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Posted by ブクログ
バッドエンド版時をかける少女と呼ばれる作品。
おかしいことは割とすぐに気づくが、最後まで読むとかなり難解になる。こんなに軽い読み口で書かれてるのに難解SFとは騙された。読み終わるまでは1時間くらい。
考察サイトを見て時間軸や登場人物などをまとめないとわけわからんですね。
一読後は、凄くロジカルに書いてるんだろうなという雰囲気を感じるだけで終わった。
Posted by ブクログ
ハヤカワ100冊フェアのパンフレットでは「バッドエンド版時かけ」と書かれている。
積読の中でも優先度の高い作品の中に『時をかける少女』があるのだが、フェアのブックカバーがほしくて『リライト』を買い、せっかく買ったからとこちらを読むことに。
ということで時かけは映画しか知らないのだが、結構楽しめた。
序盤はもう頭が混乱して仕方がない。
あまりにも人間関係がぐちゃぐちゃになるので、作者のミスがあるんじゃないかと疑ったほど。
だんだん整理がついてきても、いくつもの可能性が消えずに残ってうまく推理できない。
木を隠すなら森というが、この作品はそれがうまい。
たくさん謎を提起して、物語の根幹に関わる重要な謎はどれなのか見えなくしている。
終盤で大小問わず謎が明かされるシーンは、あふれる情報量のために、スピード感がある。
多少強引さはあるが、よく考えたものだと思う。
ほとんど同じ展開でもロマンチックな方向性にすることもできると思うのだが、キャッチコピー通りのバッドエンド。
「作者は性格悪そう」と思いつつも、全4部作だというので続編に期待。
2017年5月26日
続編を読むために再読。
内容がややこしかったなーということくらいしか覚えていなかったため。
以下、内容メモのためネタバレ注意。
※ネタバレ注意※
①2311年から来た保彦が、1回目の1992年を美雪と過ごす。
②しかし、その後未来に帰ることができなかった。
つまり、小説を書いたのは美雪ではなかった。
小説を書くべき人に物語通りの思い出を植え付けるべく、クラス全員と1992年を過ごす。
茂だけは物語の登場人物として確定しているため、保彦の協力者となる。
③40番目の友恵は、未来の友恵が置いて行った小説を読んでおり、旧校舎崩壊の場面で薬を使わずに残しておく。
④小説を書く可能性のある人間を友恵が殺害・襲撃。
これを続けられると、2311年に小説が残らず、保彦が1992年に来ることもなくなり、保彦の記憶は1992年に来る以前に書き換えられてしまう。
それは、①の美雪との記憶を失うことを意味する。
つまり、保彦が1992年で得た未来に生きるエネルギーも失う。
そして、友恵が小説を書く可能性がある以上、彼女を殺すこともできない。
この脅迫により、友恵は保彦をこの時代にとどめる。
⑤同窓会の最中、友恵が過去に飛び、美雪が書いた小説を置いてくる。
これにより友恵の企みが生まれる(パラドクス)。
かつ、美雪が小説を目にして、美雪が小説を書くこととなる。
⑥1992年の友恵が保彦を脅し、自分以外の人間の1992年の記憶を消去させる。
これにより、旧校舎崩壊時に生徒+先生が10年後に飛ぶイベントが無くなる。
美雪が小説を書いた時点で②以降のイベントは起きなくなるのでは……?
いやでもそうなると美雪が小説を書くようになるイベントも起こらないというパラドックスになってしまうか。
あー、だから友恵は①の一人目を美雪から友恵に書き換えることにしたのか。
いや、そうすると①’ですべて終わって、保彦は未来に帰れるのでは?
その場合は友恵が「小説を書かないぞ」と脅せばいいわけか……。
ややこしいっ!
そもそも、本を過去に置いてくることで間接的に過去の自分に干渉できるのであれば、保彦もメモか何かで過去に干渉できるのでは?
小説は未来まで存在が確定しているものだから?
でも1992年での存在は確定していたわけではないし……。
Posted by ブクログ
良く分からないのは友恵が書いた事になっている「時を翔ける少女」は元は美雪が書いた物を同窓会が始まる前に友恵が本屋で買い、カラオケボックスで10年間使っていなかった薬を使い過去に行き(友恵の家にある蔵へ)持って行ったんじゃないの?
でもそうすると本が存在したなら保彦は未来に帰れた筈なのに帰る事が出来なかったと言う事は本は存在しなかった事になる
実際卒業アルバムには1992年以降の保彦が写っている
でも実際には美雪が本を書いて出版しているから本は存在している
にも拘わらず保彦は未来に帰れなかった
これには多分、薬を使わずに取っておいた友恵が関係してるとおもうのだけどちょっと良く分からない
この本は4部作で他の3冊も読めば多少はこのリライトに関しても分かるかもしれない
それに期待するしかないかな
Posted by ブクログ
読み始めから中盤までは時をかける少女でボーイミーツガールな青春ものかー、と思っていたら何故かだんだんとサスペンスが出てきて最終的にはホラーだった。
序盤の何だ青春ものかー、と思っていたぬるい見方がごりっと覆されていくギャップが非常に魅力的だった。
Posted by ブクログ
タイムトラベルもの。割と何も考えずに展開を追って行って楽しい。
しかしながら、この手の小説は、娯楽としては読めても、内面の向上というジャンルの内容ではないなぁ、と思う。
Posted by ブクログ
SFタイムリープ物ですが、主人公はタイムリープしないで、操られているさまを見るような物となっていました。 物語の序盤から、名前があべこべになっていて、なぜ主人公だった女性だと思って読んでいた物語が実は違う女性だったという、読み手の心理の裏を突く用な進み方というのがなかなか面白かった。思っていたものと違う展開に進んでいくのは、これからどうなっていくかを想像しながら読み進めるの、非常に面白かったです。 ただし、最後のシーンである、怒涛の説明は読み手のことを考えずに理解しにくく作られているため、読むのが大変で疲れました。その情景に合っているといえばそのとおりなんですが、大雑把な大筋の理解だけするのだと嫌な人には残念なポイントになると感じます。読み終ったときに、物語が完結していなかったので、調べてみると案の定3部作でした。ここで終わるのも、納得行かないので、残り2部を見ることにします。
『時をかける少女』のリライト
確かに『時をかける少女』のバッドエンド版であり、書き直し(リライト)である。タイムパラドックス物のミステリーとして読むべきか。衝撃の終わり方は、昔読んだロバートシルヴァーバーグのSF作品『時間線を遡って』のラストをどこか彷彿とさせた。
良くも悪くも続きが気になる作品。
Posted by ブクログ
さくさく読めたし、面白い。しかし、パラドックスという言葉で落ちがうやむやになっている気がする。タイムリープものの落ちは難しい。過去は改竄できない縛りの中、理屈はあっているのか?理不尽SFでも理屈は正しくないと膝を叩けない。
以下 ネタバレと矛盾点の考察
旧校舎の瓦礫から見つかった保彦は一人。それ以外の保彦はどうなった?
崩れる瞬間に過去にタイムリープした?
でも病院のあと、銘々にフォロー会話しているから、
未来にショートタイムリープ?
茂は保彦と同時にタイムリープしていた?そうしないと、それぞれの保彦に
次の動きを伝えられない。あれ?タイムリープは保彦以外5秒では?
2002年に自分が表れない理由はリライトされたから?
友恵が本の中身を知ったとしても、未来が書き換わる必要は無いのでは?
唯一の理由が同窓会へ出席させるためというのは苦しい。
そもそも過去は改竄できないというタイムリープもののルールを破っている。
リライトされたのに、リライトする前の記憶(未来に5秒だけ行ったじぶん)
はあるのも変だよね?
本書が正しいタイムリープものになるには
・保彦はクラス全員の古い携帯電話を充電されて稼働できる新品にすり替え。持ち去られたあと、古い電話を同じ場所に置いておく。クラス全員は携帯電話が持ち去られていないと思い込み、歴史が改竄されたと勘違いしてクラス会に全員参加。桜井さんと長谷川さんは保彦が用意した携帯を持ち帰るが、滞在時間が5秒の為自分が死んでいることには気づかなかった。運悪く?室井君だけはじぶんが死んでいるのに気づいてしまった。
こうすれば、リライトされたようだが、実は歴史は改竄されていないと思いますがいかが?
Posted by ブクログ
こういうSFっぽいミステリ?久々に読んだので、ページをめくる手が止まらなかった。だが、いかんせん種明かしが難しい。結局どゆこと?ってなった。あと、いくら未来の技術発達してても記憶を変える道具とか、何でもアリなのはどうなのかな…