【感想・ネタバレ】世にも美しい数学入門のレビュー

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「すぐに役立つものはすぐに役立たなくなる」の反対が数学。
なかなか役立つ時が来ないし、その時が何千年後だったりする。
そもそも役立つことを目指さない、美しさと感動だけを求めるのが数学。ただその一心で取り組んでるのが数学者だというのは、世間の数学者へやイメージとだいぶかけ離れている気がする。

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2020年08月14日

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三角形の内角の和は180度。
平べったい三角形もとんがった三角形も…。
そしてそれは100万年前も100万年後も変わらない。こんな真理はない。
→「三角形の内角の和が180度だという美しさを
どれだけ情熱的に語ってくれたかで、小学生の数学への興味は変わる」
→本当にその通りだ。
この本を読み終わったら数学は確実に好きになる。

今後、友愛数や完全数を
ユーモアを交えて日常会話に溶け込ませたい。

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2019年10月19日

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ネタバレ

再読であることをインドの天才数学者ラマヌジャンの話で気づいた。よっぽどこの人の人生が可哀想だと思ったからだろう。

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2019年10月05日

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ホント、美しい!!

学校教育としての算数&数学と、数学者たちを魅了する数学との齟齬はなんだろう。
本来、そっちへ進むべき人たちが、学校の数学で多く淘汰されてしまってる気がしてならない(><)

あきゅFBで、どなたかがオススメしてた本。
すっごい!すっごい!面白かった♪

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2014年05月24日

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面白かったなあ。数学解くのは嫌いだけど、見るのは大好きです。谷山・志村予想の話はすごい良かった。数学が虹をかける。そして、神様の手帳。理系は、特に数学が専門の人達は、ロボットみたいで感受性に欠ける、みたいなことを言っている人たちがいるだろうと思うけど、間違いなくそれは間違いである。それをこの本で確認した。簡単に読めるので、万人に薦められる一冊。

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2014年03月06日

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藤原正彦(1943年~)氏は、東大理学部数学科卒、東大大学院理学系研究科修士課程修了の数学者、エッセイスト。お茶の水女子大学名誉教授。新田次郎と藤原てい夫妻の次男。『若き数学者のアメリカ』で日本エッセイスト・クラブ賞を受賞。「論理より情緒」、「英語より国語」、「民主主義より武士道」という氏の自説を説いた『国家の品格』(2005年)は、200万部を超えるベストセラーとなった。
小川洋子(1962年~)氏は、早大第一文学部卒の小説家。『妊娠カレンダー』の芥川賞ほか、谷崎潤一郎賞、野間文芸賞、菊池寛賞、紫綬褒章等を受賞・受章。また、記憶が80分しかもたない数学博士と家政婦の母子との交流を描いた『博士の愛した数式』は、読売文学賞、本屋大賞(第1回/2004年)を受賞し、ベストセラーとなった。
本書は、『博士の~』を執筆する前に、小川氏が知人を通じて藤原氏を紹介してもらったことをきっかけに、同書発表後に改めて行われた二人の対談をまとめ、2005年に出版されたもの。
私はノンフィクションを好んで読み、興味のある新刊はその時点で入手するようにしているが、今般、過去に評判になった本で未読のものを、新・古書店でまとめて入手して読んでおり、本書はその中の一冊である。また、私は対談本をあまり好まず、それは、焦点がぼやけて物足りなさが残ること多いためなのだが、本書については、藤原氏も小川氏も過去に作品を何冊も読んでいて、この二人の対談がつまらないはずはないと確信があり、手に取った。
そして、(学校で習ったもの、習わなかったもの含め)様々な定理・公式が如何に美しいか、また、数学者が何故それらに魅入られるのかが、期待に違わず興味深く語られ、一気に読み切ってっしまったのだが、それは、小川氏がもともと、『科学の扉をノックする』(様々な分野の科学者7人との対談エッセイ)や『そこに工場がある限り』(様々な工場の見学エッセイ)のような本を出してしまうほどの好奇心の塊で、また、藤原氏が、(『国家の品格』で繰り返しているように)現在の実学重視の風潮に大いに疑問を持ち、「高貴な学問の代表である数学の復権を試み」るという思いで答えていることにもよるのだろう。(尚、本書は単独でも楽しめるが、『博士の~』に関する記述も多いので、同書を読んでからの方がベターだろう)
藤原氏は、あとがきで、次のように書いている。「数学や文学や芸術でもっとも大切なのは、美と感動だと思う。これらは金もうけに役立たないし、病気を治すのにも、平和を達成するのにも、犯罪を少なくするのにもほとんど役立たない。しかし、はたして人間は金もうけに成功し、健康で、安全で裕福な生活を送るだけで、「この世に生まれてきてよかった」と心から思えるだろうか。「生まれてきてよかった」と感じさせるものは美や感動をおいて他にないだろう。数学や文学や芸術はそれらを与えてくれるという点で、もっとも本質的に人類の役に立っている。読者がそんな私の、そしておそらく小川さんの、想いを感じていただければ幸いである。」
藤原氏と小川氏ならではの対談で、「数学の美しさ」が分かりやすく説かれた良書である。
(2022年9月了)

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2022年09月08日

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学校でこんなふうに教えてほしかった!
数学はただの計算式でなく、美しさを追求する学問なんですね。おもしろい!
中田あっちゃんの数学の動画を見ていたので、ラマヌジャンやオイラー、フェルマーの名前が出てきたときは「あー知ってる!」と嬉しくなりました♪

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2022年08月22日

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学校教育で数学に馴染まなかったけれど、最近興味を持つ機会があったので、読みやすそうなものから。数学…見えないものを見るような不思議な世界。

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2020年08月29日

匿名

購入済み

 数学の美しさを、小川洋子が質問者となり、藤原正彦が述べている。小学校、中学、高校と習ってきた数学の美しさというものを改めて気付かされた。高校数学レベルの詳しい解読署を読みたくなった。
 オイラーの定理とかπの話とかとても興味深い。

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2019年11月27日

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「博士の愛した数式」で知った小川洋子と藤原正彦の共著とみて思わず手に取った一冊。博士の愛した数式同様、数学に精通していなくとも数学の美しさをほんの少し感じられる内容だった。数学はヨーロッパのものと思っていたけど、日本人の美的感覚やアジア民の寛容性(ゼロの発見)も数学に貢献していることを知って、なんだか鼻タカな気持ちになった。数学は役に立たないから面白い。数学は得意じゃないけど好きだから少しでも面白さを理解できるように一生勉強したいと改めて思った。

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2019年07月23日

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数学は難しいというイメージですが、話を聞いていると(読んでいると)、数学者が数学に魅了される気持ちはよく分かります。
自分にはやはり難しい世界ですが、美しいというのは理解できたと思う。

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2019年01月06日

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とてもとてもロマンティックな本です。

『数学』というと
とかく実用的で ひたすら規則ただしく 面白みがなく と、つまらないイメージしかなかった。

なのに、この二人の対談の中には
神の… 悪魔的な… 美的感覚 想像力 ひざまずく心
など驚くような形容詞が実に自然体で並んでいる。

数学というものの魅力を惜しむことなく語る藤原先生と 自分の尺度できちんと受け止める小川女史

数学へのものの見方を変えてくれた本でした。

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2017年03月23日

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啓蒙書としては大成功だ。偉大な数学者が生まれる条件も面白い。何かにひざまづく感覚、美的感覚、精神性を尊ぶことが大事というのが腑に落ちた。

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2017年03月09日

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高校の時に一度読んで、最近また読みたくなったので読んでみた。数学は大嫌いだったが、この本は楽しく読み進めていくことができた。目に見えないゼロを発見したインド人はすごいし、天才数学者の生まれる条件がまったく数学に関係無い事に驚いた。欧米人とアジア人では数学の受け入れ方が違うなど、自分の知らないことが沢山あっておもしろかった。ゲーデルが発見した「不完全性定理」、チューリングが証明した、真偽を判定できない命題であるかどうかを、チェックする方法はない という結果が一番びっくりした。論理を数学であらわすことができるんだなと感じた。目に見えない世界を数学であらわしていくんだから数学者はすごいと思った。
高校の時に数学の先生がよく、この数式は美しいと言ってたけど、その当時は数学の美しさがよくわからなかった。この本を読み返した今ならなんとなく分かるような気がする。数学が好きだったら、もっと感動することができたのかな…。

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2015年11月07日

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「博士の愛した数式」の小川洋子さんと、数学者の藤原正彦さんの対談集

この本のすごいところは、入門として得られる知識について、地理的背景のほか、特に有名な人物や各種の定理・予想などの幅の広さにもあると思います。
有名なフェルマー予想(サイモンシンのフェルマーの最終定理が詳しい)の他に、ゴールドバッハの予想(6以上の偶数はすべて2つの素数の和で表せる)という問題にも触れられていて、そこから、ゲーデルの不完全性定理(正しいとも正しくないとも判定できない命題が存在するということを証明)を提示し、 コンピュータの父であるチューリングによる、ある命題が真偽を判定できない命題であるかどうかをあらかじめチェックする統一的な方法がが無いということを証明という流れ等は、これだけで本になりそうなことをすっきりと紹介してくれています。

この本を手に取った理由としては、「美しい数学」という言葉について、どういうことなのか?というシンプルな疑問から。本文では、最初に醜い例が示されており、「美しい」数式といわれるものの例が少しずつ順を追って示してくれています。

醜い定理の例
各桁の3乗を足すと本に戻るような1より大きな数は、何桁であろうと、153, 370, 371,407以外に無い。
153 = 1*1*1 + 5*5*5 + 3*3*3

もうひとつの醜い例として、藤原先生の見つけた定理。
1729 を各桁を全部足して、その数値に逆転したものをかけると同じ数値になるというもの。これが全部で3つしかないという。
1+7+2+9 = 19
19*91 = 1729

美しい定理としては、奇数の和が上げられていて、 1= 1*1, 1+3=4 = 2*2, 1+3+5 = 9 = 3*3,,,, 1+3+...+(2n-1) = n*n

これをみると、「美しい」といわれるものは、シンプルな表記にまとめられるというのもあるのかもしれないなと。そして、「美しいものほど、なぜか有用性が高い」という言葉もあったので、数を表すための、式の普遍性や汎用性、シンプルな表記、そして有用性が高いということが「美しい」という言葉の使われかたなのかなという認識を持った。 

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2015年08月18日

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小川洋子と数学者の藤原正彦。
数学はどこに行っても普遍で完全な世界。定式の発見はセンス。豊かな所で生まれ育ち、感性がある人に神様がそっと教えてくれる。江戸期の日本に立派な数学者がいてびっくり。この本を読んで、芸術ともいえる数学を感じることができた。

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2015年02月28日

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数学は美学。美学は世の中の役には立たない。数学もしかり。であるが故に純粋。
美学者迷亭を思い出した。『吾輩は猫である』の世界。

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2015年02月11日

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博士の愛した数式も面白かったけど、同作者と実際の数学者との対談もなかなかだった。高校時代、数学にさんざん泣かされた身としては、ここで書かれたように、実験的感覚で学問と向き合うことが出来ればどんなに良かったことか、って思うことしきり。でも『小学生時代から先生より数学が出来て』みたいな発言を見て、やっぱり才能による部分が大きいんだな、って諦観みたいな気分も覚えたり。自分的には、美しい公式を見て、『うわ~、すっげー』って思うくらいがちょうど良い感じです。

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2014年04月15日

Posted by ブクログ

わかりやすくて楽しく読めた。
江夏の28ー完全数
ゴールドバッハの問題
「6以上の偶数はすべて二つの素数の和で表せる」

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2014年02月01日

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数学は役に立たないから高貴な学問だ(ケンブリッジは近年まで工学部を作らなかった)と言い切ったところが好印象だった。
数式はよく理解ができかったが、数学という学問はおもしろいものなんだなあと純粋に思った。他の数学の本も読んでみたい。

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2013年12月28日

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数学の偉大な部分や美しさ、それらについて、藤原正彦先生と小川洋子さんの対談が描かれています。
数学が嫌いになりそうな人に読んでほしい一冊です。

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2022年02月14日

Posted by ブクログ

博士の愛した数式 の背景が記載されたような内容。現実は美しい。数学は神の隠した法則を導く、と言ったような内容。博士の愛した数式含めて中学の頃に読んでいたら何か変わったかも。子供はこれを読んで何を感じたか。

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2021年08月11日

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ネタバレ

数学って実は美しく面白いものなんだ、ということを知ったのが小川洋子さんの著書「博士の愛した数式」だった。それまで数学は四角四面の無味乾燥のものだと思っていたが、それ以来数学を見る目が変わった。
また「遥かなるケンブリッジ」で藤原先生の大ファンになっていたので、骨髄反射的にこの本を手に取ってしまっていた。
数学は大の苦手だけれど、「美しい」ということだけは分かる気がする。そして美しいことは正しい、というのも腑に落ちる。それが宇宙の法則なのか、神の技なのか。混沌の中からその秩序を見つけ出す、秘密を解き明かす数学者には信念と情熱が必要。実はとてもウェットな世界だよなぁと感じた。数学に、数学者に、宇宙に敬意を感じずにはおれない。
日本も歴史に残るような偉大な数学者を多く輩出しているという事実に改めて驚いた。鎖国時代にも独自に研究を進めていたというのも興味深い。
藤原先生の「谷村ー志村予想」についての例え「エベレストの頂上と富士山の頂上を結ぶ虹のかけ橋」というのもまた美しい。
・室伏選手のアテネオリンピックでのエピソード
・三角数の美しさ

以下、読書メモ
・天才数学者の生まれる条件
①何かにひざまずく心を持っている
②美の存在
③精神性を尊ぶ(役に立たないもの)
・正しい方向に間違う

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2020年07月26日

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数学者でエッセイストの藤原正彦と、『博士の愛した数式』の著者である小川洋子が、数学をテーマに語りあった対談を収録しています。

『博士の愛した数式』についても多少は言及されていますが、多くの部分では、小川が聞き手にまわり、数学の美しさと、それに憑かれた数学者という人種について藤原が語るというスタイルで進んでいきます。

おそらくは「数学」と「美」を結びつけることなど思いもよらないというような若い読者に、数学の美しさに目を開かせることを目的としているのかもしれませんが、数学の世界についてのとりとめのない印象がつづられていて、すこし内容が薄いようにも感じてしまいました。

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2019年02月19日

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ゲーデルの「不完全性定理」…正しいとも正しくないとも判定できない命題が存在する、ということを証明。
アラン・チューリング…ある命題がゲーデルのいう"原理的に真偽を判定できない命題"であるかどうか、を判定する方法が存在しない、ということを証明。
真偽を判定できない命題を「悪魔的な問題」とすると、ゴールドバッハの予想(*)がその悪魔的な問題かどうかすら判定できない。

*ゴールドバッハの予想…「6以上の偶数はすべて二つの素数の和で表せる」
未解決。素数の定義は約数を持たないこと。約数は掛け算の話だけど、ゴールドバッハの予想は足し算の問題だから難しい。

「間違っていても、正しい方向に間違うところが天才」という話は、アインシュタインの宇宙項を思い出す。

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2017年06月11日

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博士の愛した数式」から友愛数や完全数の話が出てくる。
読者に数学に興味を持ってもらうためには良書だと思う。
藤原氏は、真理=美と考えているので、正しい定理は美しいと解く。
数学は役に立たないから、すばらしいといっているのだが。

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2014年08月27日

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久しぶりに数学に触れた気がする。
大学時代、塾講師をやっていて、次元は低いけど数学の美しさを少しは感じていたつもりなので、そのことをわかりやすく説いてくれる本書はとても共感を持って読むことができた。
醜い公式は消え去るということや、πの美しさなど、この人は本当に数学が好きなんだなと感じる記述を読むと、もっとどっぷり数学の世界にはまり込みたいと思えた。

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2014年02月03日

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文系頭と言いつつ、小川さんはきちんと理解されてます。インド人がゼロを発明した事を何度も繰り返す先生〜相変わらずお茶目!

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2014年01月26日

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今、読み返したい…と思っている本の一冊。
『博士の愛した数式』の著者の対談ということで手に取ったと記憶している。

数学に知識があるわけではないが、意外と自分は数学が好きだったんだなぁ…と読みながら気付いた(笑)

美しい数式は、「きれい」と素直に思えるかが楽しめる鍵なのかもしれない。

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2013年12月09日

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作家と数学者の対談。謎に満ちた数学者の世界の見え方を、作家の素朴かつ鋭い質問で語らせていく、胸躍る展開。「博士の愛した数式」にまつわるアイデアの話題も面白い。

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2013年08月16日

Posted by ブクログ

数学が苦手な私が、映画「博士の愛した数式」を見て、数学というものに多少興味を持ちました。そしてこの本を読んで数学の面白さを知りました。多少ですが・・・。

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2019年01月16日

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