【感想・ネタバレ】海街diary 9 行ってくるのレビュー

稲村ヶ崎、佐助稲荷、江ノ電のホーム…読むたびに潮の匂いが蘇る。鎌倉・湘南も吉田秋生さんも大好きな私にとって、まさに俺得な作品です。
29歳・22歳・19歳の姉妹と13歳の腹違いの“妹”が、父の死をきっかけに一緒に暮らすところから始まる物語。1995年発表の『ラヴァーズ・キス』と設定が一部リンクしているので、併せて読むのもおすすめです。
エピソードのそれぞれが、誰もがいつか直面する人生のワンシーンです。死にゆく人との向き合い方、実らぬ恋の終わらせ方、抗えない現実を受け入れる方法…と並べると深刻なようですが、吉田先生のタッチと相まって読後感はとても清々しいです。
モノローグの一つ一つが印象的で、中でも「死ぬために故郷へ帰ってきた人と 生きるために故郷を棄てようとする人 どちらもつらく悲しい」(2巻より)という一節は、ふるさとの意味を考えさせられます。それでも鎌倉は山も海もただ静かに在って、人々を見守り見送る街として描かれています。読めばきっと鎌倉を歩きたくなりますよ。

...続きを読む
\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

感情タグBEST3

購入済み

アクションもサスペンスもないのに、この抑制の効いた緊張のあるストーリーが秀逸でした。
長すぎず短すぎず、複数の人物の人生の一区切りを描ききった作者の手腕に、脱帽。
またこのような素晴らしい作品を読ませてもらいたいと思います。

2
2019年11月14日

Posted by ブクログ

とうとう終了。結末まで描き切ったのは三女くらいで、他の姉妹たちについては、未来をある程度示して、みたいなところで完結。なかなか味わい深い最後でした。

2
2019年07月11日

Posted by ブクログ

白や余白を生かした、シンプルな美しさ。
説明のいらない、完璧にキャラが立った多彩な登場人物。
時折見せるユニークな表情と真剣な表情。
日本のマンガの最高技術を見る。

映画化もされたけど、マンガとしての表現力こそやはり味わうべき。
構図、見せ方、セリフなど、マンガの構成要素の全てが魅力的です。

2018年12月にいつのまにか刊行されていた最終巻。

1
2019年07月12日

購入済み

成長がうれしい

三年間の物語なのにとても成長しているみんなを見られてよかったです。

1
2019年05月29日

Posted by ブクログ

姉妹の時の移り変わり。いくつかの出来事を経て、少しずつ変わっていくそれぞれの姉妹の細やかな感情が丁寧に描かれていて、漫画なのに、それぞれの人間像が浮かび上がってきた。染み入る漫画でした。

1
2018年12月17日

Posted by ブクログ

姉妹4人の優しい物語が遂に完結。
それぞれの人物描写や会話の言葉選びがさすがの丁寧さで、読み終えてしまうのが惜しかった。
最終巻の巻末にすずの昔の家族の物語が1話挟まれていて、多分これは今連載されている作品の1部だなと思った。
まだ海街diaryの余韻が残っているので、少し時間をおいてからそちらも読んでみようと思う。

0
2023年06月21日

ネタバレ 購入済み

詩歌川百景へ続く大河ストーリー

詩歌川百景三巻まで読んだところでこの本を読み返してまた感動しています。すずちゃんの高校以降に有りそうなドラマが、今後サブストーリーで展開してくれることを楽しみにしています。

#癒やされる #泣ける #感動する

0
2023年06月12日

Posted by ブクログ

 これが最終巻です。第1巻から楽しみに買っていました。映画化されると聞いたときは、やめてくれと思いました。でも、監督するなら是枝裕和監督ならいいかなと思っていたら、そうなりました。そして海街の世界を壊さず、是枝監督らしい映画になっていました。広瀬すずという女優を発見しただけでもすばらしい映画。梅酒のエピソードもしっかり入っていて良かった。コロナも落ち着いたので、初夏には鎌倉にロケ地巡りしたいですね。

0
2023年04月26日

匿名

購入済み

生死について

考えさせられるお話でした。
また、生死は会って別れることでもあるので、いろいろな別れと出会いがあるお話で、自分もどのような出会いと別れがあったのかを思い出す時間があり、しみじみしました。

#泣ける #感動する #深い

0
2023年01月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

母と父が出て行ってしまった、ある三姉妹と異母妹のお話。(主人公は異母妹っぽい。)
吉田秋生先生は「BANANA FISH」とか「吉祥天女」とかのイメージしかなかったので最初は戸惑ったんだけど、読み進めていくと世の中綺麗ごとだけじゃないって言うのがところどころ詰まっていてそこまでドロドロしてないのに吉田先生っぽいなって妙に納得してあっという間に読み進めてしまいました。鎌倉3部作の第二部との事なので近いうちに他のも読んでみようかと思います。

0
2022年02月12日

Posted by ブクログ

日常的にありふれた事柄の積み重ねが物語になる。
最初に幸がすずに、一緒に暮らさないかと声をかけたことで始まった。

番外編もいい感じ。ラストの一言に風太の姿が浮かぶ。

0
2021年04月24日

ネタバレ 購入済み

行ってしまったー!

みんな大人になったな〜。なんだか穏やかな心になれました。それぞれの道に進むけど、悲しいお話じゃなくて絆を深める感じで良かったです。晴れやかな最後でした。番外編風太よかったなー。笑

0
2020年12月28日

Posted by ブクログ

完結。

決して弱いわけでも悪いわけでもなく、人生で起きる悩みに向き合って成長していく。
ときにほっこり、ときに強く。

ここに出てくる人たちは皆強い人たちだなあと。

0
2020年03月22日

購入済み

すずの成長

鎌倉を舞台に、異母姉妹がそれぞれの人生を歩みながら成長していくという話。日常の何気ない出来事や死生観も語られ、何度も読み返してしまいます。すずのこれからの更なる成長も楽しみです。

0
2019年12月16日

Posted by ブクログ

『海街ダイアリー』は、鎌倉で暮らす4人姉妹を中心に繰り広げられる人間ドラマ。

この漫画には、あらゆる年代の人が登場します。
この漫画を読んで思うのは、
「人にはそれぞれ特徴がある」ということ。

そりゃそうだろう、というツッコミは承知の上。
だけどやはり思ってしまうのです。

アイドルにいそうなかわいい顔の女子がいたり、
ある人から見たらブスと言われるような顔の子がいたり、
しっかり者のおねえさんがいたり、
大酒飲みのおねえさんがいたり。

金持ちの子で、さらにイケメンでもある男子がいたり、
ワアワアうるさくてどうしようもない関西男子がいたり、
心を表に出すのが苦手な鎌倉男子がいたり。

その子供たちを守るように存在する、
父親、母親、おばあちゃん。
近所のおじちゃん、おばちゃんたち。

海と山、寺のある街、鎌倉。

ああ、世の中にはいろんな人がいるなあ。
みんなそれぞれ、特徴があるなあ。

ああ、この人はあの人が好きなんだな。
このおじさんはおばちゃんのことが好きなんだな。

誰かが誰かを思う気持ちが、
物語のそこかしこにあふれている。

その気持ちにふれるたび、
読者の心は震える。

なんでもない人たちの、
なんでもない日常。

「すごくなくていいの」
「無事に帰ってきてくれれば」

作中のある人物が言ったセリフが、
この漫画のすべてを物語っている気がしました。

すごくなくていい。
ただそばにいてほしい。

そばにいてくれるだけ、
ただそれだけで幸せなの。

そんな彼女の思いが、
私の胸を熱くさせる。

『海街ダイアリー』は、
そんな物語でした。

0
2019年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「喜望峰の風に乗せてThe Mercy」という映画を観終わって、町を歩いていて、このマンガを思いだした。 吉田の「行ってくる」という題の付け方にとても感心して、マンガの内容は端折るけれど、「行ってくる」に対して、「待っている」人や場所がある。マンガはそこがいい。それで覚えていたのだけれど、この映画では「待っている」けれど、「帰れない」。そこが辛い。どっちもあるよな。

0
2019年01月29日

Posted by ブクログ

ついに完結!
姉妹たちは勿論、各キャラの人生が区切りのいいところで終わった感じ。まだまだ人生が続いていく様子も感じられて、良い終わり方だと思います。

0
2019年01月27日

Posted by ブクログ

番外編「通り雨の後に」に登場した、大人になったすずちゃん。帽子の陰で表情は見えなかったけれど、きっと、美人さんに成長したんだろうなあ。

河鹿川のすぐそばを流れている小さな詩歌川。二つの川は決して交わらないそうだけど、いつか、見てみたいな。

0
2019年01月10日

Posted by ブクログ

あ~ 帯に「完結!」と書いてあるので、なんだかすぐに読み始められなかった。大好きな小説は、早く先を読みたいけれど、物語が終わってしまうのが嫌でぐずぐずと先延ばしにしてしまうこともある。この海街diaryも、私にとっては終わってほしくない物語の一つでした。
いつかまた1巻から読み直すまで、しばしのお別れかな。

0
2019年01月01日

Posted by ブクログ

終わっちゃった〜Σ(゚Д゚) いい終わりだったから文句は無いけど。みんな幸せになるといいな。
番外編は予想外だったけど良かった。すずが置いてきた弟達のその後はなんだか複雑(+_+) 親がしっかりしてないと、割を食うのは子供なのね。智樹もおじさんとこ残れば、まともに育ったかもしれないのに。次世代海街はまだ二人しかいないのかな? 

0
2018年12月19日

Posted by ブクログ

ついに完結してしまった。率直に言おう、『海街Diary』は僕にとって一生で唯一、発売日を心待ちにしていたマンガとなるだろう。

鎌倉で舞台にした4姉妹の物語は、4姉妹それぞれが自らの道を進むことでいったんの完結を迎えた。最終巻となる本巻では、本作の途中に登場する人物の思いがけない再登場も良いアクセントであり、その人物が語る「みんなそれぞれ新しい道なんだなあ」という言葉に全ては示されている。

意外だったのは本作の後日談となる「番外編 通り雨のあとに」であった。蝉時雨で始まった物語が、通り雨の後に終わりを告げるという点で、一つの円環が閉じられようとする感覚が強い。傑作『BANANA FISH』の後日談等のサイドストーリーを集めた『PRIVATE OPINION』でも明らかなように、こうしたサイドストーリーの面白さは、やはり吉田秋生の才覚であることを実感する。

0
2018年12月17日

Posted by ブクログ

「でも世界は 果てしなく どこまでも 広い」

新刊だ!発売日知らなかった・・・。
最終話で旅立ちの話をする裏で誕生と死を扱うの、構成として素晴らしいな。
それで完結後に十数年後の番外編をやって、それも本編にぜんぜん絡んでなかった「すず」の義弟の話を語ってすずの当時と今を匂わせるんですよ。なんてこった。最高すぎる。

完結まで12年もやってたのか。それで作中3年か。それでいてけっこう簡単に作中時期が飛んだりする。
これくらいの時間感覚のお話も好きよ。

いい漫画だった。漫画がまた好きになる文句なしの名作だった。

0
2018年12月18日

Posted by ブクログ

終わってしまったのは悲しいけれど、みんな元気に旅立ったし、アライさんも見れたので良かった。大人になったすずも見たかったが。

0
2018年12月16日

Posted by ブクログ

終わってしまいましたね。作中と現実の時間の流れが違ってしまうからしまうから仕方ないのかも。番外編は、現実と同じ時間が作中で流れた前提での続編なのかな。なんだか、この先が期待できそうな感じがします。だったらいいなあ。

0
2018年12月16日

Posted by ブクログ

ネタバレ

終わってしまった…寂しいなぁ。
四姉妹みんな幸せな感じになって良かった。

あと最後の番外編が、意外だけど結構よかった。
陽子さん本当ダメだね…ってのは別に意外ではなく。
彼を主人公にしたのが意外だった。
陽子さんについていった方がグレてしまって、おじさん夫婦のところに残った方がまともに育った…そうだろうそうだろう。実の母親と居ることが万能なわけではないよね。

1
2019年05月20日

Posted by ブクログ

終わった…。寂しい…。最初の設定は突飛でも、生活がちゃんと息づいているストーリーで、親戚のおばちゃん目線で読んでました。
映画も見たので、途中からもう、広瀬すずとか、長澤まさみイメージ。最後のアナザーストーリーも良いなぁ。最初から読み直したくなりました。
鎌倉、若い頃に住んでみたかった…とか、思ったり。いや、バナナフィッシュとか、サイファ(違うマンガ家さんですけど)を読むとNYに住みたくなってたので、それと同じか…笑 それだけキャラが住んでる街が魅力的に描かれてるってことですね。

0
2021年08月16日

Posted by ブクログ

映画も観たし、好きなマンガのひとつです。すずちゃん、好き!!風太といい関係が続いていることもわかって、ほっとした自分がいました。。。マンガなのに。。。

0
2021年05月03日

Posted by ブクログ

夫の大好きな漫画を急かされて読んだ。
少し説教くさい感じがして、私も大好きとまでは言えないけど、面白かった。
鎌倉巡りしたい。
梅干し食べたくなった。

0
2020年03月15日

Posted by ブクログ

ネタバレ

最終巻。

山猫のおっちゃんの存在が自分にとっては一番大きかった作品。
4姉妹、それぞれアドバイスをもらっているし。

すずや姉妹たちはなかなか大変な環境だけれど、きっと毎日幸せだと言うだろう。
だから
最終話を読んで すずの義弟のこれからが心配になってしまった。。。
寺の親子はいい人っぽいけれど
今度はすずが 下の兄弟を救ってあげるのか、はたまた
一緒に住んではいないし、どうなるのだろう。。。

と思っていたら「詩歌川百景」なる彼の物語が開始するするそうで嬉しい。(なかなか境遇がしんどそうなので 楽しみ、とはならないが。。。)

0
2020年01月31日

Posted by ブクログ

ネタバレ

4姉妹それぞれが良縁に恵まれる大団円。
現実の鬱屈を忘れたくてフィクションを読むわけだから、この爽やかな読後感で良いのだけれど。
でも今は少し精神状態が悪いので、良いパートナーが見つからないと幸せになれんのかと捻くれたくなる…。

0
2019年05月02日

Posted by ブクログ

「細雪」みたいに、長く長く続く四姉妹の話かと思っていた。そう思った途端に終わってしまった。永遠に続く物語というのは無いんですね。

「人の幸不幸は、本人にしかわからへん」(73p)

「あーウマ。腹がへって、めしが食えるって、すげーことだ。幸せって、コレでいいんだよな。生きてるって、それだけで超ラッキーだ」(113p)

「お姉ちゃんも、もうどこにも行けるでしょ」
「は?」
「『うちでいっしょに暮らさない?』あの時すずにそう言った時から、責任があるって、思ってたんでしょ?もうすずは大丈夫よ。子育て終了!婚活上等よ」(156p)

あゝもう一度、広瀬すずが浅野すずになって、スクリーンに帰って来て欲しい。

0
2019年02月05日

Posted by ブクログ

「海街diary」シリーズ完結編
素直に星五つに出来ないのは心が汚れちゃってるからか…逝ってくるわ

0
2018年12月29日

Posted by ブクログ

店長,良かった.ちかちゃん,良かった.それぞれの旅立ちが爽やかに描かれていて,番外編も含めて一区切り感があった.写真集はじっくり見てみたかったので少し残念.色々な問題や悩みが今につながる,未来への展望と期待,そういう明るさの中で4姉妹や周りの人々すべてに光が満ちているようなそういう終わりで本当に良かった.

0
2018年12月22日

Posted by ブクログ

ネタバレ

完結。ピッタリのタイトルだった。
優しい風が吹いたような終わり方…その後ろに
ちょっと重い番外編が。
ずっと気になっていたけど
この作品の中で一番辛い状況にあるのって
和樹たちじゃないだろうか。

それにしても
ここまでのストーリーから一部だけを切り取った映画化は
やっぱり残念だ。

0
2022年07月10日

Posted by ブクログ

ブドウ球菌の顕微鏡写真みたいな生地 稲村ヶ崎公園 ハシビロコウ トマトちゃんつぶし チョモランマ=母なる女神 ピオーネって葡萄 大船の大叔母 桜切るバカ梅切らぬバカ オードリー・ヘプバーン しらす漁解禁 掛川の高校 しらすトースト 神さんの住む白い山見に行こな 風太は緑の指を持ってるって 極楽寺駅 カジカ蛙 「父親」というのは殴るものだと思っていた_殴ったり怒鳴ったりしない母親の男は_浅野さんが初めてだった 走馬ランマ 蟬時雨の中を走っていった

0
2020年10月03日

Posted by ブクログ

何か小難しいというか、常識の範囲内に話に最後は落ち着いてしまったかな、まぁしゃあないかなという気がしますが、少々物足りなさを覚えるのも確か。

0
2019年10月05日

「女性マンガ」ランキング