感情タグBEST3
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Posted by ブクログ
p38〜40
自分で決心してゆく
世界の全ての素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油を忘れない
p53
言葉によらないことばを、言葉を用いずに理解することができれば世界を理解することができるだろう
p100
生きるということについて記されている。
↓
過去にも未来にも生きていない。今だけにしか興味がない。人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです。
p157
夜明けの直前に、最も暗い時間がくる。
p168
「普通、死の脅威は、自分の人生について、人に多くのことを気づかせてくれるものだ」
砂漠に行ってみたい、ピラミッドを見てみたい、大いなる魂や言葉によらないことばを感じてみたい
Posted by ブクログ
パウロはリオデジャネイロで生まれ、1970年からメキシコ、ペルー、ボリビア、チリなど中南米各国、そしてヨーロッパと北アフリカを(放浪)旅している。
本書の舞台は北アフリカなので、この旅が彼の人生を変えたことは間違いない。
読んでみて驚いた。
昨今話題となっている、宇宙、魂、”いまここ” に溢れている。
ペルー、ボリビアの旅でも何かを感じたのだろう。
要所要所では目覚めと気づきが重要なポイントとなっている。
わたしたち現代人は、なにか大事なものを見失っているのかもしれない。
ーーー
94頁
それはとても奇妙な本ばかりだった、水銀や塩や龍や王様のことが書いてあって、少年には少しも理解できなかった、しかし、すべての本を通してくり返されている一つの考えがあった。それは、すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎないということだった。
ある本の中で少年は、錬金術の最も重要な文献はほんの数行から成るもので、それはエメラルドの表面に書かれているということを知った。
「それはエメラルド・タブレットのことだよ」
101頁
なぜなら、私は過去にも未来にも生きていないからです、私は今だけにしか興味を持っていません。もし常に今に心を集中していれば幸せになります。砂漠には人生があり、空には星があり、部族の男たちは人間だから戦う、ということがわかるでしょう。人生は私たちにとってパーティーであり、お祭りでもあります、なぜなら、人生は、今私たちが生きているこの瞬間だからです。
ここでも「いまここ」が出てきた。
さらに、エメラルドタブレットは、1月前は知らなかったことだ。
なぜかこうした本に出会う。
154頁
「夢を追求する一瞬一瞬が神との出会いだ」と少年は自分の心に言った。「僕が真剣に自分の宝物を探している時、毎日が輝いている。それは、一瞬一瞬が宝物を見つけるという夢の一部だと知っているからだ。本気で宝物を探している時には、僕はその途中でたくさんのものを発見した。それは、羊飼いには不可能だと思えることに挑戦する勇気がなかったならば、決して発見することができなかったものだった。」
Posted by ブクログ
羊飼いがエジプトを目指す話。自らを王様と呼ぶ老人との出会い、その後の数々の出会いや発見。一見宗教的な話に感じる表現があるものの、人類にとって普遍的な内容であると気付かされる。宝物とは目標や夢がある状態、その時の気持ちや境遇、あるいはそれによって切り開かれる人生そのものなのかなと読み取りました。
Posted by ブクログ
世界の全てからもたらされる前兆を感じ取り、自らの内側から語りかける心の声に耳を傾けることで、少年は運命をその手に収めた。
自分の本当に欲するものをよく見極め、それに向かって勇気を持って進み続けること。宝物だけを早く手に入れたいと願う者には決して手に入らない。旅は目的のためにあり、目的は旅のためにある。大切なものは旅そのものでも、目的そのものでも無い。成すべきことを成し、成るべきものに成った時に、それでもなおより良きものを目指すこと。それが人生である。
上記のような教訓を感じた。
おとぎ話のような非現実的な出来事や、馴染みのない宗教的な価値観には反発心も湧くが、実際的で現実的な物語では表現し切れない感覚的な納得がある。
Posted by ブクログ
まさにバイブルとなる書
個人的に文句のつけどころのない作品だった。
無駄な描写がなく、かといってまったく浅くない内容で、気軽に読める文量ではまさにこれ以上ない業種区間だった。
これからの人生において必ず読み返すことになる。
すべてはひとつ。
Posted by ブクログ
ドキドキして読みました
またいつか読むと思う
* 彼の家を知らずにその人を信用してはならない
* 幸福の秘密とは、世界の素晴らしさを味わい、しかもスプーンの油のことを忘れないことだよ
* 自分の運命から逃げないために、聞いてはいけないことがある
* 幸運が自分のところにある時は、それを利用しなくてはいけません。そして、それが私たちを助けてくれるうちに、できるだけのことをしなくてはなりません。
* 「マクトゥーブ」
* すべてのものはただ一つのものがさまざまに現れたものにすぎない
Posted by ブクログ
一歩踏み出す勇気が欲しい時に読みたくなる本でした。
ファンタジー色が強いのでてっきり架空の世界の話かと思ったらエジプトが舞台。
少年サンチャゴが宝物を求めて色々な人と出会いながらエジプトのピラミッドを目指す話です。
「何かを強く望めば宇宙のすべてが協力して実現するように助けてくれる」
「夢が実現したらそれが自分をがっかりさせそうで怖い、だからわしは夢を見ている方が好きなのさ」
などなど、印象に残る言葉がたくさんありました。
ラストは宝物を求める気持ちが宝物なんだよっていうよくあるオチなのかなと思ったらちゃんと宝物らしい宝物も手に入れられるところがいいなと思いました。
少年が風になるシーンはいまいち何がいいたいのかわかりませんでしたが……
もう一度読むと深みが増すような気がするので時間を置いて再読しようかと思います。
Posted by ブクログ
すごい名作らしい。「世界で最も読まれた本ベスト10」に入るとか入らないとか(←どっちよ)。とにかくこんなにも有名なのに、恥ずかしながら最近まで全く存じ上げておりませんでした。そのことに驚愕して読んでみようと思った次第です。
文庫本を買ってみたらなんとも頼りない薄さ。これが名著なのね。
羊飼いの少年サンチャゴは二度同じ夢を見る。信じられるのか信じられないのかわからない夢を読み解くという老女や、王様だと名乗る老人との出会いもあり、その夢にしたがって、宝物を求めてエジプトのピラミッドへ行くことにする。
旅の途中何度も、少年自身、夢を追うことに疑問を感じ、あのまま羊飼いでよかったのではないか、など自問自答する。そのたびに、旅に出るのに背中を押してくれた王様の言葉を思い出し、夢を追う勇気を再度奮い立たせる。
旅の途中出会ったクリスタルショップの店主は、夢を叶えることができるのに、叶えようとしない。夢を実現した後のことを恐れている。夢を夢のままにしたい、と少年にとっては理解できない心持ちでいる。そんな店主を横目に少年は旅を続ける。この場面はとても印象に残った。自分を省みても、クリスタルショップの店主のような人は、きっと多い。
「人生」「夢」「運命」とは・・・少年の旅を一緒に旅することで考えることはたくさんある。少年とともに「夢を追うことの大切さ」や「夢を追うために手放さなければならないもの」などの間で、読んでいるこちらの心も揺れ動く。
最後少年が探し求めていた宝は実は近くにあった。しかし、旅に出なければ決して見つからなかったであろうことを考えるに、多くのことを学んだ夢を追う旅そのものが、宝物だったのではないか。
王様からもらったふたつの石が示唆するものは何だったか、など、まだ自分の中で理解できていない部分もあるけれど、名作として読み継がれているのはわかる気がした。ただ、読む時期や読み手の状況によって、刺さる刺さらないがかなり分かれそうな作品だと思った。
こういう作品はぜひいつかまた再読してみたい。その時と今の感想がどう違うのか、楽しみだと思った。