感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2012年08月17日
読んだ後に何か心に残る本というのは久しぶりだ。
日頃小さいことで悩んだり躓いたりすることがあるが、人生はそんなもんじゃない。
それこそ「一歩踏み出すごとに、あやふやな確立に支配された世界に乗り出すようなもの」だ。
読んだ後は「前向きになろう、何事にも正面からぶつかっていこう」という気になった。
こん...続きを読むな想いが覚めなければいいなと思った。
また、読みやすさにおいても評価したい。とにかく無駄なシーンとかが一切なく、どのページを読んでいても飽きることなく楽しめた。ジャンルはヒューマンミステリーなのだが、さゆりの謎の行動、徐々に明かされていく真実、真相を知った時のショック、決してスピーディーな展開というわけではないが、最後まで本当に楽しめた。
欲を言えば、最後がプツンと終わってしまっている感じがしているのがちょっともったいない気がした。
もうちょっとそれぞれの「その後」が知りたいなと思った。
Posted by ブクログ 2017年06月12日
鈴木光司といえばリング。ホラーを期待して読んだが、やや恋愛、記憶喪失、闘病など人間模様が描かれた文学チックな内容。そこのみにて光輝くを観て何故か思い出した。
Posted by ブクログ 2011年01月03日
登場人物が皆何かを抱えていて、生々しい。
その生々しさの中に、底知れぬ闇があり、射してほしい光がある。
それが人間の業であり、願いであり、弱さであり、強さだと感じた。
引き込まれる展開と奥深い心理描写が、海のように広がる小説。