【感想・ネタバレ】機動戦士Zガンダム 第五部 戻るべき処のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

アニメは小学校の頃に見たし、劇場版も見ていたから知っていたけど、ラストシーンに近づくにすれてバッタバッタと登場人物が死んでいく。
でも、ラストはアニメ版とも劇場版とも異なっていた。

富野由悠季がガンダムで伝えたいことって何なのだろう?
根底としてあるのは、いつでも人種差別問題。アースノイドとスペースノイド。母なる星に住むアースノイドは、宇宙へ暮らすスペースノイドを見下す傾向にあり、その反発が戦争に変わる。戦争を起こす両者に正義があり、そして協調がない大人たちは両者が互いに敵となる。
それと、その戦争に巻き込まれる少年。その少年は少年であるがために、純粋な子供気持ちがあり、また大人たちに現実を突きつけられて、その狭間で足掻いていく。足掻きながら新しい道、人が建前でなく直感的に理解し合える、分かち合えるニュータイプという存在に覚醒していく。
しかし、結局はそれも戦争の道具として消費されて消えていく。誰かの記憶に残りながら。

現実と理想と可能性、そして相対的に見れば変わらない、しかし、絶対的に見えれば革新している、そんな現実をイメージさせようとしているのかな。
飛躍しすぎ?

内容は十分に面白かった。
エゥーゴ、ティターンズ、アクヒズと互いに牽制し、策略を企て、三つ巴の戦いになっていく。
その最終戦で次々と死んでいく。悲劇の主人公ジェリドも最後にニュータイプに覚醒したように思えるが、それに上回る急成長を遂げたカミーユに無残にも敗北する。
カミーユなどの兄貴分であったアポリー中尉も戦死。カツも脱出ポッドに攻撃され、潰されて死亡。エマ中尉も死亡。エマ中尉が「まだ恋をしていない」と死に際に思ったことはアニメ版や劇場版では読み取れなかった。
戦争中に 「・・・みんな死んでいく・・・。こんな死に方・・・嬉しいのかよ!満足なのかよ!誰が・・・誰が喜ぶんだよーーーー!」 とカミーユが叫べるのも大人に成りきれていない、戦争に利用されているためなんだろうな。

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2012年03月21日

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