【感想・ネタバレ】論語のレビュー

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Posted by ブクログ 2024年01月08日

何度も読み返したい古典。読めば読むほど新しい発見があるとどなたかが仰っていたが、まさにその通りかと。
学生時代に読んだ時とはまた違った染み入り方をする。

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Posted by ブクログ 2023年06月12日

・いい意味で、思ってたよりも当たり前のことが書いてある。「他人には敬意を払おう」とか「くよくよせずに、おおらかでいよう」とか「音楽って最高!」とか。
・「上司や年上の言うことは絶対!」みたいな厳格なイメージだったけど、読んでみると意外とそんなことないな。むしろ「部下にはやさしくしましょう」って言って...続きを読むるし。
・隠者に論破されそうになるところがおもしろかった。『荘子』で孔子のことが「社会的すぎる真面目な奴」として扱われてる理由がわかったよ。
・読む前と後で、孔子の印象がかなり変わった。おおらかでみんなに慕われてる学問と芸術が好きなおじいちゃんって感じの人だな。

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Posted by ブクログ 2021年03月07日

ビジネス書や教科書に採用される理由がよくわかった。ずばり簡潔でわかりやすく、思うことやアドバイスの内容が現代にも通じる。
論語は訳す人によって解釈が変わってくるので、同じ論語でも少しずつ違うのが面白いと思った。その中でもこの岩波文庫の論語は比較的忠実に訳し、解説を入れているので、少々わかりにくくても...続きを読む、自分で解釈を考えたり、余計な先入観を入れないという意味で最初に読む論語として適しているのではないかと思う。
私はアクティブラーニングと関連付けて読んでみたが、「生きるための論語」「アクティブラーニングとは何か」と一緒に読むと、より解釈を深められると思う。

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Posted by ブクログ 2020年05月04日

仁・義・礼・智・信を教義に掲げた儒教の開祖孔子の教えを、孔子の死後弟子達がまとめた本。
孔子と弟子の問答を主としており、複数人から書かれたものであるが、孔子の人物像がひとつに浮かび上がる。
儒教は仁義を尽くし、よく勉強し、驕ることなく生きなさいという教え。
外から見ると利己的思想への批判、清貧の尊...続きを読むさが主軸にあるようにみえるが、『論語』を通すと孔子が実行を重要視していたことが明らかとなる。
根底にあるのは強い自責・自戒への意識。
「自分を認めてくれる人がいないことを気にかけず、認められるだけのことをしようと務めることだ」という言葉が度々に登場する。
歳上から心配されず、友人から信頼され、歳下からは慕われる人物像こそが仁のある人だとし、そこを目指して繰り返し自己を省みる。
「背中で示しなさい、ともすれば人は付いてくる」というスタンスが基調。
中盤で朝廷での孔子の姿が描かれているが、弟子は口を揃えて「主に礼を尽くしているが、反面して雰囲気は穏やかだ」と礼讃する。
これは自らの思想と自己(言動)が一致した人間が纏える雰囲気なのだろう。
また書物による勉学も重要視した。
「過ぎたるは及ばざるが如し」の言葉にあるように「中庸」であることが大事だとし、実行における「中庸」を見極めるためには勉学が必要と説く。
勇敢でも智が無いものは、乱暴になるといったように。
『論語』を通して映る孔子像がこんなにも明確なのは、弟子達のあらゆる角度からの問に対し、言葉を濁さずキッパリと応える姿にあるように感じる。
有名な「四十にして惑わず」という言葉から見えるように、この頃にどのような問いにも、自らの信念から回答できる確信を得たのだろうと思われる。
逆に「四十になっても憎まれるのでは、まあおしまいだろうね」という厳しい言葉も残している。
しかし、たまに挟むこの様な厳しい言葉にも、弟子、人民への仁愛が滲み出ていて、憎まれることなく広く慕われていただろうことが容易に想像できる。
中高の漢文でほんの一部触れたことがなかったけども、全体を通すことでそのフレーズの意味合いも変わって見えるのが面白かった。
現代語訳だけならばサラサラと読めるし、オススメの本です。

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Posted by ブクログ 2020年03月28日

『古代中国大古典四書の1つ』

▶︎要約
孔子と弟子のやり取りが描かれている。
弟子の問いに対し、孔子が答えるという流れだが、
その答えがとにかく奥が深い。
人としてどうあるべきか、生きる上でどうするべきか、
1つの答えがこの本には詰まっている。

▶︎ポイント
・仁=他人を思いやる心
・礼=仁を行...続きを読む動に移つこと
・義=人としての道を貫く
・智=経験や知識

▶︎学び
・表面的である人は威厳がない
・間違ってしまったときは正直に反省
・人が自分を知ってくれないことを気にかけず、
人を知らないことを気にかけること
・知っているというのは好むにかなわない。好むというのは楽しむにかなわない
・人に教えるには相手の能力を考えなければならない
・読書と実践と誠実と信義
・良い友は正直、誠実、物知りな人。
悪い友は体裁ぶった人、上辺だけの人、口だけの人
・君子に対して、まだ言うべきでないのに言ったり、言うべきなのに隠したり、顔つきを見ないで話すのは過ち
・怒りは後から面倒、疑わしいことは問う、利得を前にしたとき道義を思う、聞くときには細かく聞く、見るときにははっきり見る

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Posted by ブクログ 2016年04月04日

孔子って人生において、何となく感じたことや、感覚的に感じていること、親や書籍そして先輩や友達などが言っていることなどを分析して抽象化、汎化ができる人だと思ったよ。

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Posted by ブクログ 2014年08月22日

名前に「孝」の字が入っていながら、「自分より年長というただその事実だけで人を尊敬するわけにはいかない」と常々考えているクソ生意気な俺にとっては、「うるせー、ほっとけw」と言いたくなるような、ジジイの説教じみた“教え”も多かった。
だが、そんな俺にこそ、次の格言は戒めとなった。


・信ぜられて而して...続きを読む後に諌む。


『論語』の中に描かれる孔子は、弟子に諌められたり、嫌いな客人には居留守を使ったり、意外と結構人間臭い感じ。
君子とはいっても、全知全能ではないし、ときには過ちだって犯しうる、と前提しているところに好感がもてる。


・下問を恥じず。
・過てば則ち改むるに憚ること勿かれ。
・過ちて改めざる、是れを過ちと謂う。


有名すぎて「へー、これも論語なんだ~」と思ったも格言もちらほら。
これは、と心に留まったものを以下に引用しておく。


・故きを温めて新しきを知る。以って師と為るべし。
・君子は器ならず。
・学んで思わざれば則ち罔(くら)し。思うて学ばざれば則ち殆(あや)うし。
・旧悪を念(おも)わず。
・己れの欲せざる所は人に施すこと勿かれ。
・君子は和して同ぜず。小人は同じて和せず。
・君子は矜にして争わず、群して党せず。
・衆これを悪(にく)むも必ず察し、衆これを好むも必ず察す。
・賢を尊びて衆を容れ、善を嘉(よみ)して不能を矜(あわれ)む。
・博く学びて篤く志し、切に問いて近く思う、仁其の中(うち)に在り。


シンプルな現代語訳と、必要最小限の訳註のおかげで最後まで難なく読めた。

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Posted by ブクログ 2014年02月14日

孔子の『論語』読みました。
文庫本でもページ数が多いので、読めるかな、と不安になるかもしれません。が、現代語訳だけを読んでいけば実は分量は大したことはないのですね。通勤時間の読書で2~3日で読み終わりました。
道徳の話となると、コチコチの硬いものを想像されるかもしれません。しかし全体を通してみると、...続きを読む弟子たちや政治家たちとのやり取りを通じて孔子という人物の豊かな人間性がふわあっと浮かび上がってくるのを感じます。
二千年以上読み継がれている古典だけあって、さすがに良いことを書いてあります。もちろん受け入れられない価値観はありますが、そのために食わず嫌いになるのは勿体ないことです。
政治指導者が自ら身を律し、正しい言動をすれば、人民も自ずと感化されて道徳的になるという主張など、現代日本の政治家に食べさせたいです。今の指導者は自らを律することなく、子どもたちに権力者の都合のよい道徳を押し付けようとしていますからね。

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ネタバレ

Posted by ブクログ 2014年01月19日

漢文の教科書で出会って以来ずっと読んでみたかった。
君子についてズバズバ教えを説くのがわかりやすく気持ちのいい本だと感じた。

礼儀をもって、道徳を忘れず(同情ではない)、慎みをもっての三つの行動は久しぶりに聞いた言葉で品はあるし、ハッとさせられました。
そういう人になりたい。


論語を読んで思っ...続きを読むたことは 君子とはいかなるひとか を説いてるものなので、最終的にこの本に書かれていることを実践していくと世捨て人に近い人になっていくような気がすると、それはこの本の中に人との深い関わり方はそんなに書いてない。

信頼とかありますが自分より下の人とは付き合わないと。弱い人間は先生もどうしようもないとあるし。実際に実践してみると人に対して諦めがものすごく人付き合いで出てきてしまう。

本文の内容を間違って解釈している部分もただあるのかもしれないし(金谷さんが非人間的な聖人孔子ではないと言っているし)、性格上の問題かもしれない。
個人的に世捨て人になって終生ただ一人で生きていこうとは思ってないので、もう少し夏目漱石のような人を好いて受け入れる心を持ちたい。

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Posted by ブクログ 2013年11月29日

論語の文庫本。
小難しい解説はとくになく淡々と白文・訓読文・訳が書き綴ってある。
持ち運びしやすいのがGood!

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Posted by ブクログ 2013年07月26日

約二年ぶりに再読。

本を開いた不肖の弟子に孔子は、
學而時習之、不亦説乎、有朋自遠來、
不亦樂乎、人不知而慍、不亦君子乎、
と言って再会を喜び出迎えてくれる。

初めて読んだ時は、
金谷先生のはしがきの通りに、
古くさい道徳主義を振りかざす
冷たい聖人君子では無く、
普遍的な人としての道を説き、
...続きを読む暖かみを持った孔子の姿に感動した。

あれから色々な事を経験し、
当時は「ふーん」で流してしまっていた部分も
心に響くように感じられた。
おそらく年齢を重ねるごとに
そういう箇所は増えていく事だろう。

これから何度も繰り返して読むべき本。

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Posted by ブクログ 2016年04月12日

孔子の言葉、『古の人の言を出さざるや、身の及ばざることを恥ずればなり』は、老子の『多言なればしばしば窮まる』に繋がるように感じます。
孔子が左伝に登場する鄭の宰相子産を敬愛していたことでも、孔子の人間性が伺えます。
孫弟子の孟子のように、議論で相手を叩く人ではないんですよ。

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Posted by ブクログ 2023年07月10日

孔子は、至極最もな当たり前のことを話す。
愚か者と突き放すこともある。しかし、全体を読むと、愚か者・学のない者=過ちを改めない者・学ばない者のことを指していることに気づく。
気に入った言葉トップ3
『冉求が「先生の道を[学ぶことを]うれしく思わないわけではありませんが、力が足りないのです。」といった...続きを読むので、先生はいわれた「力の足りない者は[進めるだけ進んで]中途でやめることになるが、今お前は自分から見切りをつけている。」』-p.113-
『先生がいわれた、「教育[による違い]はあるが、[生まれつきの]類別はない。[誰でも教育によって立派になる。]」』-p.323-
『季文子は三度考えてからはじめて実行した。先生はそれを聞かれると「二度考えたらそれでよろしいよ。[考えすぎはよくない]」といわれた。-p.98-
当たり前のことを見直させてくれる良い本だった。

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Posted by ブクログ 2023年04月26日

カタチとキモチは結びついている。「ありがとう」と言ったり、お辞儀をするのが礼(カタチ)。そこに感謝の気持ちを込めることが仁(キモチ)。仁の気持ちを持てば、それは礼に現れる。礼を実践することは、仁の実践につながる。▼仁を持っていれば、親や年長者を敬うはずだ。身近な人への愛情を他の人にも広げていくことが...続きを読む仁の実践。▼仁や礼を体現するような人が為政者にふさわしい。法や刑罰による統治では、人々の人間性の向上につながらない。為政者の徳が重要だ。孔子

春秋時代、周の権力が衰え、下剋上。無秩序。正しい秩序があれば、政治、文化、教育、軍事は天子の権利だが、正しい秩序がなくなると、諸侯の権利になり、大夫の権利になり、やがて諸侯の陪臣の権利となり、とても無秩序になる。孔子

君子は誰とでも協調できるが、どんな意見にも同調するわけではない。小人は人の意見に簡単に同調するが、協調しようとしない。孔子

(他から)學びて(自分で)思はざれば則ち罔(くら)し。(自分だけで)思ひて(他から)學ばざれば則ち殆(あやう)し。孔子

巧言(こうげん)令色(れいしょく)鮮(すくな)し仁(じん) 。巧みな言葉を用い、表情を取り繕う者は仁の心を欠く。

過ちて改めざる。これを過ちという。孔子

子曰わく、吾十有五にして学に志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳順(した)がう。七十にして心の欲する所に従って矩(のり)を踰(こ)えず。※耳したがう(人の言葉を偏見無く聴く事が出来る)。自分の心のままに行動しても人道を踏み外す事がない。孔子

女と子どもは甘い顔をするとつけ上がり、構わないでいると怨んでくる。孔子『論語』

今かりに幼児が井戸に落ちそうなのを見れば、だれでもはっと驚き深く哀れむ気持ちが起こって助けようとする。利害損得ではない、反射的に起こる。人間の本性が善であるからだ。人間は善になる種タネを生まれながらに持っている。▼為政者は思いやりと正義にもとづいて、民衆の幸福を第一に考えるべき。そうすれば民衆は自然と服従するはずだ。▼思いやり(キモチ)と正義(仁義)のない為政者は、王である資格を失っており、討伐されるのが天の意志だ。天命が革まる(天の意志があらたまる)。革命。天子の姓が易わる(かわる)。易姓。仁と義が大切。孟子
*去る者は追わず、来る者は拒まず。
*本に書かれていることをすべて信じて疑わないなら本を読まない方がよい。
*人の言動に違いがあるのは、地位や境遇が違うからだ。

人間はまず自分の空腹を充たすことを考える。他人の空腹を優先させることもあるが、それは後から学ぶもの。人間は生まれながらにして自分の利益を求めるものだ。カタチ礼と義が大切。▼高山に登らざれば、天の高きを知らず、 深谿に臨まざれば、地の厚きをしらず、 先王の遺言を聞かざれば、学問の大なるを知らざるなり。▼青は藍より出て、藍より青し。荀子

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異民族ツングース人に滅ぼされた漢民族の王朝・北宋。漢民族の王が南に逃れて作ったのが南宋。異民族に蹂躙・抑圧される漢民族。異民族よりも漢民族の方が上だ、と言いたい。上下関係がある、と言いたい。大義名分論(上下関係)、朱子学の誕生。

朱熹の朱子学 1100年代
江戸の朱子学 1600年代

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Posted by ブクログ 2022年01月01日

周礼を理想として生きる孔子とその弟子とのやりとり。時代は違えど孔子の伝えたかったまごころは現代にも伝わってきます。平時ならよかったのに。

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Posted by ブクログ 2021年08月12日

漢文、日本語読み、現代語訳が一緒になっているものをさがしていたので、最適だった。

現代語訳は他の本の方が詳しかったりするけど、十分。

今の自分が気になったのは自分の身の振る舞い方に関するものがほとんど。

思いやりを持って相手に接して、へつらうのではなく敬意を払い、正義を貫くのが大切と、今の自分...続きを読むは感じた。

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Posted by ブクログ 2021年05月28日

論語を訳した書籍はいくつもあるけれど、こちらはおそらく初心者向け。

人が生きる上で最も必要な「道徳」を学べる本です。自身の今の考え方や思想の基盤にもなっています。

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Posted by ブクログ 2019年01月13日

四書(『論語』『孟子』『大学』『中庸』)代表格というべき『論語』。原文、読み下し文、現代語訳と簡単な注で構成されている。岩波文庫 金谷治訳注の『論語』は、朱子の「集注」(いわゆる新注)でなく、古注である。ただし、重要な異説は注として併収されている。

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Posted by ブクログ 2017年03月14日

日本における道徳心や文化、価値感などに大きな影響を与えている。時が経っても社会や人間の本質が変化していないことがわかる。

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Posted by ブクログ 2016年05月17日

小籔さんが大説教イベントでお勧めしてたのをきっかけに読み始めた。
この本は価値があるわ。
子曰がポイントやね。礼や徳を追求した孔子は自分でひけらかそうと書物にすることはなかったけれども、それによって育った弟子たちの語りが留まることを知らんね。
21歳の私でも今まで生きてきた中で感じてきた社会の違和感...続きを読むがあって、それがおかしいことなんやとこの本によって心の奥深くに染み込むように教えられた。
何より自分がどう生きるかの指針となってくれる名著。

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Posted by ブクログ 2014年04月05日

古代中国の道徳観念がわかります。そしてそれは中国のみならず日本を含む他の漢字文化圏に大いに影響を与えたことも。

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Posted by ブクログ 2013年06月18日

仁な徳、礼とはどういったものであるのか、理想的な生き方とはどういうものなのかの手がかりを得たいと思って読んだが、体系的な本ではないのでなかなかはっきりと掴めない。ただ、全体を通して読んでみて、なんとなくあるべき人間像みたいなものは見えてくるし、それは普遍的なもののように思えた。
もしかしたら徳や仁と...続きを読むは孔子自身も明確にはわかっていないのかもしれない。むしろそれらは抽象的な概念で表されるというよりは具体的な行動や気持ちの持ち様の一つ一つの集合体なのかもしれない。自分にとってよく生きるとは何かは考えたい。

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Posted by ブクログ 2021年07月22日

もっとぐいぐい人生訓が押し寄せるのかと思いきや
当時の時代でなければ意味のないようなことや
単に孔子はこう思った程度のことや
あまりにも雑然としている
これを繰り返し読むとかちょっと理解できない
ただ生き残っている古典中の古典
繰り返して読むのが良いのかもっと安直な解説本に
当たる方が良いのか

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Posted by ブクログ 2021年04月27日

読書会課題本。言うまでもなく儒教の主要書。本書は孔子がどんな人柄だったかを教えてくれる。しかし、個人的にはその孔子の人間的魅力がよくわからないままで、消化不良に終わった。

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Posted by ブクログ 2020年05月08日

難しい哲理が書いてあると思ったが、平易な言葉で、人の取るべき行動や姿勢が語られていて、あっけないほど。

日本語翻訳がなければ、100ページにも満たない文章。
後世に非常な影響を与えた儒教のおおもとが、これだけとはね。
ちょっと信じがたいほどです。

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Posted by ブクログ 2020年02月01日

古代中国の大古典「四書」のひとつで、孔子とその弟子だちの言行を集録したものになります。

原文、読み下し文、訳文で記載された構成になっており、読みやすいです。
原文を読みたい方には最適だと思います。
私は訳文のみを読みました。

論語は体系的にまとめられたものだと思っていましたが、孔子やその弟子の言...続きを読む行をメモして集めたもので内容がバラバラに集められているのには少し驚きました。
でも、紀元前の話ですから、それが伝聞されているだけも素晴らしいことですね。

孔子が弟子を批判したり、褒めたりしている内容も多く、人間らしさが感じられたのも新鮮でした。

論語といえば、
子曰く 「吾れ十有五にして学を志す。三十にして立つ。四十にして惑わず。五十にして天命を知る。六十にして耳従う。七十にして心の欲する所に従って、矩を踰えず。」
しか知りませんでした。

今回、読んでみて有用な言葉を他にも見つけることができました。
やはり、長く読まれているものは有用です。
みなさんも自分なりの良い言葉を見つけられると思います。

ただ、個人的にはピンとこないというか、どうでも良さそうなものも集録されているので、玉石混合的なのは、面白さでもあり、短所でもあるかなと。。。

なので、評価的には平均にしました。

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Posted by ブクログ 2016年09月12日

本や古典好きではない自分が、いきなり「論語」を読むには無理があった。

「論語物語」などの入門書を経て、論語の基礎知識を得た段階で1日1行ずつ読むにはいいかも知れない。「人生は論語に窮まる」を読んで、再トライしよう。

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Posted by ブクログ 2015年01月08日

翻訳の個所だけ読んでもダメなんだよな、と思いつつ、そこしか読んでない。
人としての在り方は、どんな時代でも不変なんだということを、じっくり考えさせられた本であった。

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Posted by ブクログ 2014年12月23日

【人生の教訓を数千年前の時代から学ぶ】
誰でも名前の聞いたことのある『論語』。学校の教科書に載っていて、誰しもが一度は目にしたことがあるのではないだろうか。

内容は御存知の通り、生き方や政治に関することが中心だ。殆どが短文で書かれていて、そこに孔子の知識が詰まっている。

私は残念ながら最後まで読...続きを読むみ終えずに止めてしまった。その理由は、あまりに短文すぎて、言っていることは正しいのだが、その背景にあることが読み取れず、深みがなく面白みのないものであるからだ。

『両親には優しくしなさい』
『人民のことを思って政治をすれば、必ず彼らは応えてくれる』

そんなことが書いてあるわけだが、そりゃそうだという内容が殆ど。基本的には彼の意見に間違いはない。私が知りたいのは、なぜそういうことを感じたのかという背景である。

もちろん様々な研究者によって、その言われた背景が研究され、説明されているわけではあるが、それはあくまで後世の人が言っているだけの話。真意は孔子にしか分からない。

研究者の人にとってみれば、孔子という人間自体を研究し、彼が生きた時代をなめ回すように知っているからこそ、この言葉が出たんだよね!だからこの言葉ってすごく重みがあるんだよ!っていうのが分かって楽しいのだろう。

孔子が生きた時代の状況などを分かった上で読むと、きっと深みのある、そして一つ一つが重みのある言葉に見えるのだと思うが、それには時間がかかる。今の私には、そこまでして読み終えたい!という気力がないので、全てを読破しなかった。

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Posted by ブクログ 2013年07月09日

教科書的な印象を持っていたが、単なる弟子自慢や自らの不遇な境遇に対する未練が顔を出したりと、意外と人間臭い所が見られたのは面白かった。老荘思想が唯一人己の内面の充足を見出す思想なのに対して、孔子の唱えた儒教思想というのは仁と礼の精神によって他者との関係を整えていく思想と言えるだろう。とはいえ孔子自身...続きを読むが否定してもそれは簡単に権威主義的、形式主義的に成りうるものであり、人望は無いのに立場のあるオッサンが下手に活用するものではない。「四十になって憎まれるんじゃあ、おしまいだね」と論語でもバッサリ言ってますし。

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