【感想・ネタバレ】夜啼く鳥は夢を見たのレビュー

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Posted by ブクログ

小学校の頃一時期ハマった小説。
最初は古い表現が多くてとにかく読みづらかったけど、読み終えて暫く現実感が無くなってぼーっとするくらいこの小説の世界に入り込んでしまった。
とにかく綺麗で美しい。夏になったら読み直したい。

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2012年03月10日

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中学生の頃読み、魂を持っていかれた一冊。「水蜜桃」が何だかとてもおいしそうな食べ物に思えていましたが、ただの桃でショックでした(笑)初期作品では「野ばら」と同じくらい好きです。

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2011年11月24日

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子供たちが沈んでいる、と云われる
美しい沼のほとりに建つ一軒の家。
そこで祖母と2人きりで暮らしている
従兄の草一を、紅於と頬白鳥の兄弟が訪れる。
沼の底へと誘う青い鳥を追って消えた
少年たちの愛を描く水紅色の物語

沼に魅せられ沈みたいと願う頬白鳥と
沼を恐れる従兄弟の草一。
そんな二人に苛立つ紅於。
白く眩しい真夏に涼しげに誘う蓮が群生する美しい沼。
水盤から溢れる湧水と、甘い匂いを放つ水密。
沼の泥の柔らかさとニオイ。
五感全てを刺激されます。
幻想的で不思議で美しい。
夏の夜に読むことをお勧めします。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

これも夏シリーズ。夏に読みたい。睡蓮が沼に咲いている様子が浮かんで綺麗。あと漢字の使い方が好き。水蜜たべたい。でも、ぬるい沼は嫌だなぁ、夏ならひんやりした泥がよい。
水の描写が上手い。

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2009年10月07日

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ネタバレ

紅於は初めて、その沼が途方もなく深いことに気付いた。


この一文に息が止まりそうになる。
どこが好きと聞かれたら雰囲気としか答えようがない。
沼に惹き込まれて沈みたいと願う頬白鳥の気持ちがよく分かるくらい、その沼は魅力的だ。
言葉のひとつひとつや単語が美しく綺麗であるのに、明確に輪郭を描くことのできない妖しさをまとっている。

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2023年10月26日

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どことなくマンディアルグ風味な泥濘と水蓮と少年の舞台設定からして、惹かれないはずがないのです。長野まゆみさんらしい精緻で多彩な文章にぐいぐいと呑み込まれるようにしながら頰白鳥といっしょに沼をのぞきこむその瞬間の美しさ畏ろしさ。堪能しました。
物語の全体を通してみれば平坦かもしれないその一瞬を、いやむしろその一瞬のために、築き上げられ飾られた文章一行一行を味わうように、大切に読んでいくことのできる作品こそ、私が偏愛したくなる作品なのです。

「頰白鳥、駄目だよ。燥いているように見えても、水は沁み出してくるんだ。」
「沈んでしまうの。」
「あゝ、沼だからね。」

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2022年09月13日

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面白かったです。
冷たい水と沼と、水笛や水蓮に涼しくなりました。
紅於だけに生命力を感じ、頬白鳥や草一は夢の中に生きているようなふわふわとした感じでした。頬白鳥は沼に魅せられ、沼に沈み、夢遊病の草一も沼へ。
頬白鳥が沈んだあとに咲いた青い水蓮、見てみたいです。
紅於はこれからも生きていくのかな。
い毎日の清涼剤でした。

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2019年08月02日

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ネタバレ

暑い夏、紅於と頬白鳥の兄弟は沼の淵に建つ祖母の家へと向かった。そこには従妹で美しい少年の草一も暮らしている。沼に咲く蓮の花、沼の底から聴こえてくるルリルリルリという鳴き声。沼に沈んでいく少年たちの話。


弟の頬白鳥が沼へと焦がれる様、沼から聴こえる音や、泥の感触、色、すべてを美しく幻想的に伝えてくれます。
そして気づかぬうちに、読み手の私でさえも沼の魅力に引きずりこまれました。
いきなりぷっつりと終わってしまうラストをむかえるまで、家と沼しかない世界は本当に美しく、少年たちの不安定さと移ろいを感じさせてくれました。

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2017年06月08日

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全編通して夢か現実か曖昧で不思議な話。
水を豊富に含んだ柔らかい泥や水蜜の感触を想像するだけで、気持ちいいのと同時に引きずり込まれそうな恐ろしさを感じる。
途中で怖くなってきたがやめられずに最後まで読んだ。
唐突に終わるので夢から覚めた気分になった。
沼から聞こえる鳥の声に魅入られた少年たちは、その後一体どうなったのだろう。
しばらく頭から離れそうにない。

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2014年06月22日

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紅於の弟、頬白鳥は、初めて訪れる祖母の家の近くの沼と、祖母の家に住む従兄弟の草一に惹かれる。
紅於はそんな弟を心配しながら、草一と仲良くやれずにいる。
そんな草一は、壊れているはずの水笛を持ち、夜な夜な沼へ出かけていくが、ある夜、頬白鳥は草一の水笛を沼に落としてしまう。

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2009年10月04日

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確か、私が読んだ初長野作品だったはず。

不思議な情景が広がる。
何だかわからないけど引き込まれる。

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2009年10月04日

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夏の輪郭、水の恐ろしさ、少年特有の儚さが折り重なって恐ろしいまでの美しさを醸し出している。

怖い話としても十分通じるかもしれない。

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2009年10月04日

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プチホラー。元々は絵本チックな装丁だったけれど、文庫に成ったときはホントに文庫って感じでした。各章の題名をつなげると詩に成るのねと気が付いたのは実は3回目を読み直してる途中でした。

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2009年10月04日

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毎日に疲れた時に読むと、沼に沈みたくなります。
でも、沈んだらどこに行けるのか怖いのでやっぱり今のままがいいです。

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2013年01月11日

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祖母の家で過ごす夏。そこには美しい従兄がいる。

夏の綺麗さや、沼の深さ、少年たちの真理描写がきれいだった。
なるほど、これは10代で読むと衝撃的かもしれない。

るりるりるり。

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2011年02月12日

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ほわんと始まり、ほわんと終わった。
ファンタジーでした。(夏かな、やっぱり読むのは
草一が好きです。一番お兄さんな気がする

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

登場人物が少なくて、混乱せずに読めました。笑
表現がすごい綺麗で、うっとりしました。
世界がキラキラしてる感じ。
頬白鳥がすごい可愛いんだけど、幼さが恐い。
この作品も私のなかでホラーです。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

もう10年くらい前に読んだ本!
でもたまに読み返すのです。。。
「沈みたいんだ。僕、この沼の中に沈みたいんだよ。もうずっと、そう思ってた。」
「沈めてくれるでしょう。そうしてほしいんだ。この手がいいんだよ。」このセリフが、、、、
忘れらないのです。。。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

装画:長瀬典子
装丁:泉沢光雄

“沼の底へと誘う青い鳥を追って消えた少年たちの愛を描く水紅色の物語。”(裏表紙解説より)
長野さんの「沼文学」。
裏表紙の解説では「少年たちの愛を描く」と云っていますが、この物語のテーマは寧ろ、生温い温度を感じる生と死ではないかと思います。
(文庫版)

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2009年10月04日

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