感情タグBEST3
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吉本ばななさんの本は3冊目です。
ばななさんの世界というか、空気というかとにかく好きです!
奈良美智さんの絵ともすごく合っていて、哀しいけど優しい雰囲気で読書の秋にはピッタリだと思いました。
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吉本ばななさんの空気感が好きすぎる。命とは、生きることとは、というのを、寂しくなるくらい丁寧に書いている。恵まれてなくても、楽しくなくても、それでも生きることは続いていくんだよなって思った。読み終わったとき、この、とても楽しいわけでもなければ死ぬほど苦しいわけでもない私の人生に、少しだけ愛着がわいた。
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感想をひと言で言うのは難しいくらい深い本です。きっと一人暮らしの時に読んでいたらかなり救われただろうと思います。奈良美智さんの世界観とマッチして、小説と挿絵というより、小説とアートのコラボというように感じました。
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父はおらず母子家庭のひな菊。
そんな中、母と事故に遭い母の痛々しい死を目撃して本当に普通だったらもう悲しい辛い物語のように思うけど、この本を読んでいて辛いってことが
一切ない。ひな菊の言葉言葉がとっても良い。
死はとっても身近なこと。
だれにでも起きること。
過去を振り返れば良いことが思い浮かぶ。
私は最後死ぬとき誰が想い浮かぶかな。
本当に素敵な本でした。
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しびれた。
70ページのこの部分。深い。
「なにかを徹底的に受け入れようとすることは、
この世で起こっていることに関して普通の百倍
くらい敏感になることだった。決して鈍くなって
乗り越えようということではなかったように思う。」
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「天とか運命とかは、首の事故で彼を俺たちから奪うことはできても、あの楽しかった時間を奪うことは永遠にできないから、俺たちの勝ちだと思うんだ。」
自分が経験したこと、関わった人と過ごした時間、それらの積み重ねが人生だと思わせてくれる。大切な人を想い出しながら読んで胸が熱くなった。
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ばなな作品は自分が弱っている時にこそ、響く。
一度ばなな作品を味わい損ねてしまい、しばらく離れていたけどやっぱり戻ってきてしまった。そして、やっぱりいい。
この作品は、奈良美智さん(イラスト)とのコラボということで、他の今まで読んできたばなな作品とはまた違った味わいがあった。
それでいて、他のばなな作品の世界観を壊すことも無い。
ばななさんが描かれる世界観は、『死』という超現実的なことでありながら、どこか幻想的でもあるので、それに似合ったイラストでよかった。
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ひな菊という少女の人生が語られている小説。不思議な気持ちになる。違う空間に迷い込んだような。
それはもともとあるばななさんのミステリアスな雰囲気と奈良美智さんの挿絵がぴったりはまっているからかな。
ちょっと怖くて哀しくて、でも高春とかおじさんおばさんが発している暖かさが救いになってる。
物語というよりも、そういう雰囲気、空気みたいなものが好みでした。
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読んでから時間が経っているので…
全体的にほんわかした印象だからか、
具体的な感想というのが思いつかない…。
なつかしさのようなものを
感じたような、感じなかったような…
だめだ、すごく曖昧。笑
初よしもとばななさん。
他の本も色々読んでみたいと思ったし、
好きになれそうな予感がしたということは、
(しかも☆4をつけたみたいだし)
いいなあすきだなあと思ったみたいです。
忘れてるので、もう一回読もうかな…。
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彼女らしい、いつもの感じが出ていて
とても素晴らしいと思った。
ダークな部分と、素晴らしくブリリアントな部分と
苦いところも、甘い所も、
全て均等に並べて見せてくれるような、そんな感じ。
いつもの感じ。
それに、奈良氏のすばらしいイラストが加わることで
作品に、奥行きが出たように思う。
まさしく、本棚に並べておきたい作品です。
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終始人の死に触れているのに、暗さはそんなになくて。
世の中には色んな人がいて、その人たちだけの関係性がある。だから、恋人とか、家族とか、友だちとか、そういう枠にとらわれない関係も、良いとか悪いとかないんだと思う。そんな風に感じさせてくれる作品だった。
何か大きなことが起きるわけではないから、ゆったり読めたけど、印象も薄い作品だったかも。
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終盤に高春が「人と人とが出会うことによって生まれる空間」について語っていて、主人公はわりかしさらっと流してしまうけど、これが物語の根幹だと思う。
ダリア、おじさん、おばさん、高春、そして母。誰しもが、関係の濃淡に関係なく生まれた"彼ら"との空間をパッキングして当たり前の死を迎えていくのだ。たくさんの箱があちこちに散在しているイメージが浮かんだ。
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目次
・崖の途中の家の夢
・居候生活
・いちぢくの匂い
・再生
・写真
・雨
・首の話
長男を妊娠していた時、直属の係長が貸してくださった『TSUGUMI』を読んで、こんなに私の生きづらさをわかってくれる作家がいるんだ、それもこんなに若い作家が、と感動しました。
でもその後彼女の書くエッセイをいくつか読んで、ものすごくオープンなようで実はすごく人の好き嫌いの烈しい人だなと言うのがわかり、好きなもの好きな人に囲まれた生活は、彼女の成長を妨げたのでは?なんて思うほど、彼女の作品が色あせてしまいました。
好きな作品もあるんですよ。
『デッドエンドの思い出』とか。
でもこれは、いまいち。
親と死別した子ども、恋愛とは違う異性のやさしさ、スピリチュアル的な気付き。
彼女の得意のパターンだな。
こんなに周囲の人に大切にされて、自立していると言いながらの居候生活で、何が人生?って思う。
おじさんやおばさんと距離を取りながらも、手の届くところに居続ける。
彼女の人生は、まだまだこれからではないのだろうか。
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よしもとばなな氏が好きかと問われたら、はいと言えない気がする。それなのに、作品中そこここに言葉のきらめきを感じる。それが私がよしもと作品を読む理由になっている。この作品は驚くほど何も起こらない。ただ、個人的に今現在生と死についての考え方が変化してきているので、この作品のラスト数行は気になるものだった。
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どこかの学長がスマホをやめて読書をしろという演説をしたらしいから今日は小説を読んでいた。よしもとばななの、死と焼きそばとお好み焼きとダリアと首と夢というとっ散らかったキーワードの小説だった。でもこれを読んでいる間あらゆる思い出が蘇っては消えていった。
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以前読んだ本の中から何気なく選んで読み直し。
昔、読んだ時はさほど心に響かなかったのだが、今回読み終えた瞬間、ジンワリ込み上げるものがあった。ここ数年の間に、身近な人との別れを経験したり、死というものが特別でないことを感じたのが大きいと思う。
そういう出来事にまたぶつかった時は、ふと手に取って読み返すことがあるかもしれない1冊。
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ふわふわした感じの不思議なお話だった。
事故のあたりは読み飛ばしちゃったけど…
(このお話に限らず、私はこのところ人がけがするシーンが読めない)
ダリアともひな菊とも友だちになってみたかった。
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ひな菊という主人公と幼い頃に仲がよかったダリアという女の子の話。
母子家庭に生まれたひな菊はある日母親を交通事故で亡くしてしまう。
その後母の妹の家庭に世話になるものの、必要以上に打ち解けず、他人にあまり心を許す事をしなくなった。
そんな中、近くに住む同じ年頃のダリアとどんなときもどんなことでも心を許し、打ち解けることが出来た。
成長するとダリアの母親が再婚し、ブラジルに移住したしまうため、ダリアとも離ればなれになってしまったが、時たま見る夢でダリアと会い、子どもの頃の心を取り戻すことが、唯一の癒しであった。
そんななか、廃墟の様な暗い家にいる夢をみるようになり、ダリアが死んだ事を感じ取ってしまうのであった。
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幼い頃に事故で母親の壮絶な死を目の当たりにしたヒナ菊。叔母・叔父と生活を送り出し、唯一の親友ダリアとの夜の交流を繰り返しながら大きくなった。叔父たちの焼きそばのお店を手伝いながら、引っ越してからあっていないダリアの夢を一年に一回見ることで彼女の無事を確信していたヒナ菊だったが、その年はなかなかその夢を見なかった。それがある日ダリアの夢の雰囲気を匂わせながらも気味悪く、またさみしい夢を観るようになった。幼い日に焼付いた強烈な死と、新しい男の子との優しいときめき、そしてどうしても溝を作ってしまう叔父たちとの関係、そのどれもがゆっくりと重なり合い一つの今へ結ばれていく。
救いの物語、というものかもしれない。短くて、物語としては単純だけれど木漏れ日のような思い出の一つ一つが読んでいて心地よかった。
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ともだちに勧められて読みました。
誰しも忘れられないこころのどこかで想いを秘めている大切な友人はいるとおもう
夢の中でみる現実のような夢。夢のような現実。
よしもとばななさん特有の毒々しさがそこまでなく、かといって甘い話でもない。妙にふわついてるはなし。TUGUMIと少し似た要素があると思う。
ダリアは間違いなくひな菊をいちばんの友達だと思っていて、ひな菊ももちろんそうだった。
――私と言う箱には、私が想像できる全部のものごとがつまっている。
誰に見せることもなく、誰に話さなくても、私が死んでも、その箱があったことだけは残るだろう。宇宙の中にぽっかりと、その箱は浮かんでいて、ふたには「ひな菊の人生」と書いてあるだろう。
奈良美智さんの絵がまた美しい。
ノリナが欲しくなった***
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ここ最近ばななさんにはまり、ずっと読み続けていたらさすがにマンネリしてきてしまった・・・。だからか、あんまり丁寧に読めなかった。幼い頃の友人との話や家族の死など、他にもばななさんの本に出てきていたようなストーリーなので新鮮味が感じられなかった。
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いろいろな思い出の光を、ひとつにつないでいるのは私だけだ、という文が頭に残る。不思議な感覚はわからないけれど、どの思い出も自分を形づくる上で必要なものなのだろう。
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