感情タグBEST3
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「ひと」「まち」「いえ」などの著作で知られる
小野寺史宜氏の最新作です。
登場人物が皆優しく、他人をうらやまず、自分を
卑下せず、前向きに生きていく心安らぐ物語です。
今回はあるアマチュアバンドのメンバーの心の移
ろいを丁寧に描いています。
バンドが解散して離れ離れになっても、何年経っ
ても電話一本でお互いにすぐに理解し合える関係
は素敵です。
読後にほっこりし、他人に優しくなれる一冊です。
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コロナに翻弄されたバンドマンたちのその後。
・うたわない 古井絹枝
・うたう 鳥などがさえずる 伊勢航治郎 G
・うたう 明確に主張する 堀岡知哉 B
・うたう 詩歌をつくる 永田正道 D
・うたう 音楽的に発声する 古井絹枝 V
大学で結成したバンド「カニザノビー」。
コンテストにも入賞し、プロを目指すところまで行くも、コロナの影響でバラバラに。
それぞれが育ってきた生い立ちも交えながら、音楽への姿勢や、人生の歩き方を模索する。
とくに古井絹枝は、母と音楽で衝突したまま、死別したこともあり、母への感謝の思い、音楽への新たな向き合い方が印象的。
カニザノビーが出てくるところが、ファンとしてはくすぐられる。
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「ひと」「まち」「いえ」に続く最新作。
個人的には一番好き。
歌っていいな。
好きっていいな。
仲間っていいな。
そして
自分も踏み出したいって思えた作品。
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今回は「うたう」がテーマ
大学のバンド仲間のその後 それぞれの視点で仲間を見たり 将来への不安と未来
相変わらず 同じ語り口調だったり フルネームで出て来るたくさんの人達 いろんな事の説明文だったりだけど みんな 肩に力を入れずに 悩みながら自分のやりたい事 好きな道を見つけて 前に進む姿がいいなと思いました。
絹枝ちゃん コーロ ラモ頑張って
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小野寺さんのこのシリーズは出るたび楽しみにしている。とっても優しい気持ちになれる。
今回は「うたう」ことがテーマ。
とある母娘と、とあるバンドのメンバーたちの人生をたどる。
音楽で生きていくってもっといろんな道があるんじゃないの?カニザノビーに未来がありますように。
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久しぶりに小野寺史宜さんの作品読んだが、やはり、テンポよく読めるところがすごく好きだ!!!
私自身、音楽とは無縁の人生を送っており、音楽のことなんかさっぱり分からないが、難しいことは書いていないし、誰だって学生時代は好きな事にまっしぐらだよな〜って思ったり。
昔はかっこ悪いと思っていた合唱をやってみようかという気持ち、大人になってから気づくんだよね〜
なんか共感。笑笑
サクサクと読めるのでオススメです。
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もうちょっと上の幸せをつかみな
何でも一番やすいものを買うんじゃなくて
せめて一つ上のものを買えるくらいの幸せは、つかみな
って米子さんの言葉が良かった。
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私よりほんの少し若いバンドメンバーたちの言動が眩しくて刺さる。
それぞれの人生に味わいがあって思わず応援したくなった。
うたうってやっぱりいい。
小学生の頃、合唱団で歌声を響かせた日々を思い出した。
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個人的には5つ星でも良いのだけど、
誰かにお勧めしたいか?と聞かれたら、
お勧めできる良さではないと思ったので、星4つ。
最後で絹枝ちゃんの夢がどんどん膨らんでいく場面が良かった。
無理にポジティブになろうとか、
ポジティブに考えようとかそういう感じではなく、
突然、グングンイメージが広がって、
やりたい事がどんどん出て来て楽しくなる瞬間って
私にも稀にあるのだけど、その感じが小説のラストの方で描かれていて、読んでいるこちらまで
気分が高揚した。
著者の小野寺さんはきっと、(葉)という感じが好き。
小野寺さんの作品、カニザノビーのタイトル変わっちゃったのが、
大分残念だったのか、バンド名がカニザノビーだった。
そして、そのバンド名の由来にカニザノビーが関係してて微笑ましかった。
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帯と内容が一致しないから、
裏切られた感が半端ない。
勝手な感想だけど。
連作短編じゃなくて、絹枝メインの長編で
読みたかったなあ。
母子の話だったらなあ。
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新しい一歩を踏み出す勇気をくれる小説です。
帯を見た感じでは、暗い話かと思っていました。
しかし、勇気をもらえる小説でした。
バンドメンバーの4人の卒業と新しい挑戦がテーマで心地よく読むことができました。
僕個人的には、ベーシストのトモの話が好きでした。人間的にも凄く惹かれる人物でした。
自分も新しいことに挑戦するワクワクを幸せをもらえたのがとても良かったです。
明日から頑張ろってなりました。
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大学時代、一緒にバンドをやっていた面々の、音楽との関係や、音楽をやめてからの其々。
音楽は好きだけど、バンドを生活の糧にするのは難しい。
其々が其々の方向に舵を取る。
そんな様子が清々しい様な寂しい様な。
最後、ヴォーカルの、また歌いたいの思いに救われる。
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大学でバントを組んだ4人。卒業後ほどなく解散…その後のお話。小野寺さんの作品は登場人物がそれぞれに「自己説明」していく。それでテンポ良く読み進める事が出来るのだけど、説明しているのが「小野寺さん」自身になってしまってる気がする。でも最後はちょっとうるっとしたよ。
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大学時代にバンドでいい所まで行ったメンバーたちのその後。
なんでこういう本ってバンドでデビュー出来ないと音楽止めちゃうんだろうね。
音楽って生き方だから止められることが不思議。甲本ヒロトが言ってたけれど、バンドをする事が夢だったから始めた時点で夢が叶った。売れるとかは関係ないって。
人に認められることだけを目的に音楽って出来るもんなんかな。料理好きで料理研究家になろうとしたけどなれなかったから一生料理しないってのと同じような気がする。
特に音楽を作り出しているのにそれを止められるってある意味すごいな。周りには一生音楽から離れられない人ばかりがいるから何とも違和感。
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/_/ 感想 _/_/_/_/_/_/
いろんな人が登場するんですが、たぶん、「ひと」や、「まち」のような、あたたかさが感じられにくいから、評価が低めになってしまっているのかもしれないです。この表紙のイラスト見ると、人とのつながりや、あたたかさを求めてしまうんですよね、きっと。
今作は、さらっとしていて、あっさりした感じてした。あたたかさより、冷たさを感じたかな。
名前で年齢が分かってしまう今日この頃。女性だけでなく、男性もわかりやすい。私の名前もわかりやすいのですが、苗字がありふれているので、名前を使われることが多く、もう、この名前はどうなのか…と、コンプレックスと言ってもいいのかもしれない
(;´・Д・)です。
物語では、いきなり登場人物の名前がずらっとでてきて、そのリアル名前設定で、年配なのがわかってしまう。そんな中、さっと出てくるのが、主人公の中学生の名前、それは絹枝。
作中では、おばあちゃんみたいと言われて育ったと言っていました。たしかに、言う子はいるでしょう。
数年前に子どもの授業参観の時に、白髪が多いお母さんを捕まえて、「xxくんのおばぁちゃん?」なんて話しかけてる子どもがいて、言われたお母さんは返答に困る次第… 「うわっ、きつい…」と、その場を後退りしたのを思い出しました。
もうね、親は小学生時点で、その辺を教育する必要がありますね。
この作品、言葉の言い回しは好きでした。シリーズ全般的にかんな言い方していた気がします。
「行けたとしても、行かない」、よくわからないけど、この言い回しが好きなんですよね。
「やれたとしても、やらない」みたいな、、、
きっと、誰にも伝わらない、、、
/_/ あらすじ _/_/_/_/_/
絹枝を中心としたバンドメンバーそれぞれに焦点があたって、物語は展開していきます。
/_/ 主な登場人物 _/_/_/
○古井絹枝
古井絹枝 中2、2歳の時に両親離婚
(コーロ・チェーロ 合唱団 9人)
古井君枝 41歳、絹枝母
土橋米子 近所
岩塚繁 71歳
吉原房利 56歳
宮前冬穂 50半ば、先生
(学校)
船山八汐 やしお、親友
細沼昇陽
四条峰美
(その他)
土橋信親 のぶちか、米子夫、映画関係の仕事
江本豪馬 近所の先輩
○伊勢航治郎
伊勢航治郎 カニザノビーギター
藤中芽留 伊勢恋人、カニザノビーファン
古井絹枝 カニザノビーボーカル
堀岡知哉 カニザノビーベース
永田正道 カニザノビードラム
(同級生)
松木新一 公務員
野上唯香 松木の彼女
○堀岡知哉
堀岡知哉 バーインサイドでバイト
堀岡里奈 知哉妻
内充高 バーのマスター
下川蓮 女性、里奈同期
○永田正道
永田正道
飯島綾葉 元カノ
鈴村平吾 正道お母さんの再婚相手
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「堀岡知哉 B」と「永田正道 D」は小野寺作品らしくほんのりとポジティブで良かったのだが、残り2人のキャラクターが好みではなかったのか、いまひとつ。ラストもちょっとしっくりこなかった。
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大学生の時に組んでいたバンド「カニザノビー」の解散後のそれぞれのメンバーの話。章ごとに語り手が違うので短編集のような読み心地。
これまでのシリーズが面白かったのでこちらも読んでみたが、あまり心に残らない無難な話だった…。そしてやはり、ブツブツと切れる文体が読みにくい。登場人物の話し方も同じなので、こんなに同じような話し方の人がたくさんいるかなと思うし、書き分けができていないように感じた。
カニザノビーというバンド名に関する説明が最後まで意図的に無いので、どんな秘密が?と思ったら大した話ではなかった。しかも作者の昔の本のタイトルから取っているらしく再利用感がある…。
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唐突だけど、もしも今この頭のまま若い頃に戻れるなら私はうたのおねえさんになりたいんだよね。
ずっと人前で歌う事ができなくて、就職して歌うことが仕事の一部になって歌を歌う楽しさを知ったんだよね。
こんなにも自分の思いがストレートに表現できるのはやっぱり身体を楽器にしている歌。
合唱もいいなぁ、どうせならゴスペルがいいかなぁなんてそんな事を思った。
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大学時代から卒業後5年を共にした、元バンドメンバーの物語。
一時は音楽に打ち込んだ4人が、バンド活動を経て今だから思うこととは。
せっかく生きているんだから、やりたいことを見つけて、没頭して進んで行けたら幸せだなと改めて思います。
それが難しいのも分かりますが、そこでの縁があれば尚更人生は豊かになる。
経験は財産だなと思います。
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「ひと」「まち」「いえ」ときて「うたう」
このシリーズは特に好きなので、期待値が高すぎたのかな。
母の合唱団の見学に行った中学生の絹枝はうたわない。
そんな絹枝が大学生になりバンド、カニザノビーのヴォーカルをする。うたう。
カニザノビー。小野寺さん、カニザノビーってタイトルの本書いてたよね。読んでなかったなぁ、なにか繋がりあるのかなと気になり調べたら、文庫化の際にタイトル変わってたんですね。「ナオタの星」に。
読んでんじゃん。関係ないじゃん。と、すこし脱線。
そのバンドメンバーの連作短編、最後にまた絹枝のその後。
歌、うまい人いいなぁー。
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音楽繋がりではありましたが、題名から想像するのとは違いました。最近の小説は段落分けの変化に アレ? アレ? どうなってるの? って書き方が多いですね~
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大学時代、軽音サークルでバンド活動に情熱を傾けた4人。だが卒業後にメンバーを待っていたものは……。
VGBD を務めたそれぞれのリスタートを描いた青春連作短編集。
物語の視点人物は各章ごとに4人のメンバーが務める群像劇のスタイルだが、ヴォーカルの絹枝のみ第1章及び最終章の2章を受け持つ。
◇
6人の女の人が扇形に並んで歌っているのを、私は壁際に置かれたパイプ椅子に座って見ている。
ここは杉並区民センターの音楽室で、楽譜を手に歌の練習に励んでいる6人は区民合唱サークルのメンバーだ。
サークル名は「コーロ・チェーロ」。練習日は月3回。水曜2回と日曜1回で2時間ずつ。練習時間が限られているからか、みんな一生懸命に、しかも楽しそうに歌っている。
その中の1人が私の母だ。9人いる全メンバーの中でいちばん若い。
と言っても41歳。だけど最年長の岩塚さんが 71歳であとは 60代という集まりなので、母が若手であることは間違いない。
母は今日、そんなサークルへの入会を勧めるつもりで、中学2年の私を見学に連れてきたのだった。
帰り道。母は思ったとおり「絹枝もやらない?」と聞いてきた。そして、「月会費は 3000 円なんだけど、絹枝はただでいいって言ってくれてる」という母のことばを聞いて、私は言ってしまった。
「ただだからやるの? そういうの、貧乏くさくて、すごくいや」
母と私は都営住宅で2人暮らしだ。都営住宅は経済的に苦しい人しか入居できないことを、最近になって知った。
母と父はずいぶん前に離婚した。私はまだ2歳だったので、父のことは覚えていない。辻林忠興という名で母より3歳上であることは聞いたけれど、離婚の理由までは教えてもらえなかった。
ただ、高卒で特に資格もない母が女手ひとつで私を育ててくれている苦労を、私は理解しているつもりだった。
なのに、あんなことを言ってしまった。それを聞いたときの悲しそうな母の顔を、私はいつまでも忘れることができないでいる。(第1章「うたわない 古井絹枝」) 全5章。
* * * * *
「うたう」ということ。歌うだけではなくて、楽器を奏でることも含め気持ちを曲に乗せて表現すること。
そのよさみたいなものが、小野寺さんらしいタッチで描かれていました。
各話で視点人物は異なりますが、作品を通しての主人公は古井絹枝です。
14歳のとき、母親の君枝への反発から、君枝が参加している合唱サークル活動をけなしたうえ「うたう」ことを絹枝は拒絶してしまいます。そんな叩きつけるような酷い物言いをした娘に対して、君枝は悲しそうな顔をするだけで叱ろうとはしませんでした。
境遇に対する不満や、身の丈にあった生活で満足しているように見える母を軽んじてしまう気持ち。そしてそんな自分への嫌悪。すべての負の感情が合わさってもっとも身近な母親にぶつけずにはいられない絹枝の描写には、胸が痛みました。
中学生ならこんなものだと思うのですが、この1年後に君枝は子宮体がんで亡くなってしまうので、母娘の気持ちを考えるとやりきれませんでした。
絹枝を合唱サークルに連れてきたときには、君枝はすでに自分の余命を知っていたことが明かされる最終章。
まだ若い君枝は病気の進行が速く、娘を護ってやれなくなる日が近いのは明白でした。
だからこそ「うたう」ことは心の支えになるということを、君枝は娘に知ってもらいたかったのでした。
残念ながら絹枝が母の愛情に気づいたときには手遅れで、しかも絹枝は最後まで母に詫びることもできませんでした。
母を傷つけたことで、自分も傷を負った絹枝でしたが……。
という重い十字架を背負ったはずの絹枝のキャラ設定が、かなり印象的でした。
なぜ絹枝は、そこまで淡々とクールに青春を送れるのか。
母の死後、自分を引き取ってくれた伯父夫婦と従兄から実の家族のように愛されて高校卒業まで過ごしたことが、絹枝の精神的な安定に繋がったのかも知れません。
そうだとしても絹枝の、大学での生活態度や航治郎に告られたときの反応、さらに航治郎に別れを切り出したときの物言いなど、あまりにも落ち着きすぎているように思えます。
誤解のないように付け加えておくと、絹枝は母に対して、すまないという気持ちとともに感謝の気持ちもきちんと持っています。決して冷たい人間ではありません。
けれどうつむかない、目を閉じない。
常に顔を上げ前を向いて、確実に歩を進めようとする絹枝の姿は、まるで苦悩する間を惜しむかのようです。
これが亡き母の意を汲み、大学4年間打ち込んだ「うたう」という活動の効用なのでしょうか。
バンドのメンバーの男3人は「うたう」ことの名残りを大学卒業後もそれぞれに引きずっていて、新たな一歩を踏み出すまでに時間を要していました。
彼らが見せたそんな青臭さとは対照的な絹枝という人物が妙におもしろいと感じた作品でした。
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14歳の絹枝は、地域の合唱団で歌う母から一緒にやらないか?と誘われるが、41歳の母がいちばん若くて平均60歳代になるだろう人たちと⁉︎思わず「無理」だと言ってしまう…
そこから物語は、絹枝が大学時代にバンドを組んでいたメンバー、それぞれの連作短編集となる。
ギターの伊勢は、バンド解散後もプロを目指していたが目が出ずに彼女に同棲しようと言うがフラれてしまう。
ベースの堀岡はバリバリ働く妻がいて、自分はバイトの身であるが、働く妻の姿を見て主夫としてやっていくのも良いかもと。
ドラムスの永田は、家庭教師のバイトをしながら父が超えられなかった資格試験の壁に挑もうとしていた。
大学卒業後も就職せずにやってきた3人だったが、次の目標が朧気ながらも見えてきたところで、絹枝の現在となる。
彼女が、何気なく言った母への言葉を後悔しながら、27歳という年齢で母が自分を産んだことを思い、今の自分はどうなのだろうかと…。
散歩しながら考えているうちにうたおう。合唱しようと。
『ひと』『まち』『いえ』に続く青春譚である。
地名が多く出てくるのも特徴で、庶民的な雰囲気もなんだか懐かしい…とさえ感じてしまう。
ちょっと切なくもあり、孤独さもあり、だけど仲間がいたから…
なんとか自分なりに一歩を踏み出している…
そういう空気感にがんばれってなる。
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版元の紹介ページには「『ひと』『まち』『いえ』に続く感動の青春譚」とあるが、単にひらがなタイトル続きってことじゃないよね? 全部読んでいるけれど、どれも記憶が曖昧だ。
本作は大学で“カニザノビー”というバンドを組んでいた4人の男女の後日譚である。夢破れ、現実に向き合わざるを得なくなった彼らが、それぞれの目線で当時を振り返り現在を語る。
いつもの小野寺さんらしく、名前の表記にこだわり、「不動産屋か」と突っ込みたくなるほど細々と東京の地理が記されている。が、肝心の「うた」が聴こえてこないのだった。ちょっと残念。
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「ひと」「まち」「いえ」ときて、次は「うたう」。
でも歌う場面はあまり出てこなくて、元バンドメンバーか主人公の連作だった。
バンドで食べていくのって、やっぱり難しいことだよなと痛感。それぞれの気持ちの折り合いのつけ方に、個性が感じられて面白いなと思った。
個人的には、トモが一番好き!
歯切れのいい小野寺節に乗せられて、サクサク読めた。
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大学生4人が集まって結成したバンド、カニザノビー。メジャーデビューを夢見ながら卒業解散してそれぞれの人生。4人の視点から、挫折を乗り越え、新しい道を選ぶ過程が語られる。バンド崩れの悲惨な人生ではなく4人とも良き方向に向かってのラストでほっとした。