人類が滅亡した遥か未来。
人は迫りくる終わりを克服するため、自らを肉・骨・魂に分割し、種の存続を試みた。
長い時が流れ、地球には人間の形をした宝石の生命体が誕生する。
可憐で繊細な彼らは、自分たちを狙う月からの使者と日夜激しい戦いを繰り返していた。
敵の目的も自らの正体も分からぬままに……。
優しくて悲しい世界の秘密。
閉ざされた真実に触れるとき、ある者は仲間を求め、またある者は日常を守ろうとする。
果たして彼らは、それぞれの理想を成し遂げることができるのか。
個人的には主人公の成長から目が離せません!(途中からもはや別人に!?)
どこか懐かしいのに、読むたび新鮮な気持ちになれる不思議な作品です!
感情タグBEST3
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アニメから入り、11巻まで一気読みしました。
髪の色など覚えやすく、アニメから入ったのは正解でした。
世界観がとても好きで、設定もよく考えられていて面白いです。どんな状況になっても主人公のフォスが大好きなのですが、11巻まで読み終えた今、1巻のバカでかわいいフォスが恋しくて仕方ありません…。
とても長い時間の流れの中で物語が展開されるので、最終的には世界規模でのハッピーエンドになるのかもしれないけど、個人的にはとにかくフォス個人に幸せになってほしいです。先生にも。
休載とのことですが、早く続きが読めますように…!!
きれいなSF
遠い遠い昔の地球に6度流星が飛来した後『にんげん』が滅びた。
それから気の遠くなるような年月のあと微小生物に食われて無機物となり、やがて宝石の身体を持った生命体が生まれた。
28名いる宝石たちはは2人一組で戦いながら、自分たちを狙い月へ連れ去ろうとしている『月人』という謎の生命体と戦う日々を続けていた。
主人公のフォスフォフィライトは28名の中でも最も若い300歳のやんちゃざかり。
みんなと同じように月人と戦いたいと思っているが、硬度が三半で脆い上に、月人が好むとされている薄荷色をしているため周りから戦いに不向きだというレッテルを貼られている。
みんなを取りまとめる金剛先生から博物誌の編纂を任されたものの戦いに対する未練がダラダラであまりやる気が出ない。
そんな中、シンシャに聞けば紙の空白を埋められるかもしれないと他の宝石に言われシンシャのもとを訪れたフォスが見たのは、特性のせいでみんなと一緒におれず一人見回りをする彼だった…。
とても独特な世界観で特徴をつかむまで時間がかかったがきれいでわくわくするストーリーだった。
フォスとシンシャが特に魅力的!
「何物をも通さない堅牢無比な不器用の地層」
「では」「いっそ」「戦うとかは……」
「それだけは」「諦めなさい」
皆が普通にできることが、できないつらさ。
自分もそういうところがあるので、よりフォスに共感しやすく、楽しめているのだと思います。
最初試し読みの時点で「何が起こってるのかがわかりにくいマンガやなー。買うほどじゃないかな」と思っていたのですが、友達が大ファンで、設定などをわかりやすく解説してくれたおかげで内容が入ってくるようになり、発売中の8巻までをまとめて購入しました。
第二話のシンシャの話がめちゃくちゃお気に入りです。
「夜に閉じ込めているのです」
このセリフにドキッとして
「夜の見回りよりずっと楽しくて」
「君にしかできない仕事を」「僕が」
「必ず見つけてみせるから!」
「月に行くなんて言うなよ!」
ここがもうね……。最高です。
登場する宝石たちの性別が曖昧な描写が新鮮で、独特の良さがありますね。
上品なエロさ。あでやか。
Posted by ブクログ
知り合いに勧められておりました「宝石の国」 やっと読む機会に出会いました。
初っ端は設定がまだよくわかっておらず、「??」でしたが、それでも先を読んでみようという気にさせるからすごい。宝石たちの戦いも、一転してほのぼのとした学校での時や、大きくて厳しくて強いせんせいも、全部含めて魅力的。
ところで、「月」「月人」とはいっているけれど、宝石たちのいる星?もしくは世界のことは一度も「地球」とは言ってないんですよね。そこがまた、いい。
Posted by ブクログ
市川春子さんは台詞が独特だなと感じます。
「何物をも通さない堅牢無比な不器用の地層」が特にお気に入り。
戦う彼らの姿は痛々しいが、砕ける体が美しい色を持ちながら輝いているのがモノクロの画面から伝わってくるようでした。
影と光のような…それでいて2人とも似ている部分がある…シンシャとフォスの対比が、今後どう変化するのか楽しみです。
Posted by ブクログ
宝石として再結晶した生き物たちの物語。
絵が非常に綺麗で、又、この世界観の設定を耳にしたときに気になったので購入。
モノクロ状態でキャラクターを見分けるのが大変だが、
淡々とした空気感で進んでいくような表面の雰囲気も、
たびたび交わされる宝石たちの冗談もとても好み。
【内容】
・フォスとシンシャの出会い
・フォスと貝
Posted by ブクログ
不思議な世界観にふわっとした絵柄が
雰囲気が合っていて絵本のようだ。
最後の方で一体どうなることかと思ったが
シンシャの知識でフォスが元に戻れたところで終わってほっとした。
Posted by ブクログ
途中までめっっっちゃ面白いけど
途中からめっっっちゃ鬱!!
総評として好きじゃなかったです。
(以下最終話までのネタバレ含)
主人公に感情移入して読むから
主人公は辛すぎる状況なのに
他の宝石ちゃんたちが幸せな状況が辛すぎて
え!?いや、なに読まされてんの!?!?ってなった。
「本当の自分ではなかった」っていう前提はあるにしろ、一応相方として接してきたのに、金持ちイケメン王子にころっと落ちちゃうところとか、なんかすげーリアルな女すぎ。
地上では中性的だったのに、月に行くと女になるのなんでなん?男が居ったからか?
私は中性的な君たちが好きだったの!!
月人は誰にも祈られなかったクズって設定だったから、エクメアの結婚も裏があると思ってたんだけど、結局結婚してイチャイチャして終わってびっくりしちゃった。
自分は幼妻とイチャコラしつつ、ちゃんと自分の欲(月人の救済)のために主人公を操って人間にするっていう最悪さ。
あれ?ガチクズかも。
苦行を乗り越えて悟りを開くってこういうことやで~ってことなんだろうけど…
追体験だけでもキッツ…
無理だ!
主人公が幸せになれないの、無理だ!
ハピエン大好きだから!!
本当に最初からこれを描く予定だったの!?
ってなるレベルで私は鬱だったけど、伏線とか初めの方からたくさんあったから、最初からこのエンドだったんでしょう。
すごい。仏教。
世界観が良く分からないけど
3巻まで購入したのでとりあえず読み進めてみる。
アニメ化されてるみたいなので
そっちを先に見た方が分かりやすいのかなー。
Posted by ブクログ
アニメを見て気になったので購入。絵に結構クセがあるのでキャラの判別が難しいときがある……。
みんな宝石だから、「動物って切ったら腐るんだろ」「下等だな」の会話がナチュラルに行われててちょっと吃驚する……不死だからこその考え方があって、見た目は人間なのに根本が全く違うのを思い知る……。