【感想・ネタバレ】つれづれ、北野坂探偵舎 心理描写が足りてないのレビュー

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Posted by ブクログ 2021年05月09日

北野坂、学生時代、友人とよく遊びに行ったことがあるために、本屋で気になり購入。推理というよりもストーリーテラーがストーリーを紡いでゆくこのスタイル。くせになる。面白かった。

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Posted by ブクログ 2015年05月22日

小さな謎の集まりが大きな謎を形成し、根本の謎に繋がっていく。いろんな輪が何十にも重なっている感じ。短編の形式をとっているけれど、いわゆる連作短編とは違う印象を受ける。物語を創作するように推理するという手法が新鮮で、話の仕立て方や持って生き方にも引きつけられた。状況説明もすっきりしているのに、その文章...続きを読むから光景が映像となって現れる。締めの文句がなかなか良い。語り口が独特なので好みは分かれるかな。変な言い方だけど、私は読んでいて気持ちが良かった。たぶん、織りなす雰囲気と文章が自分に合っているんだと思う。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年02月22日

丁寧で無駄のないストーリー展開。これは、『サクラダリセット』の時から感じていた、河野裕先生ならではの巧さだと改めて思わされる。
見事です。面白い、の一言。

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Posted by ブクログ 2020年01月24日

河野裕のつれづれ、北野坂探偵舎を読みました。

小説家の雨坂とその元担当編集者で今はカフェ経営をしている佐々波が登場するミステリーでした。
佐々波は幽霊が見えるという能力があり、この世に未練を残している幽霊が物語に登場します。

通常、ミステリーは実際に起きたことを探偵がいろいろな証拠から推理してい...続きを読むくものですが、この物語では小説家と編集者が証拠=設定から物語を紡ぎ出していくというストーリーになっています。
なので、サブタイトルが「心理描写が足りてない」となっています。
こんなぶっ飛んだ設定ですが面白く読みました。

カフェのウェイトレスのパスティーシュさんが辛辣で、いい味を出しています。

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Posted by ブクログ 2019年07月18日

読書録「つれづれ北野坂探偵舎心理描写が足
りてない」4

著者 河野裕
出版 角川文庫

p298より引用
“「物語が作り物でも、それを読む人間は現
実にいるんだ。問題は君が、何を感じて、何
を信じるかだよ。読者の感情に僅かでも影響
を与えられるなら、フィクションにはリアル
で具体的な意味がある」”...続きを読む

目次より抜粋引用
“本を探す幽霊の誤謬
 迷子のリドル
 心理描写が足りてない
 リリカルファイア”

 小説家と元編集者でカフェオーナーの探偵
所長を主人公とした、短編連作ミステリ小説。
 カフェでお茶を飲みながら、男性二人の会
話に耳を澄ます少女。二人は反対方向を向い
て座ったまま、しかし決して険悪な雰囲気と
いうわけでもなく話を続ける…。

 上記の引用は、フィクションの意味につい
てとある人物?に答える、主人公・佐々波の台
詞。
山本弘氏の「アイの物語」の解説だったでしょ
うか、「作者は本気で、小説の力で世界を変
えようと思っている」というようなことが書
かれていたように記憶しています。たとえフィ
クションでも、人に何かしらの影響を与える
ものなのでしょうから、その影響が悪い方向
に出ないように、書き手は作り続けてほしい
ものです。
 穏やかな雰囲気ながら少し切ない話。会話
が多い書かれ方なので、好みの分かれるとこ
ろかもしれません。
 短編連作としましたが、続編への謎が残る
終わり方をしていて、長く続く作品なのかも
しれません。

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Posted by ブクログ 2018年11月12日

サクラダリセット作者の新作
一話目ひよったかと眉しかめるが
二話目から面白くなる
ただずいぶんキャラクタ配置やミステリとしての流れがぎこちない感じ
サクラダリセットがとても変化球でありながら絶妙の調律だったのに対して
題材がふつうすぎて(幽霊が出るミステリとか当たり前すぎて)もてあますのか
あと連載...続きを読む時は4話目がなくて大丈夫だったのか
ともかく続きが楽しみ

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Posted by ブクログ 2017年01月09日

結末の違いは、作者がどこで語るのを止めるか。

なるほどなるほど。
面白い切り口で進むストーリーなんだけど、何はともあれ近頃すべてはシリーズものなのよね。
続きはそれなりに気になるので読んでみるとして、ストーリーを終わらせる能力は近頃の作家さんには必要とされてないのかしら。

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Posted by ブクログ 2014年10月27日

作家が探偵役になりストーリー構築を通して謎を解く設定や、一冊を通して物語が完結する連作短編集という形式など、作者の意欲が感じられてよいです。
難を言えば表現にキレが不足していて読みにくく、そのせいで凝った伏線か空回り気味かな。
今後の進化を期待します。

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Posted by ブクログ 2014年09月29日

コンビの掛け合いにクスッとしてしまいます。
一つの事件を一つの物語として扱い、お話しを作るように謎を解いていくのが面白いです。




「お前の推理は、全ボツだ」一駅前からゆるやかに続く神戸北野坂。その途中に佇むカフェ『徒然珈琲』には、ちょっと気になる二人の“探偵さん”がいる。元編集者でお菓子作りが...続きを読む趣味の佐々波さんと、天才的な作家だけどいつも眠たげな雨坂さん。彼らは現実の状況を「設定」として、まるで物語を創るように議論しながら事件を推理する。私は、そんな二人に「死んだ親友の幽霊が探している本をみつけて欲しい」と依頼して…。(BOOKデータベース)

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Posted by ブクログ 2014年07月04日

『心霊探偵八雲』のキャラを変えた感じ、の元編集者と小説家のミステリ。うーん、設定はいいんだけど心霊探偵ものにすると八雲と(ry

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Posted by ブクログ 2014年05月06日

徒然珈琲にいる作家雨坂と元編集者佐々波。
二人の元に幽霊が探している本の捜索依頼が舞い込む。

様々な伏線、紆余曲折を経て、よく纏めたと思う。
個人的には幽霊が出てこない設定の方が良かったと思うが、
それでも十分に楽しめる連作短編ミステリーだった。

残された謎が明らかになることを期待して、次作も読...続きを読むみたい。

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Posted by ブクログ 2014年04月20日

私は文庫本が好きなので、あくまで文庫に限った話になるが、昨今ミステリーを名乗る本が書店の平台にあふれている、と思う。それも、割とライトな雰囲気(たとえば日常系とか)で、謎解き役はまあありとあらゆる年齢や職業の方々で。まるで2時間サスペンスドラマのようでもある。あそこではかなり前から、家政婦さんだのな...続きを読むんだのが探偵役に取り組んでいた。

で、この本の謎解きコンビは、作家と元編集者。帯にあるとおり「萌えるコンビ」であります。で、解く謎が「幽霊」ときたもんだ。これは、キャラ設定で読ませるタイプの作品だろう、と思ってしまったのは(自分的に)仕方がないと思う。

でも。それだけじゃなかったんだなあ・・・

いろいろ思うことはある。会話に時々イラッとするなあ、とか、登場人物の根っこがみんな似ているなあ、とか、伏線の主張が強いなあ、とか。

でもね。なんていうか。タイトルにもあるように、心理描写、なのかな。現象や行動や時間の経過による結果の裏側にある、登場人物の気持ちとそれを汲み取る側の人物の気持ちが。

とても繊細で、一生懸命で、やさしい。

読んでいても、ほっこりはしない。ただ、読み終わった後、小さな傷みたいに、ずっと気になる。雨坂さんの書く小説を、読めるものなら読んでみたいなと思います。彼の「傷」、私もたぶんそれをマイナスとは思えない。

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Posted by ブクログ 2014年04月21日

きっと面白いと思って表紙買い。いい意味で裏切られたというか、予想とは違う話でしたが面白かったです。幽霊が見える探偵舎の所長(元編集者)と、所長が以前担当していた作家とのコンビによる事件簿。かいつまんで言うとそうなりますが、真相解明の手段はストーリーの構築。幽霊にも話を聞きながら、まるで小説を書くよう...続きを読むに、事件を追っていくのです。二人がなぜ探偵をしているのか、その謎にも実は幽霊が絡んでおり、単に奇抜なアイデアではないことが分かります。ライトな感じの表紙が、物語の内容といい感じにミスマッチです(笑)

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Posted by ブクログ 2014年01月12日

物語りを作るように議論しながら事件を推理するのは、元編集者でカフェのオーナーで探偵の佐々波と天才的な作家の雨坂。
二人の元には幽霊関係の依頼が舞い込んでくる
・・・
シリーズの第一作目!!

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Posted by ブクログ 2014年01月11日

探偵物好きで、本屋で目にとまり衝動買い。初めて読んだ著者だったが、読みやすくて一気に読んでしまった。元編集者と作家、そしてそんなふたりがいる喫茶店…幽霊も絡むミステリーを、物語を作るように解いていくなんて魅力的な設定。
過去にも色々ありそうで、伏線がじわじわ出たり消化されるのがまた楽しい。久しぶりに...続きを読む好みのシリーズものを発掘できて満足です。早速今二巻を手に入れ読んでいます。

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Posted by ブクログ 2022年02月11日

ヒロインの女の子と主人公の2人の男っていう設定は、結構見る気がします。
個性が強い、けど、うざったい系ではなく、くすっと笑えてしまう2人の主人公のやり取りは、好きです。

ただ、入り込めなかったな…なんというか、著者のクセが強い?ように感じました・・

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Posted by ブクログ 2021年08月25日

探偵役の2人のお互いの呼び方について、「編集者」呼びはするっと入ってきたのですが「ストーリーテラー」呼びはキザ過ぎてなんとなく笑えてしまいます。とはいえファンタジーな設定なのでこれでちょうど良いのかもしれません。
登場人物自身が物語を絶対にハッピーエンドにすると豪語しているだけあり、ちゃんと明るく終...続きを読むわります。安心して読めるシリーズだと思います。

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Posted by ブクログ 2019年02月12日

カフェに向かい合わせで座っている二人が織りなす
奇妙な探偵物語。

いや、探偵なのは1人だけで、もう一人は
普通に作家、なのですが。
元編集者は何故探偵になったのか、は謎ですが
全ての謎を二人で、物語を作るように解いていきます。
短編集なのですが、最終的にはすべてが合わさって…で
解決します。

...続きを読むんな推理は? というわけではなく、本当に
物語を作るようにピースを合わせていくので
これはこれで面白いのですが、何だかだらだら
話しているだけ、な感じもします。

作るのが趣味なだけで美味しくないケーキ。
ちょっと食べてみたいです。

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Posted by ブクログ 2018年10月17日

さくさく読めたけれど、上手く入り込めなかった。色んな繋がりが整理されずにとっ散らかっている印象を受けてしまった。キャラクターは何となく新鮮だった。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年06月05日

 全く期待しないで読み始めたが,思いのほか,面白かった。神戸北野坂に存在する「徒然珈琲」には,元編集者でお菓子作りが趣味の佐々波さんと,いつも眠たげな天才的な作家雨坂さんがいる。現実の状況を「設定」として物語を作るように議論しながら推理をする二人。この二人のモットーは,「迷子の猫捜しから心霊現象まで...続きを読む,なんでも解決」というもの。佐々波は,小さいころから「幽霊」が見え,「幽霊」と話ができるという。
 細かい設定に説明不足の点がある。そもそも,佐々波と雨坂の関係は分からないし,佐々波が幽霊が見える理由も不明。細かい説明を省き,テンポよく物語を進めている。
 プロローグでは,同じかっこをして歩いている二人の女性について,佐々波と雨坂がストーリーをつづる。物語の中で描かれているが,ストーリーを考える雨坂には小説家としての傷が存在し,物語をハッピーエンドでしか終わらせられないという。プロローグでは,二人の女性は,同じ格好であれば,女性を見間違えるという男性のテストをしていたというストーリーをつづる。プロローグでは真相は分からず,まるで,「猫丸先輩シリーズ」のような,単なる推論で終わる。しかし,このやり取りを見ていた小暮井ユキという少女が,北野坂探偵社に事件を持ち込む。依頼は,小学校の図書室から夕暮れ空の表紙の絵の本を探してほしいというもの。
 物語全体を通じて,小暮井ユキという少女と,その友達だった少女,星川奈々子(の幽霊)が登場する。星川奈々子が幽霊になっているのは,未練があるため。佐々波は,幽霊を成仏させるために奔走する。
 夕暮れ空の表紙の絵の本は,小暮井ユキが小学生のときに星川奈々子の兄の思い出の絵本。小暮井ユキは,病気で死亡した小学生のときの友達である細川奈々子の兄に再会できなかった。しかし,それを隠そうとした星川奈々子は,自分が小学校のときの友達だといって,中学校でユキに再会したのだった。
 物語全体を通じ,星川奈々子のユキへの複雑な思いがつづられている。星川奈々子は,自分にとっても友人であるユキを大切におもいつつ,小学校のときの友人で,死期にっ気付きつつも,ユキを守るために「何か」を燃やそうとして,死んでしまった兄に気付いていないユキに対し怒りを感じていた。
 ユキの恩師「内田」と,奈々子の兄,そしてユキと奈々子。登場人物全員の思いを,最後に,雨坂と佐々波が,図書室でつなぐ。ユキは奈々子の兄の存在を知り,奈々子の兄の真意は,ユキを幸福にするために,内田の辞表を燃やそうとしていたのではないか。奈々子の心の中にあったユキへの怒りが解消され,奈々子が成仏するシーンは心に残った。
 トータルで見て,説明不足の点があり,ミステリとしての弱さはあるが,最後の奈々子が成仏するシーンはよかった。読む前は,それほど期待していなかっただけに印象に残った。とはいえ,最後の奈々子の成仏以外の部分に疑問がないわけではない。特に,読者に知っていて当然といった感じで情報を出す描写が多く,おいてけぼりになっていると感じた部分があった。伏線もそれほどなく,ミステリとしては甘い。トータルの評価は★3で。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2016年04月19日

連作短編集。女子高生からの亡くなった同級生が読んでいた本を探してほしいという依頼から話が展開していく。幽霊が見える編集者と見えない作家。彼らの探している「紫の指」とは?シリーズもののようですが、読み進めていくのは悩むところ。

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Posted by ブクログ 2014年11月09日

★3,5 最初の話を読んだときは、繋がっているとは思わず、評価が低かった。だんだんと話がまとまってきて、初めてジワジワと面白味が出てきた。続きが気になる。

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Posted by ブクログ 2014年08月18日

元編集者と、作家と、高校生の女の子が探偵をする

第一巻

ストーリーをハッピーエンドにするのも、バットエンドにするのもストーリーテーラーだ。

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Posted by ブクログ 2014年06月04日

短編かと思っていたら、全てが繋がっていたんですねぇ(^^;)なんだか凄く強引な推理だなぁ(--;)と思ったけれど、ストーリーテラーがハッピーエンドに導くためだと思えば、納得(^^)一冊目ではまだまだ謎の部分が多く、こんな感じの話です!という紹介本みたい(゜.゜)二冊目以降に期待!

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Posted by ブクログ 2014年03月31日

表紙が秀良子さんの絵だったので、ついつい買ってしまった一冊。
幽霊ミステリ。まだまだ続くみたい。漫画みたいな話だなーと思ったけど「それいる?」みたいな文章が結構多くて、読んでてちょっと退屈になったりした。会話文はこれまた漫画っぽいけどおもしろい。クスッとくる。
でもあんまり好きな書き方じゃなかったか...続きを読むも。作者は自分に酔ってんだろうか、とか思ってしまう感じ。
うーん。彼らを自分の好きなキャラに当てはめて読んだら楽しめるかもしれません。

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Posted by ブクログ 2014年03月11日

2冊目を読んでからこちらを読みました。なんとなく、読みづらいような気がしたのは気のせいでしょうか。伏線がたくさんあり、続きが気になります。少し芝居がかった口調がくせになります、好きです。二人の物語にどんな結末が待っているのかたのしみです。

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Posted by ブクログ 2014年01月21日

むむむっ。意外と好感触。な、1作目でした。
もはや量産体制に入ってる気がするカフェ・飲食店系探偵がそういう方向へいくとはね。
次作も買ってみよう。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2013年11月17日

表紙が好きな漫画家さんである秀良子さんが書かれていたので買った1冊。

イメージとしては2人の主人公の掛け合いを全面に出てるのかと思っていたら
まさかの幽霊を相手にするファンタジー色があるミステリー。
(ミステリーと言っていいのか分からないけど)

ストーリーの結末が分かりづらくて、そう言った点でも...続きを読む残念。
せっかくのコンビが際立ってない気がする。

今後に向けての伏線(?)も遠回りすぎて
「え?どういうこと?」と思う事もしばしば。

まぁ、そんな事良いながらも次が出たら買うんでしょうけどね。

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Posted by ブクログ 2013年11月16日

表題の北野坂という土地のみに魅かれて読んだ。
どうというわけではない、神戸だからである。

でも、さほど、神戸でなくてはならない描写は少なかった。
まぁ、いい、神戸の北野に住む人の話だ。
それで、十分。

幽霊が、人にこういう絡み方をする話はあまり好きでない。
好きでないが、ストーリーは楽しめた。
...続きを読む
誰が主役か、誰目線か、どこでストーリーをやめるか。
それが大事ね。

続くのですかぁ、そうですか。
北野だから読んでみよう。

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Posted by ブクログ 2014年02月03日

ノゾミ、紫色の指先、サン・ジェルマンの薬。
サクラダに似てるなー、と思う。あれはいい物語だった。
これはどんな結末に向かうのか。
作家も編集者もハッピーエンドが好きなら、きっと結末は素敵なものになるはずだ。幽霊の関わる物語で、どうやってそれを叶えるのかな。楽しみ。

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