【感想・ネタバレ】マリカのソファー/バリ夢日記 世界の旅1のレビュー

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Posted by ブクログ 2022年07月20日

マリカの永い夜 バリ夢日記
2016年に初めて読んでから繰り返し読んでいる作品
ウブドで過ごした日々が思い返される

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Posted by ブクログ 2020年09月09日

多重人格になってしまったマリカと向き合うジュンコ先生。
重い内容だと思うんだけど、ジュンコ先生とマリカがそれぞれ淡々と語る感じで、絶望的と思える未来さえ少しは明るい事もあるよと期待できるように終わる感じが良かった。

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Posted by ブクログ 2020年02月23日

親からの虐待により、多重人格になってしまったマリカと、10歳年上のジュンコ先生の話。
バリでの出来事がリアルだなと思ったら、ばななさんが実際に体験されてることが小説に反映されてた。
後半はばななさんがバリに行った時のエッセイ。
バリ独特の雰囲気(お寺の神聖さ、湿った暑さ、広がる青空、大自然、ホテルの...続きを読む快適さ、人のしつこさ、優しさ)がよく描かれていて、バリに行ったことある人は懐かしく、行ったことがない人は行きたくなるような文体。

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Posted by ブクログ 2013年03月02日

「マリカを守りたい。僕等はそのためだけにきたんだ。そのためだけにいるんだ。」

幼い頃から両親に虐待され、心を閉ざし多重人格という心を持ってしまったマリカ。
マリカの面倒をみているジュンコは、彼女の希望に添い、医者の反対を押し切って、マリカをバリ旅行に連れていくことに決めた。

マリカの人格の...続きを読む1つである少年オレンジ。
ジュンコはオレンジと会話するうち、彼の存在の確かさや、彼の想いに触れていく。

『そう、あなたを故郷の国につれていってあげる。
あなたが望む世界じゅうのどんな国にでもつれていってあげる。
髪にきらきら光る髪飾りをつけてあげる。
大きなお城をたてて、死ぬまで一緒に住もう。
ぜったいに、ぜったいに、おたがいいをみすてないでいよう』



多重人格という難しい問題を描きながらも、決して重くなりすぎず、爽やかで、怖いほどに綺麗で、時に恐ろしいくらいのバリの風景と溶け込みながら、最高の作品に描き上げた吉本ばななの最高傑作。

バリの匂いと
虐待の悲しみと
自分の中の人格とのかなしいほど純粋な恋。

すべてが夢のようで、消えていってしまうけれどそれでもそこに残る、明日への可能性と思い出が、読んだあともわたしを前向きな気持ちにさせてくれた。

いままでのばなな作品の中で一番好きかも。
後半は、バリ取材旅行のエッセイ。
写真つきで、綺麗で、とてもバリにいきたくなった!

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Posted by ブクログ 2012年01月26日

マリカのソファーは、多重人格のことをつくづく考えさせられる話で、バリの明るさがあまり感じられなかったけど、よしもとばななさんのバリ旅行記はおもしろい!
バリに行きたくなったよ。
旅行記ではないって書いてあったけど、私は読んでバリに興味津々☆絶対に近い将来行く!!

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Posted by ブクログ 2011年10月18日

過去に読んだ本。
よしもとばななさんの小説と旅行記。

真剣にこの人の本を読んだのは、この本がはじめてかな。中島みゆきの『2/2』を読んで、多重人格というテーマに興味を持って、手にとった作品。

原マスミさんの挿画も綺麗な本である。

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Posted by ブクログ 2011年05月13日

いつ読んでも絶対泣いてしまう。 心が洗われるとはありきたりな表現だと思ってたけど、こういうことを言うんだなと思った。

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Posted by ブクログ 2023年10月23日

新幹線でほぼ4時間分

第一部は、多重人格を治療中の少女マリカと彼女に残された最後の人格の少年オレンジ、そして彼女(彼)を10年来支えてきた元医者ジュンコでバリを訪れる話。第二部は、第一部を綴る上で作者が仲間たちと訪れたバリの思い出が日記になっている。
バリの明るく澄んだ風景とマリカあるいはオレンジ...続きを読むの暗い過去や鬱屈とした心とのコントラストに引き込まれる。バリでの旅を通して、だんだんと心が解れていきジュンコとマリカの関係性が医者一患者ではなく人間一人間になっていく。
その過程で自ら離れていく第二人格オレンジもまた魅力的な登場人物だ。マリカを外界の恐怖から守る姿はまさに王子様そのものだった。オレンジがマリカの第二人格として過ごす最後の夜、エメラルド色のプールで泳ぐシーンは何度も読みたくなるほど美しかった。
追記)改定後は「私」が精神科医ではなく、主婦になっているようです。

第二部では、第一部で描かれた場所やものを作者たち目線で楽しめる。風景の描写が美しく、実際にバリに行っているような気分になれる。バリの濃い森の空気、神秘に富んだ風土を私もいつか体感したいと思った。

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Posted by ブクログ 2023年01月15日

「マリカの永い夜」改題
「永い夜」ではジュンコ先生が精神科医だったが 患者と旅行などコンプライアンス的にアウトだったのだろう
成長を見守り温かく包み込む主婦に変更されていたのと ソファーの存在もあり「永い夜」よりも作品に温かみが増していた

個人的に好きな話

バリ島日記は当時だから許される無礼講の...続きを読む数々も垣間見れる

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Posted by ブクログ 2022年05月27日

マリカのソファーであったこと、出会った人や出てくる場所が、後半のばななさんのリアルな日記のなかで出てくる。一度読んだ本をすぐ忘れちゃう私からしたら、二度反芻できて(牛か)楽しかったなー

バリ島いったけど、私は海の力や山の力、魔力、神秘とかを肌で感じることはなかった。もっと全身脱力できたころにまた行...続きを読むきたい。

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Posted by ブクログ 2014年09月02日

幼い頃から両親に虐待され、多重人格になったマリカ。多重人格の話は複雑な印象があったが、これは判りやすくて、ストーリーが流れるように進んでいった。

後半は、ばななさんのバリ旅行紀。
面白いけど、マリカの話の後でいきなり俗世間の楽しげな旅が始まって、戸惑ってしまった。
もう少しマリカの余韻に浸っていた...続きを読むかった。

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Posted by ブクログ 2015年04月27日

マリカのなかにいるタマシイ=登場人物たちがすごく魅力的。夢の中にいる感じ、薬かお酒で酔っ払った時に見えると聞く、七色の世界が、バリの夜の中で輝き続けている。

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Posted by ブクログ 2013年12月26日

バリ島が舞台のお話⑤
バリから帰国してすぐに読んだ本。バリが舞台のお話をいくつか読んできたけど、この作品が一番バリらしさを身近に感じられた。
多重人格のマリカとジュンコ先生はバリに行くことになる。マリカのソファーと、
吉本ばななはんが初めてバリを訪れ、思い、感じたふわふわとした事柄をまるで夢の中の出...続きを読む来事のように綴ったバリ夢日記。
ばなな作品おなじみの原マスミさんの挿画がまた素晴らしかった。
やっぱりわたしは吉本ばなな時代の作品が好きだなー

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年02月18日

久しぶりに読んだらこんなにあっさりした内容だったっけ?
しかし、何度読んでもオレンジが好き。
オレンジの手紙にグッとくる。

バリ島に行ってみたくなります。
私もバリの空気を肌で感じてみたいです。

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Posted by ブクログ 2012年10月14日

タイトル変ったんだ。前はマリカの長い夢だったと思う。
マリカもオレンジも先生も登場人物に邪気がなくて好き。

バリに行ってみたくなる一冊。

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Posted by ブクログ 2012年08月12日

前半の物語と、後半のエッセイと、両方読むことでさらにバリの空気が伝わるように感じました。ばななさんはその土地の空気感を言葉でつづるのが本当に上手だと思います。

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Posted by ブクログ 2012年08月10日

上には上が
いつもいるのよ、
いいことにも
悪いことにも。

できることを
するしかないのよ、

人はいつも。

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Posted by ブクログ 2011年05月03日

多重人格のことはよくわからないんだけど、
バリに関連づけると、神様の意地悪かつ理性的ないたずらみたいな、
そんな宿し方だなぁと思った。
夢の不思議はわたしにもよくあるので、
ますます惹かれる場所となったバリ。
ただただ満たされる景色にわたしも出会いたい。

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Posted by ブクログ 2011年02月16日

作家の体験が昇華されるってこういうことか!短編と旅日記。ホテル缶詰めじゃないバリ旅行をしようと思う。

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Posted by ブクログ 2023年01月09日

ゆるーく読みたい時に、良いと、個人的には思いました。
バリに行ったことがないので、そうそうそんな感じと共感できないのが、悔しかったです。
海外に旅行行きたいなと思いました。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2022年10月09日

多重人格の少女とその隣人が旅をする物語。少女が自分の中の友人たちと一人ずつ決別しゆっくり目覚める。多少センシティブではあるものの、基本的には穏やかで優しい話だった。

後半のバリ旅行記がとても良かった。誰かの旅行記を見るのがどうやら好きみたい。バリ行ってみたい。いつか行きたいなー。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年09月17日

バリ旅行のお供にと用意した一冊。結局旅行中はページが開けないままのスケジュールになってしまったけど、体感したからこそ分かるあの空気感が詰まった一冊。自然と人と神々が共存してる神秘的な島でした。バリ旅行計画中の方にお勧めの一冊です。

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Posted by ブクログ 2016年12月05日

多重人格のマリカとその近所に住むジュンコ先生が一緒にバリに行く。物語はとてもゆるやかに進行して分かりやすく面白かった。
天国のような島と、一時の思い出。わたしもこういう旅をしてみたい。

第二部は吉本ばななのバリ旅行記。
まるで青春のような友達(?)との旅行記は、とても楽しそう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年05月11日

マリカという人格が2つある女性とジュンコ先生とのバリ旅行を通じて、もう一つの人格「オレンジ」との関係をかきあげたもの。おもしろいかはどうか別としてこれも何度も読んだ本。異国の地で解き放たれる精神。異国の地だからこそ、色鮮やかに描かれるディテイルがおもしろかった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年02月26日

さすが吉本ばなな。バリの神々しさの表現が好き。

他人はあまり親しくなってはいけないとか、夫と私は夫と私の子供だけを育てるべきだとか、そんなことどうでもよくて、成り行きやめぐり合いだけがあるように思えた。もちろん普段はそんなふうにすんなりとは思えないから、この世界、この森の匂いの中でだけ、その夢は突...続きを読む然現実になるのだろう。P45

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Posted by ブクログ 2013年06月13日

自宅本を10年ぶりに再読。幼い頃の苛烈な経験から多重人格となった少女・マリカとジュンコ先生が、癒しを求めてバリへ行く『マリカのソファー』、著者自身のバリ島旅行記『バリ夢日記』の2編。ビリーミリガンとは違い、マリカの交代人格が皆マリカを守る人格であったのが救いだった。自己の精神を守るために、辛い時に交...続きを読む代人格が生まれてしまう。そこまでの苛酷さに胸が痛んだ。原マスミさんの挿画が、バリのエキゾチックな雰囲気を演出しててとても良い。

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Posted by ブクログ 2013年05月13日

失礼な話だが、読もうと思ったきっかけは某動画サイトの『オレンジ』という
曲を聞いて思い当たったから。
どっかで多重人格を扱った話を読んだ覚えがあって、その中にオレンジの
名を持つ人格がいたはず……。

そう思って友人にふわっとした説明で思い当たる本はないかと聞いた
ところ、この本を言い当ててくれた。...続きを読む
ありがとう、感謝しています。

朝焼けで素敵に変わっていくマリカと『マリカの中にいる人たち』。
後半のバリ夢日記がかなりオススメです。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2011年12月13日

実家に帰って久々に読み返してみました。

吉本ばななは読みやすいので、中学生の時に読んでいましたが、大人になった今でも楽しめる深さを持っています。

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Posted by ブクログ 2011年08月01日

前半の「マリカのソファー」は、ミステリーでもなさそうなので、さらりと読みました。多重人格は人それぞれ解釈があるでしょうが、取り合えず「バリ日記」の前フリかな?そして後半の「バリ日記」。バリ好きが読んだらきっと懐かしくて、楽しいんだろうな〜、と思いました。

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Posted by ブクログ 2011年09月18日

原マスミ氏の画が、強烈に印象に残る。画だけでも十分楽しめ、何度も何度も手にする。『マリカのソファー』両親に、幼い頃から虐待をうけていたマリカ。保護された彼女のなかには、何人かの人格が存在し、みながみな、必死にマリカを守ってきた。彼女の人格のなかのひとり「オレンジ」の願いで、マリカとジュンコ先生は南国...続きを読むバリに旅に出る。虐待〜多重人格と、ありがちな筋とはいえ、やはりヘヴィだ。対比して、南の島の昼の眩しい日差し、ヌルッとした夜の感触、そんななかで、マリカのなかの最後にして最愛の人格「オレンジ」が消えてゆく。再生とか自立とかではなく、う〜ん、なんというのだろうか・・・うまく言えないけど、何度読んでも泣いてしまう。マリカに宛てたオレンジからの手紙。(実際には、意識のないときにマリカ自身が書いている)「約束する、全部きみだけの オレンジ」そんな、魂の言葉、一度でいいから言われてみたい。『バリ夢日記』いいなぁ〜〜ゴウジャスな旅をして、エッセイにして、人を羨ましがらせて、印税を得る。まさしく、夢物語・・・でも、こうゆう紀行ものって、ほんとに好きだ♪載ってる写真もいい感じ。どうしようもなく羨ましい。でもやっぱり、笑顔がたくさんある写真は、それだけでいい。自然と自分も気持ちがほぐれてくる。たくさん笑って、食べて、遊んで、いろんな人に出会う。いつかは自分も、と、思い願い夢見る。紀行ものをいつまでも読み返すというのは、なんだかさみしいけど、仕方ない。こうしてまた、時間の空いたときには気分転換に手にして、夢見心地に過すのもいいものだ。

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