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読みやすい短編集
よしもとばななさんの世界観に至る吉本さんの性格や考え方が垣間見える。
人間味あふれる話も多く、読み終わりはほっこりと寂しさを感じた。
面白い夢や心残る夢を見たら、私はこの本をまた読みたくなるはず。
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青だけを使ったイラストが綺麗な本。ぜんぜん古くささがなくて、本当のことばかり書いてあるみたい。
よしもとばななさんは最近読み始めたけど、この人も漫画好き、わたしも漫画好きなのでなんだか安心して読める気がする。
6/7/2017 EST
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年初から素敵な本にばかり出会う。
今年は良い年になりそうです。
「生きていくことは、本当はもっとこんなふうにエロティックで、食べること、性と、死ぬことと、大自然と、何もかもがこんな風に大胆に野蛮にしかも美的に混在しているんだなあ」
「生きていることは、ただ美しいです。そして一期一会、というのは単なる事実なのです。
反省します。」
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現実的な夢や、あり得ないことばかりが起こる夢。予知夢を見たり、他人と同じ夢を見たり。たくさんの“夢”にまつわるエッセイ。
友人達と、夢の話をするのは楽しい。私が聞いた中で、最も興味深かったのが“夢の中での自分の家”の話。現実の自分の家じゃないし、見た事もないのに、いつも夢の中の自分はその家に住んでいるんですって。
吉本ばななの宗教に対する考え方が好き。“宗教”と聞くと、オカルトや危ない集団というイメージが強いけど、だれもが一度は考える「なぜ生きるのか?」を真剣に探求する人達の、一つの結果が宗教なんだと思います。だから、哲学者や自己表現活動をする人々と共通する点が多いのでしょう。
それでも、確かにうさんくさい宗教人はいます。その判断は、おのおのの自己責任。自分の哲学を磨いていれば、本物と偽物の区別がつくのでしょう。(何が本物で何が偽物かも、人それぞれですが)
イラストを描いている原マスミさん。本編にも度々登場しています。ブルーが夢うつつの優しい時間を彷彿させます。別の色だと、どんな絵になるのかが気になる。
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きっとほんと少し違う立場、違う知り合いかた、違う場所、違う時代に話せたらきっともっと自然に友達になれただろうな、といつも思うのです。
どんなにすねた気持ちで死んでも、みんな、親しかった人たちが自分の裸より恥ずかしい何ていっても骨、を2人組でおはしで拾ってくれるんです。愛です。日本の葬式は優しい。でも親にそんな悲しい仕事、できればさせないほうがいいです。
人は人を、本質的には裁けないのですね。
好いたり、嫌ったり、憎んだり、愛したり信じたりするだけです。
知恵をしぼり、気をまぎらわせ、生きているうちにただ生を生き抜くしかないんですね。
自分の思っている自分、というのは自分が意識のスポットを当てている部分の自分であって、ほんの一部分です。しかもそれは人から見た自分、ですらないのですね。
笑い話になるのも、生きていて、お互いがそのことを話し合えるから。
年をとるのは美しい思い出を重ねることでもあるのだ。
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大半の人もそうだと信じてるけれど、私は夢を見てもすぐ忘れてしまうので、こういう風に1冊の本に出来るのは凄いなぁと心から思う。
夢だとわかっていても現実離れした設定にドキドキハラハラするし、現実的でない部分がとても面白い。
一時期気に入りすぎて図書委員としての壁に貼り出す掲示板のおすすめの本として紹介までした1冊。
思い出深い…
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20年位ぶりに、あらためて読みました。以前読んだのは文庫本が発売されてすぐ位だったのでは……ばななさんの最近の作品はどうも身構えて読んでしまうのですが(ただ単に、私がニューエイジっぽいのが苦手だからなんですけど)、この一冊は「夢」というニューエイジっぽくなりがちな題材を扱っているにもかかわらず、素の視点で語られていて、うさんくささを感じないのが、とてもよかったです。
一番好きなエピソードは「食べるということ」。
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ばななさんがみた夢についてのいろんなお話。原マスミさんの挿し絵がとっても素敵!
私は起きた頃には夢の内容の半分以上を忘れてしまっているから、こんな風に鮮明に覚えてるのは羨ましいことだ。
過去…っていうのが一番好きで、オットセイやアザラシグッズを収集していたばななさんが可愛いなぁと思った。
この本を読んで、ばななさんという人間が身近に感じられた。エッセイの良さだと思う。
良い物語を書くばななさんの人生は豊かで、物語よりもリアルで、いろんな感情がつまった美しいものなんだろうなあ。
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小さい時目が悪くてオバQを読んでいて
というエピソードで、
最近報われたから過去の自分に
「必ず報われるから頑張れ」って言ってあげたい
という気持ちはとてもよく分かる。
誰にでもあるのじゃないだろうか。
あの時の自分はよく頑張ったな。
よく乗り越えたな。だから今がある。
今幸せだから大丈夫だよ、と言いたいこと。
私にはある。
その反対に、未来の私が今の私にエールを送っていることがあるのかも。
なんとなく、その考え方はいいなと思った。
私は時々、急に周りの空気がざわっと変わって澄んで
目が急に良くなったみたいに
寝ていたのが覚めたみたいに、急に景色が生々しく
はっきりと見える時がある。
そういうとき、
誰かが見てくれている。覚えてくれている
という気持ちになるので
もしかしたら
いつかの私や、大事な誰かが送ってくれたエールが
どんな形であれ届くのだとしたら
やっぱりちょっと素敵かもしれない。
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【白いコート】の、「日本の葬式は優しい。」が心にずっと残ってます。
最後の【老いたオカマよどこへ行く】も好きです。
青い挿絵も素敵。
そのうちもう一度読み返してみたいと思ってます。
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予知夢、死んだ人の夢、他人と同じ夢、似た感性を持つもの同士の夢のような出会い・・たくさんの“夢”にまつわるエッセイ。”寝ても覚めてもふしぎで変な夢をみてるのは、自分だけじゃないんだ〜と安心できる本。”とはいえ、夢はそもそもヘンなものだ。
原氏の淡いブルーの挿絵が、夢の彼方のどこかにある 記憶の扉をあける 鍵のよう。
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吉本ばななが書くスピリチュアルな小説の世界がなぜ生まれるのか分かった気がする。
(タイムマシンにお願い)に書かれていた、未来の自分が今の自分にエールを送っているという文がとても好きだ。
これで明日からも頑張れる。
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私もほんの一時期ですが、夢日記をつけていたことがあります。夢は奇想天外、荒唐無稽なものが多いので、きちんとした文章にまとめるのは、なかなか難しかったことを覚えています。
吉本ばななさんの夢の話は、まるで本当にあったことのように整った文章で書かれていて、さすが作家さんだなぁと思いました。
「会いたくなれば、いつでも行って、何年会わなくても同じように会える、それがお店というものです」(本文引用)
私のお店(雑貨販売とカフェのお店をしています。)もそのようであれたらと思いました。
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夢についてのひとつひとつのエピソード。独特な世界観で、でもやさしくて…。「ですます」の文章で構成されているから、でしょうか。しんとした夜に読むと最高にいいです。本に選ばれた紙の質と、原マスミさんの白とブルーのイラストもとても好き。
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入手した経緯は覚えていないものの、所有していたので読んでみた。吉本ばななのエッセイ。
タイトル通り、主に夢について書かれた本。もちろん夢でない話も出て来る。原マスミという人の挿絵が一編に一つ添えられている。文字数は少なめ、ページも150ちょっとと少ない。
亡くなっていたり、存命中の友人が夢に出てきたり、南国のリゾートに行った夢を事務所の数人が見ていたり、全く知らない人の家に行く夢や、探偵になる夢、オカマの友人の話、イタリアへ行ったときの話、インドでの話等々。
彼女の日常から、見た夢などが書かれている。
夢は現実っぽいものから、幻想的なものまで、多様な夢を見ているようで、手触りまで感じるという。自分があまり夢を見ないせいかもしれないけれど、この本を読んでいると彼女の想像力や感性の豊かさを実感する。
基本的に人が出てきて、身近な人や知り合いが多いのだけど、そう言う人達に対する視線が温かいというか、基本的に良いところを見て書いている。悲しいことがあれば同情的でもある。何しろ、ひっくるめて包み込むような感じだ。
文体も力が抜けていて柔らかく、自然体。ユーモアを交えつつ情緒的で、おおらか。全体的に優しいので、気楽に不思議な気分に浸りたい人には良いかもしれない。
彼女の小説に見られるように、表現が感覚的すぎて意味がわからない部分もあるが、エッセイなので、まあそれほど気にはならない。
吉本ばななという人は頭がいいのかもしれない。それは単に勉強云々、知識が多い少ない、と言うことではなく、人として頭がいいのだ。
感受性が強く、様々なことに感動し、想像を膨らませる。それはそれで大変だろうが、起こった出来事や夢に対して、色々と考えて、自分なりに納得できるように答えを探して見つけている。人生を生きる上でとても必要なことだろう。
吉本ばななに興味がある人、ちょっとした不思議な話が好きな人には良いのかもしれない。
ただ本当にこざっぱりしているので、がっつりしたものを読みたい人や彼女にあまり興味のない人にはちょっと向かないのかもしれない。
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夢って将来のことではなく、寝たときとかに見る夢のことでしたw
でも読んでて、人の人生っていろいろあるんだなって思いました★!
現実と非現実の境目で起こる夢での不思議な出来事。
実はいろんなところに繋がっているのかもしれない‥そんなことを思わせてくれる一冊でした:-)
おしまいっっ(^^)!
Posted by ブクログ
エッセイ集で、夢についてのことやそれに関連したことが二十四編書かれている。
読むとなんとなくやさしい気持ちになれる気がして、しみじみとなる。
特に好きなのが「探偵夢」で、作者と作者の友人が探偵に扮した夢をみるというもの。
夢なのに一つの話ができるくらいのリアルさでとても驚いた。
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夜見る夢について書かれた本です。
こんな夢みてるんだーって他人の夢を覗きみているような楽しさがありました。
私は手触りのある夢なんてみれんわ。すごい。
メキシコ映画の「赤い薔薇ソースの伝説」前から見たいと思ってたけどこの本のなかでそれに触れていてもっと見たくなりました。
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◆手触りまであるカラーの夢だって見ることができる著者のドリームエッセイ。会えるなんて思ってもいなかった、憧れの藤子F先生と対談して大感激した話。死んでしまった大切な友人に夢のなかで再会できた話など、優しい気持ちにさせてくれる「青い」出来事を綴った二十四編。夢は美しく生きるためのもうひとつの予感。◆ 何か、科学とか、超越したもの。人間には備わってる。