【感想・ネタバレ】だいにっほん、おんたこめいわく史のレビュー

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Posted by ブクログ

おんたこが支配している日本の近未来の話。
かなりぶっ飛んでいる。
しかし、全く荒唐無稽の話にも思えず、逆に今の日本に似ているかも…と恐ろしく思うことも何度も。
作者のユーモアが救いの文章。

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2015年07月27日

Posted by ブクログ

かつての日本は,おたんこ(おたく)が反権力を前面とし,少女商売を海外にも輸出して,世界をオタク化していく。その根本には,知感野労(ちかんやろう)のアマノタコグルメノミコトがいるが,それと袂を分かったミタコ教を弾圧し,差別化する精神が宿っていた。ミタコは弾圧され,捕らえられた学生は自殺して,古い霊とコミュニケーションをとる。
上の部分を書いているだけで頭が痛くなる。この本は『絶叫師タコグルメと百人の「普通」の男』が下敷きにあるのだが,25歳で賞を取って好き勝手に書いていたら,書評家や評論家に,「気が違っている」「電波が届いているのだろう」と酷評され,おまけに「ブスだ」と云われ,反論することに汲々としていた。私小説的なことや,身の周りの小さな出来事を書く内に年配になり,誰も相手にしなくなった所で,また,妄想を書き始めた。いやぁ,酷評されるわけだよ。芥川賞や三島賞を取った人だからね。
あとがきで作者が書いているとおり,あとがきを先に読まないと読みかたも判らない。ジャケ介してしまった人のためのあとがきの一番最後に,では1ページ目に戻って・・・と書いている。そして,彼女は今後の50年,好きなことを書くらしい。佐倉の古墳群は見に行った。あれが見える所に彼女は住んでいる。彼女には,その上に飛び交う霊が見える。
確かにねぇ・・・オタクが日本を征服し,オタク文化を世界に輸出する日は近い。って云うか・・・もう始まっているのだろう。彼女は私と同じ歳。辛い四半世紀を生きてきた,同情はするよ。妙な世の中になってきたとも同感を憶える。読みにくいこと,この上なしなのは酷いよ。

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2012年02月18日

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