感情タグBEST3
Posted by ブクログ
今まで出会ってきた作家さんの中で、
ダントツで感性があっているお方。
亡くなっているのが本当に悲しいけど、
本書は気軽な日記でさくさく読める。
1年 単月ごとの振り返り&来年の抱負、よかったな。
真似してみようかな。
「悪い身体が悪い心を生む」がまたパワーワードとして刻まれました。
Posted by ブクログ
近年まで生きていたのに、突然亡くなってしまい、その後にエッセイを読むのは悲しい気持ちになった。
うつに苦しみ、手術をし、ダイエットに励み、最後はガンに倒れた著者が紡ぐ物語、言葉は大きな魅力があった。
派手な人物が出てこない平凡な人たちの話なのに、心を離さないのは何故だろう。
惹き付けられるものは何なのだろうと。
軽井沢に移住した理由はまた後で、と書かれていたが結局どこにも記されて居なかった。
理由が気になる!
Posted by ブクログ
山本文緒が好きだ。
だから彼女の没後この本が出た時、読みたいような、読みたくないような複雑な気分になった。
読んでよかった。
Twitterやnoteを追ってこなかったから、エッセイにもなっていないこういう普通の文章を読むのは新鮮だった。
大げさだけど、山本文緒に支えられた時期があった、と確かに思う。
もういないんだな、と再確認した本だった。
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山本文緒さん独特の表現や言葉が沢山詰まっていた。たわいない日常を飾らず、傍で語ってくれているような温かみを感じた。文緒さんの作品には必ず哀しみのエッセンスがある。ずっと愛読者だ。
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よかったですとても。わたしはたぶん著者と気質が似ているので。既読の作品も再読したくなった。
"みんな痩せなくっちゃ病に冒されていてちょっと変だよ、でもそう言っていいのは痩せている人だけでデブが言ったら負け惜しみらしい。いったいBMⅠ数値がいくつなら、体重を気にしておいしい物を我慢するのはくだらないことだと発言してもいいのだろう。"(p.60)
"体の具合がどこも悪くなくて、親しい人もみんなとりあえず健康で、さしせまった悩みもない。
空は青くて、日が暮れたら眠くなってきて、今日も本が読めずに終わりそう。
つらかった日のことはあれこれよく覚えているのに、こんなうつくしい一日のことはきっと簡単に忘れちゃうんだと思うから書いておく。"(p.107)
"二度とうつっぽくなりたくない、そのためなら何でもする、くらいの気持ちです。
だって、うつ、つまんないから!
本当につまんないよ、うつ! 来る日も来る日も憂鬱なんだよ、うつ!"(p.190)
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五感で捉えることはできない存在になっても、こうやって生き続けていく。教授の本を読んだり、音楽を聴いたりしても、同じことを思う。鴎外を読んでも、バッハを聴いても、本当は同じことを思っていいはずだけど、同時代の存在ではないから、なにか違う。未来のひとは、今の時代の物語をどう読むのかな。
日常を、言葉にするとこうなるんだなと思い、でも、この日常はつらさのあとに積み上げられたものだったと思う。
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2023/04/24予約 46
読んでいてもう二度と彼女の書いたものは出ないことをリアルに感じた。
普通の人のようでもあり、たぶん感受性が強すぎ、うっかりさんで、ぐうたらさんで。親近感のわく山本文緒さん、安らかに…
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山本さんの、本にはなっていなかったSNSの文章をあつめた一冊。
最初から中盤までは、ふふふと笑いながら、ああ、これはあれを書かれて頃か、とかにやにやしながら読んでいたけれど、後半、ああ、ここからはもう山本さんは、、、と思うと書いていることはそんなことないのに、涙が出そうになった。
ああ、よぼよぼのおばあちゃんになった先生にいてほしかった。
あたらしい小説楽しみだった。
これからもずっと読み続けていきたかった。
また先生のエッセイも読み返したい。
きっと、うわー!!ってなってるのだろうな、と想像しながら。
そういえば、一度だけ先生がTwitterで呟いた言葉にコメントを書いたことがありまして、それに一言だけ返信があって、飛び上がるほどうれしかったけれど、先生も画面の向こうで喜んでくれていたらいいな、と思い出しました。
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『無人島のふたり』『自転しながら公転する』を読んで以来、山本文緒さんのエッセイを色々読んでいます。
こちらは2008年から21年の13年間にSNSでつぶやかれた日記などをまとめたもの
うつ病で入院後、復帰してからのことなどが綴られています
山本文緒さんの人となりが感じられる1冊でした
以下心に残った言葉
まだうつが治りかけの頃に一番ぞっとしたのは、うつは再発するということが多いという都市伝説です(いや伝説ではなく本当らしい)。
でも生きていればストレスはあるのが当たり前なので、ストレスを失くすというよりは、受けたダメージに敏感になろうとその時心底思いました。
私は気を付けてあげないとすぐエンストするポンコツな車である。でも人生で与えられた乗り物はひとつなので、この車に乗っていくしかないというイメージです。
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「再婚生活」「無人島のふたり」に続いてこの作品を読んだ。
この中では、前の夫のことも少し書かれていた。
断食道場へ行ったことも、ピアノを習ったことも書いてあり、思ったことを行動にすることがすごいなぁと思った。
もっと読みたかったなぁ…。
山本さんの日記やつぶやき。
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山本文緒さん(1962.11.13~2021.10.13、享年58)「残されたつぶやき」、2022.9.25。前半は自伝風エッセイ、後半は日記(つぶやき)か・・・。2008年ミクシー、2009年ツイッター、2011年フェイスブック登録。2011年暮れに軽井沢に月ノ輪荘が完成、2012年、長野県民に。2016年7月角田さんとトトちゃんに会う。2017.3.28愛猫のさくら、17歳で没、ペットロスに。2020年、7年ぶりに新刊「自転しながら公転す」同年11.13、58歳に。2021.1.27がつぶやきの最後
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この頃、腹痛と倦怠感と体の不調を訴えておられる。病院にかかっていても、癌はなかなか見つからないんだなと感じる。
無人島のふたりでも感じていたが、山本さんは日記のような単純な文章でも、人を惹き付ける。グイグイ引き込まれる。次が読みたいと思え、飽きない。
これから先、山本文緒さんの続きが読めないことが、残念でならない。