【感想・ネタバレ】チキタ★GUGU 8巻のレビュー

人喰い妖怪ラー・ラム・デラルに家族を殺された少年チキタ。あわや自分も殺されるかと思いきやあまりの不味さに難を逃れ、更に“不味い人間は百年大切に飼育するとたいそう美味になる”という噂を信じたラーの餌としてと一緒に暮らすことになり…
この始まりからして凄惨極まりないのですが、本作は軽いテンポで読ませてくれます。
最初はチキタを家畜としか見ていなかった無邪気で残酷なラーが、チキタやチキタを通じて出会う人間達によってだんだんと「愛情」を理解していく様は反面、過去に殺した人間達についての苦悩を生むことにもなり、読んでいて切ないです。
一見かわいらしい絵柄ですが、生と死、人間の欲深さ・愛情、誰もが持つ二面性、様々なテーマを内包していて、読み応えは抜群。
いつか食べられてしまうチキタとラー・ラム・デラルの暮らしはどんな終わりを迎えるのか。
涙なしには読めない名作です!

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Posted by ブクログ

半分以降ずっと泣いてた。ニッケルに会えてラーが嬉しそうで私も嬉しかった。バランス、いい人だな。彼はレギュラーの中で数少ないただの人間で、なんだかすごいお父さんだったね。実際お父さんなんだけどそうじゃなくて、みんなのお父さんみたいだった。ラーとチキタが結局どうなったのかはさらっと書かれているだけで。詳しく知りたい気持ちもあるけど、最後にクリップたちが出てきて、とにかく幸せだったんだなってことがわかっただけで十分なのかも。

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2014年03月12日

Posted by ブクログ

ネタバレ

今まで読んだ漫画で間違いなく一番泣いた作品。

ニッケルが再登場したところでラーと一緒に号泣。
その後は最後まで涙がとまりませんでした。

絵柄の割に内容はなかなかに凄惨なんですが、それ以上に登場人物一人一人の台詞がとても心に残る作品です。

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2013年01月09日

Posted by ブクログ

人食い妖怪とエサの奇妙な共同生活がつづられた漫画。かわいい絵に反し、内容はシビアというか残酷です。殺伐と安穏が同居していて、マザーグースが漫画になったらこうなるというような見本。読後は、切ない。

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2009年12月15日

Posted by ブクログ

今まで生きてきた中で一番泣いた作品。

人間死ぬときってあんな風にしあわせなのかな?
そうだといいな。

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2009年11月22日

Posted by ブクログ

個人的にオチが受け入れ難いのでマイナス一にしましたが、ヘビーな問題をユーモアに容赦なく挑む切り口が素晴らしい。
TONO作品で一番好きかも。

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2010年01月19日

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