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同じ海の街が舞台で繋がった短編集です。ゆるやかに連作となっています。6作品あり、基本は恋愛小説な感じですが、最後の表題作が家族の物語で胸がじわっと熱くなりました。どのお話も良いです。
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タイトルからもっと爽やかな内容を想像していたけれど、カラッとした太陽の下の海ではなく、どんよりした天気の中の海という雰囲気。
連短編の最後、「海に見に行こう」がすごくグッときて、泣けた。
わたしも海を見に行きたいなあ。
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飛鳥井さんの小説で始めて短編集を読みました。
私は短編より、中身がごってりと詰まってる長編の方が好きなのですが、さすが飛鳥井さんの、お話。
短編6作品とも全部味があって詰まった内容で感動して泣きそうでした。
本当に飛鳥井さんの作品大好きです!
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海(鎌倉?)を舞台にした短編集。
哀しいけど落ち着いてて、しんみり読めた。
みんなどうにもできない悩みを抱えてて、その中でも小さな希望を見つけて生きる。
読んでるうちに励まされる小説だった。
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海を舞台に6篇の短編からなる1冊
〜海風〜
ひょんなことで彼氏とけんかをし、家を飛び出してしまう主人公、茜
彼氏は、追いかけてきたり、電話してくるのかと携帯を何度も見るが連絡はない・・
電車は、どんどん進み、子供のころ遊びに行った海辺で民宿を経営していた叔父夫婦の最寄駅に・・
歩きながら、場所を探すと海が見えてきて・・・
いつの間にか民宿はラブホに代わっていた・・
茜は、駆け落ち同然に家を飛び出し、今の彼氏と同棲をしていることを、叔父夫婦も知っており・・
茜は自分の心を見透かされたかのように感じてしまう。
しかし、ホテルで働きながら、いろいろなことを学び、勝手に女にお金を貸した勇一からその分の
入金がある・・結局女に騙され、お金は帰ってこなかった、勇一は失ったお金を嫉視で働き、
茜にかえす・・
二人の距離が時間が戻り始める。。。
他5編
海に行きたくなる1冊
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*同棲中の彼氏と大喧嘩して家出した女の子。妻との間に大きな悩みを抱え、故郷に戻った青年・・・海辺の街を舞台に、人生に迷い立ち止まる6人の男女の再生を描く、ほろ苦くも温かい小説集*
ありふれた、よくある男女のすれ違いのお話なのに、海の表情が絡まっているせいか、様々な感情が入れ替わり立ち代わり。うまいなあ。読者の想像に任せたような、ふわりとしたラストもなかなか。
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大きな不満はないけれどなんだかなぁっていう気分のとき、分かち合えるような主人公たちに安心する。
ただ「笑う光」「海のせい」は読んでいて気持ち悪くなってしまった。
それ以外は大好きです。
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あすかいさんの、海にまつわる短編集。
表紙が私の大好きないくえみさんなのです。
「海風」
親戚の夫婦がしていた民宿がラブホテルになっていた。
「こんなはずじゃなかった。けど、生きてゆくためには。」
現実ってやっぱりそうかな。。と、へこむでもなく思えるはなし。
「笑う光」
街灯の光を指さして「なんか、泣いてるみたいに見えない?あれ」
切ない→ゆがみ
に移行するところがなんとも言えない。
あたたかい話じゃないけど、一番すきな話。
「海のせい」
彼氏に別れを告げようとしているけれど、告げられない。
一番、先が気になった。
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海辺の町で生きていたり、そこを故郷にする男女の短編集。
個人的には、海なし県育ちだから、何かあって海が見たくなって、見に行くことができる、その環境がすごくうらやましい(笑)
ほっこりしたり苦しかったり、優しかったり切なかったり。
いろんな感情を最後にくれて、そして彼らのその後は続いていくんだろうと思わせる終わり方がとても好き。
表題作の「海を見に行こう」が一番、自分の中にすとんと落ちた感じがした。
癒されるというと語弊があるかもしれないけど、どこかほっとするような、やさしくなれるような作品でした。
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この『海を見に行こう』が発売されたとき、飛鳥井千砂の本で、表紙はいくえみ綾で、タイトルも素敵で、これは買うしかないと思いました(笑)
そしてこの間ようやく買って、読んでみたところやっぱり素敵でした。
全部の話に共通して海が出てきたんですけど、海が見たくなりました。
喧嘩してても、何かしらうまくいってなくても、悩みがあっても、嫌なこととか悪いことばかりじゃないよなって思いました。
海は癒し効果もあるんだろうなとか思ったり。
短編だからどの話もちょっと物足りない気がしたし、結末まで書かれてないから、そのあとハッピーエンドになったのかどうかは分からないけど、たぶん幸せになったんだろうなっていう想像をすると私も幸せになれました。
特に「キラキラ」と「小さな生き物」が私は好きです。
「キラキラ」は中学生の青春って感じで、爽やかでよかったし、「小さな生き物」は旦那さんの一言がなんかすごく好きです。
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よかった!
短編だから、さくさく読めるし、どの作品もゆっくりとあったかい気持ちになった。
中でも「キラキラ」と「海をみにいこう」がよかったかな。
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海辺で育った人の人生には良い時も悪い時も故郷の海が影響を与えている、といった感じの短編集。
自分自身もかつては魚釣りに夢中になり、大学で海洋学を専攻するほど海が好きだったので、身近に海の存在を感じながら送る人生に憧れます。
いつか海の近くに住めたらいいな。
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後半の三作がとてもよかった。
「海のせい」
同棲カップルのすれ違い、別れを決めて切り出そうとしているけれど、タイミングがつかめず切り出せない彼女。
微妙な分かり合えなさからもどかしくなったり、本当にこのまま付き合い続けていいのだろうか?と揺れ動く気持ちが、すごく絶妙に書かれていると思う。
別れようと決めたのに、いいところもあると考えたり、過去の思い出がよぎって結局別れられなかったり。。。。
怜子はこの先も同じことで悩んで、二人は上手く行かなくなるきがするけれど・・・
「小さな生き物」
結婚や子供についての価値観が対象的な考えの幼馴染三人組。
子供ができたかもしれない、けどまだそれを受け入れることができない葛藤。
結局妊娠ではなかった、と分かったときのもやっとした気持ち。
台詞の一つ一つがリアルなものばかりだった。
結婚とか出産とかすごいな、踏み切れる勇気もないな、と思うところがあるので電車のシーンはヒヤッとした。
「海を見に行こう」
夫婦と親子の、愛情を垣間見た。
ラストはすこしドラマティックでくさい感じだったけれど、こんな優しい家庭もあるんだな、とホロッとした。
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海辺の街を舞台にした6つの話
どれも迷ったり悩んだり少し切ない話
「海風」「キラキラ」「海を見に行こう」は
良かったねーと、ほっこり出来る話
「笑う光」はモヤモヤが残ってしまう後味の悪い印象
「海のせい」は仕事がつづかない気分屋で調子の良い無職の彼
親友にも別れた方がいいと…
別れる決心をするが…
うーん…これもまたモヤモヤだけが残った話
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鎌倉を舞台に(鎌倉とは出てこないけど静御前が踊る話や富士山麓が出てくるから多分)人生に立ち止まる男女6人の短編集。6人がそれぞれ関わるということではないがそれぞれ主人公が悩み、もがいているのが現代人ぽかった。主人公が自暴自棄っぽく終わる「笑う光」や、別れようと思ってた彼氏と結局別れない選択をした「海のせい」は読んだ後の後味がうーん…モヤモヤする感じなので星3です。
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海をモチーフにした短編集。恋愛小説、青春小説、家族小説と幅が広い。一番好きなのは女子中学生が主人公の爽やかな一編「キラキラ」。「笑う光」と「海のせい」は評価を下げた原因。特に「海のせい」はモラハラDV男と別れられないダメ女の典型のヒロインで救いのない話だった。
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どこでどう間違ったのか。気づくのはいつも失敗してからで、すれ違う気持ち、から回る想いは身に覚えが少なからずある。どうにかしたい人生どうにもできずに足掻いて、もがいて。そこにある海は時として救いになる。母なる海。というだけのものはあるのかもしれない。
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初・飛鳥井千沙作品です。夏のフェアで手に取りました。
海辺の街を舞台にした短編集。
ざっくりジャンル分けすると家族小説が3編、恋愛小説が2編、青春小説が1編といった感じかな。
私としては青春小説になる『キラキラ』が一番好き。ちょっとホッとして心温まる感じがした。
逆に痛いというか怖い感じだったのが『笑う光』。だけどこれはこれで印象に残ってます。
あと表題の『海を見に行こう』も気に入ってます。
初めて読む作品としては良かったかな。
他の作品も読んでみたいな(^^♪
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「それが自分に似合う生き方だと思うなら、そうするのがいいんだと思うわ」
今の生き方って自分に合ってるのかな。
やっぱりたまには省みることも必要だ。
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海を中心に少しだけつながっている短編集。民宿をつぶしてラブホテルにした叔父夫婦の家に転がり込む姪っ子。甘い考えながら少しだけ強く我慢強くなる。DV男と別れられない女。人が良すぎるというか、一時でも自分を慰めてくれる人が欲しいというか、こんな感じなのかと思った。「笑う光」はよくわからなかった。
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恋愛に絡んだ短編集。
付き合ってるとか結婚してるとか同棲してるとかって話が多い。
大半は切ない。ただ、前に向かって進もうとしている話が多かったように思う。
彼らの日常の、キーになっているところを覗き見た感覚。
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強い絆で結ばれた者同士であればこそ、互いを癒すこともかなわない時があるのだと思い知った。とても腑に落ちた。
おそらくは湘南。同じ海が背景を占める短編が6つ。
特に、吉田伸子が解説でも触れている表題作が秀逸。
短いストーリーなのに急がずゆっくりと、すべての登場人物や風物、過去のエピソード…そういった細かな描写の積み重ねで、主人公が抱えているものが明らかになってゆく。
赤の他人との不思議な絆。
気づかれないように互いを思いやる父子。
主人公の心を解いたのは、長い年月、嫌いだと思い込み遠ざけていた故郷。父。海だった。
同じ心の傷を負った夫婦は、深く愛し合いながらも、また愛し合っていればこそ、互いの発する言葉が決して互いの魂を救いはしないと気づいていた。
2人を癒したのは、2人が捨てた故郷だった。
一度離れた2人が、再び絆を取り戻す。いや、互いが互いを救えなくとも、互いを大切に思う心は絶えることなく、2人を結びつけていたのだろう。
大切に思うこと。それが相手を大切にできるとは限らない。
期せずして学ばせてもらった。
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女性の方が現実的だな、と改めて感じた作品だった。特に「笑う光」は。
東京生まれ東京育ちの自分にとっては、ふと思い出す景色、帰りたくなる場所があることをすごく羨ましく思う。
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海の近くを舞台の短編集。
キラキラと表題作が良かった。
本編よりも印象に残ったのが書き方。
妊娠にふれる作品がいくつかあるのだけど、
既婚の友達に子どもを作らないことを尋ねる時、
欲しくてもできない可能性があるのかと恐れながら聞く、といった表現が。
あー同世代の女性だな、と思ったり。
きつかうよね。