【感想・ネタバレ】つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてないのレビュー

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Posted by ブクログ 2014年02月22日

丁寧で無駄のないストーリー展開。これは、『サクラダリセット』の時から感じていた、河野裕先生ならではの巧さだと改めて思わされる。
見事です。面白い、の一言。

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Posted by ブクログ 2016年06月05日

 全く期待しないで読み始めたが,思いのほか,面白かった。神戸北野坂に存在する「徒然珈琲」には,元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと,いつも眠たげな天才的な作家雨坂さんがいる。現実の状況を「設定」として物語を作るように議論しながら推理をする二人。この二人のモットーは,「迷子の猫捜しから心霊現象まで...続きを読む,なんでも解決」というもの。佐々波は,小さいころから「幽霊」が見え,「幽霊」と話ができるという。
 細かい設定に説明不足の点がある。そもそも,佐々波と雨坂の関係は分からないし,佐々波が幽霊が見える理由も不明。細かい説明を省き,テンポよく物語を進めている。
 プロローグでは,同じかっこをして歩いている二人の女性について,佐々波と雨坂がストーリーをつづる。物語の中で描かれているが,ストーリーを考える雨坂には小説家としての傷が存在し,物語をハッピーエンドでしか終わらせられないという。プロローグでは,二人の女性は,同じ格好であれば,女性を見間違えるという男性のテストをしていたというストーリーをつづる。プロローグでは真相は分からず,まるで,「猫丸先輩シリーズ」のような,単なる推論で終わる。しかし,このやり取りを見ていた小暮井ユキという少女が,北野坂探偵社に事件を持ち込む。依頼は,小学校の図書室から夕暮れ空の表紙の絵の本を探してほしいというもの。
 物語全体を通じて,小暮井ユキという少女と,その友達だった少女,星川奈々子(の幽霊)が登場する。星川奈々子が幽霊になっているのは,未練があるため。佐々波は,幽霊を成仏させるために奔走する。
 夕暮れ空の表紙の絵の本は,小暮井ユキが小学生のときに星川奈々子の兄の思い出の絵本。小暮井ユキは,病気で死亡した小学生のときの友達である細川奈々子の兄に再会できなかった。しかし,それを隠そうとした星川奈々子は,自分が小学校のときの友達だといって,中学校でユキに再会したのだった。
 物語全体を通じ,星川奈々子のユキへの複雑な思いがつづられている。星川奈々子は,自分にとっても友人であるユキを大切におもいつつ,小学校のときの友人で,死期にっ気付きつつも,ユキを守るために「何か」を燃やそうとして,死んでしまった兄に気付いていないユキに対し怒りを感じていた。
 ユキの恩師「内田」と,奈々子の兄,そしてユキと奈々子。登場人物全員の思いを,最後に,雨坂と佐々波が,図書室でつなぐ。ユキは奈々子の兄の存在を知り,奈々子の兄の真意は,ユキを幸福にするために,内田の辞表を燃やそうとしていたのではないか。奈々子の心の中にあったユキへの怒りが解消され,奈々子が成仏するシーンは心に残った。
 トータルで見て,説明不足の点があり,ミステリとしての弱さはあるが,最後の奈々子が成仏するシーンはよかった。読む前は,それほど期待していなかっただけに印象に残った。とはいえ,最後の奈々子の成仏以外の部分に疑問がないわけではない。特に,読者に知っていて当然といった感じで情報を出す描写が多く,おいてけぼりになっていると感じた部分があった。伏線もそれほどなく,ミステリとしては甘い。トータルの評価は★3で。

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Posted by ブクログ 2016年04月19日

連作短編集。女子高生からの亡くなった同級生が読んでいた本を探してほしいという依頼から話が展開していく。幽霊が見える編集者と見えない作家。彼らの探している「紫の指」とは?シリーズもののようですが、読み進めていくのは悩むところ。

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Posted by ブクログ 2013年11月17日

表紙が好きな漫画家さんである秀良子さんが書かれていたので買った1冊。

イメージとしては2人の主人公の掛け合いを全面に出てるのかと思っていたら
まさかの幽霊を相手にするファンタジー色があるミステリー。
(ミステリーと言っていいのか分からないけど)

ストーリーの結末が分かりづらくて、そう言った点でも...続きを読む残念。
せっかくのコンビが際立ってない気がする。

今後に向けての伏線(?)も遠回りすぎて
「え?どういうこと?」と思う事もしばしば。

まぁ、そんな事良いながらも次が出たら買うんでしょうけどね。

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