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Posted by ブクログ
2つの裁判を通じた、日本でのセクシャル・ハラスメント概念の変遷を説いた本です。
裁判を描いた部分はどんよりした迫力がある一方で、その後の派生などを描いた15章、16章はやや散漫な印象でした。
セクハラの解釈は現在も多くがグレーゾーンです。物語としては一応締めているものの、読後の爽快感はありません。
僕は積極的にセクハラをしているつもりはありませんが、もしかすると、誰かに嫌な気持ちを押し付けているかもしれません。自分に投影できるかできないかで、読み方が全く変わる本でしょう。男女では読後感が相当違うのでは。