【感想・ネタバレ】ソーシャルメディア進化論のレビュー

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Posted by ブクログ

コミュニティが今なぜ必要なのか?
ソーシャルメディアの特徴を4象限に整理し、多角的に説明された。
インターネットの普及→価値観の多様化→従来の企業が行うマーケティングの限界→消費者とともに共創する。
コロナ禍もあり、人との繋がりが希薄になった今よりコミュニティという場の重要性が染みた。

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2021年10月31日

Posted by ブクログ

個人的にはハマって一気に読んでしまった、。SNSの姿とか、Web系の会社の仕組み紹介とか、中々に面白かった。

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2013年09月10日

Posted by ブクログ

ソーシャルメディアの歴史や、セグメント、それを如何にお金にしていくかという事が書かれてる。


匿名性に関しての記述が特に興味深かった。
後半は、企業のコミュニティーに関しての記述が多いが、ソーシャルメディアや、そのコミュニティで望むべきコミュニケーション、それに対して打った施策など、興味深い内容が多い。

起業の苦労話なども、間に挟まれているがそれも生々しくてとても良かったです。
少し重複感があり「あれ、この話聞いた気が…」って感じもありますが、Webに少しでも興味があり、それを心地よい場所にするための、様々な要素が盛り沢山な本でした:)

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2012年05月25日

Posted by ブクログ

ソーシャルメディアとは何かというよりも企業コミュニティ(企業SNS)とは何からどのような効果があるかといったことが書いてある。
とてもわかりやかった。経験談なので信憑性がとてもある。
そんなに簡単にはいかないだろと思いながらも、確かにそうだなと思えた一冊。
読んでよかった。

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2012年04月22日

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ソーシャルメディアコンサルタントではなく、ソーシャルメディアの研究者による本。これまでに読んだソーシャルメディアが主題の本の中で最もためになった。

ソーシャルメディアが主題なので、他の著者と同様に、個人の繋がりによって変わる世界について語られている。だが、他の本では「この企業ではFacebookを使ってこんな事例があった」などの他社事例紹介に終始してしまうのに対し、この本では、著者が会社を立ち上げてから関わってきた事例が主観的に語られる。時に、みたらしだんごは三つの団子を昼と夜に分けてもひもじくない、など会社がうまくいかなかった時のどうでもいい貧乏エピソードが語られる。その他、著者が好きな京都での体験なども。だが、そのあくまでも主観で語られる所に共感した。

さらにこの本は、インターネットの成り立ち・DIYの精神などから始まることで、ソーシャルメディアの隆盛が当たり前であると書く。そして、結論としてFacebookやTwitterの活用ではなく、企業コミュニティの設計による、リサーチやマーケティング、サポーターの獲得の重要を語る。これも中々無い。

著者が苦難にもぶつかりながら、論考を重ねつつ体験してきた声がたくさんつまっている。

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2012年04月06日

Posted by ブクログ

ソーシャルメディアに対する漠然とした期待や不安は、本書の中でかなり整理されていた。具体的な成功事例を交えた運営や収益化の方法についの記述はリアリティがあり、現在取り組みをされている方、または始める方には一つの指針となるのではないかと思う。

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2012年02月19日

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見える人と見えない人
その境界線があるということに、気付くと気づかないとでは、行き先が全く別のものになる

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2012年02月19日

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facebookとかtwitterとかいろいろあるけど、いまいち違いがわからない、って言ってたら友人に勧められた。
ああ、そういうことか、っていう感じ。
これなら仕事でつかえるかも、って思った。

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2012年02月17日

Posted by ブクログ

色々とSNS関連には興味を持っていて、いろんな本を読んだんですけど、友達に勧められて読んだこの本は一気に読めました。
分かりやすかったというのもあるけど、今まで遠かった企業と消費者のこれからの姿を見たような…気がする本。
あんまりSNSに親しみが無い人でも、こんな形なら参加してもいいかもとか思わせる、未来を感じる本でした。

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2012年02月16日

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インターネットの歴史を解説することで、そもそもインターネットでのコミュニケーションはどうあるべきかということがわかりやすく書かれている。

企業が顧客と関係構築しながらマネタイズしていくにはどうしたらよいか。コミュニティ運営を通して培った著者の見解が分かりやすく、納得できる内容。

インターネットを使ったサービスを企画する際、頭に入れておきたい知見であると言える。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

著者が同年代と言う事もあり、ソーシャルに限らず、パソコン通信→マルチメディア→ホームページと言った変遷も身近に感じて一気読みしてしまった。

■平均バナー広告クリック率 0.09% 
 (SNS 0.004%~0.13% ※但し米国)

■インターネット利用目的
  商品・サービス・買い物情報 86.1%

■企業HPに求めるもの
  1位:更新性、 2位:双方向の参加窓口

■見える人と見えない人
  スモールワールドで繋がっている事が見えているか?

■ヘテロジニティ(Heterogeneity)
  異なった考え方・価値観を共有した個人がネットワークを通じて
  ある1点の共通する興味関心によって共同体(コミュニティ)を形成する
  “ゆるやかな合意”

■注目の経済(アテンション・エコノミー)
  みんなから評価されている人から、たくさん評価されいるものを信じる
  民主的な評価方法

■マイノリティ以前の孤独
  発話される事がなければ、その問題を無視するどころか
  存在に気付くこともない。 =タブー
 ★グーグルのアキレス腱?
 →発言がなければ存在そのものが無い世界と認識される。
  
■コミュニティにおけるサクラの見分け方
  文末に問いかけが見られない。 サクラなので返答されないように発言。 つまり、参加ではない。

■企業サイト変遷 (花王の事例)
  メディア(情報を発信) → ツール(必要な情報を探せる) 
  → 場の提供(情報を発信する顧客と対話する場)

■コミュニテイで発言するのは20%、80%は閲覧のみ(指標)

■ルール・役割・選択肢を設定する事で、初めて自由な意見交換が促される。
  自由すぎると、参加者は何をすれば良いか迷ってしまう。

■報酬(インセンティブ)は投稿する言い訳を与える為に。
 ★役割と報酬の設計が企業コミュニティバランスのキモ!

■サポーターを育てて、ネットワークのハブとせよ!
  帰属意識の高いサポーターは、企業の商品・サービス向上の動機が高い。

■企業コミュニティの挑戦
 ★自由な発言を保障する安全で親密な思いやり空間を用意し、
  その場から生まれる多様なオピニオンを
  社会と強力につなげる機会を提供する。

■企業コミュニティを育てる指標
  参加者の帰属意識を高め、購入頻度を高め、既存顧客のLTV
  (ライフタイムバリュー)を向上させる。
  交流量と感謝量 2つのKPIを追う必要性
  「交流量 × 感謝量」 =帰属意識の高いコミュニティ
  =「新規獲得 × 継続利用」の向上と比例

■インターネットリサーチ モニターの問題
  ポイント目的に複数の属性を偽って登録するケースも多い。

■定量調査と定性調査
  全体の比率・割合を計る定量調査に対して、その過程に出てくる意見を
  探るのが、定性調査。 
  量に直すと見えにくくなる心の動きを知る、後者の重要性

■企業コミュニティのPDCA
 1)参加者の帰属意識向上 →発言・関与を促す
 2)発言を企業サイトに紹介
 3)広告・PRなどでさらに外部に広く発言を表出させる。
 4)発言が外部検索サイトからの流入増へ →ファンと閲覧者のマッチング
 5)傾聴施策で、ユーザー属性・影響力を把握する
   グループ化し、それぞれに適した企業情報を選別してグループへ伝達。
   反応を見る。
 6)特に深堀して理解したいグループへは即グループインタビューを。
 7)6つをPDCAサイクルで回し、コミュニケーション履歴が蓄積され
   顧客と企業の距離が縮まっていく。

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2012年04月02日

Posted by ブクログ

自分はちゃんとこの世界で苦労してきました感の押しつけの著者の上から目線が非常に嫌.
そのマイナスを差し引いても書いていることは非常に真っ当.
なんだか悔しい(笑)
フリーを指向するネットの世界のマネタイズ.
やはり経験に基づくからこそ,ここまで説得力を持つのか.

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2014年11月09日

Posted by ブクログ

雲端でもブログやウェブサイト、FacebookページやTwitterをやっている。まめに更新したりできていないし、使い切れてもいない。どうしようという程のアイデアもないのだけど、これからの指針にもなるかもしれないと、この「ソーシャルメディア進化論」を読んでみたら予想以上に興味深かった。

Facebookは使い始めは楽しかったけど、徐々に面倒くさくなり、書き込まなくなり、やがて見もしなくなる。Twitterも徐々につぶやかなくなり、僕に撮っては情報検索ツールでしかない。LINEもスタンプは衝撃的であったけど、LINEのゲームなど全くやらない僕にとっては普通のメールとあまり変わらないように思えてしまう。SNSは便利な面もあるけれど、だいぶ飽きてきてしまっていて、ブログは書きながら頭の整理にもなるという自利があるからたまに書く、というのが僕の現状である。

この本ではソーシャルメディアでいかに活発なコミュニケーションを行える仕組みを作るかが描かれている。ノウハウ本ではないけれど、試行錯誤の過程がよくわかりとても面白かった。そしてFacebookやTwitter見たいな巨大なSNSはアップデートの度に広告が増えたり、無理矢理情報を押し付けてくるようなものになってうんざりしてくるの。本書で良いのは、ネットであっても人間臭さがすごく重要であることを示しているからだ。

まず、様々なソーシャルメディアやSNSやネットコミュニティ、それぞれ特性があって、整理してくれているのが、すごくわかりやすい。
横軸は「情報交換←→関係構築」縦軸は「価値観←→現実生活」となっていて、主なSNSが4象限に分けられている。
1.[関係構築ー現実生活]・・・Facebook(フレンド)、mixi(マイミク)、個人ブログ、Twitter(発信)
2.[情報交換ー現実生活]・・・mixi(コミュ)、Facebook(公開グループ)
3.[情報交換ー価値観]・・・カカクコム、2ちゃんねる、Wikipedia、Twitter(受信)
4.[関係構築ー価値観]・・・ネットワークゲーム、パソコン

このように分類した上で、武田隆さんは4番目の[関係構築ー価値観]こそ、最も必要とされながら、未開拓の領域と考えた。そしてこの領域を企業サイト内のコミュニティとして利用できないだろうかと試行錯誤するのが本書の一番の見所である。

花王は1994年からウェブサイトを立ち上げ、2003年からは生活に関する情報を充実させ、利用者の辞書であったり、カタログであるような役割を目指した。そして2007年より花王と顧客が場を形成するコミュニティの役割を目指していった。こんな感じで企業のWEBが進化し、各企業サイトで独自のSNSやコミュニティサイトが立ち上がっていく。企業内コミュニティサイトはマネタイズつまりは如何に売り上げに貢献させていくかが大きなテーマで、その成果がわからなければ存続は難しかった。武田さんは様々な試みを行いながら、マネタイズできるコミュニティサイトをつくっていった。

日本だと実名か匿名かで、安易に匿名の発言は無責任という議論がなされがちだけれど、匿名には本音で語れる良さがある。Facebookを見ていると、実名だから責任ある書き込みとも言えない、現実のその人と乖離した人格が見えて痛々しいことがあったり、当たり障りのない投稿ばかりが目立って面白くない。
日本人は肩書きが好きだけど、そういった交換可能な属性はその人自身とはいえず、これが深い関係構築を阻害するものになるとも書かれている。そのサイトに深く関わってもらう為には、素の自分で発言でき、それを認めてくれるような場でなければならない。まあ素の自分というのもあいまいだけど、自分が好きな自分を認めてくれるような状況がそこに出現しているということだろうか。
密なコミュニケーションをとりたい場合は20名を超えると場が活性化しなくなる。さらに商品開発の際などは細かなインタビューをしたい場合は8人程度にしぼるなど、そういった点はWEBも現実社会も同じだ。

サイトが盛り上がるための幾つかの重要な要素がある。
先ずは利用者の書き込みだ。この書き込みが、Google等の検索エンジンに引っかかって、そのコミュニティへの引き寄せてくれる。
サイト利用者の中からで、その中から”サポーター”と呼ばれるより活発で利用者同士のネットワークのハブの役割をする人が出てくる。すると後から参加してきた利用者を引き込んでコミュニティが盛り上がっていくのだ。
コミュニティサイトの利用者にはポイント制度等を設けることも大切になる、利用者に建前がうまれるかえらだ。この程度の話は書き込むのは恥ずかしい、というような時にポイントが付与されるポイントがもらえるということで、良いやる気や動機になるのだ。

花王、カゴメ、ベネッセ、レナウンなど幾つかの会社の事例も載っていて、消費者向けの商売をしている人なら色々と活かせそうなことが書かれている。雲端ではどうかというと、一部でネット販売もしているけれど、まだまだ現実の人間関係主体の活動をしているから、この本から得た教訓を活かすのはだいぶ先になりそうだ。

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2014年02月14日

Posted by ブクログ

花王、ベネッセなど約300社を支援してきた実績と経験を元に、12の歳月をかけて完成させた手法を本書で初公開しているのだそうです。ソーシャルメディアはどのような変化を我々の生活にもたらせるのか?

本書はソーシャルメディアを使っていかに収益化をするかというテーマに12年取り組んできた筆者の明かす手法の数々を最新の情報も含めて公開した物でございます。

さすが、花王、ベネッセ、カゴメ、レナウン、ユーキャンなど約300社を支援してきただけあって、その論じるところはとても実践的なものが多く、これからソーシャルメディアを使って収益化や販売促進を考えている企業の担当者や、または個人が手にとって読んだとしても十分参考になるかと思われます。

フェイスブック、ツイッター、ミクシィ、個人ブログ……。後から後から出てくるこれらのものを「え、こんな人がやってるんだ」というような方までもがやっている昨今ですから、何か「羅針盤」のような物が必要となるのは自然の流れというべきものなのかもしれません。

しかし、これが個人から企業の側へと目を転じると、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアを自社のPRに活用する企業の数は日を追うごとに増してはいるものの、ユニクロやスターバックスのような誰もが知っている一部のブランドや企業を除いてそれが収益化につながっているかといえば、苦労のわりに効果が上がっていないことがほとんどではないのでしょうか?

その理由は本来、「個人のつながり」を促進するためのソーシャルメディアと企業側の上から下への「ピラミッド形式」での情報発信が本来「水と油」の関係であるからだと、読み終えたあとにそう感じました。ではどうやって収益化を図っていくのか?それについては本書を読んで確認いただくとして、
「日々小さくなっていく私たちの社会。ソーシャルメディアは社会・メディア・消費のそれぞれにどのような変化をもたらしていくのだろうか?」
その問いについての答えをわれわれは個人個人で出さなくてはならなくなってきた。そういったことをつくづく感じます。

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2013年04月28日

Posted by ブクログ

前半はソーシャルメディアに関してこれまでも良く語られる内容。後半は、企業がマーケティングに使ったときの事例が紹介されている。
購入者の年齢や性別などの属性からマーケティングをすることは多いが、これでは顧客の心の動きがわからないという主張。主体-客体という関係ではなく、あくまで主体-主体の関係で企業と顧客が接する必要性と、ソーシャルメディアがこの必要性に対する答えになりうることを述べている。顧客が主体として関わるというメディアになるには、そこに介在するモデレータの力量が大きい。ITがモデレータの役目を助けられれば良いのだろうが、この心の動きをITでどこまで理解できるだろうか。面白そうだが、とても難しそう。

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2012年05月20日

Posted by ブクログ

ネタバレ

私達がソーシャルメディアに触れることでなんとなく感じている感触を、言語化し、視覚化し、数値化することで非常に簡潔にまとめてある一冊。

ソーシャルメディアのマップ化や、それぞれの位置に属するメディアの優位点、問題点などは、これからのインターネットを考える上で非常に参考になった。
また、具体的な事例とともに理論が検証されているので、理解しやすく納得しやすい。

ただ、この分野に関しては、未だに発展途上であり、この本で述べてある結論が最終解ではないであろうこと、またそもそも事例数も少ないことなどを前提に読むべきだとは思う。

あと、個人的に後半の2章はあまり必要なかったかも。

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2012年04月03日

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ソーシャルメディアというようなタイトルを聞くと、昨今書店に多数ある、インターネットのソーシャルメディアサービス関連の解説本的なような物を想像するが、この本はそのような本とは違い、マーケティング的な視点からソーシャルメディアというものがどういうものかについて書かれている。

インターネットを使ったマーケティングというものを本職にする方が、300社の事例をもとに書いており、現代のマーケティングを知るためにも読んでおくとよい本ではないかと思います。

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2012年03月20日

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インターネットクラシックから始まる
ソーシャルなメディア、コミュニティ創りを追い求め続けた著者の旅の記録。コラボレーションを様式化し、メディア化し、事業化しようとする著者らの旅はまだ終わっていない。

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

SNS:ソーシャルネットワークではなく、ソーシャルメディアという単語を使っている。

どちらでも良いように思うが、後者の方がより広義であり広汎な意味説明が可能だろう。
本書は新聞書評で高評価を得られていた。

まさしく現在のソーシャルネットワークというよりも、実際的なウェブ全般を俯瞰する上においては格好の書である。

ウェブマーケティングを、ネットワーク黎明期から第一線で牽引してきた著者なればこその説得力。

経験だけでは得られない、博識と文章力が結実している。よくぞこれだけ濃密な内容の本に仕上げたものだ。

現業に立脚し、なおかつ文学的で美術的である。

資金難に陥り、消費者金融に頼らざるを得なかったぎりぎりの現実。
かなりタイトロープな人生もかいま見られる。

しかし、01の世界に身を置きながら、非常に、--本書の言葉を借りるのであれば--「オーガニック」な方法で成功を勝ち取ってきた。

Googleは素晴らしく、現在なくてはならないサービスではあるが、Google自体はツールでありシステムに過ぎない。実際に私達が利用しているのは現実の私達がキーボードで打ち込んだ情報なのである。

ということ。

一方通行であった企業と顧客の関係。

ウェブではかなり初期から双方向性ということが言われてきていたが、実際にはそれが自動返信的な合理性優先ということに堕してしまっていた。

それを再構築する意味での「ソーシャル」ネットワーク。

この本からとりあえず、一つのキーワードを憶えておこうと思う。

「ネット上におけるオーガニックな関係」

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2012年02月19日

Posted by ブクログ

ソーシャルメディア=SNSではなく、他のコミュニティサイトやゲームも含めた総体としている。前半では、パソコン通信の歴史からSNSまでの特性によるユーザーの棲み分けがどのようになっているかを記述している。後半では、企業がなぜソーシャルメディアにコミットすべきか、その場合にはどのようにすれば良いかを筆者のビジネス経験より記述している。

読む前は、表面的な「SNSで広告を打つと儲かりますよ」みたいなしょーもない本かと思ってそれほど期待していなかったが、自分の想像していなかった深さの展開があった。
・SEOのようにメジャーワード(直接的)の勝ち抜きを行うのではなく、言葉のロングテール(消費者が探したいイメージの言葉)を拾う
・アクティブで20人書き込んでいるとコミュニティが活発になる
・初期に報酬を渡してサポーターをお願いすることは重要
などなど。

筆者のビジネス履歴ともいえるもので思い入れが強い書き方。日本文化とつなげてみたり、生活苦を書いていたりと読ませる部分が多く、これは人によって好き嫌いが分かれるかも。

データ分析に興味のある人や、SNS担当の人は出来るだけ読んだほうがいいだろうなぁと思います。

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2012年02月18日

Posted by ブクログ

Twitter、facebook、企業はどう使えばいいのか?
ユーザーと同コミュニケーションするのがいいのか?
インターネットの歴史から、紐解いていく分かりやすい本。
一気に読めました。

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2012年02月15日

Posted by ブクログ

インターネットが登場してから、ソーシャルメディアが形成されるにいたる流れを俯瞰的に知ることができます。

登場してからのステージを「メディアの時代」「ツールの時代」、そして今を「場の時代」と位置づけ、その特性を詳細に見ていきます。

それぞれのステージでユーザーが何を求めてきて、そして「場の時代」である今日のユーザーが何を求めているか。それに対して企業が提供するコミュニケーションの場はどうあるべきか。

示唆に富む一冊です。

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2012年02月22日

Posted by ブクログ

企業のソーシャルメディアの活用事例を紹介している類かと思いきや、意外と体系立てて理屈を整理している硬派な著書であった。
ロングテールとはよく耳にしたが、事実として目の当たりにしたのは初めてかも。
「ある商品のケースでは、…検索サイトからの…キーワードのうち、2割はマーケターが想定していたものだったが、8割は企業コミュニティ経由でつくられる消費者によって発信された多種多様なキーワードであった。…閲覧者が検索してやってくるキーワードは、年間に検索される回数がわずか数回足らずという、小さくて個人的なキーワードがほとんどであった。
 …さまざまな生活シーンで語られる自然体の生々しい消費者の声を聞くことで、閲覧者はそのリアリティに共感するようになる。 
 …キャッチコピーは不特定多数の大勢に、ひとつの言葉でできるだけ多くを伝えなければならないが、インターネットでは、自分にぴったり合ったものを探したいという消費者のニーズに対応するロングテールの世界が求められる。」
 ?参加者の意識向上?企業サイトへの掲載?広告・PRへの転用?外部の検索サイトからの閲覧者増加?ユーザーを把握?オンライングループインタビューへというコミュニケーションのステップは著者の12年間の経験の集大成であり、説得力があった。

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2021年08月08日

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ソーシャルメディアをどうビジネスに活用するか?

→ソーシャルメディアは4象限に分けられ、現実生活、価値観を拠り所にするもの、情報交換、関係構築を目的とするもの
企業コミュニティの活性は、サポーターという消費者ネットワークのハブが育つかどうかにかかっている
企業コミュニティは、参加者の帰属意識を高め、購入頻度を高めることで既存顧客のLTVを向上させる
交流量と感謝量がKPIに置く

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2014年08月12日

Posted by ブクログ

インターネットの世界を駆使して、
消費者とつながることが、
企業にとってどういうことなのか

何が起こり、
消費者の気持ちはどう動き、
どう利益につながるのか…

ソーシャルメディアマーケティング初心者には、とてもわかりやすかった

細かな専門用語やテクニックではなく、ソーシャルメディアマーケティングの基本的な考え方を学んだ

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2013年07月08日

Posted by ブクログ

ソーシャルメディアに対してあまり考えたことがなかったので、その最初の1冊目という感じで読みました。「○○○論」となっていることから、やや硬いイメージを持っていましたが、いざ読み進めると、物語を読んでいるような感じでした。
「千利休の茶室」、「龍安寺の石庭」などが引き合いに出されるとは意外でした。

実際のマーケティング手法についても紹介されています。「マーケティングとは何かと問えば、それは市場との対話である。」この言葉がマーケティングについて端的に表わしているなと思いました。

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2013年02月16日

Posted by ブクログ

企業がソーシャルメディアとどう向き合うか、を多角的に分析する。企業と消費者の関係構築にソーシャルメディアをどのように活用することができるのか。SNSが一般化されるにつれ、とりあえず導入するだけでは立ち行かない。より消費者の視点に立つとともに、さらには相互に企業コミュニティを育てるために、これらの場を通じた情報交換はもとより消費者の帰属意識を高めていくことが大切である。実はこれらSNSを通じた社会では、リアルな社会と同様に、いやそれ以上に、企業が消費者と真摯に向き合うことの重要性をあらためて認識する必要があることを痛感する。

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2012年12月27日

Posted by ブクログ

なかなか興味深いタイトルだったので手にしました。
ソーシャルメディアの発展過程をうまく整理されていると感じた。

が、いかんせんまだまだ歴史の浅いメディア。
これからどうなっていくのか。
個人でもこれだけ情報発信するのが容易な世の中になりましたが、その分情報の質にバラつきがあるような…

自己責任という言葉に逃げてしまいがちだが、本当にそうなのか?

論点と違う方に考えが飛んでしまいました。

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2012年05月27日

Posted by ブクログ

・価値観⇔現実生活、情報交換⇔関係構築の四象限でソーシァルメディアを分析している点が興味深く読めた。

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2012年02月25日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ソーシャルメディアの限界から企業コミュニティの可能性へ。
ソーシャルメディアの物珍しさが薄れてきて、そこから企業コミュニティへ流れるのは飛躍とは思う。別物と思えば理解できるかも。
広告もメディアの時代→ツールの時代→場の時代へと変化した。商品への反応の調査も定量調査(アンケートなど)であれば当たり前の物しか集められず、定性調査(家庭訪問やグループインタビューなど)では一度の出会いしか難しい。起業でコミュニティを上手く作れれば、本音の意見を時間を追って集める事が可能。
目の付け所や閃きが面白いというよりも、努力して築き上げたノウハウに可能性を感じる。著者の会社で無料説明会をしているので、職種から興味を持てれば行ってみる価値はありそう。

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2012年09月05日

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