【感想・ネタバレ】愛で痴れる夜の純情 禿編のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

 舞台は売春防止法が廃止され、一等赤線地区が復活し、昔ながらの遊郭や高級娼館が再建され、遊里としての姿を取り戻した吉原でのお話。
 今や犬猿の仲とまで言われ、花降楼で「双璧」と言われている、気位の高い蜻蛉と、気さくで面倒見のいい綺蝶。
 けれど、禿・新造であった頃の二人は、まるで子猫同士がじゃれ合うように、仲がよくて……

 ということで、今や御職争いをするまでにもなった二人の子供の頃の話です。
 幼い頃の二人は本当に仲が良くて、二人で支え合っているような感じだったのですが……
 ある日、綺蝶の水揚げが決まって、綺蝶が他の男に抱かれてしまうことを蜻蛉が知って暴れてしまったところから変わっていく。
 綺蝶は自分の仕事は「仕事」としてきちんと割り切れて、その中で如何に最善の方法でそこから抜け出すか、ということを考えられるから遊郭でもやっていける。
 でも、蜻蛉はそんなに簡単に割り切れなくて……
 そして、綺蝶はそんな蜻蛉の性格を知っているからこそ、自分の本心をもう、口にすることはできない。だから、本当にしたいこととは逆へ逆へとやってしまう……。
 でも、さすがの綺蝶も蜻蛉に「大嫌い」と言われて、キレてしまい、蜻蛉を抱いてしまう。
 遊郭では色子同士の恋愛はご法度で、おまけに蜻蛉とキズものにしてしまう行為は持っての外! 本来ならば、今居る所よりも更に下の見世に売られてしまってもおかしくない事態に、綺蝶は「蜻蛉に近づかないこと」を条件に、二人とも今の見世におかせてもらうことにする。

 もう、この辺りが切なくて、切なくてしょうがない。
 お互いの気持ちはちゃんと、お互いに向いてるのに、それを素直に表すのはご法度。
 それをしてしまうと、お互いの生命すら危うくなってしまう。
 おまけに仕事では本当に好きじゃない人と身体を重ねる行為をしなくちゃいけない。
 本当に好きな人とはできないのに、好きじゃない人とはしなくちゃいけない――この辺が、娼館が舞台となっている小説の醍醐味なのかな……と、思いますし、この本ももれなくそういう風に切ないです。

 早く出るためには、相手に対して、「いっぱいの男に抱かれろ」ということと同じなんですもんね。

 すっごく切なくて、切なくて、早く続きが読みたくなります。

0
2015年12月04日

Posted by ブクログ

ネタバレ

吉原の遊郭の話。
受けがツンデレで可愛い☆
何回も読み返しました!
ライバル同士で好きあってるけど、、
うーん続きがかなり気になります❗️

0
2015年02月01日

Posted by ブクログ

ネタバレ

 絵がきれいだ(*´д`*)
可愛い~♪

じゃれてる姿にグフグフするよね。
綺蝶も可愛いが、子供の頃の蜻蛉が本当にお姫様。

0
2012年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

鈴木あみさん原作の小説「花降楼シリーズ」から、”綺蝶”と”蜻蛉”の恋愛を描いたお話のコミック版。

色子同士の恋愛などもっての外、想い人が居ても客を取らなければ明日は無いという環境の中で、成就しないのならせめて一番特別な存在でありたいと、蜻蛉に対しわざと挑発的な態度をとる綺蝶の独占欲。
そんな綺蝶の変化に戸惑い傷つきながらも、強気な性格上、素直になれない蜻蛉の苦悩。
どちらも切なくて、悲しくて、そして美しい。

しかし、飄々とした綺蝶×ツン美人な蜻蛉。萌えますね~。
こうしてマンガで見ると、襦袢や髪の乱れが凄まじく艶っぽいです。


そして何より、この表紙!!
色鮮やかで華やかで、艶めかしさと優美さが共存しており、「花降楼」の雰囲気にぴったりでした。


私の場合は原作既読だったので、二人の関係性や気持ちを理解した上で読めているけど、このマンガだけで、この作品の魅力が十分に伝わっているのか?はファンとして、多少心配ではありますが。

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2011年11月29日

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