【感想・ネタバレ】新訂 福翁自伝のレビュー

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Posted by ブクログ

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口述筆記ということだが、福澤自身が随分筆を入れているとのこと、口語体の自伝として黎明期の傑作ではないか?虚飾や隠し事もあろうが、とにかく合理主義者としての福澤の人となりを余すところなく示していると思う。本人の好き嫌いは置いて、誰が読んでも楽しめるはず。

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2014年08月31日

Posted by ブクログ

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本書で興味をもった点は3点。

①目的なしの勉強
ここでは目的を持たずして勉強したことこそ仕合せであったと述べている。何々を成し遂げたいが故に勉強に励んでしまうと却って身構えてしまい修学することができないとのことで、身軽な状態で学ぶからこそ結果が出たとこの時は述べているようだ。

②一国の独立は国民の独立心から
別の本で「国を支えて、国に頼らず」という言葉を福沢伝に付け加えていたが、まさにそのことを福沢自信が述べている。こういった心持を持っていたからこそ、教育者という身分であり続け、政治社会に足を突っ込まなかったようである。

③海臨丸での米国航海から
米国渡航、欧州渡航についての感想を述べており、自分自身はこの点がとても興味深く読めた。当時の日本人がアメリカでのもてなしや風情に驚いている姿が見て取れが、これが後々の英語教育を推し進める源流になったのかと思うと、その経験たるや想像を超えたものなのだろうと。

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2013年05月05日

Posted by ブクログ

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福沢諭吉も、若い書生時代には中々DQNなことをやっていたようで。
反封建主義の姿勢には共感を覚える。

「私は毎度このことを思い出し、封建の門閥制度を憤ると共に、亡父の心事を察して独り泣くことがあります。私のために門閥制度は親の敵で御座る。」(14頁)

「日本の不文不明の奴らが殻威張りして攘夷論が盛んになればなるほど、日本の国力は段々弱くなるだけの話で、しまいには如何いうようになり果てるだろうかと思って、実に情けなくなりました。」(134頁)

慶応は寄付金が多いらしいが、これは当初からの塾の校風を受け継ぐものなんだろうな。214頁参照。

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2015年07月05日

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