【感想・ネタバレ】龍神の子どもたちのレビュー

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ネタバレ

主人公が、発言によって責任感が生まれるのが怖いと感じていたのが印象的

初めは誰かの言葉を借りただけ
きっかけは様々だけど、何かについて理由を知りたいと思うことで、みんな自分の言葉になっていく

自分でたどり着いた言葉を発する登場人物は、場を動かす力があったと思う
ただ強いだけでなく、相手を尊重する優しさがある
目的は1番になることではなく、全員で生き残るための最善を探すこと

土と草木の匂い、ひやりとした朝露、汗ばむ熱気、全身の疲労を感じた。自分も一緒に同行した気分。

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2022年11月26日

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地元集落が土地開発で地元派とニュータウン派で別れてしまい幸男が行く中学校でもクラスで派閥的になるが林間学校でおきる事故から助け合いながら相手を尊重し思いやりが出来るようになる。夏休みに起こったことから子供達が大人になって今の大人達とは違う付き合い方が良い方向へと出来るようなそんな希望が見えました。
こういうドラマやアニメを夏休みにやって欲しいな。

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2021年08月24日

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課題図書になりそうな話でした。
色々なタイプの中学生たちがいて面白い。
ただ主人公?の幸男は、なんとなく共感できず…

でも、子どもたちは成長していきます。
新しい経験をして、自分で考えて、
みんなどんどん成長していく~
そして幸男も…ちょっぴり成長しました。
(大人は頭も心も頑なで変われないけど…

幸男の祖父が、幸男の友達の桐人に言った言葉が
とても良かった。
この作品、本当に中学生に読んでもらいたいなぁ。
やっぱり乾ルカさん、好きです。

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2024年02月26日

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誰かを思いやる気持ちを大人になったらつい忘れがちになる。個々の尊重も大切だか忘れずにいたいと思った。

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2022年02月20日

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田舎に押し寄せる開発の波。
わかりやすく対立する子どもたちの姿に、
SNSがないと、こんなに率直に言い合うのかと新鮮な気持ちがした。

そんな中、中盤から、まさかの展開。
さすがに面食らった。
しかも、その後も怒濤の勢いで突き進む。
こんな展開、ありなのか?

子どもたちの冒険というには、あまりにも重い。
トラウマになるんじゃないか?

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2021年03月18日

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子どもたちは、それぞれの困難を乗り越えていくなかで
大人たちは気づかないほどの成長をしているのではないだろうか。

大人たちの壁は大きい。
大人たちの影響で子どもたちも壁を作る。
だけど、こどもたちは
きっかけさえあればどんな壁も乗り越えていく。

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2021年03月01日

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初出 2019〜20年「小説NON」

ゴルフ場開発がまだ続き、携帯電話がなかった昭和の終わりの話。造成中のゴルフ場の下の崖下のコテージで行われた林間学校に参加した中学1,2年生9人は夜土砂崩れに巻き込まれる。1階と外にいた大人たちは助からなかったが、2階にいて助かった9人は、危険を感じて脱出するが更なる土砂崩れで下への道は塞がれる。
地元の言い伝えを覚えている子は、ゴルフ場のある黒蛇山は山崩れを起こしたことがあり、尾根伝いに危険のない白鷹山へ廻って降りるべきだと言い、ニュータウンと農振地域とでいがみ合ってきた子たちが、しだいに助け合いながら脱出に成功し、非常食の供え物や水のある白鷹山の祠にたどり着く。
前半のニュータウン派と農村派の対立がちょっと長いが、命の危険にさらされるなか、思いやりを育てながら的確な判断で全員が助かるのは、令和の話でも良さそうななかなかスリルたっぷりのの冒険談。

途中でガレ場の例に出てくる手稲山は、作者が北海道出身なので札幌の手稲山に違いない。

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2021年02月20日

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乾ルカ先生の得意な田舎の風習、伝説、神を題材にした物語だ。中盤ぐらいからは、状況が目に浮かぶ迫力だ。純な子供達に語らせる手法は見事極まりない。

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2021年01月09日

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少年少女の冒険ロード小説。

15少年漂流記やスタンドバイミーを思わせる。

まだ経済成長が続く昭和の後半の時代設定もうまくはまっている。

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2020年12月15日

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昭和50年代の地方都市を舞台に、中学生になったばかりの子供たちの姿を夏休みまで追う。新興住宅地に越してきた人々と地元で生まれ育った人々の対立、いじめ(現代のものほど陰湿ではないが)、神聖な山に迫る開発計画など、様々な問題を孕みながら物語は進む。そしてクライマックスでそれらのすべてが収斂し伏線も回収されるが、エンディングはほろ苦いものだった。こんな時代だからこそ読むべき作品だと思う。

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2020年12月02日

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桐人くんが自らが考えるきっかけになる秀明君からの言葉やさらに深く考える事になる幸男くんの祖父からの言葉により、考え導いた答えは、…。
舞台の昭和50年代よりも令和の現在の情報過多の時代。それに、流されず自らがより深く考える難しさを感じる。心星になるように優しさを深く定めて生きていきたいと思う。

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2020年11月16日

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ネタバレ

一昔(ふた昔くらいか)前のニュータウン開発と地域の伝統との対立に巻き込まれる子供たちの話。
冒険譚の色合が強い。
ニュータウン側と地元の間でいがみ合っていたが、災害に遭い、乗り越える中で次第に打ち解けあって結束を深めてゆく。
ドラえもん映画のような団結感で乗り越えてゆくのは、懐かしさすら感じます。
今も災害が発生したときに問題になるときもあるけど、昔ながらの地名は、その土地の特徴を示す場合もあるので、残すべきものは残したほうがいいと改めて思うのでした。

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2022年12月11日

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助け合うことや、お互いを思いやることでわかり合えることって沢山ある。敵対ばかりしていたら見えるものも見えなくなる。

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2022年07月17日

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110これはスマホやゲームしか知らない今の中学生によんで欲しい。まあその親にもやけど。大人はあっさり退場して子供たちが成長するお話でした。夏にぴったり。読書感想文でどうでしょう。

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2021年09月09日

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古い土地でずっと過ごしてきた子どもたち。
新興住宅地に入居してきた子どもたち。
同じ中学校に通う子どもたちは、お互いを認めない。

自然への畏れ、敬い、格式。新しい便利な生活。
それが、こんなにも子どもたちに溝を作るのだろうか。

土地に伝わる伝説は興味深い。

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2021年08月03日

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子どもというのは気付いたら成長していて大人になっている、というのがこの小説内で表現されているなと感じた。

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2021年02月06日

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地元と開発されたニュータウン,親も子どもたちも対立する中で起こった地震.助け合う中でみんなに芽生える絆といった単純なストーリーながら王道の物語展開.そして,伝承古文書に記されたわからない言葉が重要な意味を持ち物語全体を支えている.大人たちはともかく,子どもたちはみんな柔軟で希望が持てた.

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2020年12月14日

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舞台は高度成長期あたりのニュータウン、田舎(地元)の子供たちと都市部(新開発地区)の子供たちによる、それぞれの親、技術による開発、土着の信仰が行き交う中での冒険譚。

前作では登場人物と環境から自然に話が転がっていったように感じられた一方、今作では話が転がるように随時外部から力が加わったかのような物語だと感じられて、前作ほど感じ入ることはなかった。

前作に対しては登場する背景の中に自分の環境と重なる部分があったけれど、今作に対してはそういうものがなかったからそう感じてしまったのかもしれないけれど。

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2020年12月08日

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