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Posted by ブクログ
同シリーズの他の作品とは趣向を変えて、ムーミンパパが自分の若かりし頃の話を書き、息子たちに語って聞かせる形式。
「ムーミンみなしごホーム」で育ったムーミンパパは、ヘムレンおばさんの窮屈なしつけに嫌気がさして逃げ出し、冒険家を志す。発明家のフレドリクソンと知り合い、彼が造った船に乗って大海原へ。何が起こるか全然わからずに展開していく思いがけない出来事の数々が面白くて、物語にどんどん引き込まれた。
ムーミンパパはスニフの父・ロッドユールやスナフキンの父・ヨクサルとも一緒に旅をして友達だったが、なぜ彼らが子どもと一緒にいないのか、母親たちはどうしているのか、スニフとスナフキンを育てたのは誰なのか一切説明がない。途中からおばけがムーミンパパと同居し始めるが、実体があるのかないのか、どういう存在なのかもわからないまま最後まで話が進む。
「ごめんね」が口癖で弱気だがボタンやがらくたの蒐集に余念がないロッドユール、無気力で余計なことは一切しないヨクサル。大らかな物語世界に身を委ね、自分が普段いかに些末なことに囚われているかに気がつき、凝り固まった感情が解きほぐされていく。パパの自伝に登場した友人たちが集合する感動的なエピローグまで読み終わった時、心が満たされて幸せな気持ちでいっぱいになっているのを感じて、久しぶりに愉しい読書だった。
Posted by ブクログ
2019年にムーミン全部読む!って言ってたのに・・・ダラダラしちゃってました。反省です。
ひさしぶりに小説を読み終わりましたが、ムーミンだけじゃなく、やっぱり小説って面白いな!大切だな!ちゃんと時間取らないとって思いました。毎日ちょっとずつでも読み進めていた頃を思い出して・・・
ムーミンパパの若い頃の冒険譚です!
大親友のフレドリクソン、スナフキンの父ヨクサル、スニフの父ロッドユール、リトルミィ(一番好きなキャクターです)、二ブリング・・・盛りだくさんですね。
内容も深読み含めて盛りだくさん!
ムーミンパパの幼き頃から、ムーミンママに出会うまで。
最後がまた良い感動です。結局みんな愛、愛なんですよね。
愛って大事ですね。
Posted by ブクログ
ムーミンパパの生い立ちとムーミンママに出会うまでをパパが自伝にして読み上げる話。
途中、パパの話が遮られるのが面白かった。
最後の再会はなんだか感動した。
パパは生まれが恵まれたものではなかったけれど、自分を信じて自分の力で幸せになった生命力強いムーミンだった。
Posted by ブクログ
ムーミンパパが主役のお話。
パパの若い頃の冒険が自伝風に描かれています。
ムーミンたちに思い出を語っているように話が進むので、時々場面が切り替わるのがちょっと新鮮で面白いです。
ヨクサルやロッドユールなどパパ世代の登場人物もかなり個性的で魅力的で、もっと彼らの物語も見てみたいなと思いました。
Posted by ブクログ
ムーミンパパの世代のそれぞれの出会いが語られていました。
ムーミンの本はこれが2冊目です。本当は『たのしいムーミン一家』を次に読みたかったのですが、たまたま本屋さんになくてパパの思い出を先に読むことにしました。
パパがひとつひとつの思い出を振り返って、子供たちに語る形で物語は進みます。
ムーミン達がパパのお話を聞きながら、自分のパパの自慢をしあったりしていて、イメージしやすかったです。
とても楽しく読めました。私も海のオーケストラ号に乗りたい。
Posted by ブクログ
もうほんとみんなかわいい。笑
若いパパも、フレドリクソンも、ヨクサルも、ロッドユールも、
“針がガチガチ鳴るほどのスピードであみもの”をするおばけも。
パパの思い出話の合間に出てくる
子どもたちの反応も読んでいて楽しかったです。
パパとママとの出会いのシーン、
しあわせいっぱいのエピローグも素敵でした。
ところでスナフキンはミイの甥っ子だと思ったのですが、
文庫の巻末には「ミイはもしやスナフキンの異父姉なのか」と…。
ヨクサルはミムラのむすめ(ミムラ夫人の長女)を
好きになったのでは…あれ…?夫人の方だったの?
Posted by ブクログ
ムーミンパパの小さいころからムーミンママに会うまでの自伝風(?)な物語。
たまに冒険したくなるパパの根っこに触れられるファンタジーな話でいいです。が、かなりつっこみがいがあります。
建てた家がムーミンやしきならば、王様は今でも存在するのか?
ヨクサルが結婚したのはミムラのママなのかむすめなのか?
ロッドユールとヨクサルは子供をほっといてどこ行ったのか?(もっともスニフもスナフキンも嘆いてないけど)
ムーミンママは一体どこから来たのか?(バッグ持って漂流してたのか?)
などなど。