【感想・ネタバレ】愉楽の園のレビュー

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Posted by ブクログ

バンコクでの話し‥そこに住んでいる
日本女性バンコクの政治家との恋愛‥
色んなことがあり読みごたえあり

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2023年08月08日

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ネタバレ

宮本輝先生の作品、28冊目の読破です。

『書評・宮本輝By 書評ランキング』というサイトを参考(Aランク)に、読んでみましたが良い小説でした。(今まで読んだ小説全てが好きです!)

タイを舞台に物語が進んでいきますが、タイの風習に初めて触れ全てが新鮮でした。
内容も刺激的でドキドキしながら読みました。

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2022年10月12日

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私はこれまでに7度タイに行ったことがある。
この小説を読んでタイで過ごした気分になり読み進むのが楽しみでしょうがなかった。
タイの暑さや湿度や匂いまでも感じられるような気がした。
単なる恋愛小説かと読んでいると不思議な人物や出来事などミステリーにも思えてくる。

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2019年09月23日

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もう30年近く前に1年間過ごしたタイ。
匂いや湿気、喧騒とか一気に蘇ってきて
息苦しくなる様な小説だった。

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2018年05月02日

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オンナとしてこんな風に生きられたらいいな・・・って思うようなお話。
心の赴くまま、なすがまま。
タイに行きたくなります。

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2009年10月07日

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宇賀さんのエッセイ、「じゆうがたび」の中で出てきた本書、気になって読んでみた。
情景描写なのか?ストーリーなのか?
読んでいても終始、熱帯特有の湿度がまとわりつく感じがします。
面白いです。

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2023年11月20日

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10数年以上前にバンコクに住んでいた時に読んだ本を今回再びバンコクに滞在中に再読。
恐らく、本が書かれた時に比べるとバンコクは大きな建物がどんどんと建ち、生活スタイルも大きく変わったと思う。けれどこの本を通して、タイの宗教、歴史、文化からくる普遍的なものを感じることができた。改めて文学の素晴らしさを実感した。

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2023年01月16日

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やっぱり宮本輝さんはいい。
タイにも行きたくなってきた。
この人の良さはなんだろう。
人間らしいところかなぁ。
主人公が前を向いてるところかなぁ。
2010/11/2

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2020年05月07日

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ネタバレ

しっかり読ませる小説。
バンコクを舞台に様々なドラマが繰り広げられる。恵子、イアンサマーツ、テアン、マイ、野口・・・

本当にこんなことあるのかと問われるとやや現実味はないかもしれないが、小舟に乗って家を行き来するシーンが何とも言えない情緒を醸し出している。
結局のところ恵子は最後、帰るのだろう。それが野口との再会でないにしても。
バンコクの気だるさが端々に漂う。文字通りプチトリップをさせてくれる本。

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2016年08月17日

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久々の宮本輝、バンコクを思い出したくて読んだ。現実離れした設定もタイの匂いがムンムン、観光で行った所が重要な場面だったりと、当初の目的は達せられた。オリエンタルホテルのスィートからチャオプラヤー川をのんびり眺めていたいなぁ…

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2014年05月19日

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バンコクの熱くけだるく、
肌にねっとりとしてからみつく湿度、
人々の生活の猥雑な風景、
午後の昼寝のようなまどろみ。

人間のもつありとあらゆる感情。
こまごました 生きるための所作。

騒音。クルマの渋滞そして騒音。
甲高いニワトリの鳴き声。
沈んでいくような空気。
濃い緑の樹が 伸びきって 空間を占有する。

洗濯物がほしてある。
赤ん坊の泣き声,子どもたちの元気な声。
得体の知れない 混じり合ったにおい。

よるになると漂う エロティックな風。
じっとしているのが 嫌になるほどの空気。
妖しく,ほほみかけられる微笑。
何かに,誘われ 追い立てられるような ざわめき感。

すえた、酸っぱいマンゴーのにおい。
刺激的な ドリアンの香り。
発酵した こげた 料理の におい。
むせかえる 熱気。
カメムシのようなにおいを出す パクチー。

すべてが 混合され 融合され 混沌とする。
はっきりとしない 混然たる 様子。
それが すべてを包み込む。

自分の好きだった 人が こわれた。
それから 逃げて,バンコクまで来た 恵子。

多くのツバメが群れている木の下で,タクシーが
ぶつかって、往生していた時に 
助けてくれた サンスーン。
彼は 王家の血筋で 政府の高官。
将来は大臣にもなるオトコだった。

そのオトコに ひかれて、愛人となり、
3年近く バンコクに滞在する。
チェップは ひよこ。コップは カエル。
その夫婦が お手伝いさんであり,自動車の運転手。
サンスーンは 恵子に 結婚してくれるように要望する。
恵子は 迷っていたが。

野口と言う おせっかいで正体不明、
放浪者である オトコが 恵子のまわりの空気を変えていく。

チラナンとスワンニー。兄妹。
チラナンは ヘビの化身のような身体がさずけられた。
小説を書いている。肺病の進行がひどい。
スワンニーは 大学をでて 小さな旅館を切り盛りする。
新聞記者である 小堀は スワンニーと結婚しようとする。

野口は 恵子と 友達になろうとする。
マイの部屋で 野口は少女のコニーを買う。
そして、サンスーンの秘密が 少しづつ明らかになっていく。

タイという国の雰囲気 
チャオプラヤ河の周辺で 物語が 繰り広げられる。
宮本輝は 河の物語が すきなようだ。

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2013年12月26日

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実際にバンコクにいる間に読んでいた本。自分のいる街が舞台になっている小説だから、知っている地名がたくさん出てきてワクワクした。

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2015年09月07日

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タイを舞台した宮本輝の作品。人間のありとあらゆる感情や営みをタイという得体の知れない坩堝の中に注ぎ込んだかのようなストーリーとその文体や行間からあふれ出る混沌は、やはりタイの空気を肌で感じたことのある人間のみが創造しうるものであり、そこに宮本輝氏独自の感性が加わり、妖しく訴えかけてくるものがある。「とめどない夢精の感覚」という言葉にまとわりついて、あのむせ返るような熱気やらパクチーの匂いやら柔らかなタイ語の響きやらその他いろいろのものが渾然一体となり一瞬で私の眼前に鮮やかに蘇る。複雑怪奇なのかごくありふれたものなのかさえもはや判然としない人間模様を描いたこの不思議な物語はタイという坩堝の中で不思議な魅力を放ち続ける。

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2012年05月17日

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匂いまでしてくるような、やけに生々しくバンコクの街が思い起こされた。

辟易として嫌悪感すら感じ、それでいて私を魅了してやまないバンコクがここにはあった。

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2011年09月02日

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意外と入り組んだミステリーでした。
でも黒幕がいるように見えながら、実は全てのことが自然発生して
また元に戻っただけのようなオーガニックな解決をした。

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2010年02月25日

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「きょう、女占い師が言ったわ。私に恋をしている人がいるって……私もその人に恋をしているそうよ。どちらも強い真剣な恋だって」
水の都バンコクの運河のほとりで恋に落ちた男と女。めくるめく陶酔の果てに、ふたりはどこへ連れ去られていくのか。恋愛小説に新しい局面をひらいた、宮本文学円熟の成果。(裏表紙より)

裏表紙の説明は上手く内容を現していないなぁ~と思った。
タイの王朝の血を引く高級官僚に愛される日本人の女性と、1年ぶりに見た日本女性に心惹かれる日本人男性、その友人、友人が結婚しようとしている女性、女性の兄、ホテルで働くボーイ…。バラバラのパズルがどんどん当てはまって分からなかった絵が完成されていくように話が進んでいく。
宮本ワールドがとてもよく感じられる作品。

今回は2回目だったけれど、1回目の方が内容がよく理解できたような気がする。

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2009年10月14日

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タイの空気感と、人間の醸し出す色気や毒気、嫉妬や悲しみ、情熱などの濃い感情がとてもあっていた。ムシムシしてダラっとした雰囲気の中に書かれた、人の力強さや純粋さが、より透明で美しく感じました。

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2011年07月18日

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タイが舞台。
輝さんの作品の中ではちょっと雰囲気が違ってる感じ。

本を開くとむわ〜っとした空気が流れ出てきそう。
じっとりと隠微で怠惰でどうしようもない東南アジアの空気。

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2009年10月04日

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タイで上級階級男と日本人女が恋に落ち、数年間愛人関係になる。
あるときに日本人男と出会いその男を好きになり、女もその男を好きになる。
女は典型的な鳥の籠の中の愛人生活をしてるが、日本人男に出会い色々と行動しだす。
やっぱり、すきだなぁ〜宮本文学。

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2009年10月04日

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Thai.
the humidity, the temperature, the smell, the mystery...
It's Thai.

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2009年10月04日

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自分を愛してくれる男に揺れる女心。タイの外国独特の雰囲気に呑まれて何が幸せなのか?

1年後にこの地球に生まれることが決まっている人間がいたとして、性格も才能も容貌も既に決定しているとしても、どんな国に生まれるかで、その人間の全ては別の形となって表面化するだろう。その場所にその時代に生まれてきてしまったのだから。

白人社会におけるホモの多くは知能指数が高く、感受性に富んだ理想家で、自意識が強く潔癖で、上昇志向を捨てきれない。

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2021年03月21日

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引き続き読者の師よりお借りした本からの1冊。

本作の舞台はバンコク。バンコクは1782年、ラーマ1世による遷都以来、タイの政治・経済・教育・文化の中心として、現代では「東南アジアのハブ」と称されるほど先進的な国際都市。その一方、運河を利用した交通、そして仏教文化の厳かな雰囲気の中に、古今の歴史と文化の融合、調和が感じられる。

そんな先進的な都市としての発展にもかかわらず、実際にそこで生活する一般的な人たちの生活環境はそれほど整っていないような格差イメージを持つ。それはタイ王国の政権的な問題が絡んでいるからかもしれない。

現在のタイは、ラーマ1世から続くラッタナコーシン王朝。1932年の立憲革命により、王は象徴的な存在として憲法に定められ、中央集権的な絶対王制から立憲君主制へと移行した。また、1939年にはシャム国から「タイ王国」と改称し現在に至っているが、今でもタイの政治は混乱のさなかにある。

大規模な街頭デモが繰り返され、国際空港すら群衆によって占拠されたこともあった。そして軍事クーデタが2回も起きている。2014年からは軍部による支配が続いており、2019年5月にようやく、民選内閣に変わったことは記憶に新しいが、その内閣も軍部の影響力下にある。
それ故に、私にとってはあまり画期的な先進している国というイメージがない。

前置きが長くなったが、本作は今から約40年前の80年代後半の話しで、主人公・藤倉恵子と野口謙が『仏像の背中』の出版の影で起こった事実を追いかける話し。

恵子は、王家の血を引き、内務省高官のサンスーン・イアムサマーツに見染められ、3年前からタイのサンスーンの別宅で住んでいる。ある日、サンスーンと待ち合わせていたホテルで、恵子は、野口謙、ホテルで働くボーイ・テアンと出会う。
事の発端は、恵子を隠し撮りしていたアメリカ人・ロバート・ギルビーの残したフィルムに残っていた映像である。

はじめての著者の作品だったので、これが宮本輝っぽいのか、そうでないのかもわからない。ただ、小説家の文章という正統派的な展開と文体。そして、人間の怠惰な部分、駆け引き、嘘など人間臭いところがたくさん描写されているが(いや、醜い人間臭さを感じずに物語が展開していく)、変な後味はなく、強烈な記憶も残らなかった。
ただ、本作は40年も前に書かれているのに時代遅れ的な感覚はない。これはタイの政治、経済的な情勢が変わっていないという私の思い込みもあろうが、作者の力量が大きいこともあろう。

展開は推測できるものであったが、強烈な後味もなかったので、もう少し他の作品も読んでみたくなった。

最後に、思わぬ別の知識が加わり、お得感があったことを残しておきたい。
ジェームス・ハリスン・ウィルソン・トンプソン。タイシルクで有名なジム・トンプソン氏は1906年にアメリカ東部のデラウェア州で生まれる。プリンストン大学卒業後、ペンシルバニア大学で建築を専攻し、1930年代にはニューヨークで建築家として活躍。1941年に志願してアメリカ軍に入隊。 その後、現在のアメリカ中央情報局(CIA)の前身、戦略情報局(OSS)に転属。ヨーロッパで任務につき、ドイツ降伏後にアジアに赴任する。戦後は、アメリカ大使館軍事顧問としてバンコク駐在。やがて、仲間とのホテル経営に携わったのち、タイ・シルク・カンパニーを立ち上げる。1967年3月26日にマレーシアの別荘で行方不明となる。
ジム・トンプソンのタイシルク会社立ち上げから失踪にいたるジム・トンプソン事件なるものがあることをこの作品で知った。

そして、本作のタイトルである「愉楽の園」はヒエロニームス・ボッシュの描いた「愉楽の園」とは全く関係がなかった。

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2020年09月29日

Posted by ブクログ

最初は読みなれないタイの名前に苦労しましたが、読み進めるうちにミステリーチックになてきて後半は一気に読み進められました。ラストからの続きが気になる一冊。

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2015年01月24日

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宮本輝の文章は読みやすい。
そしてうまい。

なかなか惹かれる作品でした。
二人の男に揺れる主人公の愛と、
主人公の愛人につきまとう不穏な影。
一気に読ませる力はすごい。

でも、なんとなく結末がすっきりしない。
占いを考えるとそういう結果でいいんだろうけれど、
何故突然エカチャイ擁護?
何故今更サンスーン嫌悪?
っていうか、
そこまで同性愛者は同性愛者ってだけで嫌われていたんだ、この世界で。
というのが突然結末の短時間にバタバタと。
それが理解できる出来事があったならいいんだけど、
起こったことがその急激な変化が納得出来るような事じゃなかった
(描写が、そこまでの出来事に感じさせなかった)
という感じかなー。

でも文章力があるので、
なんだか私が理解できていないだけ、という気にさせるところがすごい。

なので、途中までの素晴らしさとちょっと納得いかない結末で、
★3。

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2013年07月21日

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9月にバンコクへ行ってきた。2度目である。日本人がタイ人の染まることはないが、タイ人が日本人をどのように見ているか・客観的に見えるくだり納得。そして11月の大洪水・・・

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2011年12月07日

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文章に力があるというか、読み始めると一気にその世界に入り込んでしまう。電車の乗り過ごし注意!!なタイプの本。

一人一人の登場人物が、どんどん立ち位置が変わってくる。…というか、見る方向を変えることで変わったように見える。
それが面白い点ではあるんだけど、頭ごちゃごちゃー!!!
結局どれが真実なんだか、もー訳わかんない。紙に書き出して整理したくなった=3

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2010年03月27日

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ねとぅっとしたバンコクの味が存分に味わえます。
でも、まだ行ったことのないバンコク。
中国に似て運河が多いようです。

バンコクに流れてきた日本人の女と、王族の血を引き手段を選ばず政界を上りつめようとするタイ人。そして世界中を旅してきた日本人の男。交わるはずのないそれぞれの生き方が、各自の欲望を伴いながら次第に絡み合って、それぞれの未来を切り開こうとする。内容はさておき、異国の地で真剣に人々と絡むというのは、欠けがえのない経験であると断言できる

男の経験と言動を通じ、「旅の良さ」という観点からも面白く読める。

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2009年10月04日

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タイって、きっと本当にこういう空気を醸しているんだろうな、と思います。

ちょっとタイに興味を持ちました。

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2009年10月07日

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舞台はバンコク。タイ高官・その愛人の日本人女性・世界を旅する日本人男性を中心にドロドロの人間の欲望ありで推理小説っぽい部分もありで面白い。

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2009年10月04日

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水の都、バンコクの運河のほとりを舞台に繰り広げられる愛のドラマ。
バンコクの王室に繋がる有力者の愛人として、運河のほとりのお屋敷で暮らしている日本人女性・恵子。
その恵子が、野口と言う日本人旅行者男性と知り合ってから、周囲がざわつきだす。
バンコクの貧富の差が激しい上流と下流の人々の生き様に深く関わっていく事で最後には自分自身の道を見出す物語だが、全体的に少々重苦しい雰囲気。
なんていうか、バンコクの汚い泥の運河が、作品全体を重く暗く演出している感じがする。
それと、読んでいて登場人物の誰一人として共感できなくて、気持ちがあまり入っていかなかった。
お決まりのように、自殺する人が出てくるし。。。。
宮本輝の作品は、人が死んだり消息不明になったりするケースが多いんだよね。
残された人物達が、その謎を追うようにして、その人の生き様が現れていくのだけれど、今回は、それとは趣が違う。
主人公の恵子を中心に物語は進んでいくけれど、恵子って人物がよくわからない。
描ききれてない、ような気もするけれど、なんだか釈然としないんだよねぇ。。。
最後も、書き方が曖昧で、結局のところどうなったの?って感じ。
どんでん返しと言えるけれど、恵子のそれまでの心理変化を考えると、また気持ちが変わるんじゃないのぉ〜?と思ってしまうような、納得できない終わり方だと思った。

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2009年10月04日

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