【感想・ネタバレ】復活の地3のレビュー

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Posted by ブクログ

全三巻を通して、作りこまれた世界観や設定と、その中での人々の行動に考えさせられ、そして熱くなる作品でした!

舞台となるのははるか未来、人類が宇宙間の国家で暮らす星間国家の時代。未曽有の震災に襲われた惑星レンカを描きます。

読んでいて、相当な作りこみが感じられます。大震災により混乱する民衆や行政の姿が、個人それぞれの視点、そしてよりマクロな視点からも詳細に描かれます。

人々それぞれの行動、起こる事件が一つ一つリアルで、SFという設定を忘れさせるほど。

震災直後の描写が落ち着いたと思ったら、そこから新たな内閣の誕生、軍部の暗躍、権力闘争やクーデターといった国内の争い、一方でレンカをめぐって海外勢力も、それぞれの思惑をもって動き始める。そして民衆も政治に対し不審や不満を抱き始める。

話は震災直後の人々の助け合い、という崇高で甘いものを描きません。徹底して泥臭く、そしてきな臭い人間たちの争いを描きます。

そして2巻結末にはレンカに訪れる新たな危機の存在が明らかになり……

作品を構成する要素がとにかく多彩です。震災をめぐる人間ドラマかと思ったら、そこから政治、経済、外交、国防、さらには民族や障害者をめぐるエピソードが次々と現れ、
一方でレンカの混乱に乗じようとする者、自分の使命を果たそうとする者、それぞれの行動がよりストーリーを熱くする。

単に国の復興を描いた熱血な感動ストーリーでなかったのが良かった。震災という国家存亡の危機からの混乱、そして良いもの、悪いもの、すべてを描き切ったからこその、真の国家の復興が描かれた作品だったと思います。

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2023年09月12日

Posted by ブクログ

災害の描写がすごくて人死にまくっておまけに人種差別の問題まで…途中しんどかったけど、キャラの立たせ方とか、惑星レベルの規模の大きい話と人間一人一人の泥臭さにフォーカスした小さい話との絶妙なバランスの取り方が素晴らしかった。話の終わりに近づくにつれてどんどん引き込まれて行く感じがたまらなかった。

直言ってスミルとセイオがまさかくっつくとは思ってなかったな。ただ、過度な描写もなく本編を邪魔しない絶妙なラインでストーリーが作り上げられていたので安心した。
ソレンスとサユカはずっとやきもきしていたけれど、災害が落ち着いた最後の最後で解消されたのタイミングばっちりだった。このお話では彼らはあくまでもスミルとセイオの引き立て役だった。立たせ方が上手だ、好きになってしまった。スピンオフ希望。
サルカンドの恋が叶わなかったのは逆にしっくりきた。叶わなかったけど鼻歌歌ってご機嫌なあたりサルカンドらしい。ごめんね。
特に好きなキャラはヘリトとグインデル〜こういうモブっぽいキャラこそストーリーには欠かせない。

小川一水はキャラ作りの天才かも。間違いなくみんな生きてたし、まだまだ彼らの活躍がみたい。読み終わるのが寂しくて。

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2021年07月04日

Posted by ブクログ

実に面白かった

もともと話の展開は早かったけど、最終巻になってさらに加速した感じで、興奮したまま一気に読み終わったぜい。
薄めの本(同人誌ちゃうで)なら10冊以上いけそうなネタなのに、これを3冊にまとめちゃうのがすごいねぇ

クソ面白いし3冊で綺麗に終わるし特大おすすめっ。

あらすじは適当にググってくれいっ
震災復興SFやっ

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2013年10月09日

Posted by ブクログ

首相サイテンは国家権力を掌握。セイオは復興院総裁の座を終われ、摂政スミルも力を失った。
第二時トレンカ震災が迫る中、政府はなんの動きも見せない。
それでもセイオはトレンカを救おうと決意する!
彼の計画とは?
トレンカは、レンカはどうなる!?

参りました。
謝ります。
いろいろ文句もつけたけど、3冊合わせて1000ページ以上を一気に読みきってしまった以上、素直に頭を下げざるをえません。

そんなうまくいかないだろーとか言うのは無粋。
素直にセイオやスミルの決断にしびれ、星間国家の駆け引きにドキドキし、名も無き現場の人たちの活躍に喝采を送れ!

一つだけ文句つけるとしたら、絵かな。
アニメ調はちょっと・・・

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2012年07月07日

Posted by ブクログ

最後まで頑張って読んで下さい。やっぱり甘っちょろいかもしれませんが、こうあれたらいいという希望がいっぱいでした。

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2011年02月16日

Posted by ブクログ

この話がSFなのは大きな話の外的要因を現在科学では不能の超高度文明に任せている所なのだが、それがまた三巻の山場となる第二次震災と見事に絡んでくる。彼らは襲い来る震災にどう立ち向かったのか?その続きはぜひ貴方自身が確かめてください。巻末の参考文献は実際の地震を扱った物ばかりで役に立ちます。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

もう一回同じ規模の地震が来る? 原因と解決策。今まで右往左往だった王女がびしっとするところがなかなか好きv

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2009年10月04日

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甘いラブに落とすのではなく、こういう同志的な繋がりというのはとても良い。それでいて無二の存在とお互いに思っているのがなおさら。留学後のスミルとセイオがどのようなやりとりをするのか想像するだけで楽しい。
あとシンルージの視野の広がりが素敵だった。

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2009年10月13日

Posted by ブクログ

■あらすじ(ハヤカワ・オンラインより)
皇権排除を画策するサイテン首相は、大規模余震を機に国家権力を掌握、星外進出を見据えた軍備増強を推進していく。いっぽう、復興院総裁の座を追われたセイオのもとには第二次震災の予測がもたらされる。迫りくる国家崩壊の危機に、セイオとスミルが下す最後の決断とは? 未曾有の国家再生ドラマ、全三巻完結

■感想
一番最初に思ったことは、あれ、これって冴木忍の星の大地なんじゃ…てのでした。
もちろん詳細は違うけれど、軸はものすごく似ていて、ひとつの事件をそれぞれ違う視点で書いているように見えて、興味深かったです。
復活の地は政治と人の感情が絡んでいて面白かったなぁ。
セイオが完璧超人の話かと思ったらそうじゃなかったし。

しかし例にもれずここにもボーイミーツガール…orz
スミルがなんでセイオに惹かれるのかがわからんのです。逆になるのもわからんのです。
単に小川一水と恋愛感があわないだけなのかしら。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

久々のヒット作。SF……というカテゴリで良いのかな? ヤングアダルトというには、少し趣を異にしているかもしれない。凄まじい破壊力をもった地震により、レンカ帝国の帝都は崩壊した。地方にいたためただ一人生き残った皇族スミル、植民地総督府の若き参事セイオ・ランカベリーを中心に、人々の奮闘を描く。震災直後の混乱、救助、その後の復興に対する人々の思惑、政治、陰謀。そして再び予測される大規模な災害。その全てを本作は書ききっている。ラストも良かった。こういうラストは見事に私のツボである。一読の価値あり。

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2009年10月04日

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波乱はなく予想し期待した通りの結末、まさにお手本のような大団円を迎え三部作が終幕。おもしろいのだけれど、ご都合主義的な進め方が要所要所で気になるシリーズでした。

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2022年02月27日

Posted by ブクログ

災害からの復活の過程をうまくまとめられていた。
大河ドラマほどの壮大さはないが、その手の話がすきな人には十分楽しめる話

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2014年10月30日

Posted by ブクログ

王紀440年、惑星統一を果たしたレンカ帝国は今まさに星間列強諸国に対峙しようとしていた。だが帝都トレンカを襲った大災厄は、一瞬にして国家中枢機能を破壊、市民数十万の生命を奪った。植民地総督府の官僚であったセイオは、亡き上司の遺志に従って緊急対策に奔走するが、帝都庁との軋轢、陸軍部隊の不気味な動向のなか、強力な復興組織の必要性を痛感する…。崩壊した国家の再生を描く壮大なる群像劇。
(「BOOK」データベースより)

ご都合主義で性善説に基づいたようなストーリーだが、そこがいい。

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2019年01月16日

Posted by ブクログ

復活の地、最終巻…
特に驚くほどの展開は無く、たんたんと終わった印象。正直、退屈でした…

1,2巻ともに面白く、期待して読んだのに残念でした。

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2010年04月01日

Posted by ブクログ

最終巻。再びやってくる大地震を前に、人間は何ができるのかを問う力作。SF的要素も後半は増え、なかなかの読み応えでした。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

震災復興SF最終巻。一応の主人公であったセイオとスミルを軸としつつも、やはり真の主人公はそこに生きている全ての人たち。現実ではこうはいかないのでは、と思えるほどのご都合主義理想論な気もするが、やはりそういう世界があってほしい。

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2009年10月04日

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