクソみたいに嫌な奴も、色んな葛藤を抱えて必死に生きてる、おんなじ人間なんだなと改めて思った。
クソみ...続きを読むたいな奴をけちょんけちょんにしてやりたくなったときに、もう一度読み返したい。笑

様々な立場の女性がそれぞれ抱える思いを知るために、ぜひ男性にも読んで欲しい。

#夏の読書感想文

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Posted by ブクログ 2023年06月24日

短編でこんなに何度も心を揺さぶられたのは初めてな気がする。
私は仕事は仕事と割り切っている方だけど、自分の人生に対してのプライドだけは忘れずにいたいなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年05月31日


タイトルのイメージから、
食いしばって、どんな理不尽からも耐えながら「絶対泣かないぞ!!!」と前に進み続ける話かと思ったら、やっぱり山本文緒せんせーはそんな無理矢理背中を押すようなことはしない。

悩みや事情を抱えながらも、
仕事をしながらきっかけを得て、気づきを得ていく話。

きっかけに気づける...続きを読むように、
余白や柔らかさを持っておくことが大切よなあ。

仕事をしていることは自由である、がはっとした。

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Posted by ブクログ 2023年02月19日

当たり前だけど、世の中にはいろんな仕事で溢れている。
誰もが知っているものから「えっ、こんなのもあるの?」というものまで。

なんのために働いているのか、このままでいいのか、時々分からなくなることがある。
そんなとき山本文緒さんのこの言葉を思い出す。

❝もし、あなたがあなたの仕事が嫌いだとしたら、...続きを読むそれがどんなにつまらない仕事でも、それをつまらないと思っているのはあなた自身です。
つまらない仕事を選んでいるのもあなたで、でもそのつまらない仕事でお給料をもらって自分を食べさせているのなら、一見華やかそうでも、誰かから扶養されている人よりも何倍も自由であることを、時々は思い出してください。❞

働いてお金をもらって、帰る家がちゃんとあって、ごはんを食べて、寝て、また働いて...。
自分で稼いで「普通」に生活できていることのなんと尊いことよ。

世の中にはいろんな仕事で溢れている。
その中で自分が関われる仕事はほんの僅か。
これからわたしは生きているうちに、どんな仕事と巡り合うことができるのだろう。
そう思うとちょっとだけ明日の仕事が楽しみになった。

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Posted by ブクログ 2022年11月20日

山本文緒さんの、短いお話の中に色んなエッセンスをぎゅっと濃縮できる能力はすごい。仕事系小説でもやっとする感じのものを読んだあとに、清涼剤として読みました。前向きに仕事について考えられる短編集です。

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Posted by ブクログ 2022年09月06日

様々な職業なで働く女性が主人公の短編集。
私が今やってたり、今までやってきた仕事とは全く関係のない職業だけど、仕事に対する思いや姿勢がちゃんと伝わってくる。

色んな種類の職業をひとつの小説にしてるけど、それぞれ全部味が違って良い。
様々な状況で彼女達が選ぶ道を見て、前向きになれた。

1番心に残っ...続きを読むたのが
【アフターファイブ】···派遣·ファイリング
1番身に染みた。考えさせられることが沢山あった。
【ものすごく見栄っ張り】···体育教師
なんかも好き。

長くなりそう。割愛。笑

今日、ちょうど職場で盛大に揉めて帰ってきた。
ブクトモ様から、あとがきが素晴らしいと聞いていたので、もう朝だけど読み切った。
んで泣いた。頭がごっちゃになってる!
私は今の仕事が好きなはずなのに、なんでストレス溜めてんだろ。
つまらない仕事なのに選んでるのは私だ。
勝手に自由なのに縛られてるのも私。
あとがきの最後にあった手相観の方のようになりたいなあ…

明日からまた、私が選んだ職場で楽しく過ごせるように。自分がらどうしたいのか。ちゃんと考えようと思う。

なんだかうまくまとまらない…!!


素晴らしい本でした。
紹介してくださったブクトモ様、感謝ですm(*_ _)m

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2021年11月22日

さまざまな泣きそうなシチュエーションを書いた短編集。
あとがきを読んで初めて、色んな職業の女性について描いていることに気づき、もう一度読み返す。
復職と転職の間で揺れている今の自分には、薔子の話が心に響いた。

“仕事をする、ということは、遊びとは違うのだ。厳しくて当たり前なのかもしれない。 自信を...続きを読むなくし、そしてまた違う形の自信を取り戻す。そうして進んでいくものなのかもしれない。”

“私達は忙しさにかまけて、何故働いているかを忘れてしまいがちだ。  
どうして働いているのか。  
何が欲しいのか。  
それで、あなたは、いったいどうしたいのか。  
どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。  
私は時折、自分に問うようにしている。”

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Posted by ブクログ 2024年05月02日

 15の様々な職業に就く女性の短編集。安定の読みやすさと面白さに心のざらつき。山本さんハズレないのでは。どれが好きとか決められないほど、どれも良い。泳げるようになりたくてスイミングに通うおじさんが妙に心に残る。20代の仕事したての頃に読むと、よりグッと来ただろうお仕事小説。この中に専業主婦が入ってい...続きを読むて、夫に愛人がいても献身的に尽くす女性が描かれているのも著者らしい。泣くまいと頑張る女性たちに共感もしつつ、たまには泣いてもいいよねと言ってあげたくもなる。

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Posted by ブクログ 2024年02月16日


あとがきの
『こういうと語弊があるかもしれないが、
私はお金が好きだ。
何のために働いているかというと、そりゃもうお金のためである。
お金はすごい。

途中略、、、

しかしこうやって考えてみると、お金そのものより、お金によってできることが好きなのだろう。
何故ならば、そんなに好きなら使わずに貯め...続きを読むていけるはずだからだ。』

というフレーズがしっくりきた。
お金が好きとかいうと
金の亡者とかそういう捉え方され、悪い印象を与える。

私もお金があれば、挑戦できる選択肢が増え人生の幅が広がると思う。そのお金を得る手段に仕事があり、仕事観というものを改めて考えることができた。


あと、女性で産まれてくることの幸せさと真逆の残酷さ....
色々考えさせられた。
女性として産まれたからには美しくありたい。
痛みや苦しみに耐えても、美しさを追い求める理由...なんなんだろうか。。。

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Posted by ブクログ 2024年01月27日

あとがきがこんなに自分好みの小説に出会えるとは。
それで、あなたは、いったいどうしたいのか。
どうしてもらいたい、のではなく、どうしたいのか。
じんわり沁みた。悩んだ時、行き詰まった時に自分を預けたくなる様な1冊でした。

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Posted by ブクログ 2024年01月06日

働く女性達の短編集

様々な職業で書かれているので
全てに共感というわけではないが
どこかしら刺さる部分は見つかるかなといった感じ。

自分の仕事や今の生活について見つめ直したい気持ちになった。

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Posted by ブクログ 2023年11月14日

様々な職業に就く女性達の短編集。
看護師、体育教師、エステシャン、銀行員、専業主婦、、、
皆んなそれぞれ、嫌な事も嬉しい事も心に秘めて、時には吐き出して、頑張ってる。

1998年の本なので、時々価値観や感じ方にあれ?と思う事はあったけど、そんな事は気にならないくらい彼女達の働くという事に対する気持...続きを読むちが近くに感じられて、沁みた。
すごく頑張ってる話ではない。
ちょっとした会話や出会いで、「明日も頑張ってみようかな」って思えるような、ごく普通の身近にいる感じの話で、ほっこりする。

何のために働くのか、
自分はどうしたいのか、
それを問いかけてくる本。

手相観さんである日笠さんののあとがきが印象的だった。
「泣きたくなったら、泣けそうになったら、チャンスと思って、思いっきり泣けばいい。我慢しないで泣いて泣いて、泣きわめいてみればいい。ただし、一人ぼっちでね。ー中略ー 
悲しみを我慢するっていうのはどこか臭いものにふたをする的なところがあって、無視しようとか考えないようにしようとしている間はいつまでたっても、その臭いものは残り続ける。時々は心のふたをばかっと開けて、大泣きパワーで洗い流そうとしてみるといい。そしたらずいぶんすっきりするし、自分という味方も育って開運の手助けになっていく」

元気をもらえる温かい話だった。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

先日、訪れた街の古本市で購入!

しかし、その古本屋は不思議な売り方をしていた。

本にはブックカバーがされており、中身が見れないように、テープで封印され、表紙に付箋紙が?
付箋紙には本書の一文が書かれていた

『ちょっとね、女の子から文句が出てるんだよ』『はあ』『加納さんは社員でもないのに働きすぎ...続きを読むじゃないかって』私は課長の言葉の意味が全く分からなかった。

私はこの一文を決め手に購入しました!

付箋紙に中身の一文が書かれており、気に入った文章があれば題名も作者も見れずに購入するというルールで売られてました。

面白そうだったのでやってみたら、たぶん普通だったら絶対に買わないような本と出会えました!

こんな本との出会いもアリかなぁ!と思いました。


女性を主人公とした、働く女性達の物語!
恋愛や家族、自分の境遇に立ち向かって、時には流されての15+1の短編集
自分の仕事に少し疲れた人達にオススメです!

因みに、個人的な白眉は【体育教師】です。

↑の本書の一文が気になる方は是非読んで下さい!損はしません。

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Posted by ブクログ 2023年10月08日

様々な職業の人が描かれていた。
転職活動中で、内定をいくつか持っており、どこに勤めるか迷っていた私は、これを読んで営業職の内定辞退を決めた。

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Posted by ブクログ 2023年05月11日

あとがきのメッセージがすべて。
私は何のために仕事をしているのか、お金を稼いで何をしたいのかを考えさせられる短編集だった。

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Posted by ブクログ 2023年04月04日

複数の女性が主人公。たくさんの仕事とプライベート、その数だけ泣きたい瞬間がある。自分だけじゃないと思える話。

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Posted by ブクログ 2022年06月13日

まただ。いつかに読んだことがある。いや、これこそ最大のトラウマのような出来事の後、泣きたくなくて読んだ本ではなかったか。なんてことだ。

とにかく読みやすいが時折苦しい。こういう文章が上手い、具体的には人の心に入るのが上手い文章なのかもしれない。寄り添い力、共感力、親しみ。「あーあ。」とか「もーほん...続きを読むと、やってらんないよね。」って言いながらもどこかからっとして前を向きながら「やれやれ」で進んでいく女の人たちのストーリーみたいである。だから苦しくもほっとするというか。

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Posted by ブクログ 2022年04月29日

再読。

様々なタイプの女性が壁にぶつかりながらも顔を上げて進んでいく短編集。

ただ、真面目で…無我夢中なだけではない。
それが悪いときもある。

いろいろな話があって励まされた。

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Posted by ブクログ 2022年02月12日

短編集だけど、一つ一つの物語がしっかり読み応えのあるものだった。
なんと言っても、最後のあとがきが1番好き。
仕事をする様になったらもう一度読み直したい作品。

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Posted by ブクログ 2024年04月07日

短編の中でも、一編が10ページ前後ととても短い。
にも関わらずその中で、展開される働く女性に共感し、ハッとさせられる。山本さん、すごい。

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Posted by ブクログ 2024年02月27日

【2024年45冊目】
職業を題材にした短編集。仕事に、恋に、生きること自体に一生懸命な登場人物たち。共感したり、意外な展開にビックリしたり、納得したりしながら読みました。

その職業ならではの、視点や価値観みたいなのも丁寧に描写されていて、世の中には本当にいろんな職業があるんだなぁとしみじみしたり...続きを読む。最後に手相観の方のエッセイもあって、余計にそう思いました。まず、手相観という職業があることにもビックリ。占い師ってひとくくりにしてました。

語り部が女性だけではなく、男性視点なのもあったのがちょっと意外でした。

ポケットに入れられるボリュームで、さっくりと読めるのも良かった。

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Posted by ブクログ 2024年02月19日

3.4
共感できる話、できない話、色々あれど読後感は悪くなかった。短編で読みやすくさくさく読めた。
手相観の方のあとがきもよかった。

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Posted by ブクログ 2024年02月02日

サクサク読める
だけど、もうちょっとだけ先まで読みたい!
というところでお話が終わる感じ
想像力が伸びそう!

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2023年09月11日

25年近く前の作品だから各職業や価値観に時代できギャップを感じる部分も多いけど、根底にある仕事との向き合い方など時代を超えても変わらぬものもあるんだなぁ。あとがきが二つともよかった◎

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Posted by ブクログ 2023年07月01日

仕事をする女性のお話。体育教師、看護婦、水泳インストラクター、専業主婦が印象的だった。どんな仕事でも、いいこと、嫌なことがあると思うけど、私は私の仕事を、私なりに頑張ろうと思った。専業主婦は、夫からの感謝の言葉一つで、モチベーションが上がるんだろうな。すごくよく分かった。

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Posted by ブクログ 2023年06月26日

1話1話がとても短いのでもう少し深く先を知りたいという気もする。でもそれぞれの立場の人の鬱憤が溜まってる感じ、すごくリアル。よく分かる。繊細な気持ちの動きなんかは、さすが山本文緒さんの感性だと思う。なんだかんだで自分の仕事に誇りを持って生きていく姿が、かっこいい。

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Posted by ブクログ 2023年03月03日

さまざまな職業にさまざまな立場で従事する人たちのショートショート。嫉妬や怒りも随所にあるけれど、必ず救いのある、さらっとした終わり方が良い。

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Posted by ブクログ 2022年07月02日

いろんな職業の女性がいて、いろんな性格をしている。
短いお話の中にも、ストーリーはたくさんある。
働く女性が、少しだけホッとするような。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年05月11日

今の私には必要だ、と思って手に取った本。
まさに「絶対泣かない」って気持ちだったけれど、この本に出てくる女性たちは強くありながらも涙を流していた。
それぞれの人生に想いを馳せながら、ガチガチになりつつあった心を柔らかくしてもらった。

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