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観察者
羽生さん、森内さん、佐藤さんを擁した島研主催者だった島さんの本。
内容的に薄いとは言わないが、
雑記帳を集めたような構成で、
話や時代があちこちと飛ぶので少し読みづらい。
どこから本心かはわからないが、
島さん自体の将棋に勝つことへの諦めや、
上記3人に対する圧倒的な畏敬の念が強すぎるようにかんじられた。
森内さんの「覆す力」のような、羽生さんに憧れつつもチャレンジし続ける気持ちが感じられず、応援したくなる感じにはなりにくいかもしれない。
よく現役でこの感覚で書いたなと思われるほど、意図的に距離をおいたような観察者目線で将棋界が語られている。
もう少し、なんにでも 粋な感じ を重視する思考がなくなれば、強いのだろうなぁと思ったりする。