感情タグBEST3
Posted by ブクログ
ホテルジューシー、相変わらずいいな~(*´ー`*)面白くて、胸が痛んで、涙がこぼれる(´_`。)゙そしてザッくんは大人になる(^^)オーナー代理のアロハシャツは私も欲しい(^^;)
Posted by ブクログ
主人公は、多国籍ミックスな家庭に生まれた大学生の「ザッくん」。日本人には見えない顔立ちとクセ毛、肥満体型のせいで小中学校時代はいじめられていた。大学生になって肥満は解消したものの、イジメがトラウマになって、夢や希望を持てず、無気力に生きている。そんな「ザッくん」がひょんなことから沖縄の安宿でアルバイトをする事になり…。
ザッくんの成長の物語かと思ったら、謎解き要素もあって、面白かった。その「謎」も、ホテルの宿泊客がそれぞれ何かに悩んだ末に起こした珍行動が原因。それを一見ボーッとしているオーナー代理が、宿泊客の些細な言動から心理を読み解いて解決していく。
その過程で、「自分がこの世で一番不幸」みたいに考えていたザッくんが、自分が思いもよらないことで悩んでいる人がいることや、自分自身も実は物事を色眼鏡で見てしまっていることがあることに気付く。小中学校時代の「いじめられ仲間」の親友たちとの関係、沖縄で出会った同じ「ミックス」の友達との関係など、重い内容の部分もあって、いろいろと考えさせられた。
沖縄の文化や歴史もところどころに出てきて興味深かった。特にお墓の話は初めて知ってびっくり。基地問題の話もストーリーに絡めてあって、こちらもいろいろと考えさせられる内容だった。
一部分だけ取り上げると深刻な内容もあるのに、全体を通してはワクワクする内容で、読み応えがあった。
Posted by ブクログ
おいハンサム!ってドラマがありますが簡単に言っちゃえば話の展開はそんな感じ。
いじめられたトラウマを抱えた主人公が沖縄でのアルバイトを経験することによって人生の小さな教訓を1つずつ学んでいきます。
沖縄という本土とは違った時間の流れを1冊を通して味わえるのでこの辺はとても癒やされました。ちょっとした旅行記にもなっているで旅に出たくなる1冊。
Posted by ブクログ
最初は「なるほどなぁ」と思いながら読んでたのに、ラストらへんで主人公が周りからメンタルぶん殴られまくってて泣いちゃった
でもユージーンの言うてることも分かるし、友達の言うてることも分かる……でもやだった……でもリアル……年齢的に20前後は友達と分断する時期だよね
私は高卒で働いてた側だけど、大学とか専門行ってる友達のことが大好きだったから離れないようにって結構必死だったと思う
ザッくんの“余生なのに”という気持ちがつらい~~~
でも、ユージーンの「お前さ、薄味どころか味を感じないんだよ。だから一緒にいても面白くない」「ザッくんって何も調べないし楽しもうって感じもないし、ナビするとかガス代払うとかも言い出さないし」(←友人と遊ぶ経験がないからこそ出る経験値の差を責められるの苦しすぎる)「ザッくんはなんもしないし、なんなら自分が被害者です、みたいな感じをこっちに押しつけてくんだよ。それがうざい」という言葉の数々は結構的を射ているのが余計しんどいね。
「お姫様やってんじゃねーよ」みたいなのはあるもんね。それで怒られたこともあるし、怒ったこともある。
それも丁度ハタチそこそこのときが一番ぶつかるよなぁ
エネルギー余っとるんやろなぁ
だからこそザッくんの「今!いつかじゃなくて、今!」「返信も、今寄こせ!沖縄には、今すぐ来い!今すぐだ!」という叫びがめちゃくちゃ良かった
エネルギーだ
アツいね、いいね
こんな悲しいまま終われるわけないやろどうしてくれんねん、と思ってたら、ちゃんとオーナー代理とかたねひでのおじさんから好かれていて安心した
そうなんだよ、ザッくん、私は別に嫌いじゃなかったからさ
だから「ユージーンも友達も、なんでそんなこと言うの!?!?」って怒っちゃったんだけど
まぁ読者はザッくんの心を知ってるからなぁ
そりゃ好きだよね
沖縄行きたくなったよ
あと飯テロ小説すぎて夜中に読めなかった
お腹空くから
満腹の状態で読むといいですよ
Posted by ブクログ
いつか行ってみたい私の憧れの沖縄。
若者が夏のバイトに行くお話。個性的な面々に、囲まれ少しずつ経験していくざっくん。若いのに、内向きで過去の3人で夜の散歩をしてあれこれ話をしている時がMAXで今は余生と、過去を振り返ってばかり。こういう人からああいうメールがしょっちゅう来るのは確かに鬱陶しいだろうな。結構きついことを言われ凹んだろうかまら少しずつ皮がむけていく成長だろう。
自分に自信のないざっくんだが、最後の頃のスーパーたねひでのおじさんの言葉にほろっときた。「いろんな人を見てきたけどね、こうやって手伝ってくれる人はあんまりいなかったよ。だから俺は君がいなくなると寂しいよ。これ誰でも同じことを言うわけじゃないからねぇ」と。ざっくんの優しさをわかってもらえたことが嬉しく思えた。彼には今回の夏を生かして前向きに生きてほしい。
Posted by ブクログ
和菓子のアンの作者さんだと知って、面白そうだなぁと手に取った次第であります。楽しく読み進めていきましたが最後の方の話では、胸をグッサリと抉られるような感覚に陥りました。
ザッくん、君は偉いよ。もしも私が君の立場だったなら、ショックで自分の殻に閉じこもってしまったに違いないよ。君の未来はきっと明るい。この本も「ホテルジューシー」という本の続編であるようだが(次回読もうと思う)さらなる続編を期待します。
Posted by ブクログ
ゆるーい沖縄の雰囲気はほどほどに結構他者との関わりだとか無意識の差別とはとかがテーマなのかなと感じた。
ホテルジューシーの続編かなと読め始めたもののあんまり覚えてなかった。
Posted by ブクログ
ほのぼのストーリーが売りの坂木司。今回も期待を裏切らないほのぼの系のお話でした。
ほのぼの系のではあるものの、イジメられっ子を主人公にしたほろ苦い心の葛藤がポイント。
沖縄という観光メインの外貨が動くリゾートで、主人公の心の成長を見守りつつも、変わらないとねと、応援しつつ、いらいらもする作品(笑)
トータルではほのぼの系。
Posted by ブクログ
「ホテルジューシー」の続編。まさか10数年ぶりに続編が発売されるなんて!
久しぶりに前作も再読。
沖縄の安宿「ホテル・ジューシー」でバイトをすることになったザッくんの短編集。
まだ20代なのに“余生”を生きてるというネガティブ思考なザッくん。過去のトラウマに縛られ、心の拠り所である思い出にずっと捕らわれてて生きづらそう…。
それにしても適当すぎるホテルのオーナー代理。ザッくん、よく頑張ってるなぁ。
真面目で頑張り屋のザッくんだけど、自分の思う“正しい姿”や正義感が先行して周囲が見えなくなってる感じがした。
アルバイトを通して、ザッくんがいろんな世代の様々な考えを持つ人と関わって学んでいく姿を、ついつい親目線で眺めてしまいました。
感情をともなう生の体験って成長のうえで本当に大きいなって思う。
作中で沖縄の歴史や制度、米軍基地があるとはどういうことか。大人の私でもハッとさせられることもあったし、初めて知ることもたくさんでした。
ホテルジューシーの従業員、お客様も含め登場人物が個性的でおもしろかった。
作中の沖縄料理も美味しそう!
サラッと読みやすいけど、おもしろくて深い。
Posted by ブクログ
「ホテルジューシー」の続編。
前作同様、読んでいると沖縄に行きたくなる。
首里城、石敢當、紅芋などの知らなかったことも小説を通じて知ることができた。
主人公がホテルジューシーでアルバイトをし個性豊かなお客様やスタッフと向き合い、最後は自分と向き合い成長していく過程が良かった。
Posted by ブクログ
久々の現代小説(?)
幾つのも血をミックスした日本生まれ、日本語しか知らないいじめられっ子のザンパ(残念な天然パーマの意)
いじめは時に壮絶で、曖昧な笑みを顔に張り付かせ、やり過ごして育つ。子供時代は太っちょのロシア人。
ある日地方都市の大型スーパーで、人と交わるのが苦手な同じ匂いをさせた二人の少年と出会う。
親が無く、ゴミ屋敷と化した家にお婆さんと住むゴミ(ゴミ屋敷の意)→ゴー(三人の中の呼称)
幼い頃母親の運転で事故に遭い頚椎に怪我、それからまるで天気予報のように悪天候に反応し痛みが出るアマタツ(言葉通り)
いじめられっ子特有の3人は親友となる。毎晩のように大型スーパーを3人で歩く。
歩くようになって標準化した体型のザンパ改ザック(三人の中の呼称)
家庭が安定して大学に行くことになったある春休み。
賄い付きと、人に合う仕事出なかったことで長続きしていた弁当屋のオーナーが手術で2ヶ月休業。
それを機会に沖縄の小さなホテル「ジューシー」で働くことに。
沖縄で出会う人々や
客とのやり取りで、ザック(店ではザッくん)は成長してゆくのだが。
楽園のような気分で出かけた沖縄だったが、
実際に行くとその家長制度は色濃く、
あの有名なお墓は独身女性は入ることが許されない。
無論、出戻りも入れない。
沖縄を圧倒的に占める基地。
すぐに腐ってしまう気候で缶詰食品、保存食品の最大限の利用で食文化が形成。
ザックはここでのアルバイトを通して、人との交じり方を学び自分を見つめ直す。
Posted by ブクログ
前作のヒロちゃんの性格を考えると、今作の主人公ザッくんの性格はかなり面倒だ思ってしまった。
でも、人の目を気にしすぎたりする性格はリアルさもあって嫌いではない。
家長制度や未婚の女性は墓に入れないということは初めて知った。
人の性格ってそう簡単に変わらないと思うけど、この体験がザッくんを変える、きっかけになれば良いと思う。
色々自分にも刺さるところはあったなぁ…
Posted by ブクログ
主人公のザッくんに共感しました。やり過ぎても行けないけど相手の気持ちを思わないとなって。自己中に気がつかないうちになってる。後、沖縄の事少し考えさせられました。
Posted by ブクログ
沖縄のホテルにアルバイトに行って
色んな人との出会いから自分のことに
気付いていくお話!
視野が狭すぎたり考えすぎたりすると
周りとの関係ってぎくしゃくなるから
ありのまま生きていく方がいいんだなって
思わせてくれる本だった!
沖縄、、行きたいな〜♡
Posted by ブクログ
心地よさではヒロちゃん主人公の前作の方がかなり強かったけど自分の弱さを諦めつつ生きてるザッくんが少しでも開放されるのを待つのも悪くはあらへんかった。でも、ちょっとずつ開放されていく感じにしてほしかった気もするけど。冒頭の《僕は、余生を生きている。》という文はぼくの中学生くらいからの決まり文句と同じやったんで「お?」やったけど否定的な意味合いではなく余生のつもりでゆるうく生きようぜっていう意思表示やった。アロハシャツの柄も魅力。
匿名
勝手に沖縄に明るいイメージを持っていたけれど、沖縄の抱える問題、家父長主義、独身女性のお墓の問題など色々と深い話が盛り込まれていた。
日常のミステリーと主人公ザッくんの成長譚。
ザッくんのようなミックスではないので容姿で目立つ悩みはないが、彼の性格的な悩みや残念な部分には共感する点が多々あり、ザッくんへの友人や他店のバイト仲間の言葉は自分にもぐさりと刺さった。
Posted by ブクログ
沖縄ならではの緩さが漂う作品なのに、ストーリーには終始ヒリヒリさせられた。
宿泊客達の秘めた事情、沖縄が抱える問題、無意識の偏見。
穏やかじゃない題材をさらりと扱っているのでドキッとする。
誰かにすがりつきたい。
委ねて安心したい。
そういうザッくんの気持ちは分かりすぎるほど分かってしまう。
だから、胸が痛くなるんだろうな。
Posted by ブクログ
前作より閉塞感が出た気がする。
前作はもっと明るかったし、成長を見守る感じだった。
今回は、ザックを可哀想に感じた。
ミステリーの部分も、うーん。
沖縄の光と闇。
Posted by ブクログ
「ホテルジューシー」続編。
ミックスの大学生のバイト青春物語。
・約束
・風の音
・境界
・ローリングカラーストーン
・フェア
・君ではない
・眩しさ
あとがき
いろんな人種が混じったミックスの大学生のザックは、いじめなどの経験や、同じ境遇のゴーさん、アマタツ の支えもありながら大学生になる。
仲間といつか行きたいと思っていた沖縄へリゾートバイトへ。
沖縄の多様性と独特の風習、基地問題など、光と闇の二面性に驚きつつ、自分の未熟さに気づき、成長していく。
坂木さんらしい、青年の葛藤を描く物語。
Posted by ブクログ
確かにザッくんの至らなさはあってユージーンや
アマタツの言うことも理解できるけど
経験値から思いつかないのは仕方ないとも思える。
私なら謝りはしても以降関係は切るだろうから
ザッくんは器大きいのかもしれない。
それはそうとしてオーナー代理みたいな大人が近くにいたら
懐いちゃうな・・
Posted by ブクログ
外国人のような顔立ちで、昔から仲間はずれにされていたザック。未来に何も期待せず、無気力に生きている。そんな彼が、沖縄のホテルでバイトをして、キャラの濃い人たちに揉まれて、どう変わっていくのか。なかなか辛辣な言葉で非難されている彼のことが、他人とは思えなくて、読みながらザクザク刺されているような気持ちになる。
「他人に判断を任せて、自分からは何もせず、被害者面して生きている」。自分にも心当たりがちらっとあったりして…。
でももちろん、ザックにも良いところはある。目立たなくても真面目にやっていれば、それを見てくれている人はきっといる。そんな希望も持たせてくれる一冊だった。
Posted by ブクログ
ミステリー作家さんならではの視点で今回もお客さんから悩みを紐解く。
宿泊者全員に対して深い関わりを持つのではなく、助けて!気付いて!とヘルプを出している人にのみ、ちょっとずつ距離を縮めていく。そして宿泊してくれたサービスみたいな感じで宿泊者の悩みの答えのヒントを与えてくれるようなオーナー代理。
ホテルジューシーから登場しているオーナー代理の素性が今になって気になりはじめて来た。
そして楽しさだけがあるイメージの沖縄だけど、現実は基地問題など様々なことがある。
沖縄の日差しが強い分、そのコントラストがはっきりしている…
今回本を読んで沖縄には今も強く家父長制がある事を知った。
でも思い返してみると、これは沖縄に限らず身近な所でも起きている問題でもある。
住んでる場所が離れているから実感が沸かない…とかつい第三者の視点になってしまう事が多いが、今後はちゃんとニュースに目を向けたり、沖縄のみならず今日本はどういう状態にあるのか?という事を確かな情報を元に考えていきたいと思う。
Posted by ブクログ
表紙から、晴れやかな物語だと勝手にイメージしていたので、若干残念。推理的な要素もあり、主人公の苦悩を中心に描かれている。読み進めるのが心情的にちょっと辛かったかな。。
Posted by ブクログ
ざっくん。主人公。
いじめられてたから、いじめられないように空気を読んで生きてきた。お友達と遊んだこともほとんどないから色々なことを知らないけれど、ざっくんが持ってる「当たり前」は、ちゃんと評価される。
読んで、心がスッキリ!という感じではないけれど、ふむふむっていう印象。
Posted by ブクログ
沖縄の色々な問題が見えてくる。家父長制も基地問題も。今まで知らなかったし、知ろうとしなかった。ザッくんと同じように生きてきた私にはザッくんが言われた言葉が刺さった。それでもヤケにならずに前へ進んだザッくんはえらい。沖縄は楽園ではないかもしれないが、ラストにまた来ようと思えるほど成長したザッくんが良かったよー。