成田空港に到着した飛行機に乗っていた一人の感染者(ゾンビ)。
そこから静かに、しかし爆発的に感染が広がる中、千葉の幕張を訪れていた17歳の女子高校生、梨々(りり)はゾンビに追われ、近くのショッピングモールに逃げ込みます。
ショッピングモールに立てこもった生存者は梨々を含めて8人。
会社経営者、YouTuber、登山家、モデル…等々、様々な肩書きの男女が4人ずつ。
そこで追い込まれた生存者達のサバイバル生活が始まるのかと思いきや、「今時の若者」らしい生存者達は、水や食糧をめぐって争うこともなく、関係性が多少変わることはあっても意外にも結束(?)も崩れることはなく、日々の生活はなんともゆったりしています。
時折発生するゾンビとの遭遇や闘いを経ても元のゆるい生活にあっさり戻ってしまうのは、肝が据わっているからなのかどうなのか…。
とは言え、水面下ではちょっとした駆け引きがあったり、また一部の素性の知れない人物が今後どう動くかなど、要所要所で緊張感をもって読ませてくれます。
タイトルにもある「生き残った6人」が最終的に誰を指すのかも、気になるところです。
ゾンビ作品のお約束を踏襲しつつも、ゲームほどサバイバルが主ではなく、映画ほどドラマチックなことは起きない、日常ドラマ×ゾンビが新しい作品です。
感情タグBEST3
面白い!
数あるゾンビもののなかでも、ラブコメとエモさをとてもうまく表現している稀有な作品
今後の展開がトップクラスに読めない作品の一つ
一番の敵は人間関係
ゾンビがパンデミック! 生き残りがショッピングモールに立てこもる!
からの、好いた惚れたの愛憎劇、青春と成長と退廃の人間ドラマに焦点を絞った意外な作品。
最初からキャラが8人いるし、なんだかんだ(主に人間関係のせいで)増減するため、最終的に生き残る6人が誰なのか、全く分からない。
割とドロドロした話題もあるが、基本は小康状態のまったりした日常が描かれるし、ポップな絵柄でスルリと頭に入るので、テーマの割に読後感は爽やか。
ちょくちょく挟まるアクションも、ショッピングモールの舞台をうまく活かしているし、カッコ可愛い!
飽和状態かと思っていたけれど、切り口次第で新鮮なゾンビはまだまだ描けるんだ、という可能性を示してくれる作品です。
和製デパートオブザデッド
日本で突如発生したバイオハザードに巻き込まれた学生主人公含む若人達がデパート内に逃げ込みそこから脱出&命懸けの共同生活をするお話なのですが○○オブザデッドシリーズ特有のゾンビやコメディ展開溢れる良い作品になっていますが物語のタイトル上誰かが犠牲になるのは悲しいストーリーですがそれでも続きが気になって気になって仕方がない程の熱量ある作品でしたね
Posted by ブクログ
ゾンビとかサバイバルとか殺伐とした内容になりそうなはずなのに会話とか絵柄とか全てにおいて「ゆるさ」が丁度いい。ショッピングモールをシェアハウスのように使ったり、こんな状況でも恋を取り扱ったりと設定も好み。少しずつみんなの秘密が明らかになりそうで今後も楽しみな作品。
Posted by ブクログ
Twitterで読んで面白かったので購入。危機的状況だが登場人物のみんな余裕があって不真面目で、絵柄も可愛いのであっさり読める。そういう点では梨々ちゃん(と正太郎くん)が浮いてるんだなと思う。ゾンビもののセオリーであろうパニックやヒステリーが起こらないのが自分的には新鮮だった。タイトルがタイトルなのでこの6人が生き残るんだろうなという予想が根本にあり、ある程度安心して読める。(この6人が生き残ると言っているわけではないので確実ではないが)
入江くんが好きです。なんだか特別感があるよね。各話タイトルの○○の✕✕に名前が無いのもちょっと不思議。
Posted by ブクログ
はじまりは成田空港であった...
ゾンビウイルスにより、無事生き残ったのは、たった6人。個性も考え方も異なる男女6人。
彼らが閉じ籠ったのは、千葉県幕張の巨大なショッピングモール。
徐々にゾンビたちの攻撃が始まる...
イオンモール幕張新都心が舞台の様で、中のショップなども、そっくりでした。
時々行くので、何となく、親近感が湧きます(笑)。
果たして、6人の運命は?
Posted by ブクログ
youtuber女子×激つよフリーターなど個性的なキャラクターの恋愛模様はゆるい雰囲気の深夜ドラマのような面白さでありながら、対ゾンビのアクションは映画的な絵のカッコよさがある。
コマの貫通、欄外の活用などメタ的な漫画技法も豊富で読んでいて面白い。パキっとした線画はとても好み。
Posted by ブクログ
ご都合主義感あったけど、ゾンビ漫画であるという緊張感なくポップな漫画で(ストーリー内容然り、フォントやデザイン然り)それはそういうものであると思いながら読んだらとっても楽しめました。