【感想・ネタバレ】おとなが育つ条件 発達心理学から考えるのレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

おとなの発達障害というのが話題になっていて、ふと手にとってみた本。学力よりも実務能力が「賢さ」の指標。

大人の未発達の原因を、基本的に家族における性役割に求めている。すなわちジェンダー論からの指摘のため、家事分担や育児に関わらない夫は妻の重荷になる「大きいだけの子ども」「退職後のネットワークがないため孤独」という、いささか既婚男性に厳しい論評が繰り返されている。女性も女性で未婚であるために幼稚な人や、既婚でも精神的に大人じゃない人も多いにいるわけだが、それについてはほとんど論じられない。

発達心理学からというよりも、ジェンダー、フェミニズムから考えた本。

超長命社会化で、男も女も、仕事一筋ではない家庭を軸にした生き方を考えるべきという主張は納得できるが。未婚で仕事ひと筋の人だって必ずしも子どもっぽいとは限らないと思うけど。とくに結婚による幸福感に「夫は満足、妻は不満」という研究結果がそれを語っている。だからこそ妻の不満を和らげるために、男は努力しなさいよ、という啓蒙書なのだろうな。

経済的に自立するのみならず、幼弱衰病老者に寄り添いケアする心こそが、おとなの要件である、には大いに同意。

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2014年09月23日

Posted by ブクログ

ネタバレ

寿命が延びたことで、子育て以降の人生が長くなった。それを有意義に過ごすためのヒントが書かれた本。

ケアの提供者が女性に偏っている状態が現代社会の構造で続くと、ひずみがどんどん大きくなる。
男性もケアの提供を担うことで、ケアを与える側のことも学ぶことができて、それはさらなる成長になる。
これまで男性が担ってきた責任を女性が果たすこともしかり。

生物上の次元の変化→社会の変化→個人に求められる変化
という図式をイメージできた。

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2013年08月18日

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