【感想・ネタバレ】ちくま日本文学全集寺田寅彦のレビュー

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Posted by ブクログ

寺田寅彦といえば、「帝都物語」で、震災後の街を地下に建設しようとしたかわったおっさんという印象しかありません(笑)
その話も、ちゃんとあって大満足。

いろんなことに、

「おもしろい!おもしろい!」

と顔を突っ込んでいく物理学者のお話です。

今につながっていく発想もあるし、今でも新しい発想もあると思います。

解説は、ちょっと辛口ですが、わたしはもうちょっと甘い点数でよいと思います。

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2009年12月22日

Posted by ブクログ

ちくま日本文学全集035。

寺田寅彦。
夏目漱石の弟子で、物理学者ということだけは知っていました。

理知的で啓発的な作品を書く人、面白くないだろうなあという先入観があったんですが、冒頭の「団栗」というエッセイを読んでイメージがかわりました。ああ、こういう哀切なことを書ける人なんだ。

一番面白いのは「自画像」という、油絵を描き始め、自画像に取り組んだときのことを綴った作品。
吹き出しそうになるところもあります

それにしても、どの作品も端正な文章です。
学校の教科書にふさわしいぐらい模範的といったら悪口になるのかな。
やはり、頭の良い真面目な人だったんだろうと思う。

寺田寅彦は明治11年に生まれて昭和10年に亡くなりますが、巻の後半に進むに従って、戦争に突き進む世相を反映した言葉が作品の端々に出てきますね。

次は中島敦。

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2017年11月09日

Posted by ブクログ

人魂の一つの場合
俳句の精神
化物の進化
団栗
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天災と国防
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日常身辺の物理的諸問題
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映画と連句
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比較言語学における統計的
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神話と地球物理学
竜舌蘭
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西鶴と科学
連句の独自性
銀座アルプス
電車の混雑について
鳶と油揚

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2015年06月21日

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