【感想・ネタバレ】眠りの牢獄のレビュー

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Posted by ブクログ

推理するのに伏線は結構あったように思った。登場人物が苗字だけだったりフルネームだったり所々。推理しながら読んで偉そうに分かったように読み進めましたがほぼ外れ。面白かったです。先入観が邪魔した。賢くなさそうだと思ったら結構色々考えてたり。巧妙なこと考えてたり。
すらすら読めてすごく好きな作品でした。
「彼女は存在しない」も読んでみようと思った。

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2023年12月22日

購入済み

短くて読みやすくてサクサクです。
浦賀和宏さん、亡くなられていたのですね。まだお若かったので、ショックです。
他の作品も読んでみようと思います。

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2020年12月19日

Posted by ブクログ

読み友さんの感想を読んで、読みたい!と思い、ようやく購入。並行して進む二つの話。一つはとある女性同士が企画する交換殺人。もう一つは妹の恨みを晴らそうとする男性の話。この2つのストーリーが、どう交わるのかが読みどころかと思いきや、それだけではありませんでした。あまりストーリーに現実感は感じませんでしたが、かるーく読める本で、すっかりと騙されました。

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2024年05月11日

Posted by ブクログ

読みやすい文章は、200数ページと思えないくらいにあっという間で一気に読みました。
結末まで予測不可能なトリックでして、驚愕しましたよ。
凄く良い作品で、非常に圧巻でした。

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2024年03月10日

Posted by ブクログ

叙述トリックをふんだんに使っている上でさらに叙述を重ねた渾身の作品だと思う。色々とあながあったり中心になる殺人や原因は弱いところは残念だけど、違う部分でどんでん返しがあるので面白い。人に勧められるかは別やなー。やり方がちょっと汚いって感じさせるとこがあるから読後感があまり良くなく、名作まで行かないけど素晴らしい惜しい作品というイメージ。

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2023年09月03日

Posted by ブクログ

浦賀作品を初めて読んだが、あまりにも綺麗なパズラー小説であり、一気に読み終えてしまった。他の作品も読みたくなった。

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2022年06月02日

Posted by ブクログ

コンパクトな作品だが、相変わらず構成は抜群、リーダビリティも高く、そしてしっかり驚かせてくれる。
最後に立場が逆転し、互いに相手の夢を想う。このあたりはやはり巧い。
前例があるのかは分からないが、カニバリズムの動機にも納得。そして本書の最大の肝となるあのトリックだが、一人称「僕」は(わかっててやっているような気もするが)やはりどうしても引っかかる。伏線に関しては性行為のシーン、編集者との旅行云々の話、「亜矢子みたいな女しか好きになれない」という台詞など十分すぎるほどある。ややわかりやすくはあるものの、「浦賀」という名前のミスリードには脱帽。

本作の前に書かれた浦賀作品からすると少しシンプルでがあるが、著者の良さがよく出ている。

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2022年01月19日

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ネタバレ

初めての作家さん。
評価に、何度この手に騙されるんだ…!て書いてあったのにすっかり忘れて読んですっかり騙された笑
まあ内容に必要なトリックではなかったかな?
でも、アヤコなんで男3人に自分1人なんてメンバーでお泊まり会?て思ってたから、そこも伏線だったかとすっきりした。
ただ最後の吉野に襲われるシーンは、なんか男に都合いいように描写されてんなと思った。

重量感はなかったけど、読みやすくてすっかり騙されたので満足度高め。

(いまノベルスの背表紙見たら、監禁された三人の青年、って書いてあった。これはミスかな?)

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2022年01月16日

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短いながらに様々なサプライズ要素があってよかった。
何かと疑い深くなってしまってるため、叙述の1つは初めからわかった。
もう1つも仕掛け自体は想像がついたが、完答にはいたらずフワッと読んでいた。
非常に面白いのだが、物語としての重厚感にはやや欠けるのかもしれない。

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2021年08月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

2つの視点で物語が進み、最終的に繋がっていく物語。
複数の謎が一つの線になっていく様は非常に美しい流れでした。
私自身はそうだったが、ミステリーをある程度呼んでいる人なら大体のトリックはピンとくる可能性もある。
最後の結末はリドル・ストーリーとしても取れる表現で最後に大きな謎と想像を与える展開にしっかり心を掴まれ、
殺人トリック、叙述トリック、リドル・ストーリーと余すところなくミステリーが初めから最後までぎっしりと詰まった一冊。
もしかすると様々なトリックに頭を持っていかれ、最後のオチに気付かない人もいるかも。
多少のエログロ要素あり。

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2021年06月27日

Posted by ブクログ

ネタバレ

初っ端から性行為のシーンでおおうっとなったけど何となく違和感が。それが最後のどんでん返しの伏線だとは気付かなかった。
まったく繋がりそうにない2つの物語、どうやって繋がるの?いつ繋がるの?と思いながら読んでいたから兄の名前出てきた瞬間わー!とうとう!!でもどういうことー!?って興奮した。そこからは北澤の下の名前にえー!?ってなり…主人公女性にまたえー!?ってなり…笑
主人公の名字が作者と同じっていうのもまた読者に男性だと思い込ませる材料なのね。一人称が「僕」なのはちょっとズルくない?と思うけど読み返してみると伏線はいくつか張ってあってなるほどーと納得。気持ちよく騙され、叙述トリックとしてかなり楽しめました。

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2021年05月17日

Posted by ブクログ

まず、本が薄いので、よし!読むかとなるのが良いところか。
ただやはり、音楽の話など、冗長なとこあるよね。

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2020年06月24日

Posted by ブクログ

おもしろかった。
ありきたりなトリック?設定?だったけど、騙されたのは事実。
物語自体も長くなく、重くなく読みやすかった。
最初と最後で繋がってるとこになるほどと心地よかった。
後味スッキリするライト小説。

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2019年07月21日

Posted by ブクログ

1時間ちょっとで読み終える小説なのですが、怒涛のトリック祭りでした。
事前情報全くなしで読んでいたので、素直に驚きました。

家の階段から落ちて昏睡状態の女の子の兄が、その日家にいた三人の男を閉じ込めて犯人を名乗り出させるという話だと思っていましたが、冴子というストーカー女の話と交互に物語が進んでいきます。

えっ!?、、、ええっ!!?、、、ええええっ!!
と、この薄い本に王道のトリックがいくつも仕掛けられています。このオチの叙述トリックはいくつも読んでいるので新鮮味はありませんが、物語を読み進める中でいくつか違和感はあったので、まぁフェアな方だと思います。

サクッと読める王道ミステリー。エンタメ性が高いので普段本を読まない人にも勧めやすいです。

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2019年05月27日

Posted by ブクログ

立ち寄った本屋で猛プッシュされていたので購入。久しぶりに読むミステリーは、良くも悪くも期待を裏切らない面白さでした。
いわゆるミステリー小説を読み進めるとき、行儀の良いお客さんとしてすらすらページをめくる人と、散りばめられたヒントに目を凝らして、時には後戻りなんかして自分なりの推理をしながらじっくりページをめくる人がいると思うんだけど、自分はどうやら前者で。それでいて「騙されたくはない」というちっぽけなプライドが邪魔をするので、伏線っぽい文章は頭の片隅に置いておいたままで種明かしの瞬間を迎えるもんだから「あー、なるほど」くらいの衝撃で留まってしまって…損してねえかこれ。純粋に気持ち良く騙された方が楽しめるんじゃないのか俺。歪んでるぞ性格が。
にしても、これだけ複雑に入り組んだストーリーを一繋ぎの物語として成立させちゃうんだから恐れ入ります。構成の参考とかにもなりそうっす。なんて、一歩引いた目線の感想書いちゃったけど、最後の一行を読んだ時にはじんと来ました。解説の人も言ってたけど、ミステリーでありながら、そこはかとなく青春小説のような切なさを感じてとても良かったです。

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2018年12月18日

Posted by ブクログ

単純に、本の薄さ、ページ数からは想像できない結末です。暗くて重苦しい雰囲気が漂いつつ、ラストにはアッと驚かされます。
ミステリー小説のサイトなどでも上位に入っている作品ですし、他の作品と比較してもチャレンジしやすい厚みだと思いました!ミステリー初心者の方、他にはない刺激的な結末がほしい方には大変オススメです!

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2018年03月26日

Posted by ブクログ

初読みの作家さんです!
ネットなどではよく見かけるが、なかなか読む機会がなく、つい最近読破しました。
結果から言いますと、強くお勧めする作品です。
まず利点1として、ページ数が少ないところ。読書する時間がない方にはもってこいです。
利点2、登場人物が少なく、スラスラ読めるところ。
利点3、この薄さにして皆さん好みのどんでん返しありのところ。
しかし、ミステリー読み慣れてる方からすれば予測できてしまうかも知れません。そこが唯一の難点です!
実際私も中盤からオチを想像し、順調に自分の読みが合っているかのように読み続けたら、最後の最後に裏切られました(笑)
そこまでは想像しなかったな〜ってのが本音です。
他の作品も読んでみたくなりました。
まだ未読の方は是非ご覧になって下さい!

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2017年11月27日

Posted by ブクログ

初読の作家さん。
文庫本でわずか236ページのボリュームで、ここまでの物語を読めるとは思わなかった。

ネタバレせずに内容を書く自信がないので、内容は書かないが、ミステリ好きも納得できる物語である。

うーん。やられた。

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2017年07月12日

Posted by ブクログ

浦賀の恋人・亜矢子は階段から落ちて、意識不明のまま昏睡状態に陥る。それから5年、浦賀は亜矢子の兄に呼び出され、友人らと共に地下室に閉じ込められてしまう。解放の条件は、彼女を突き落とした人物自身の告白だった…。

さまざまな仕掛けに満ちた作品で、終盤の急展開には驚かされる。浦賀和弘の作品を読むのは初めてだけれど、ネットによればどうやらこういう作風らしい。ただ、例えば乾くるみの作品のように、「鮮やかに騙された」感がないのは文章力の問題?
(B)

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2016年08月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

良くも悪くも小奇麗にまとめてあるなって印象。

吉野が浦賀と亜矢子を突き落す動機が弱め、
北澤が地下シェルターという非日常空間で死んでいたにも拘らず亜弓がその事に一切触れずに冴子を責める不思議、
北澤が冴子にメールする際わざわざペンネームを本名のアナグラムにするのは変、
(読者に『気付けるかな?』という挑戦を交えるのは分かるんだけど、そのせいで登場人物の行動が不自然になるのはどうかな)

という気になる点もちょいちょいあったけど、
まぁ元々そんな力作にするつもりもなさそうな雰囲気だしね。
さらっと読むのが正しいような気もする。

浦賀が女性だったってのは実は最後の方まで気付かなかったよ。
今思えば伏線はバリバリにあるのでじっくり読んでいた人はたぶんすぐに気付くレベルだと思うけど、
自分は『浦賀ってば・・・本番せずに二穴責めとかやるじゃん』とか意味分からない興奮に気持ちが行ってました。

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2016年02月29日

Posted by ブクログ

浦和、亜矢子、吉野、北澤の4人は友達だった。浦和と亜矢子が階段から落ち、亜矢子が眠りの牢獄に入るまでは。

という内容で良いのかな。

些細な違和感を感じたところで、この小説の最大のネタバレがわかってしまった。だが、この小説内でも言われている通り、ネタがわかってしまっても内容さえ良ければ、良い作品となる。

浦和も亜矢子も、ちゃんと幸せになれたらいいなと思う。化け物だと。それなら、吉野の方がよっぽど化け物だよ。

一番可哀想なのは亜矢子と兄か。

叙述トリック素晴らしかった!

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2016年05月15日

Posted by ブクログ

「亜矢子を突き落とした容疑者(主人公含む)三人が核シェルターに閉じ込められる話」と「恋人にフラれた女性による交換殺人計画の話」が交互に語られ終盤で収束します。そこに仕掛けられた複数のトリックはどれも辟易するくらい既視感のあるネタですが、意外性は抜群です。短い話にこれだけ盛り込む手腕は素直に素晴らしいと思います。
最後の叙述トリックは一番びっくりしましたが、物語の本筋にはあまり関係ないので、正直要らない気がしました。

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2015年08月28日

Posted by 読むコレ

以前に読んだ作品がイマイチ自分には
合わなかったので以降...スルーして来たのですが、
何故か気になって手にした今作...。
うーむ..面白いです。

主人公は講談社ノベルスを主舞台に執筆する
ミステリ作家「浦賀」。なんだか私小説を
思わす設定ですがその更に上を行く奇妙なストーリー。

かつての恋人「亜矢子」とともに階段から落下した
浦賀と亜矢子だが、亜矢子だけが昏睡状態に陥り
数年経ても意識は戻らず。その亜矢子の兄に
呼び出された、当時、同じ夜を過ごした友人3人と
ともに地下シェルターに監禁される。
さらに同時進行で恋人に振られた女性による
交換殺人が進行。この2つの接点。そして
監禁された浦賀たちの行方...。

交互に2つのストーリーが進行し、後半に
突如として2つが交わるのですが、そこから先に
更に異様な展開が待ち受け、こちらを困惑させます。
骨格もシンプル、登場人物も極端に少ない中、
クロースアップマジックのような手際で見事に
騙されてしまいました。鮮やか。

ひとまず、ノンシリーズものから追っかけて
読みたくなってしまいました。

ただ、以前に読んだ作品「記号を喰う魔女」で
苦手意識を持ったあるシーン...は今作でも出てきましたw。

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2013年04月09日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「どんな夢を見ているの。」
地下シェルターに閉じ込められた3人。 外に出るためには5年前の転落事故の真相を告げよ。
外部で進行する交換殺人の本当の狙いは、そしてこの作中作「かつていたところ」という物語の正体とは。


体験せよ浦賀トリックの帯に釣られ牢獄に迷い込みました。 物語は浦賀とその恋人である亜矢子が階段から突き落とされる所から始まります。 5年間眠りの牢獄から抜け出せない亜矢子、そして1日で目覚めた浦賀、やがて事件の真相を求める亜矢子の兄の手によって事件関係者の3人が地下シェルターに閉じ込められてしまう。 3人は途方に暮れながらも事件を振り返るのだが・・・。
一方、別視点では冴子という女がネットを通じた交換殺人のやり取りを持ちかけられる。 自身の元恋人・博の殺害の代わりにある人物の殺人を依頼されるのだが・・・。
この全く視点の異なる二つの物語が「かついていたところ」という亜矢子のために書かれた小説なのだという。 250頁の中に詰め込められたいくつもの技巧。 欲張りセットなパズル小説だった。

本作の美しい点はやはりラストの亜矢子が手渡された小説の件である。 
眠っている亜矢子の下に行くためのに屋上から身を投げた浦賀。 「かつていたところ」は自身に起きた事を亜矢子の為に託す生涯最後のミステリ。 足の筋肉がかなり退化してることを考えるとやはり亜矢子は長期間眠っていて起きた時には事が全部終わっていたという解釈。
あるいは眠りの牢獄にいたのは浦賀の方で看護師から渡されたのは「電脳戯話」だったのではないかという解釈。 つまり「かつていたところ」が浦賀の見ている夢ということだ。 ミステリ的な夢を見ると本人が述べているし、ラストの「どんな夢を見ているの?」にも繋がる解釈である。
作者自身、看護師が述べたタイトルをわざとぼかしているので各々好きな解釈を取ればいいと思います。

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2023年01月10日

Posted by ブクログ

どんでん返しというか、えぇー!?という感じ。
内容は面白かった。
ある描写が生々しくて嫌がる人もいそうだけど、そこも伏線のひとつだったんだなと関心した。
好き嫌いが別れそうな作品

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2021年11月17日

Posted by ブクログ

フーダニット・ハウダニット・ホワイダニット全てにおいて早い段階で分かる。
それが悪いわけではないと思うし、面白くないという事もない。
分かった後の魅せ方が微妙で、唐突なグロとエロは本当に必要だったのかな?と思ってしまった。

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2021年07月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ハサミ男とおなじ衝撃を受けた。面白かったポイントは2つある。

 1つめは、浦賀が女というトリックに騙されたこと。
 一人称が僕、冒頭の亜矢子とのイチイチャ、これだけの要素で浦賀は男だと思っていた。考えてみれば、浦賀が男だと明言されてなかったのに。先入観の裏をかかれたどんでん返しに衝撃を受けた。
 今思えば違和感あったシーンは2つあったな。第一に、浦賀が吉野の路上ライブに行ってファンの子が不満そうな顔で去る所。何で不満そうにするんだろ?と思ったけど、浦賀が女だったら吉野の彼女だと勘違いしたんだろうな。第二に、浦賀と亜矢子が行為中。前戯たっぷり(足の指全部舐めるなど)したのに、なぜ本番しないか疑問だった。でも浦賀が女なら納得。だって女には入れるアレがないもんね。これにはヤられた。

 2つめは、吉野と北澤のキャラが濃くて面白いこと。
 吉野が気持ち悪かった。北澤の血をすすって人肉くうとか正気の沙汰じゃない。いくら保身のためとはいえ、「証拠隠滅のために死体食ったろ!」って、どんな神経してんだ...。吉野が浦賀を犯してるときの、腰を一定のリズムで犯してるのもコワイ。
 吉野が浦賀のことを「変態」「特殊な性癖」「お前の病気を治してやる」と表現してるのは偏見だなと思った。きっと彼は同性愛に対して激しい嫌悪感を抱いてたのに違いない。俺だったら相手がレズと知った時点で非難もせず手を引くね。
 北澤は俺と似てたので感情移入できた。俺も束縛されるの大嫌いだし、飽きたらすぐに女を捨てるし、その場限りの関係多め。
 冴子が束縛女でうざかった。あの束縛具合じゃ嫌気がさす北澤に同情。別れて正解だったと思う。さすがに彼女の親友に手を出したのは解せぬがね。冴子が掲示板に書き込むときと、北澤本人にメールしてる時の温度差のギャップが怖かった。束縛女と別れる時は穏便にしなきゃアカンでしょ。

 俺も今までワンナイトした女に悪口書き込まれてると思うと身震い。もしかしたら殺したいほど憎まれてるかもしれない。冴子のような女に捕まらないよう用心せねば...。

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2021年01月04日

Posted by ブクログ

いろいろ分かりやすい伏線、展開で、ページも少なくて読みやすい文章でサクッと読めた。
読むのに苦しんだ本(私はハードSFとかかな?)の後の読書にピッタリだなぁって思った。

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2020年11月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

昏睡状態になった妹の真相を探る兄によって地下室に監禁される話と、代理殺人を持ちかけられる女の話という、一見すると関係のない話が同時進行で進んでゆく。倫理観を置き去りにしたパズラーな作風に加え、ややエログロが混在する描写は好みが分かれるものの、全体的に破綻もなく丁寧な仕上がりである。

ただ作中の仕掛けの一つである語り部の性別誤認トリックにはそうそうに気づいてしまって、むしろ隠す気があったのかどうか疑うレベルだった。男に対する嫌悪を端々に滲ませるあたりは伏線としてよかったが、セックス時の描写が決定的で、手がかりを与えすぎているように思う。もう少しモテない男というのを偽装したほうが良かったのではないだろうか。また交換殺人の女の彼氏の正体もわりと早い段階で分かってしまった。名字しか出ていない時点で主人公の友人のどちらか片方であることはバレバレであり、また監禁シェルター内の殺人も、人数の少なさから犯人は容易に想像がつく。謂わば濃密ではあるものの詰め込め過ぎな感が否めない作品であり、登場人物全てに均等に犯罪に関わる役割を与えたせいで、一つ崩れればドミノ倒しにネタが割れてしまうという難点がある。それでも解決のカタルシスがあればいいのだが、作中の事件のどれもが容疑者が少なすぎてフーダニットの楽しみがない上、ホワイダニットとしても魅力がない。二つの事件が絡むことが分かってしまっているが、その絡み方にあらかた想像がついてしまったというのが一番の難点だろう。絡むのが分かっているだけに、より予想外なひっくり返しが欲しかった。

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2019年05月29日

Posted by ブクログ

5年前、地下へと続く階段から突き落とされた自分と、亜矢子。今、その事件の真相を暴くため、亜矢子の兄が自分と友人2人を地下シェルターに監禁する…。
はい、サクッと騙されました。伏線の方は何となく読めたが、浦賀が〜!
謎解きって面白いなぁと思わせてくれる一冊でした。

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2017年10月17日

Posted by ブクログ

ネタバレ

叙述もので、主人公の名前が作者と同じ浦賀。まさか自分の名前も叙述トリックに使っているとは。そこはお見事。ただ、浦賀の叙述部では登場人物は意図的に姓をつかっていて、冴子の叙述部では意図的に下の名前のみだから、内容は先が読めてしまう感じではあるかな。

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2016年12月29日

Posted by ブクログ

サラッと読める短めの話。
ミステリかぁと思って読んでいたのですが、最後で驚き。
驚きはしたものの、ふうん。そうだったんだ。
くらいの驚き。
時間が経ったら内容忘れてしまいそうだなぁ。

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2015年11月29日

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