【感想・ネタバレ】結婚願望のレビュー

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Posted by ブクログ

最近パートナーとズレ・摩擦が生じてしまって、
なんで結婚したんだっけ沼から脱出したいなーと思い、手にとりました。

本書は”寂しいけど、結婚したいけど、保証はないからひとりで生きる覚悟を決めるために理詰めで頭を整理した本”という感じ。

私は結婚しているからか、なぜ人が結婚するかにフォーカスされた1-3章より、その先にある人生を語った4章以降がぐさぐさ刺さった。

「人の心というのは柔らかいだけに、どんなふうにでも形を変え、時には凶器にもなりうる。— 自分の心に殺されたのだと思う。」

「— 心の筋肉は、他人と関わることでしか鍛えられないような気がするのだ。」

ん〜刺さる、、、まさに自分の心に殺されかけている。何度も殺されかけた経験から、心を守りたくて鎖国し、そして免疫のない心を作り上げている、、、。ぐさ。

1人じゃ生きられないのはわかってた、でも他人が怖くて、深く理解してくれるパートナーが嬉しくて、彼がいれば大丈夫、と寄りかかりすぎてた。
すごい重圧だっだろうな。

自分を救えるのは、自分だけ。

鎖国しすぎてたなあ。
心を守るため、と思ったけど、結果的に心を弱くしてたかな。
その点本は、傷つくことなくたくさんの別世界に連れてってくれるから好きなのかも。

まあなんか色々考えてしまった。
結婚に係るもやもやが頭をよぎる方には、自分の閉鎖的な思考に一石投じてくれる本。

おすすめ。

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2023年07月17日

Posted by ブクログ

友人にずっと勧められていた本をついに読破。私自身に結婚願望がないことから、友人は私に勧めてくれたらしい。

そして気がついた、私、結婚願望が全くない人間ではないと!山本史緒先生が作中で「手相占いで52歳で結婚できるかもと聞いて、不覚にも喜んでしまった」とあるが、私も結婚できるかもと言われたら喜んでしまう、、、独身を貫くという固い意志で結婚願望がないわけでなかったらしい、、

作中では、史緒先生の結婚に対する考え方や独身として生きる心構えを話している。少し古い考え方もあるが(ほとんどの人が結婚してるとか)、読みやすく、色々な人に読んでもらいたい本だと思った。そして、出来るのならば、感想を聞かせ欲しい(私との捉え方の違いを知りたいなと)!と思うような作品でした。

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2022年07月10日

Posted by ブクログ

再読。記憶なし。本棚に数多く在る本の中から、今の気分にあった一冊を、で、手にとったらエッセイでした。

結婚してみて、結婚は大して良いものではない!向いてない?もうこりごりだ…と思っていても、何故好きな人ができると「結婚したい」とか思ってしまうのだろう?
三秒後には、いやいや…と首を横に振ってるのに
この「結婚願望」は厄介だ。などと思っていたので。

『どうしてひとは、こうも結婚願望から逃れられないのだろうか。』
『うまくいっている結婚は人が宿命としてもっている孤独を一時的であれ、忘れさせてくれるものなのかもしれない。』
『結局のところ、人が結婚したいと思うのは、世界中のほとんどの人は大人になると結婚してるからなんじゃないかと、今私は思う。』
『みんなしているから、結婚するのだ』なるほど

そもそも、こう小難しく考えること自体がナンセンスなんだろうか?成り行き任せでいい案件なのだろうか?

『どちらかが浮気をしていようと、何年もセックスしていなかろうと、家族がみんな概ね平穏に暮らしているならば、それはうまくいっている結婚だ。』ホントにそうなの?
『長い人生、何をしたらいいやらわからないから、人はとりあえず結婚でもして子供でも産むのではないだろうか。』との事。へ〜

『結婚生活は幻想でできているのか?じっとじっと我慢をしたその先に何かいい事はあるのだろうか?』

男友達がいると視野が広がる。男性の方が、冷静で論理的に物事を考えているんだな、と思う。共感。
愚痴や感情論で話をするには女子が最適だが、解決の方法を考えるには男性に聞いた方が良いと私も思う。

あとがきで、『好きな人とはやっぱり結婚したい。でも、したいと思うことと、本当にすることとは別のことなのだということが、やっと少し分かってきた。』とあった。
大いにうなづく、と同時に、別にしたくない(一緒でありたい!)と思ってしまった自分がいる。典型的な恋愛体質だと気付き、ショック。人間的に好きだと思える人とずっと一緒にいるにはどうしたらいいか…が、最大の関心事。

山本さんもこれを書いた後に再婚したそうで、人生ホントに先の事はわからないものだと思う。そして八十歳まで生きちゃうかもって書いてあっても、そうではなかった。やりたい事をやり、後悔のない生活を!と改めて思う。
結婚願望だけに特化していない内容もまた良かった。
自分を救えるのは自分だけ。うるっときました!頑張ろ!

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2022年05月21日

Posted by ブクログ

蛍光ペンライン入れたり、また何回も読みたい!迷いないファイブスター。つくづく…山本さんとは考えてることも、こだわることも似てる!出会ったら会話はつきないだろうな…と実感する一冊。題名とは違う内容だから、どんな状況の女性にもオススメです!

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2014年09月02日

Posted by ブクログ

本のレビューは初めてです。
普段の私は「本}=「参考文献」or「情報手段の一手段」としか考えておりませんでした。
なので、小説などには興味なし。
しかし、このエッセイは「著者自身の考え・経験」「客観的な意見」「私自身どこかで考えていたこと」等が盛り込まれており、大変読みやすかった。(こういうのをエッセイって呼ぶんでしょうか?)
これを機に「読書」について見直していこうかって考えました。(まぁ、小説を読むにはもう少し時間がかかりそうですが・・・)
とは言うものの、本についての知識(どういうタイトルの本があるのか、どんな内容なのか)がないので、みなさんのレビューを参考にしたいと思います。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

結婚して、子どもを産む事が
女性としての役目であり正義であるって
固定概念にとらわれて
適齢期に突入するとそういう焦る気持ちに苦しみ
今まで学生時代も中の上、仕事もある程度
周りの期待に応えられてきたのに(誰にもプレッシャーを与えられている訳ではないが)
結婚に関して、こんなに遅れて、取り残されてるの?って悩んだ。

結婚してない=誰にも選ばれない=
惨めみたいな概念にも縛られて、、、

結婚が全てではないし、
私は結婚した子、小さい子がいてが見えていない世界を見えていること、これからいろんなで経験ができるチャンスもあると思う。
まだ、30歳、もう30歳。。。
ボーダーにいる今
この本を読んで少し楽になった。


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2024年02月18日

Posted by ブクログ

今の自分を「みじめだな」と心のどこかで思っていることが問題だったのか。と納得した。

少数派として生きるのは難しい。
ある年齢になると大多数は結婚して、子供を産んで、家を建てて…そんな生活が想定されている。
そこから逸脱すること(少数派でいること)は、すごく難しいのだ。

私は結婚しているけど子供が欲しいと思えない。
著者は結婚したけど離婚し、再婚した。子供は最期まで授からなかった。彼女の場合は欲しかったけれど、タイミングによるものだった。

この本の中ではまだ再婚していなかったので離婚後の独身を貫くことについて述べているが、"本来であれば結婚し、子供を育てる期間だったであろう時間を、どのように使ったらよいのか"、"仕事や趣味があればいいが、どちらもそこまで熱意はない。やりたいことがないのに1人で生き続けなくてはいけない"。そんな絶望感に思わず共感してしまった。
まさしく今の私(たち夫婦)が直面している絶望である。

私自身"子供を産みたいと思えない自分"をみじめに思ってしまっているのだと思った。自分の心が今の自分の在り方を許してないのだと思う。大多数でありたかったのに、少数派の生き方を選ぶ自分を自分で認められていない。

あまりに共感が強いので、文章がまとまらない。
また読み直して、感想を書き直します。

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2023年11月05日

Posted by ブクログ

ネタバレ

山本文緒さんの小説が好きで、どんなエッセイを書くのか興味があったこと、私自身があまり結婚願望がなかったので、周りの結婚願望がある友だちの気持ちを知りたいと思って読んでみた。
読みやすく、なるほどなと考えさせられる内容だった。
特に印象に残ったのは、「みんな結婚してるから結婚したくなる」という話や、人には恋愛体質の人とそうでない人がいて、恋愛体質の人は結婚しても安定した幸せに飽きてしまい、また恋愛に走ってしまうので、恋愛体質でない人の方が意外と結婚が長く続く、という話。

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2020年09月06日

Posted by ブクログ

9割くらい、共感です。
「一人で生きてゆく覚悟」をした上で、結婚願望を持ち続けるのが良いのかな。
人と人の出会いは、ほぼ、運ですし。

「結婚をしたいほど好かれている、という事実ほど、その人個人の存在を肯定するものはなかなか他には見つからない。
 他人が結婚をしてくれる。これから先の人生、健やかなるときも病めるときもそばにいて、家族として助けあって生きていこうと他人が誓ってくれるというのは、能力が選ばれたのではなく人格が選ばれたということだ。」
これが今の私の『結婚願望』かな。

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2012年07月29日

Posted by ブクログ

とことん考え抜いたその姿勢がいいなぁと思いました。あと私は、男性から友達として重宝されるタイプだと気づいたわよ。

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2012年05月29日

Posted by ブクログ

最近浮上しつつあるが、ずどーんと落ち込んだのは人生で2回目で、一度目が27歳のとき、そして今回が34歳だった。
本書を読み終わって、結婚している人たちにコンプレックスを抱いていたのを認めようと思った。
そうだよ、私だって「独りでも楽しいもん!」とかいうフリしてるけどホントは結婚したいよ!
と、開き直れる本でした。

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2011年01月29日

Posted by ブクログ

小説が好きな人のエッセイに限って好ましくないことが多いが
この人はエッセイも面白い(書く内容と文体がたぶん好きなのだと思うけど)

タイトルも内容もストレートで好きです

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

結婚してる人、これからの人、しないかも・・・な人。
いろんな人が読んでもそれなりに楽しめると思う。

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2009年10月07日

Posted by ブクログ

小説とは一線を画す、内容のある一冊でした。

身近な失敗と成功を見ているせいか、性格か、結婚願望は強い、と思う。その上、うっかり×がついても平気かも、という妙な自信のある私。

この本は結婚に対してかなり後ろ向きだ。真実もたぶんに含まれているし、一度失敗したからこその意見もある。
結婚に夢をもっている人にはおすすめしない。
でも、今の自分とこれからの自分に何かしら不安を抱えている二十代にはおすすめしたい一冊である。

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2014年05月31日

Posted by ブクログ

概ね面白く読めました。
みんな結婚する、とか独身の人はまだまだ少ない、とかちょっと時代を感じる部分はありました。
書かれてから十数年経っているけれど、その十数年でさらに結婚観も変わったものだなぁ。
タイトルからはメラメラとした結婚にたいする強い執着を感じましたが、内容はわりと真っ当な意見が多かった。
そして「もう結婚はしない」とこの先独身であることを強く決めた作者が、その後わりとすぐに結婚したと知って驚く。
人生なにがあるかわからないなぁ。

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2017年08月18日

Posted by ブクログ

山本文緒、結婚観エッセイ。再読。
二十代後半になって、以前読んだときよりも心に刺さる言葉が多く、辛かった。
本は読んだ年齢そのときの環境によって感じ方が違うと強く実感した。

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2015年01月04日

Posted by ブクログ

女性の結婚観について実体験にそって書かれたエッセイ集。
「一人で生きていくには」という部分に焦点が置かれている。

・結婚したい程、好かれているという事実ほど、
 個人の存在を肯定するものはなかなか他にはみつからない。
・結婚を渋るのは責任をとるのが嫌なのではなく、責任をとる自信がないから。
・結婚とは、安定した安らぎを得るものであり、
 恋愛感情は月日を経る事に薄れていくもの。
・人が結婚したいと思うのは、「世界中の人が結婚しているから」
・酒さえ飲まなきゃいい人は、お酒を飲んだ時点でいい人ではない。
・結婚相手一人に全てを求めるのは、相手の重荷になる。
・「一生独身でもいい」「結婚を諦める」は考え方からして異なる。

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2013年07月14日

Posted by ブクログ

どちらかというと一人で生きていくってことに対する覚悟って大切なんだよって
ことが書かれている気がする。
離婚して一人の時に書かれたものだから、この先一人で生きていくことに対する
不安や覚悟が現れている感じ。
でも、あとがきでこのあと再婚されたとあった。
今、どうされているのかな?幸せていてくれたらいいなと、コバルトから
親しんでいる読者としてはそう思う。

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2013年05月12日

Posted by ブクログ

悪くはなかったですけれども、なんというか時代の差というものを感じましたかねぇ…この本は10年前に出版されていますが、当時よりも独身のまま生涯を全うする、てな生き方を余儀なくされる、っていうか、好きで独身のままでいる、みたいな人、大勢いると思うし…やっぱし時代の差を感じますかね。

ヽ(・ω・)/ズコー

著者は若い頃はかなりの恋愛体質だったそうで、たくさん恋愛をしてきたそうな。こういう体質の人を馬鹿にする風潮がネット上などでも流行っているくさいですけれども、ボキ個人としてはそこまで気にならないですね。やっぱし恋愛してきた人の方が書く小説もリヤリティがあるだろうし。

ってなことで個人的には通勤中に持って来いの書物でしたね。小説みたいにストーリーを追う面倒臭さもないし、気軽に読める一冊!

再婚を果たして山本氏…この本を書いた当時を振り返ってどんな思いを抱くのでせうか…みたいなことを思った一冊でした。さよなら。

ヽ(・ω・)/ズコー

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2013年04月01日

Posted by ブクログ

もしかしたら私もこの先、1人で生きてゆかなければいけないのかもしれないなー。
でも人生なんて、1年後…いや、明日の事でさえ、誰にもわからないよね☆

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2012年12月25日

Posted by ブクログ

37歳バツイチ、1人暮らしの独女エッセイ。

結婚は「したい」「すべき」という立場で、
「した方がよく」て「生きやすい」ことが主軸に書かれている。
随所に書かれている通り非常に結婚願望が強い人だと思う。
しかしながら結婚がもたらすメリット、独身でいることのデメリットについての記述はとても現実的でドライ。

独身主義なんてほとんどいない(本質的には存在しないとまで思ってそう)、という思い切った意見なので、
選択非婚の人は反発が強そうだけど、
でもなんだかんだとこういう意見の方が優勢かもなあ、と思う。

そしてこういう結婚礼賛的な内容に反感を覚える人は、
本当の意味で「独身を選んだ」んではないという筆者の意見がちらっと見える感じで、
火に油なのかなと客観的に。
ピッタリな読者は「結婚ってした方がよいのかしら」と思っている人でしょう。
読んどいて損がない気がする。

共感できるかは置いておいて、結構有用な示唆を含んでいるなという感想。
しかしながら、書いてて相当傷口えぐっただろうな、と遠い目を。。。


10年前に書かれたということで時代はもっと独身者優勢になってきた感はあるけど、
2011年、また「家族になる」ことへの揺り戻しが来ているのでさてどうなるか。

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2012年02月14日

Posted by ブクログ

山本文緒さんの結婚観とかいろいろ。
何でこれを手に取ったのかは自分でも良く分からないけど、結婚て難しいな。
よく考えたら世界中のほとんどの人がしてること。
働くことみたい。
それより難しいよね、人と人で小さい小さい社会を作る。
上手くいかないからぽーいともいかないから。
人の人生かかってんだもん。
価値観とか大事。人の器とか大事。
結婚しないなら結婚しない覚悟だって。
と言いつつ筆者は2年後再婚。
やっぱ人生に何が起こるかわかんないんだよ

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

2007年10月11日
語り口:すっきり
私は恋愛体質だろうか?恋愛体質じゃない人の方が結婚向いている。結婚は田舎の中小企業経営みたいなもの。地味なルーティーンと、責任感と連帯感。
結婚することと、一人で生きていく覚悟をすることは両立しうる。自分を救えるのは自分だけ。

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2009年10月04日

Posted by ブクログ

表紙がクリスマスチックな雰囲気だったので、ジャケ買い。
世の中の人はそんな風にして結婚願望を抱くのかー…という他人事のような心境で読んだけど、無意識に自分もそうだったのかも…と思わされた。嫌味のない説得力のあるエッセイ。“結婚したい人”が読んでも“結婚しないと決めた人”が読んでも“結婚できないかもと不安な人”が読んでも、面白い本なんではないかと思う。

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2009年10月04日

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