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Posted by ブクログ
1996年に中公新書で出た本の増補版の文庫版に巻末対談を加えて新書化したものです(なんじゃそれ)。
ポンペイの発掘はここ20年くらいの間に新しい知見もあった気がしますが、この本は壁に残された文字(落書き)に焦点を当てているので、それほど鮮度が落ちてないようです。
それにしてもよくこれだけ大量に落書きがあるもんだ、そんな空間では生活しにくいなと思いましたが、今の日本も壁には選挙ポスターや宗教の警句が貼ってあったりするので、そんなに差が無いのかも。いやポスターよりもバリエーションが有って楽しいのかもと思いました。
あと歴史の文献資料と言うと偉い人の書いた公的記録や日記が中心になりますが、こういう一般の人が書いたものが文献資料になることは珍しく、この落書きが無かったらローマ時代に対する理解がもっと表面的になっていたのかも、なんてことも思ったりします。