感情タグBEST3
Posted by ブクログ 2023年07月25日
それぞれの物語に登場する人たちの息遣いが聞こえてくるような作品でした。
短編のお話が11編集録されておりそれぞれ違う立場の人たちのお話ですが、最後は暖かい気持ちになる生きる勇気をもらえる物語でした。
重松さんにしか書けない作品です☺️
Posted by ブクログ 2022年04月17日
石の女で大号泣。全ての話が面白かったですし、寝に染みたり、ほっこり笑えたり。本当に良い読書時間でした。人に薦めたい本、ナンバーワンかもしれません。皆さん、読んでもらいたいです。
Posted by ブクログ 2020年04月09日
「石の女」がいつまでもいつまでも忘れられない。
石女、うまずめ。
ひとりぼっちで涙を流した人がいったいどれだけいるだろう。
私はこのお話をはじめ、みぞれに収録された短編に多く希望をもらいました。
Posted by ブクログ 2020年01月03日
特に、『石の女』は、13歳のハスキー、龍之介くんがパオちゃんと重なった。人間と犬だって、立派な家族だ
『ひとしずく』に出てくるような夫婦になりたいなあ
Posted by ブクログ 2018年07月03日
みぞれ、とてもいい話だったな。
この人はやはり、こう父と子、そしてそれを見守る母を描くのがとても上手だ。ちょっと感傷的になりすぎてしまうのが、重松イズムだなぁ
Posted by ブクログ 2024年03月23日
短編集。
ラストのタイトルにもなっている『みぞれ』と、ラス前の『ひとしずく』が良かった。特に、ひとしずくが良かった。
重松さんは、子どもの話もとってもいいんだけど、中年男性の話もとってもいい。
Posted by ブクログ 2022年06月09日
オムニバス小説。
どの話にも「死」や「生命」が漂っていた。
みぞれに関して、「死にたがっているのかと思った」や「楽しみがないのに生きていたい?」など、頭の中でパッと浮かぶ、オブラートに包む前のストレートな言葉たちが印象的。いじめの対象や他人ではなく、愛する親族に向けているからこそ、様々な意味を纏っ...続きを読むていて胸が熱くなった。
Posted by ブクログ 2022年03月31日
重松せんせいの短編集。「ひとしずく」と「みぞれ」が個人的なお気に入りです。数年前に読んだ時、「みぞれ」なんて意味不明で、主人公の気持ちは理解不能だったけど、この数年で知ってる人が亡くなることが増えてきて、自分自身の一生って実はそんなに長いものじゃないんだとか、与えられたいのちに尊くないものなんて1つ...続きを読むもないんだとか、そういうことを考えてきたのでとても心に沁みました。どのお話も、抱えた問題が最後に解決方向に向かうわけではないけれど、それでもじんわり心の中で溶けていくようなものでした。
Posted by ブクログ 2022年01月23日
重松清の短編集。
あとがきで「小説」と「お話」を次のように対比している。
『息をするように「お話」を書きたい。(中略)虚構の世界をきっちりとつくりこみ、語り方をさまざまにたくらんだ「小説」の素晴らしさについては、読み手として強く憧れている。それでも、時代や社会ー要は世間の中から生み出される、暮らしと...続きを読む地続きの「お話」だって捨てたものではない。書き手としての自分は、むしろそちらのほうに強く惹かれているのだとも思う。』
膝を打つ表現だ。これだから重松清の「お話」は止められない。
Posted by ブクログ 2020年07月13日
些細だけど、大事な日常。それが少し崩れるとき。いつかそんな日が、と不安に思っていた日は時折、本当にやってくる。全然、ドラマチックなんかじゃなく。ただ、自然に、当たり前のように、日常は崩れる。そんな微妙なバランスの上で成り立っている日常を生きている。後悔したって、もう崩れる前には戻れない。
だけど、崩...続きを読むれたって案外なんとかなる。崩れたからこそ、そこから歩き出す一歩は強い。日常を壊すきっかけはそこら中に転がっていて、いつかその日が、と怯えながら暮らしているから、日常が崩れてしまったとき、諦めや後悔とともに少し安心するのかもしれない。それでまた、新しい日常に戻っていく。新しい日常を迎えられた人達はきっと強い。
Posted by ブクログ 2020年03月17日
様々な人物の日常を心温まるストーリーとして表現する重松清の短編集。
何の前触れもなく自殺を図った高校生の幼なじみ、
テレビ業界の現実に戸惑う女子大生、
セッカチな夫と夫婦の溝を感じ始めた主婦、
かつての夢に挫折した中年タクシードライバー、
同期の社員か自分か…二人に一人のリストラに苦しむサラリーマ...続きを読むン、
晩年を迎えた父への複雑な思いを抱く息子―――
甘くはない現実、しかしその中にあるわずかな光を垣間見ることができる。
オススメは
『拝啓ノストラダムス様』
『遅霜おりた朝』
『ひとしずく』
そして表題作『みぞれ』
Posted by ブクログ 2018年11月18日
ちょっと暖まりたいなぁと思ったときに、よく手に取るのが
重松さんの本。
この短編集もそんな気持ちにきちんと応えてくれた。
劇的な感動とかではなくて、小さくほっこりする、軽くじん
とくる、そんな11篇。
読後、なんとなく優しい気持ちになった。。
Posted by ブクログ 2017年02月19日
様々な年代を主人公にした短編集。コメディあり、シリアスあり。誰もが経験したかも知れない事、するかも知れない事。妙な現実感。様々な読み手に答える網羅性とでも言うのだろうか。相変わらず重松清はうまいな。個人的にはやはり最後の「みぞれ」が一番グッと来たかな。同じような年齢で、同じような親をもち、田舎と都会...続きを読むで暮らす。どうしようもないけど、対処していかなければならない親の介護問題。まぁなんというか負担の少ない形にもっていくしかないよね。。
Posted by ブクログ 2017年01月11日
短編集どの話も「重松清」だった
切ないけど最後にはほんわか優しい話
「遅霜おりた朝」家を捨てるほど好きな人のもとへ家出してしまった母が亡くなったミーコとちょっとやんちゃな彼氏のヒロ、不安神経症になり中学教師を辞め、タクシー運転手になった修二…切なくて微笑ましくて好き
「電光セッカチ」はあんなダ...続きを読むンナはムリ〜
Posted by ブクログ 2016年11月12日
日常の出来事を切りとって文章にするとこの本のようになるのだろう。主人公はいつでも自分に置き替えられる親近感と主人公を通しての物語の世界。雪よりも冷たく感じる「みぞれ」。心に降るのは陽の光か小雨か土砂降りか?それとも降りつもる雪か、みぞれか。
Posted by ブクログ 2016年08月10日
重松清の短編集。
気軽な小説が読みたくて適当に手を取ったが、短編集と知らずに買ってしまって少し後悔。本当はそこそこボリュームのある物語が読みたかった。
とはいえやはり面白いのが重松さんのすごいところだが、他の長編小説とは少し受け止め方が異なるように感じた。
本書は重松さんが1999年〜2007年...続きを読むの8年間に書き溜めた短編を集めた一冊となっている。
8年間の短編集ということで比較的長いスパンで書き集められたものであるが、それゆえ重松さんの視点も少しずつ変わっているのだろう。
あとがきにもあったとおり、それぞれの「お話」の息づかいの違いをリアルに感じ取るのがこの本の楽しみ方だと思う。
くだらない「お話」も腹の据えかねる「お話」もあったが、こちらもあとがきにある通り、その時々の世相がリアルに吐き出されたものとして受け取ると、作品としての面白みが増すように思った。
Posted by ブクログ 2024年01月02日
どこかで、どこかの家で起こりっていそうなエピソードが散りばめられている。短編集なので、すぐその世界に入れる。そして、読んだ後じんわりする…少し時代が古い感じがするが、それがいい。
Posted by ブクログ 2022年12月17日
定期的に読みたくなりますよね。
重松清さんの作品って…
個人的に重松さんの大人(ミドル世代)を描く短編集って大好きです。
子供を描かせてもピカイチですが。
今回も胸に来る話が色々あり、好きなのは
砲丸ママ、遅霜おりた朝、石の女、ひとしずくなど。
やっぱり良いですね。ただ本作に収録されているものは温か...続きを読むい感動よりも寂しくて胸が痛む作品が多かったような気がします。
Posted by ブクログ 2022年09月08日
1999年から2007年に書かれたお話をまとめた短編集。特に連作でも、関連性もない。
重松清さんいわく、「不揃いな息遣いの、その揺らぎを楽しんでいただけないかと考えた」とのこと。
主人公も、大学生や、主婦や、中年サラリーマンや、若い働く女性、など様々。
正反対なセッカチな夫との暮らしを書いた「電...続きを読む光セッカチ」、かつての演歌歌手を20年ぶりにステージに立たせるべく奮闘する「望郷波止場」、子供がいないけどすごく良い関係の夫婦と、空気の読めない義弟とのやりとりを描いた「ひとしずく」が良かったかな。
重松さんの短編集は、たまに読みたくなりますね。
Posted by ブクログ 2022年08月26日
「死」や身近な人に対する憤り、上手く説明出来ないようなもどかしい気持ちを描いた短編集。
ノストラダムスの大予言を信じていた少年と自分の命をおもちゃのようにゲームにしている幼なじみの少女の話
テレビ局の下請けの下請けのような小さな会社でアルバイトをする大学生が売れなくなった元アイドルのレポーターと一...続きを読む緒に働く話
高校時代に砲丸投げの選手だった妻とその妻のマネージャーだった夫の話
とてつもないせっかちな夫とのんびり屋の妻の夫婦のすれ違いの話
元教師のタクシードライバーが不良に見える少年少女をタクシーにのせる話
不妊に悩む夫婦が愛犬を「息子」と言ってしまった嘘から自分達を苦しめていく話
リストラの不安に怯える中年サラリーマンが目黒川に迷い込んだアザラシに自身を投影していく話
情けない自分自身を変えたい!と家出した少年の話
一発屋だった元演歌歌手が一夜限りのバラエティ番組に引っ張り出される話
妻の誕生日のために一生懸命用意したプレゼントを無神経な義弟に台無しにされる話
実家に帰るたびに老いていく父母を、心配に思う気持ちと疎ましく思う気持ちが綯い交ぜになっていく中年男の話
Posted by ブクログ 2022年05月19日
11の短編でなる物語です。短いストーリーなので読みやすいです。
私は砲丸ママが好きでした。砲丸投げが特技のママに対して、特技のないパパ。
息子の作文の中で出番のないパパのためにいろいろ考える砲丸ママがかわいい。
そして息子の作文が面白かったです。
Posted by ブクログ 2021年06月08日
ほろっとくる話や暖かな話で連なる11作の短編集。好きな作家は?と聞かれたら毎回挙げてる好きな作家。大人から少年まで描かれる登場人物がとても好き。共感できることや考えさせられることも多い。今作もそう。自分にもこんなとこあるなとか登場人物に感情移入して読んだ。
Posted by ブクログ 2020年12月30日
年齢も境遇も様々な11人を主人公に、それぞれの人生をありのまま描いた短編集。
"死"をテーマにしているのに"生"について考えさせられるような、全体を通してあたたかいお話だった。
個人的には、特に「拝啓ノストラダムス様」に引き込まれた。
Posted by ブクログ 2020年05月13日
「本社の課長に選ばれたんじゃなくて、リストラ社員に選ばれなかった。オレはお前の代わりになれない。だけど、お前はオレの代わりにいつでもなれる」
積極的推薦なのか、消去法なのか。選ばれたという事実だけで一喜一憂してはならない。
「父は強いふりをした弱い人だった」
Posted by ブクログ 2016年08月11日
人それぞれのいろいろな人生。ありそうな話で胸が苦しくなる。じんわりしたり、ほっこりしたり。知らない気持ちを知ることができる。どの登場人物もひたむきに明日へ希望をつないで生きている。特に好きなのは『砲丸ママ』『ひとしずく』そして『電光セッカチ』