【感想・ネタバレ】カフカ寓話集のレビュー

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Posted by ブクログ

私は基本的にネガティブで心配性で厭世的なところがあるので、カフカと物事の捉え方がたぶん似たタイプなのかなとおもう。
身に覚えのある話が多すぎてとても心に刺さった。

好きだったのは、

『皇帝の使者』
『ロビンソン・クルーソー』
『アブラハム』
『メシアの到来』
『だだっ子』
『十一人の息子』
『断食芸人』

あたりかな。

カフカは刺さる人には刺さるし、全く共感できない人にはなにをいってるのかさっぱりで良さが伝わりづらいかもしれない。

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2021年03月30日

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こうしてさまざまな短編を読むと、カフカに対する印象が変わります。
この短編集、断食芸人を含んで、なかなか興味深かったです。

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2019年07月28日

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世界一好きな短編、「皇帝の使者」が収録されているという一点で迷わず購入。他のものもカフカらしさ満載で満足です。

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2018年06月11日

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同じ訳者の「カフカ短編集」が面白かったので、こちらも読んでみる。

「寓話集」といっても、カフカがこれは寓話でこれは短編と仕分けた訳ではない。タイトルは、「カフカは現代の大人のための楽しい寓話である」という訳者の解釈から来たものだろう。

「短編集」を読んだときは、「そうはいっても、やっぱり暗いよなー」という感じがしたが、こちらは、なるほど寓話と言う感じだな。動物が主人公のものが多いし。

「皇帝の使者」「ジャッカルとアラビア人」「巣穴」「断食芸人」「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」あたりが、特に面白かった。

きっとどれも昔読んだ事があるはずだけど、印象はかなり違う感じ。自分が変ったのか、訳者の「寓話」としての解釈のせいか。

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2017年05月02日

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扉ページの次の絵。
この人はもうずっと深刻なままでいる。
このままもう立ち直ることはない。

この人は同一人物なのか、それぞれ別人なのか、男なのか、女なのか、作者自身なのか、赤の他人なのか。ひとつのストーリーなのか。

この人は、うな垂れ、手枷で曳きたてられ、法廷に立たされ、希望を持った次の瞬間に裏切られる。
ように見える。

この絵をよく見てからカフカを読むべきかどうか判断すべきでしょう。

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2013年10月13日

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最初の2ページを読むだけで分かる。
ああ、カフカだと。
物語の中に入ったと思ったら、読者はそこに置き去りにされる。
誰も追いつけない。カフカにだけは。
自分なりに色々な作品を読んできたつもりだが、
カフカの世界に似た作品、世界観をもつものには未だに無い。
なぜカフカだけがここに行き着けたのだろうか。

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2011年10月09日

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冒頭の「皇帝の使者」が秀逸。ビックになりたいけどどうしたらいいかわかんねえーって人がいたのね。そのなれない理由もそれなりにかってに解釈して。

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2009年10月04日

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『掟の門』と『父の気がかり』がとてつもなく好きです。

あたしのレビューなんて蛇足でしょう。ねぇ。

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2009年10月04日

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大好きなカフカの寓話集です。同じく岩波から短編集も出ています。
五行で完結する短編「使者」がお気に入りです。
王になるか使者になるかという選択でみなが使者を志願したという話。五行しかないですが、結構深いと私は思っています。

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2009年10月04日

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今日6月3日はカフカの命日ですね。
カフカ寓話集の題名に成っていますが、他に短編集の題名の作品が有るのであえてこの題名にされたとの事でした。
小品を中心に30話収録されています。
カフカは妹さんの下宿に転がり込んで創作に明け暮れたそうですが、書いては捨てるの繰り返しで、しっかり物の妹さんがカフカの捨てたものを拾っては隠し持っていたそうです。そのお陰で後世の我々がカフカの作品に浸れるからありがたい事ですね。
この本にカフカの絵が紹介されています。カフカは友人にも自分の作品を焼却するように依頼したそうですが、しっかり物の友人にも感謝ですね。
カフカの作品が後世の作家さんにもかなりの影響を与えた事を知るよしも無く世を去ったことは残念ですが、カフカの作品に目を通す機会になれば幸いです。

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2022年06月03日

購入済み

世間との隔絶

ロビンソンクルーソーにしても、巣穴にしても、断食芸人にしても、世間との隔絶から自己の内面を追求せざるを得ない筆者の苦悩が表れてきているように思った。自分を理解してくれる人に囲まれているなら、これらの作品は生まれるはずがない。

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2021年11月18日

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ネタバレ

掌編から短編まで計30作品。どの話も、カフカの姿がぼんやり浮かんでは溶け込む感じ。私の中で、特にその感覚が強かったのは「ポセイドン」。デスクワークする神というのも、それはそれで想像すると愉快。一番長い話は「巣穴」。アナグマなのかなんなのか。勝手に適当な動物を想像しながら、つくった巣穴に対する持ち主の考えを追う。ときおり挟まるカフカ直筆絵も突出した感性が滲み出ているようで、味わい深い小説集でした。

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2021年08月13日

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カフカの残した30の寓話。そもそもカフカの作品は寓話なのだから前出の「カフカ短編集」と対を成す必要もないだろうと感じたが、なるほど本作は寓話性が高い。

孤高の作家カフカ。謙虚な作家カフカ。

そんなイメージを持っていた。

しかし、池内氏の解説にあるように虎視眈々と己の時代がやってくることを待っていた、野心家カフカという視点は一考に値する。
野心家としての視点をもってしても楽しみが変化する作品群で、カフカのベールが未だ謎に包まれていることを感じさせる。

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2016年08月27日

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"メシアはやってくるだろう――もはや必要なくなったときに。到来の日より一日遅れてやってくる。最後の日ではなく、とどのつまり、いまわのきわにやってくる。"

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2014年10月03日

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結構わかりやすいことをやっている。案外とおもしろい。けど、これって歴史的な価値?以上のものなんだろうか。カフカ以外の名義で、例えば無名の若い作家の名義で新しく出版されても評価されるんだろうか。なんて思った。表現をいじれば普通にウケるかな。孤独とか不安とか。ね。

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2013年08月30日

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岩波文庫のもう1つのカフカの短編集です。
個人的には「カフカ短篇集」の方が好みですが、カフカの短編を他にも読みたいって方はこちらもどうぞです。
岩波文庫の短編集は、手頃で手軽に手にしやすい点で、おすすめです。

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2013年07月11日

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初めてのカフカ作品。寓話が元々好きだったこともあり、残酷な表現も多々見られたが楽しく読めた。けれども、どこか不安になってくるお話たち。ちょっとしたスリルや奇妙な雰囲気を漂わせるお話を求める方におススメ。

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2013年03月10日

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「断食芸人」と「歌姫ヨゼフィーネ、あるいは二十日鼠族」、「最初の悩み」、そして未完のままに終わっている「巣穴」がよかった。

「巣穴」の主人公は未知なる外敵に怯え、完璧に作り上げた彼の巣穴をめちゃくちゃに掘り返しはじめる。
しかし読者には、静謐な巣穴をこの上なく愛するこの「私」が誰なのか、いったいどのような獣なのか、まるでわからない。
取るに足らないことに思える妄想に振り回され、ひたすら穴を掘り続ける「私」に、つい自分を重ねてしまったりする。

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2011年01月06日

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カフカの書くものはなかなか難しい。けどこれは寓話で短いのばかりなので読みやすい。
カフカのみょうちくりんなえがかわいい。

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2009年10月04日

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やはり独特の悪夢っぽさが目に付きます。不条理さと唐突さの中にも何故か引き摺り込まれてしまう。個人的には「柩」が一押し。

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2009年10月07日

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カフカは『変身』で好きになったが、本書でも、みぞおちを撫でられるような感覚が味わえる。

ただし、それぞれの話が何を伝えたいのかは、理解できなかったので、今後再読し考察したい。

哀れ、やるせなさ、うしろめたさ、気味悪さ、欺き、なんとも癖になる。

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2020年12月31日

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“生きていたければ出口を見つけなくてはならず、その出口は逃亡によってはひらけない。”(『ある学会報告』)

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2020年01月08日

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昨年上演された指輪ホテルの「断食芸人」というお芝居のタイトルが妙に記憶に残っていて、どんな話なのか気になって読んでみた。短編がたくさん入っていて、カフカさんが書いた棒人間みたいなイラストも載ってお得。

わたしはどうも、意味をわかろうと読んでしまうため、カフカさんの小説は意味がわからなくて欲求不満になりそうになる。途中からそのことに気がついて、これは何かの隠喩だとか、この台詞の意味はこうなんじゃないかとか考えないようにして読んだ。

現実はいくら知恵を絞ってみても割り切れない。割っても割ってもなにか余りがでる。そして、その余りは、気味が悪いというか…なんとも嫌な感じに胸に残る。ありそうもないような世界なのに妙にリアリティがある。理屈をつけて説明可能な事象にしようとすればするほど、カフカさんの描く世界に裏切られる。なんだかカフカさんに「世の中そんなに単純じゃねぇよ。」せせら笑われているような心持ちがした。

ともかく、賢いふりをするのは小賢しい行いだからしないようにしようと思った。割り切れない世界を割り切れないまま苦悩して生き続けるのもいいのかもしれない。なんか、カフカさんはそうしてたんじゃないかとふと思う。

Mahalo

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2015年07月10日

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短編がメインです。1Pで終わっちゃう話も……(1Pってなんだよ)。
一番印象に残ったのは「巣穴」。やたら長いくせに、主人公が「あああ、どうしよう、あああ」ってな感じでそのままフェードアウトする。読んでてかなりイライラした(悪い意味ではなくてです)。

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2014年06月19日

Posted by ブクログ

フランツカフカの短編集。

長編はちょっとまだ荷が重いのかいつも途中で断念してしまうのでこちらを読んでみたら無事読破。

摩訶不思議なカフカワールドに浸れました。

「巣穴」、「アレクサンドロス大王」、「断食芸人」が好み。

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2013年07月17日

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「寓話」の題名通り、人間以外の生物が多く登場することで人間の滑稽さ、高慢さが描かれていた。夢の中のような話というか… 隠喩的な感じ?シュールだった。独り言のような文体が多く、なおさら夢日記のような雰囲気を醸し出していた。
ちょっと読むには尚早だったかなー?

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2012年09月02日

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・『断食芸人』…インパクトあり。タイトル、内容ともに。
・『皇帝の使者』…いかにもカフカ然としていたなあ。彼の価値観に触れられるような。
・『走り過ぎる者たち』…このテイストも大好き。

わずか4,5行で終わってしまう小さな話も何点かあった。

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2012年07月21日

Posted by ブクログ

たいして理解もできず、ただ状況だけ漠然と浮かんだ。
終わりがそこで終わりなのか、気になるものが多かった。

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2011年01月13日

Posted by ブクログ

作者の意図やストーリーをつかむのが難しい。なかなか文章が頭に入らず、後半は無理矢理一気に読んだ。しかし、全体として不思議な余韻が残る作品集で面白いものも中にはあった。特に、「断食芸人」「使者」が面白かった。一方で訳のわからないのも目立ったのだが。カフカ作の挿絵なかなかいいね。

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2010年10月24日

Posted by ブクログ

カフカの短編集。うーむ。なんだろうなあ、これ大学1年のときに読んだら、好きになってたのかなあ。これ全部、小説の体をなしてないんですわ。ほとんど独白。それが俺にはしんどくてねえ。「巣穴」とかの感じは分かる気がするんだけど、最後まで読むのがしんどくて。無理やり読み終えた感じ。とりあえず訳は巧い気がした。なんとなく。こなれていて読みやすい。

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2009年10月04日

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