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Posted by ブクログ
大倉崇裕の連作ミステリ作品『生還 山岳捜査官・釜谷亮二』を読みました。
『小鳥を愛した容疑者』に続き、大倉崇裕の作品です。
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山で不審な遺体が見つかったとき、あの男が呼び出される。
山岳遭難救助隊特別捜査係・釜谷亮二。
山岳捜査官とは、いわば「山の鑑識係」である。
遭難救助隊が不審な点のある遺体を山で発見したときに登場し、残された微細な証拠や聞き込みから、彼らはその死の真実を突き止める。
四月中旬、北アルプス黒門岳で見つかった女性の遺体。
彼女は、右手に握りしめた折りたたみナイフで、黄色のダウンジャケットを雪面に刺し貫いた状態で死んでいた。
彼女の死の真相、そしてダウンジャケットのもつ意味とは。(第一話『生還』)
『山と溪谷』連載時から話題を読んだ山岳短編ミステリーが待望の文庫化!
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2007年(平成19年)から2008年(平成20年)に山と溪谷社の発行する山岳雑誌 『山と溪谷』に連載された3篇に書き下ろし作品1篇を加え、2008年(平成20年)に刊行された作品です。
■第一話 生還
■第二話 誤解
■第三話 捜索
■第四話 英雄
いったい、あの山で何があったのか……『聖域』に続く大倉崇裕の山岳ミステリ、、、
北アルプス黒門岳で起こった滑落事故で、女性が不審な死を遂げた……現場に残された痕跡は何を意味しているのか。
山岳遭難救助隊特別捜査係・釜谷亮二は、彼女の死の真相を探るため山を駆け巡る……山岳推理小説。
山で発見された不審な点のある死の真相を山岳遭難救助隊特別捜査係・釜谷亮二が突き止める物語を、部下の原田昌幸の視点から描いた作品……登山のリアリティを感じることができる山岳描写が素晴らしく、そこにミステリ要素を絡めた山岳ミステリです、、、
主人公の釜谷亮二が非常に魅力的でしたねー イチバン印象に残ったのは、
奥千岳小屋の管理人が落石を受けて倒れている状態で発見され、釜谷と原田は偶然の事故ではなく、故意によるものとの疑いを持つ……エンディングで意識を取り戻した奥千岳小屋の管理人のひと言が胸を打つ『誤解』かな。
黒門岳で滑落死した女性登山者の遺体が見つかる……遺留物から事故当時の状況を推理し、女性登山者が伝えようとしたことが明らかになる『生還』、
雪に埋もれて発見された男性の遺体……過去の「奇跡の生還」事件との関連が疑われ、真相が明らかになるる『英雄』、
も面白かったですね……大倉崇裕の他の山岳ミステリも読んでみたいですね。
Posted by ブクログ
山に関連する事件だけを捜査する警察官という組み合わせがおもしろい
釜谷さんの推理が当たってて石井さんとか他の人は噛ませ犬みたいな話が多くてかわいそうw