【感想・ネタバレ】行動経済学入門のレビュー

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Posted by ブクログ

ネタバレ

ファンドマネジャー向きだということに途中から気がついた…が、企業内心理学としても刺さるところあり。

┌行動経済学:「なんとなく」の事象(現状の経済学で織り込めてない事情)も考慮し現実に近づける
│ ├必ずしも合理的でない決断があることを前提とする-限定合理性
│ │ ├損する意思決定をする時、満足できる言い訳をつくってしまう-気質効果(disposition effect)
│ │ │ ├「富への執着」にむやみに執着すると、よい結果を生まないことあり(リファレンスポイントが高くなる)
│ │ │ └欲しいのは都合のいい情報だ
│ │ ├利益より損失を大きく認識しがち(損失回避的傾向)
│ │ │ └実現存が確定することを嫌い、損切をためらう。思い込みのもとにポジションをキープしてしまう
│ │ ├利益が出ているときはリスク回避的、損失が出ているときはリスク愛好的に行動する(鏡映効果)
│ │ │ ├人間心理は、リファレンスポイントの移動に伴って、必ずしも論理的でない伸縮を示す可能性あり
│ │ │ └損失に直面すると、時としてやけになってしまう
│ │ └認知的不協和-cognitive dissonance
│ │ ├自分の考え方やすでに下した決断が正しかったと思うために、詭弁を弄して自分の心をごまかす
│ │ │ └ギャンブラーの誤謬(黒が5回出ているから、そろそろ赤)、これだけ下がったからそろそろ上がる
│ │ ├失敗を認めて引き下がることは、実際には容易ではない
│ │ ├コミットメント・不協和の因果-コミットメントが強いために持論に固執
│ │ │ ├選択の自由-自分で選択した程コミットメントが強い。自発的に選択できない場合は弱い
│ │ │ ├説明責任(相手から不当に押し付けられる説明責任も含む)
│ │ │ ├意思決定に費やしたサンクコスト
│ │ │ └多数意見からの逸脱(であるほど強いコミットメントが必要)
│ │ └失敗を正当化する心の動き
│ │ └プライド効果と後悔効果-後悔を回避する心理(損切できない)
│ ├インセンティブへの反応が同じでないことを前提とする
│ │ └頭の中で計算する確率(Decision Weight)が主観に基づく歪みを持つ
│ ├伝統的経済学より短期間を対象とする
│ ├ゲーム理論ともちょっと近いが、ゲーム理論は「最適解が二者で異なる」視点。
│ └神経経済学とも近い。
├歪みを左右する心理
│ ├コントロール(支配)願望
│ │ ├影響力を通じたコントロール(自分てすごい)
│ │ ├予測をつうじたコントロール(自分の思った通り)
│ │ └影響力のある要素の認識によるコントロール(納得度がある、理由・根拠をよりどころに安心したい)
│ │ └因果関係の過大評価
│ ├勘-ヒューリスティック-物事を直感的にざっくり捉える
│ │ ├交通整理して「迷わず」決断できる
│ │ ├事象自体のとらえ方がワンパターン化する。単純化。リスクの見落とし
│ │ └アンカーリング(固定概念)、過去の経験
│ ├手近な情報の過大評価
│ │ └歪みは、過去の情報を「論理的に分析し記録」することで回避される
│ ├初頭効果・人の見た目が○割・親近効果(最新の記憶で判断)
│ └代表性バイアス
├バブルの解釈
│ ├株価がGDPのペースより強く上昇。「上がるから買う、買うから上がる」に人々が酔った(という解釈)
│ └コミットメント・不協和からの解釈
│ ├強気相場での、多数意見からの逸脱はかなり困難
│ └事前の決断にコミットしている
└行動ファイナンスの課題
├理論としての体系化がまだ(歴史浅いし)
├タイムスケール(短期・長期の定義)の明確化がまだ
└実証データ蓄積が不十分(恣意的解釈との批判を受けやすい)

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2012年12月30日

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