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主に、風立ちぬの逸話と宮崎駿氏のアニメーターとしての人格と個人について知ることができた。
また宮崎氏の着眼点に圧倒され、日本のアニメ界の巨匠と言われる所以を改めて掴むことのできる新書だった。
風立ちぬは個人的に世界観が好きなので何回も観ているのだが、ピラミッドのある世界とない世界の意味がわからなかった。
貧富の差はどの世界にも付きものだが、ピラミッドのある世界を選べば人々の苦しみが生まれ、ない世界を選べば芸術や感性が消える。
そのどちらかを選択するというのは難しい。
宮崎氏は、ピラミッドのある世界で自らの価値をいかにして発揮すべきかを知っている天才なのだと思う。一方で、ない世界ではそれがわからないという矛盾があり、その意味では彼は凡人で個人なのだと気づかされた。まさに宮崎氏は堀越二郎そのものであると思う。
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正直あまり面白いと思わなかったジブリ映画「風立ちぬ」を岡田斗司夫さんは最高傑作だと断じる。その理由が詳しく書いてある本。アニメの技術的な話やスタジオジブリのお家事情なども解説してあって非常に面白い。その中でも興味深いのは、宮崎駿が作るアニメには1カットも無駄な描写がなく全てに意味があるということ。「主人公の堀越二郎は美しいもののみに関心があり、綺麗な女性が登場する場合は必ずチラッと見る描写がある」といったことも分かって観ないと気づかない。そのように映画の中の仕掛けが詳しく書いてあって非常に面白い本だった。
岡田斗司夫さんの他のアニメの解説本があれば是非読んでみたい。
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はーすごい。こんな風に映画を分析できちゃうんだな。とりあえず、あの映画のもやもや感の40%くらいは解消された感じ。でもまだもやもや感が残る。そこがまたこの映画の凄さかも。
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『風立ちぬ』評では、一番面白かった。無意識に捉えていた部分まで、すべて言語化してもらった感じ。映画を語るにはこの域までいかなければならないのだなぁ。
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そうそう、「風立ちぬ」は主人公が人でなしだから良かったんだよねえ。2013年は「そして父になる」と「風立ちぬ」が印象的でしたが、どちらも人でなしが主人公でした。
本書ではワンマンなモンスターとしての宮崎駿さんも描かれています。鈴木プロデューサーはアサヒ芸能出身だったのね。。。愛憎渦巻くジブリチームに興味が湧く作品。まさに「夢と狂気の王国」。
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こういう書籍を世に出せるなら、FREEexという組織形態は良い意義があるのだと思う。ド真ん中的中と深読みとの間で綱渡りのような細かな分析がピカイチ。全く見過ごしていた場面ばかりで赤耳の至り。
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オタキングによる映画『風立ちぬ』評,宮崎駿論,吾朗駿論,ジブリ論。ぱっと見スカスカで,ニコ動で既出だったりするけどさすがオタク王だなーと感心する分析が多かった。『カリオストロの城』のオープニングについてあんなに語れるとは…。低予算でいかに魅せるか,画の枚数の節約は天才的だったという。
『風立ちぬ』の二郎についての,「綺麗なものしか見ない人間」という解釈には納得。飛行機のことも,菜穂子のことも。戦争のことや死の床のことは,描かれていない。これは一緒に観た妻も同じこと言ってたっけ。男ってしょうもないよな…。
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評論家にして、アニメ会社ガイナックスを設立した岡田さんによる、ジブリ、そして宮崎駿の分析本。「風立ちぬ」で感動したものの、心のどこかに??がちくっとでも残っている場合には、読んで損はない。単純に読み物としておもろーな一冊。
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すでにニコ生ゼミなどで既出の事例ばかり。
1、風立ちぬ
2、カリ城オープニング分析
3、ゲド戦記など
4、引退とジブリ
5、風立ちぬ再度
エピ、火垂るの墓
当人の風貌やハラスメント体質とは別に、やはり読みが面白いし的確なんだよなあ。
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宮崎駿のひととなりから、『風立ちぬ』に込められたメッセージを解釈している本です。『風立ちぬ』についてのみ書かれているのではなく、『ルパン三世―カリオストロの城』に見られるアニメーションの技術をわかりやすく解説し、さらにスタジオジブリや宮崎吾朗についても、著者の見方が語られています。
分析の方法としては作家論なのですが、宮崎駿という強烈な個性をもつ監督によってつくられた作品なので、すくなくとも一度はこうした観点から作品が読み解かれる必要はあるはずです。そうした意味で本書は、『風立ちぬ』やそのほかの宮崎駿作品を論じるための一つの叩き台となりうる内容ではないでしょうか。
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『風立ちぬ』を観たことがないのに、そしてジブリ作品が特に好きというわけでもないのに、読んでみた。岡田斗司夫さんやからなあ。
『風立ちぬ』の解釈としては、観ていないので、なんともいえない。ただ、ルパンの映画にしてもそうやけど、かなり深くまで入っていっているのはわかる。
宮崎駿と、宮崎吾朗さんが仲悪い話は印象的。駿さんの考えていることは、よくわからない。